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【平成20年10月9日更新】

20年第2回発達障害 母の会

開催日 平成20年7月24日(木)
テーマ
  発達障害 母の会
・発達障害について
・医療・福祉・教育の連携について
・特別支援学級について
 
プロフィール  
市内のデイサービスを通じて知りあった発達障害児の母の会です。  
     
グループの主な発言    
 前橋市総合福祉会館のデイサービス、「わくわくランドたんぽぽ」で知り合った、発達障害の子どもを持つ親の集まりです。発達障害の子どもを取り巻く状況をお伝えしたいと思って応募しました。市長さんは、「子育てするのなら前橋市」をスローガンとしてお持ちですが、私たちも前橋市を日本一の楽しいまちにしたいと思っています。

 
 発達障害は、「落ち着かない子だな」と感じますが、たどたどしいけれど話もするし、見た目は普通なので、回りの方に理解していただくのが大変です。先生や保育士、保健師さんに正しい理解がないと、悪ふざけやわがまま、しつけが悪いと思われ、心無い言葉をかけられたりします。今まで、「個性」という言葉でみられていましたが、脳の機能障害であり、「障害」として認識され対応していただいていることをありがたく感じています。

 
 発達障害の子どもは、早期発見、早期診断、早期治療がとても大事です。心理治療や服薬など、治療を開始したことにより情緒が安定し、学習態度の形成や学習意欲も増しました。状態を早く親に伝え、対応することで、その後の選択の幅が広がると思います。3か月でも半年でも早いほど効果がでます。保育所の先生方が見て変だなと思って、発達障害を発見されるお子さんも非常に多いようです。個性という言葉でごまかさず、受けいれなければならないこともあると思います。  
       
 発達障害に理解のある保健師さんによる乳幼児健診や質の高い専門家の育成が必要です。同じ症状が二人といないので大変ですが、発達障害を発見できるかどうかで変わります。自分の子どもは、2歳児健診の時に症状が現れていましたが、臨床の先生にお会いすることなく、見逃してしまいました。親に遠慮して言ってくださらないこともあるようですが、遠慮されるとあの時どうして言ってもらえなかったと思います。親も学習しなくてはいけませんが、正しい知識を持った専門家が親たちを指導していく体制が望まれています。

 
 発達障害に対する相談体制が確立されておらず、地域間にも差があります。前橋市のデイサービスがよいということで、市外から利用される方もいらっしゃいます。県庁所在地の前橋市には期待をかけている親も多いと思います。私たちが通っていたデイサービスは、小さい子も多く、指導の先生が掛かりきりになってしまいます。年代の違う子どもを扱ってもらえるのが今のデイサービスですが、年代別に分ける配慮も今後の課題だと思います。

ミーティング写真  
 福祉と医療と教育の連携、保育所から学校へ入学するときの連携体制として、(自立支援法に基づく)「個別支援会議」等の対応をお願いできればと思います。保育所側も学校側も入学前からの連携を必要と感じているようですが、「壁があってできない」と言われ、今年1年生になった子どもを持つ3人ともうまくいきませんでした。期待を持てる前橋市なのに遅れていると思います。高崎市など、他の自治体の話を聞くと、教育委員会なども参加し、スムーズに連携しているところもあるようです。健常な子どもさんと違って、小学校に上がる前は、不安があります。「こういう学校に行けばよい」とか、専門家を交えて対応していただければ、親も抱え込まずに安心ですし、連携することで学校での指導もしやすくなり、より良い子どもの成長に繋がると思います。

 
 昔の先生と比べて雑事が多くなり、障害を持った子どもさんがいたり、親からのリクエストが多くなったりする中で、支援員さんや介助員さんにサポートいただきながら、特別支援学級や養護学校の先生は頑張っていらっしゃいます。
でも、残念なことに特別支援学級の先生が3年連続で替わったことがあります。親も不安を抱え、親と先生との良好なコミュニケーションを築きたいと思っていますし、発達障害の子どもは、環境変化に慣れるのが苦手です。2〜3年は同じ先生に見ていただくことが、子どもにも、先生にも、親にも良いのではないかと思います。

 
 また、発達障害をあまり存じていない先生に理解してもらうことに苦労します。理解されている先生とそうでない先生、支援がうまくいっているところとそうでないところの差を埋めることが課題だと思います。特別支援学級介助員の数が増えた分、質が落ちないようにお願いします。前橋市では教育に対して手厚い予算を組んでいただいていますが、それでも現場は忙しく、また、どのように対応したらいいかわからない先生もいらっしゃいます。専門的な知識をお持ちの方に教えていただく機会が必要だと思います。

 
 保育所では、全19か所の保育士さんを対象として、「医療と教育の連携」に詳しい先生に研修をしていただけることになったそうです。教育委員会や特別支援学級、養護学校の先生等係わる方全体の知識や意識の向上、理解を深めるための研修をお願いできたらと思います。太田市では教頭会でも研修をされているそうです。

 
 自分の子どもの(発達障害の)特性を紙にまとめて近所のお友達に配ってみたところ、次の日からお友達の接し方が変わりました。なぜ特別支援学級にいるのか知らない子もいて、自分たちからも情報を発信して行かないと、周りも変わらないのかなと思っています。学校全体のお友達にも紹介できたらどうかと学校の先生に相談しています。

 
 今年度始まった「元気保育園」は市長の話で初めて知りました。親もいろいろと情報に目を配らせて対応していかないといけませんね。自分の親が近くに住んでいれば、子育ての不安も解消できますが、近くにいない方はこういった制度があれば安心できますね。
今日は、発達障害のことを知っていただけただけでも、ありがたいことと思っています。みんなが明るい希望を持って幸せに暮らせたらいいですね。
 
   
市長の主な発言  
   
 前橋市では今年4月から、「子育て支援」の一環として、公立のみならず各民間保育園もあわせて「元気保育園支援事業」を始めました。この事業は、在宅で子育て中などの親が、希望する保育園に登録し、保育体験をする事業で、母子手帳を持ったとき、これから生まれるというときから登録できます。第一子のときなど、親も子育てについてわからず、不安を抱えていることと思いますし、障害の早期発見ということにも役立てていただきたいと思います。

ミーティング写真  
 こうした財政を投入するせっかくの制度も、機能するためには市民に知ってもらうことが大切です。広報、宣伝しても知らなかったという人もいます。元気保育園も4月から始まっていますが、知らない人もいます。情報をうまく伝えるのは難しいですね。

 
 特別支援教育については、前橋市においても充実を図っているところです。学校支援員については数だけの充実でなく、内容も充実させていきたいと思います。各学校1人ずつ、予算も1億円かけて全小中学校に配置しています。支援員の質の向上は今後の課題ですね。 
この春は、第一弾として各学校に一人ずつ、大規模校には2名となるよう、学校支援員を各学校に増配しました。最終的には200名を考えています。限られた予算の中ですが、保護者や現場の情報交換を行いながら、質を落とさないよう、3段階、4年程度をかけて体制を敷いていきたいと思っています。

 
 学校の教員採用は、市立学校であっても県が行っております。給料も県費から支払われています。市は、主に施設面を担当しており、学校を作るなど、市としてできる範囲での支援を行っています。前橋市では、身体障害のお子さんが自力で教室にいけるように、小学校6校、中学校3校に身体障害者用のエレベーターをつけるなど、市内を6つのブロックに分けて拠点校を作り、その学校を選んでいただく。全国的にもかなり早い取り組みだと思います。

 
 前橋市では、先生方や保護者向けの相談窓口として、通級指導教室や総合教育プラザの相談室など、相談場所を設けています。現場の小学校では、指導に係わった経験のある先生なら対応ができますが、そうでないと難しいところもあると思います。そこへ相談に行くのも一つの方法です。通級指導教室は常時行っています(平日開催。要予約)。

 
 来年4月1日から前橋市は中核市になります。市立の保健所になりますから、そういう機会を捉えて、保健師への研修などを充実させていく必要があると思います。また、前橋市では、3歳未満児の保育はほとんどの私立保育所で行っていますが、発達障害の対応など、どういう方法をとったらいいか研究してみます。私立保育園の園長会にも、発達障害の可能性にも注意し指導してもらえるよう話してみたいと思います。

ミーティング写真  
 前橋市は、アイディアを盛り込んで子育て支援に取り組んでおり、県内12市の中でも一番高いレベルだと思っています。中学校卒業までの子ども医療費の無料化(保険対象医療)も、12市の中で前橋市だけが、所得制限をせず、受診時に無料となるような方法で行っています。
小学1・2年生は「さくらプラン」、3年生は「新さくらプラン」で対応しています。私が市長に就任した当時、小学校3・4年生の支援が抜けていたため、「国語支援講師」を始めました。その延長が、今日の「教科支援講師」です。前橋市が始めたら、群馬県も良さを認め、応援してくれるようになりました。

 
 今日は、発達障害について新たな認識を持たせていただきました。発達障害もまだ世の中全体に認知されていないのだと思います。行政は、一度始めると継続しなければならず、事業を始めるには決断が必要になりますが、皆さんの思いにたって、考えていきたいと思います。皆さんも大変だと思いますが、自分の子どものためだけでなく、「障害を持つこれからの子どものためにも」と思って、嫌な思いをしても、涙を流さず、めげずに、悩まずに抱え込まないようにしてください。

※( )内は秘書課にて補足
 
 
 
 
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