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【審査委員会講評】市民提案型パートナーシップ事業

最終更新日:2012年2月2日(木)ページID:008271印刷する

まえばし市民提案型パートナーシップ事業審査委員会の講評を掲載します。

     公開プレゼンテーションの様子   公開プレゼンテーションの様子

1 はじめに 

 今回のパートナーシップ事業の始まる前から、地域のため、子供たちのために役立ちたいという志を持ち、それぞれの活動に取り組まれている方々が応募されていましたので、どれもすばらしい案件だと感じました。
 選ばれなかった提案も、その内容の重要性が決して低いわけではありません。
 厳しい財政事情の中、予算も限られているため、その範囲で選択するしか方法はなく、やむを得ず優先順位をつけさせていただきました。
 応募された団体の、真剣さ、熱心さが書類やプレゼンテーションから伝わり、それぞれの案件に評価をつけ、選定するということに心苦しさを感じました。残念ながら採択されなかった提案も、とても意義深いものだったと思います。

2 第1次審査(書類審査)について

  応募各団体の意欲を感じる充実した提案ばかりでしたので、特に第1次審査の際は、時間をかけ熟慮を重ねました。『規定テーマ・自由テーマ』に関わらず企画力、地域住民としての視点が重要だと思いました。
 また、規定テーマより自由テーマが多く、実績を持った団体が多いのが印象的でした。今回敢えて『負担金』としたことが、この事業の性格を顕著に現していると思いますが、提案内容からは、『補助金』としての捉え方の印象が強いように見受けられました。行政との協働というより、行政からの支援として受け取られているような印象もありました。加えて事業継続の際の予算面が、それぞれの団体の共通の課題であることも改めて認識できました。パートナーシップを築き、フラットな関係で、事業実施出来るテーマ及び内容であるか、公益性があるのか複数の観点から審査させていただきました。但し、公益性についてはとらえ方が単純ではないので応募する際には、苦慮されたのではないでしょうか。

3 第2次審査(公開プレゼンテーション)について

  第2次審査の際は、既にパートナーの関係になりつつあるような提案もありました。実施期間も限られていますので、短期間に関係性を築くことは重要であると思います。事前の協議で既にその関係性が出来はじめたのかも知れません。提案内容が、両者を繋ぐものだと実感しました。 
 プレゼン能力についても加味はしますが、その技量を超えた事業内容等々に重点を置き、審査させていただきました。ただ、明らかに事業内容以外のプレゼンテーションを行った場合は、とても審査が難しくなります。
 今回の審査は企画提案された事業内容の審査であり、プレゼンテーションの審査ではないですが、やはりプレゼンによって伝わる内容が違うので、プレゼンテーションで何をどう伝えるかは、採点にも影響を与えると思います。審査委員も、1次審査で書類を読んでも、全部覚えているわけではないので、プレゼンで、1.何をする団体なのか、2.どんな活動を誰を対象に、どんな人たちが集まって、何をしようとしているのか、4.その効果として得られるイメージ 5.市と協力しないと難しい理由などを、もう一度発表してもらえると、より深く理解しながら見ることができたのかもしれません。
 あまりにも一般化された大きな話や理念よりは、地域での具体的な課題や必要なものを抽出した方が説得力があると思います。いくつかの団体で見られたことですが、地域の小さな団体の活動ですので、より地域に密着した事情・情報を用いてプレゼンしてほしかったと思います。
 また、質問されたとき、地域の事情をくわしく分かってないことが審査者に伝わってくると、不利になると思います。質問された分野をよく知っている人が答えた方が説得力があると思いました。
 そして、口頭で説明している内容とスライドに書いて流している内容が違っていたり、ずれていたりすると、発表の情報をうまくキャッチできないこともありました。

4 採択内定提案について 

 これからの社会や前橋にとって必要なもの、メリットを受ける対象が前橋市全体あるいは大勢の市民と考えられるものが最終的に選ばれたように思います。
 率直に言うと、「前橋市との協働事業を行うための審査会」というよりは、それぞれのNPO団体の既存の事業をそのまま持ってこられるものが多く、その点では課題が多く残るものであったのではないかと思います。その意味では、今回の審査というのは、各団体のこれまでの実績や、マネジメント体制、信頼性等が総合的に評価されたものということができ、今回内定を受けた団体の「組織能力の高さ」は評価されてしかるべきものであると思います。

5 選ばれなかった提案について

  主に次のような特徴があるように思います。
(1) 活動の基盤が確保されていないもの
  具体的には、定期的に人が集まる活動を行うためのベースとなる場所が確保されていない、活動を行うには相手の了解が必要なのに了解が得られていない、など
(2) 活動の結果メリットを受ける対象が限定されるもの
  メリットを受けられるのが一部の地域の人に限定されてしまう、対象となる年齢層が限定されてしまう、など
(3) 他で代わりのきくもの
  事業内容が学校活動の中でも実施可能、ボランティア活動として実施可能、他で同様の活動が実施されている、など

6 まとめ

  今まで前橋市役所が実施して来なかった事業であったり、担当課に依頼しても(相談しても)対応してもらえない事業であったとしても、多くの市民が恩恵を受けられ、現在や今後の前橋市にとって必要なものであれば、パートナーシップ事業に是非申し込んで頂きたいと思います。
 我々審査委員は行政とは観点も異なりますので、事業活動のベースが確保されていて、前橋市や市民にとって重要度が高いと判断すれば採択したいと考えています。
 また、今回のような公開プレゼンテーションは、実際に「資金が市から提供されるか否か」ということだけでなく、日頃交流の無い団体同士が、他の団体の活動について知ったり、またそれらの活動の報告のあり方を学ぶ場として大いに意義があると思いますので、その点においては、継続的に実施していくことで、確実に前橋市のNPO、市民活動団体等の基礎力の底上げにつながっていくと思われます。
 審査の結果、予算の関係で採択できなかった事業についても期待される内容ばかりでしたので、ぜひ、これを参考にしていただき、再チャレンジされることを切に望んでやみません。
 応募された皆様それぞれの活動に敬意を表し、益々の発展を祈念いたします。

                             まえばし市民提案型パートナーシップ事業審査委員会

  まえばし市民提案型パートナーシップ事業審査委員会講評(PDF形式:245KB)

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