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第14回アーツ前橋運営評議会 報告

最終更新日:2017年1月30日(月)ページID:017590印刷する

審議会 会議録

審議会名

アーツ前橋運営評議会

会議名

第14回アーツ前橋運営評議会

日時

平成28年12月16日(金) 午後3時~午後5時10分

場所

前橋市中央公民館506会議室

出席者

【委員】
巣山委員長、小島副委員長、片倉委員、瀬谷委員、結城委員、大澤委員、長谷川委員、友岡委員、水沢委員
【事務局】
倉林課長、住友館長、田中副館長、新保担当係長、山田主任、辻学芸員、吉田学芸員、今井学芸員、小田学芸員

議題 

報告事項
(1)事業の実施結果
  ・表現の森展【7/22~ 9/25】
  ・コレクション+展【7/22~ 9/25】
  ・地域アートプロジェクト 
    第4回 駅家(うまや)ノ木馬祭
    前橋ひかりの45DAYS
  ・まちフェス2016 
(2)事業の進捗状況
  ・前橋の美術2017【2/3~ 2/26】
  ・教育普及事業 
    アーティスト・イン・スクール パイロット
    あーつひろば
  ・収蔵美術品専門委員会 
  ・平成29年度予算要求スケジュール 
(3)関連記事/視察・団体受入
(4)前回指摘事項
協議事項
 
3年間の振り返りついて

主な意見等

(1)アーツ前橋のアイデンティティ
 ・アーツ前橋は「考える場」ということを、中長期の計画で位置づけをビジョン化して示してはどうか。
 ・アーツ前橋を「考える場」に位置づけるならば、教育施設である。教育行政か社会教育行政の文脈のなかに入れ込むほうがあっている。
 ・収蔵や作品購入の方針では、平行して新しいものと今までのものの両方を楽しめる、という視点を持って欲しい。
 ・音楽でも美術でも、いわゆる名作を見たいという人は多いという前提で、戦略を立てなければならない。
 ・お手軽から本物志向になり、良い絵を見てみたいと思うようになった。興味がどんどん拓かれるような美術館を目指すのがよい。
 ・高齢化が進行していることも鑑み、65歳以上をターゲットとするような企画・チラシ・ギャラリーツアーが必要と思う。
 ・海外の美術館の事例では、現代美術の価値を高めることによって、美術館の価値を高めるというやり方の中で、学芸員はとにかくメンバーシップを増やそうと考  え、コアメンバーをつくっていったら、10年後には在住人口以上の人が来るようになった。そこからは倍々に来館者が増えた。
 ・留学生のネットワークを美術館に活用できないか。人材育成では、放送大学は、より広い年齢での学習者がいて、フリーな時間も自分で調整できるので、可能性があるのではと思う。
 ・普通の美術館ではIPM(総合的有害生物管理)の規制があり、腐るものや臭うものは展示が出来ないが、実験ならばできる。その自由さを失わないでほしい。物理的にも精神的にも、もっと開けてよいと思う。
(2)ポスター、チラシのわかりやすさ、周知方法
 ・ポスターは、良い場所に掲示してもらっている館がある。他館に依頼する場合は、掲示場所をリクエストするなどしてはどうか。
 ・気軽に足を運べるアーツの周辺の人への周知が重要。アーツの存在を知っていて仕事帰りに来られるという人をターゲットにしたい。
 ・ポスターやチラシの、タイトルやキャッチコピーがわかりにくいと中々来にくい。パッと見がよいのか、そこで考えた方が来やすいのか二通りあるので工夫されたい。
 ・チラシと図録の中間くらいの周知媒体があると良い。手に取って作品をみながら、「なぜこういう展示をしているのか」が分かる、学芸員の手の内を見せてしまうような説明資料があれば、観覧者に伝わると思う。
(3)1F無料の案内周知、ギャラリーのサイン
 ・ギャラリー1を無料で開放することは、前橋の美術館を周知するという効果があるので、続けてほしい。
 ・1階が無料というのは分かりにくい。入口に係員がいるのでお金を払う必要があるのかな、と思ってしまう。気軽には入れる工夫を。ギャラリー内の表示は、ダメという案内表示ではなくて、自由にやっていいですよ、という感覚を押し出したい。
 ・もっと開かれた館にしてほしい。1階が無料スペースならば、監視は、市民と同じ服装の普段着でよい。ユニフォームはやめてよいと思う。

会議の内容

1 開会

2 報告事項
(1)事業の実施結果[資料1]

  資料に基づき、事務局から説明を行った。主な質疑・意見等は次のとおり。
【委員】
 「表現の森」展シンポジウムのアンケートのコメントに、「アートであることの意味」の議論をもう少し聞きたかったとあるが、アーツ前橋の核となる、アイデンティティになるものにどのような議論や意見があったか。
【事務局】
 シンポジウムは2日間に渡って展覧会の関連イベントとして行った。5つのプロジェクトを別個に検証するためにセッションを設けた。モデレータとして、哲学を専門とする東京大学の石原先生が入った。石原先生はアートが専門ではないので、こういうプロジェクトを見たときに、「アートがなぜこのような異なる分野にわざわざ入っていくのか、アートは役に立つのか、どういった部分がアートが他の分野に入っていく意義になるのか」ということがこのシンポジウムの中核となる質問として上がっていた。
これまで何十年も病院や高齢者施設でアートを通じた活動をしている林先生に登壇を頂いた。アートの側からこういう活動を認めてもらうような努力をされている方であり、林さんの場合には科学的な証明、高齢者の脳の活性化への効果などの数値を示すことを続けている。シンポジウムの中では、「果たしてそういうことが、私たちの活動の意義をアートではない分野の方に伝えることになるのか」という問題提起が出ていた。
 「アートであることの意味」議論をもう少し聞きたかったと、参加者の多くが感じていたと思う。私たち美術サイドから、石原先生に対して明確に説明できるような話題や素材を提供できなかったというのは、シンポジウムの反省としてはある。
 手応えとしては、アートは異なる分野に入っていくことで、これまで日常的にネガティブに思われていることが、ポジティブな価値観に変わっていく要素がアートには存在するのではと思えたこと、2つ目として、我々が日常的に出会わない価値観や、社会の中で敢えて視線を向けていなかった部分が、アートやアーティストの活動を通じてポジティブな形で表面化する「力」が存在するのでは、と強く感じた。
(2)事業の進捗状況[資料2]
【委員】
 「前橋の美術2017」展は全ギャラリーを使用するが、主催がアーツ前橋で無い。運営評議会に対して何を求めて議題に上がっているのか?承認ということか。
【事務局】
 共催であり、花燃ゆと同様に開催にあたり事前報告させて頂いた。開館前の文化推進会議では、市民主体の展覧会を美術館の実績に、という意見も出ていたので、これに関するご報告という意味合いもある。気になる点はお知らせいただきたい。
【委員】
 期待はしているところであるが、市民展との棲み分けをどう考えているのか、どのくらいの入場者を想定しているのか。主催者側はどのように考えているのか。 
【事務局】
 昨年度の市民展は、18日間の開催で4,006人であった。「前橋の美術2017」展でも同じかそれを上回るくらいの数字を目指せればと思う。
 次に棲み分けについてである。市民展のメンバーと今まで連続開催の可能性を含めて議論をしてきた中では、市民展では委員さんのメンバーが固定され、ヒエラルヒーも続いているようである。前橋の美術では、推薦委員という制度を設け、委員が変わっていく方式にする。また、市民展とは違う形で、作家同士のネットワークを美術館で紹介できる、というメリットがある。市民展と同様に開催が定例化するのであれば、主催者側として、受賞の仕組みの透明化とか、委員の交代など、形骸化しないための仕組みを、委員さん自身も感じて第1回目の開催にむけ臨んでくれていると思う。
(3)関連記事/視察・団体受入[資料3]
【委員】
 R25のトップにあった「キャッチコピー」がとても良かった。
【委員】
 視察は一人でも対応してもらえるのか。
【事務局】
 対応している。
【委員】
 視察の団体で定例化している団体はあるのか。大切にして欲しい。
【事務局】
 色々なところから来てくれているが、中心商店街関係者ガイドツアーや前橋市の新規採用職員などは定例化している。清心幼稚園やのぞみの家は複数回来ている。
(4)前回指摘事項[資料4]
 特になし

3.協議事項 
【事務局】
 10月で開館3年を迎えた。資料に基づき、振り返りについて話しをしたが、委員からの意見を頂きたい。
【委員】
 発信のところで浸透、効果があって、よい傾向だと思う。
 新しいタイプの美術館という観点から、今後の収蔵や作品購入の方針をどう考えるのか。
 年配の方は絵画や彫刻を楽しみたいという人がいると思う。平行して新しいものと今までのものの両方を楽しめる、という視点を持って欲しい。
【事務局】
 館外活動が新しいタイプの美術館として受け入れられていると感じているが、収蔵で新しさを出せるかというのは厳しい視点である。収蔵品展は年に数回やっている。収蔵品は何回も見られるという利点がある。また教育普及の事業では、ボランティアガイドが活躍しやすく、リピーターの獲得につながるともいえる。いずれにしても収蔵品の披露の機会はなるべく増やしたい。
【委員】
 一点目は、連携は必要だけれど難しいということがあった。どういう動き、用件になれば連携してもらえるか、歩み寄りや話し合いの接点がこのレベルに至れば、一緒に何かできるのではということがあると思う。また、留学生にも気軽に来館してもらえるよう、ナビゲーションがあると良い。
 二点目は人材育成である。大学との連携では、放送大学はより広い年齢での学習者がいて、単位を取りながら進めていくので、フリーな時間も自分で調整できると聞く。こちら(アーツ前橋)で実習をしながら学習をする(大学で単位を履修する)という可能性があるのではと思う。ご検討願いたい。
【事務局】
 事業の連携となると、連携をお願いする側の人材に多くの時間を割いてもらう必要が出ているため、限られた人になってしまう。時間の負担をなるべく軽減する提案をできればもう少し気軽にプロジェクトに参加してもらえると思う。
 3年たって思うが、敏感に反応する地元の人は、忙しい方が多い。次の段階としては、そういう人だけではなく、普段は美術館にはあまり関わりはなくとも時間が取れて、何かできそうだなという人がこちらを向いてくれるか、という点も研究していきたい。
【委員】
 集客にある7万7千人は、館に来た人以外(地域アートプロジェクトなど)を含むのか?
【事務局】
 そのとおりである。
【委員】
 新しいアートと、収蔵品などを使う従来型のアートのバランスを今後どうとっていくのか? 割合の目安はあるのか。アーツの特徴としては新しいことがあると思うが、二つが合わさることで化学変化を起こして十を超えるような企画も考えられると思う。
【事務局】
 プログラムのバランスは、手探りである。美術館の場合、展覧会が複数同時に開くので、組み合わせを意識したい。これまでは周辺の分野の新しいお客さんを開拓して、収蔵が充実するにつれて従来型の愛好家を増やしてという手順でやってきているが、その割合は、評議会の皆さんの意見を聞きながら少しずつ修正したい。
【委員】
 フードスケープ展には絵画を使用しており、このような活用法は良いと思う。
【委員】
 発信に関しては重要な部分であるが、他の出張で県内に出た時に、関係者に自分がアーツの評議員であることを伝えた際、最初のうちは反応が弱かったが、最近は対応が変ってきて、「あそこにあるんだな」ということが認知されつつあるようだ。
 また、気軽に足を運べるアーツの周辺の人への周知が重要と思う。アーツの存在を知っていて仕事帰りに来られるという人をターゲットにしたい。実際に足を運んでいるのか確かめるという分析を入れてほしい。
 今回、フードスケープ展の鑑賞ガイドパンフレットがあったが、初めての試みか?良かったと思う。観光の趣旨に合うと思う。
 また、ポスターやチラシの、タイトルやキャッチコピーがわかりにくいと中々来にくい。パッと見で分かりにくい言葉が今までもあったと思う。パッと見がよいのか、そこで考えた方が来やすいのか二通りあると思うが、工夫されたい。
 駅前通りにフードスケープ展のフラッグが掛かっていた。フードスケープは分かったが、サブタイトルがあって、アーツ前橋という表示が、下の方で見にくい。視覚的に見て、行ってみようかな、あそこにあるんだな、と分かってもらえるのが大事である。今後のタイトルづくりに役立てて欲しい。
 企画展の中に収蔵品を組み込むというのは初めての試みか?
【事務局】
 広報に関し、近隣の方たちは意識したい。
 また、鑑賞ガイドは、開館展で作成した。2014年に実施した企画展では、服の記憶展で中村節也の収蔵品を展示したことがある。
【委員】
 先ほどから出ている常設展示であるが、ギャラリー1を無料で開放することは、前橋の美術館を周知するという大きな効果があるので、続けてほしい。
 調査研究の項にある、他館との共同巡回企画も進めていただければよいと思う。
 発信に関して、他の施設にも色々なポスターが貼ってあるが、大川美術館やハラミュージアムアークのポスターが目立つ、良い場所に掲示してもらっている。他館に依頼する場合は、掲示場所をリクエストするなどしてはどうか。
【委員】
 音楽でも美術でも、いわゆる名作を見たいという人は多いという前提で、戦略を立てなければならない。
 一方で、新しいことをはじめるという意味は大きい。「表現の森」展を評議会の前に見に来た。興味があってというよりは、心配で見に来た。衝撃を受けたのが、展示を見て「あなたはどう思いますか?」という問いかけを感じたことである。
 視察者受け入れリストにのっているが、小学生や中学生などの子どもたちに対していえば、何も説明なしに見せてあげたい気がする。市議会議長会などに説明なしに見てもらうのは、如何かと思う。見る人それぞれにあわせた対応をお願いしたい。
 常設展よりは、どんどん新しいことをやって欲しいと思う。前橋にとってプラスになると思う。宇都宮が餃子なら、前橋はアーツ前橋というふうにイメージされるくらいにやってほしい。
 細かい話をすると、1階が無料というのはまだまだ分かりにくい。入口に係員がいるのでお金を払う必要があるのかな、と思ってしまう。気軽には入れる工夫を。
 最後にギャラリー内の表示の関係である。作品に触れてはダメ、写真はダメ、という案内表示ではなくて、写真を撮ってね、触ってね、腰かけてね、というマークのほうがよい。カメラや手に緑の二重丸が付いているというふうに。自由にやっていいですよ、という感覚を押し出したい。
【委員】
 私が通うジムで会う年配の男性の中には、他に行くところがないという人もいる。その人は展覧会を見て、絵を分かろうとはするが、美術館は敷居が高いという。ギャラリートークに参加すると、周りの人は理解している様子だが、自分は頷けないと。そのことが美術館から遠ざけている。高齢化が進んでいる中にあって、高齢者をターゲットとするような企画と、それに伴うチラシ・ギャラリーツアーがあってもいい。
 先日、前橋の画廊で、画廊の主人が「前橋の美術2017」について語っていた。画廊とアーティストとアーツ前橋の学芸員が一緒になって展覧会を組み立てていくということを、長所・短所を含めて熱く語っていた。
【委員】
 美術館は、敷居が高く一般市民や主婦がいくようなところでは無いと思っていた。アーツ前橋に関わるようになって、好きになって、お手軽から本物志向になり、良い絵を見てみたいと思うようになった。興味がどんどん拓かれるような美術館を目指すのがよいと思う。
 いきいきサロンでは3月ごろに年間行事を決める。29年度の行事の中に組み込めるとよいので、スケジュールをお知らせ願いたい。
 団体が来館した時に、食事はどうするのか。会議室をつかうような形でも良い。お弁当の持ち込みなどできるのか。カフェを体験して欲しいと思う。
【事務局】
 その時期にスケジュールチラシはまだ出来上がらないかもしれないが、概ねスケジュールは決まっている。学校団体の時は、お弁当は中央公民館で取ってもらっている。別途ご相談させていただきたい。
【委員】
 常設展の位置づけや、前橋の美術2017の位置づけについては今のところ十分に考えは及ばないが、私の中には、「考える場」としてアーツ前橋のイメージが出来ている。今までの取り組みを見ても、館のミッションは明確になっているが、それに加えてアーツ前橋は「考える場」ということを中長期の計画みたいな形で、位置づけをきちんとビジョン化して示してよいと思う。常設や前橋の美術のような形でアーツ前橋が関わっていくものも「考える場」としてのアーツ前橋のミッションの中に組み込むというかたちで、枠組みを明確化してはと思う。
 他方で、他の委員さんのご指摘の通り、考える場だからこそアーツ前橋は難しいと思う。だからこそ考えることの難しさや、アートと何か、なぜこれがアートなのかということを伝えることが問われ続けているのではないか。
 今回の鑑賞ガイドチラシや図録もよく出来ている。「考える意味」を伝える努力が、一層必要である。イメージとしては、チラシと図録の中間くらいの周知媒体があると良いと思う。子どもではなく専門家ではない、普通のサラリーマンのような人たちが、手に取って作品をみながら、「なぜこういう展示をしているのか」が分かる、学芸員の手の内を見せてしまうような説明資料があれば、観覧者に伝わると思う。
 一方で「見えていなかったものを可視化するときの圧倒感」こそが、アーツらしさだと思う。言語化し難いものがあることが、アートの根幹にあると思う。説明は丁寧にするが、説明からこぼれ落ちるものも提示していくことを、アーツとしてやっていただきたい。
 アーツ前橋を「考える場」に位置づけるならば、教育施設である。教育行政か社会教育行政の文脈のなかに入れ込むほうがあっている。中心市街地活性化にかかる要請は、前橋市の中の施設ということでの期待は否定できないと思うが、然るべき部署が、中心市街地活性化をプランニングする中で、アーツ前橋の使い方を考えればよいと思う。それが活用出来る案なのかどうかは、担当部署との話し合いの中でアーツ前橋が決めていくというスタンスである。
【事務局】
 ガイドとカタログの中間というような感覚のもの、手に取るツールの開発を考えなければ、という点は委員さんの考えに近い。
【委員】
 アーツは非常に個性的な活動をしているという印象がある。美術館関係者にも普段意識していない人にも、アーツ前橋というのはちょっと不思議な場所であるという印象が生れているのではと思う。ということは、今後、あまり方針を右往左往させないことが重要である。中途半端に配慮しますということも言わない方が良い。看板を出さずとも、気が付くとやることはやっている、というアーツ前橋の個性を自分は感じている。この方向性を失うとこれまでやってきた努力、足腰になる部分が無駄になってしまう。個性的なことをやると決めたことは、粘り強く続けて欲しい。
 「衣食住」をテーマにした企画展は、古いタイプの美術館ではできない何かをつくって、もう2サイクルくらいやってはどうか。それがどのくらい浸透するか観察して、フィードバックしながら自分たちのエネルギーにする。
デンマークのフムレベックにあるルイジアナ美術館は、「人口6万のこんな場所に美術館をつくっても混まないよ」と言われていた。1950年代の話であり鎌倉の美術館の設立と時期を同じくする。現代美術の価値を高めることによって、美術館の価値を高めるというやり方の中で、当時の学芸員はとにかくメンバーシップを増やそうと考え、街の人口6~8万人のうち3分の1くらいのメンバーシップをつくろうと目標を立てた。10年間くらいかかったが、メンバーシップの人たちは内容をよく理解してくる人たちで、マイナーだった現代美術を説明してくれる役割を果たした、60年前だが信じられない話である。このようにコアメンバーをつくっていったら、10年後には在住人口以上の人が来るようになった。そこからは倍々に来館者が増えた。せっかくであるから、個性的に始まったその個性を、消さないでほしい。
 普通の美術館ではIPMの(総合的有害生物管理)規制があり、腐るものや臭うものは展示が出来ないが、実験ならばできる。その自由さを失わないでほしい。物理的にも精神的にも、もっと開けてよいと思う。個性と実験性を際立たせるためのポテンシャルを持っている場所だと言える。
もっと開かれた館にしてほしい。1階が無料スペースならば、監視は、市民と同じ服装の普段着でよい。ユニフォームはやめてよいのではと思う。開館は職員じゃなくて普通の人が開けたな、監視も自分らと同じような人たちがやっているな、というようにすると、普段は美術館に足を向けない人たちが、とにかく行ってみようかという気になる。自然と入って行ってしまうというような流れを作る。監視がいると敷居が高くなってしまう。スタッフはそこに暮らしている人たちの平均的な服装が良い。そのことが「いらっしゃい」というメッセージを自ずと発生させる。美術館が地域と結びついて文化的な質まで変えた事例なので、そのような姿勢を持ってほしい、アーツ前橋には可能性がある。

4 その他
【事務局】
 次回の評議会開催日は、加藤アキラ展が3月18日(土)に開幕すること、委員さんの今年度のご都合から、金曜日があわせやすいことを鑑み、3月24日(金)を考えている。
不都合があればお知らせいただきたい。出ない場合は、この日で進めて行きたい。
(→3月24日を第一候補で調整)

5 閉会

以上 

配布資料

次第
資料1
資料2
資料3
資料4
協議事項資料

問い合わせ先

住所
〒371-0022 前橋市千代田町五丁目1番16号
担当課
文化国際課アーツ前橋

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  • 電話:027-230-1144
  • ファクス:027-232-2016

〒371-0022 群馬県前橋市千代田町五丁目1番16号(アーツ前橋・2階)(地図・開庁時間等)

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