令和元年度第2回前橋市公民館運営審議会

審議会名

前橋市公民館運営審議会

会議名

令和元年度第2回前橋市公民館運営審議会

日時

令和元年10月8日(火曜日)午前10時00分~11時30分

場所

中央公民館 5階 501学習室

出席者

森谷委員長、萩原副委員長、村島委員、大井委員、中山委員、田中委員、小高委員、東園委員、牧委員、剱持委員、梅津委員

欠席者

川上委員、蜂巣委員、野口委員、田口委員

議題

1.協議事項

     1.研究協議「市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業と学んだ成果を地域に還元できる仕組みづくり」について

会議の内容

事前に提出された各委員からの意見書を基に進められた。

(森谷委員長)

前回の視察について事前に意見をいただき、まとめたものを資料として配布している。今回は各委員から説明していただき、最終的に報告書に盛り込んでいきたいと思う。川上委員については本日欠席なので代わりに説明するが、ポイントは地域のニーズを見極めなければ学びの成果を還元できないということだろう。それでは、資料の順番に説明してもらいたい。

 

(村島委員)

 

私自身15年ほど前に6年間社会教育に従事し、公民館にも4年務めた。その頃から桂萱公民館は「お父さんのピアノ講座」など独自の事業をやっていると聞いていた。前回の視察は大変興味深く、事務局と前橋高校の生徒が結び付き、また高校生が小学生に教えるということが大変良かったと思う。公民館の利用者は高齢の方が多く、夏休み期間等になると子供は集まるが、中間層の高校生や大学生は非常に少ないという印象があった。このような事業を行うことによって高校生も公民館を身近に感じられるようになると思う。また、中央公民館以外で審議会を行うことは初めてという意見があったが、年に数回審議会があるのであれば現場を見るのも良いのではないかと思う。

 

(大井委員)

3点について簡潔に説明する。まず、3世代交流の推進に向けてだが、公民館は高齢者の利用が多く、若い世代に目を向けた取り組みについて深く考えていくべきである。前回の桂萱公民館の視察は世代間交流イベントであった。各地域で行われている「のびゆくこどものつどい」は地域が一つになった素晴らしいイベントだと思う。皆で楽しむ。これを基に新たなイベントができればと思う。次に、親しまれる公民館へ向けてだが、最近はそれぞれの公民館で工夫がされていて良いと思う。笑顔で来場者をもてなすという話があったが、笑顔で迎えてもらえると公民館へ行きやすい。最後に、地域への愛情を深めるためにだが、各地域で作成しているコミュニティデザインは地域の歴史など正に「地域の宝」がまとめられている。様々な角度から活用していただければと思う。私は昨日千葉県を一周してきたが強風の被害は大きかった。例えば気候や環境問題などの身近な問題を学び合えば、誇りある地域づくりのヒントになると思う。

 

(中山委員)

前回大道芸については感想を述べたので他に気になったことを書いた。公民館というものについて、ここへ来て学ぶのも良いことだと思うが、ここへ来るときに少しは学んできた方が良いのかなと感じた。高校生の学習指導要領が改訂になって新しい科目で公共もできると思うが、高校生が学校から出て活動し、大人になるというのがすごく良い企画だと感じた。前回は自販機の話なども出たが、課長の挨拶にもあった通り公民館は戦後目的があってできたものなのでそれを意識して大事なことを討論していきたいと思う。

 

(田中委員)

公民館にもっと若い人達が集まることが必要。そのためには、児童・生徒を対象とした勉強会を公民館で開催する。勉強は退職職員や学生にお願いする。もう一つは、近年自然災害が多く発生しているので、多くの人に集まってもらい学習会を開くことが必要。のびゆくこどものつどい」の時に子供から大人まで参加してもらい、知って、覚えて、関心を持ってもらいたい。

 

(萩原委員)

今までも報告書などの資料を通して公民館の活動を把握してきたが、実際に事業を目の当たりにしてみると発見も多かった。利用する方も他の公民館を知ることが大切だと思う。そうすることによって地域特性も感じられると思う。施設のレイアウト等についても書いたが、館内の雰囲気も大事だと改めて感じた。

 

(森谷委員長)

最後の公民館の活用状況の広報についてお聞きしたい。

 

(萩原委員)

重複するが、公民館が何をしているのか具体的に知れると良い。今も公民館だよりはあるが、HPを活用する等目に付くようになると良いと思う。

 

(小高委員)

この後、質疑応答の時間はあるか。

 

(森谷委員長)

予定はないが、質問があれば時間をつくる。

 

(小高委員)

高校生が現場に出て活動することは学習になっている。欲を言えば、コミットを増やしても良いのではないかと思う。高校生からすれば充実した日になったのかもしれないが、無賃労働者になっている。ボランティア=(イコール)無賃労働者というイメージがあるが、私はそうは思わない。そこへ行ったことでどんな学びがあったかや行く前後で変化はあったか等、そういったものをきっちりと事業を通じてできると学生のメリットも大きい。具体的には、どのような経緯で大道芸を行ったのかはわからないが、例えば60分や90分をどのように使うか両者で上手く調整しながら、子供たちの学びになっているかを考えると参加した学生の学びにもなると思う。もし、高校生が来て大道芸をして帰っただけだとすると勿体ないと感じた。

 

(森谷委員長)

講師の側も学びの場ということが言いたいのか。

 

(小高委員)

その通りである。

 

(森谷委員長)

講師がBefore afterでどのように変わったのかを理解できると良いという話だと思うが、記録するのは公民館なのか。それとも高校側が記録するということか。

 

(小高委員)

高校生が大学入試(AO)に活かしたいと考えた時に公的に証明してくれる人がいない。今回は引率した教員が評価をするかもしれないが、個人でボランティアをした場合に何もない。公民館側で記録をしたり、ボランティア証明を発行できると良いのではないか。

 

(森谷委員長)

質問は今話したことに関連していないのであれば、全委員の意見を聞いてから時間を取りたい。

 

(小高委員)

承知した。

 

(東園委員)

私は日頃から利用している地元の桂萱公民館の視察であったためわからなかったが、他の委員の雰囲気が違うという意見を聞いて、違う目線で見ると色んなことが見えると思ったので、私も機会があれば他の公民館へ行きたい。今夏に孫と一緒にいくつかの講座に参加し貴重な経験をすることができた。以前から関心のあったまちなかキャンパスにも参加し、まちなかの商店の方が講師で教えてくれた。前橋市全体で取り組んでいることが素晴らしいと感じた。地域づくりに色々な人が役割を果たせれば素晴らしいまちづくりができるのではないかと思う。

 

(牧委員)

実際に活動を見るとイメージが膨らむ。他の公民館の資料を見てみると、地域に対応した様々な事業を展開していると読み取れるので、視察をしてそれを自分たちの活動に活かしていきたいと強く感じる。私は読み聞かせグループの団表として参加をしているが、戦後70年の時は市立図書館と各公民館で協力して「戦争と平和のおはなし会」を開催した。よかったという参加者の声があったのにも関わらず、継続ができなかったのが残念であった。色々な活動がそこで終わることなく継続して発展していけるように働きかけていかなければならない。公民館と一緒に考えていきたい。

 

(森谷委員長)

野口委員は欠席のため、私が説明する。まずは、若い世代を取り込む仕組みがあって面白かった。意見としては、上手くいっている公民館の取り組みの手法を応用していければ良いということ。

 

(剣持委員)

地域の皆さんが公民館に何をやって欲しいのかということがよくわからない。公民館の役割は時代によって変化する。昔は子供がたくさんいたが今は寂しい状態といった時代の変化。地域の皆が思っていることをどのように公民館が把握し実現できていけるかということが大事。地域の茶の間という意見があったが、ぜひそういった方向で公民館の役割を担っていければいいと思う。時々芳賀の図書館に行くが、子供がたくさんいるのかと思えばそうでもなく、図書館の役割も少ない気がする。公民館の方の笑顔や挨拶も少ない。多くなれば公民館の親しみやすさにも繋がっていくと思う。行政の役割はサービス業なのでもう少しサービス業の心構えを徹底していくとより親しみやすい公民館になり、地域の方も公民館へ行くと楽しくなる。そうすることで地域の茶の間ができるのではないか。

 

(梅津委員)

5中地区は公民館のない地域のため地域づくり委員を中心に自主的な活動をしている。そこへコミセンを引き込んで協力してもらうことが多い。茶の間的なものは町の公民館で機能を果たしている。町の公民館と地区の公民館では役割が違うと思う。子育てをしている時に新しく図書館もある桂萱公民館を利用していた。前高の大道芸部の活用や学生向けの新生活応援講座等、今の若者に対する講座を取り入れていて素晴らしいと感じた。資料を見たところそれぞれの公民館で地域の特性を活かした活動を行っている。私が一番言いたいことは、シニア世代は時間の余裕があるので公民館に出入りをして趣味や貢献活動をすることができるが、社会教育や生涯学習としての拠点としての公民館ということを考えると住民全員が公民館へ出入りするようになると良い。繋ぐということが大切。高校生も社会とどうやって結び付いていくかが課題となっている。若者を公民館の中へ取り込んでいくことが新しい風が吹く要因ではないか。そういった拠点であって欲しいと思う。

 

(森谷委員長)

それでは質疑応答の時間を取りたい。

 

(小高委員)

現時点で公民館の主催事業等で高校生や大学生と協働している件数を教えて欲しい。

 

(事務局)

調査をしているがデータが手元にないため用意をする。時間内に回答したい。

 

(森谷委員長)

承知した。

 

(小高委員)

高崎市北部公民館は高経大近くの公民館だが、大学と連携して公民館の課題を一緒に解決していく取り組みをしている。前橋市でもできると良いと思う。今年、中央公民館の事業に協力して小学生を対象に防災教室を行ったが、子供にどのようにレクチャーすれば良いかを考えることがスタッフの学習にも繋がった。学生にもこういった取り組みができると良い。

 

(事務局)

高崎市については小学校区に多く公民館があるが、前橋市は各地区に公民館が設置されている。前橋市でも公民館の近くにある学校と連携して事業を行っている。若者を取り込もうという動きの中で進み始めている。

 

(森谷委員長)

今回平成30年度第3回で配布した報告書案を資料に付けているが、今いただいた意見を報告書案に盛り込んでいきたい。事前に皆さんの意見を読ませていただいて、私なりにまとめた資料を用意したので配布する。(資料の読み合せ部分については以下省略。)

今後の予定としては、お題2つとより良い公民館のためにということでたくさんの意見をいただいたので、これも報告書へ入れていきたい。以上になるが意見はあるか。事務局へ確認だが、審議会はあと何回あるのか。

 

(事務局)

1回の予定である。

 

(森谷委員長)

次回までに報告書の原案を作成する。質問の資料が揃ったようなので配布して欲しい。

 

(小高委員)

昨年度から参加しているので以前の報告書についてはわからないが、より良い公民館のためにということで若者たちに学習スペースを使って欲しいという話があったが、前回の報告書の中でも含まれていたのか。

 

(森谷委員長)

昨年度の報告書案の話か。前回の報告書の話か。

 

(小高委員)

何故そのような質問をしたかと言うと、若者たちに使って欲しいと言っているが、東公民では夜間のホワイエの利用ができない。そうすると使って欲しくても時間が合わないのではないか。

 

(森谷委員長)

つまり、学生が使えるような開館時間にする等の改善の余地があるということか。

 

(小高委員)

その通りである。

 

(森谷委員長)

資料が配布されたので事務局より説明して欲しい。

 

(事務局)

中・高・大学生の事業等における活用の状況についてという資料が社会教育委員会議の資料。平成30年度に照会をかけたもので、若者を活用した事業の実績となっている。学生ティーチャー&ボラ(協力)の講座2019と書かれている方は今年度の実績である。

 

(森谷委員長)

資料等について何か質問はあるか。

 

(中山委員)

よろしいか。ずっと気になっていたが、学校教育と社会教育が混ざっている。きちんと整理をした方が良いと思う。小学生や中学生を呼び込めばそれで良いという問題ではない。教員も社会教育を一緒にやるとなると大変になる。理想論ばかりを言っていないで実質的なことに目を向けるべき。

 

(森谷委員長)

社会教育だと、どのくらい自分を高められたかということだと思うが、それを公民館がしっかりやろうとするとすごく大変なことになる。学校教育でというのも同様。そこは役割分担をして、きっちりでなくとも高められたなと自身が感じられるくらいが良い。

 

(中山委員)

その通り。きちんと評価を出しなさいという意見があったが、聞いていて公民館ってそういうところなのかと疑問に感じる。きちんとすみ分けできるものではないのが公民館だと思う。若い人の意見なのかもしれないが、子供の勉強をみるのは教員の仕事という認識がある。それを公民館でやるのは履き違えている。今後、高齢者がもっと増える。そういった方が心地よく公民館を使えるようにすることが戦後の公民館のニーズではないか。学校教育を前面に出すのは違うと思う。

 

(森谷委員長)

公民館が広い形で動くために、若い世代が自分たちの地域の未来について語り合うことも必要だと思うが、まずは若い人が公民館に足を運んでもらうことが大切で、そのためにできることはという審議もあった。いただいた意見を報告書にするときは整理をしたいと思う。

 

(梅津委員)

公民館が主催になって何かしようとするのは大変エネルギーが必要になる。公民館を利用している人と人を繋ぐという役割やコーディネートを担って欲しい。また、人との関わりが重要だと思う。学校側も枠を超えて地域の人を取り込みながら子供をどう育てるかということが課題になっている。こういうことがしたいという時に、公民館に相談ができるとありがたい。学校教育や社会教育の枠組みを超えた取り組みが求められているのではないか。

 

(剣持委員)

森谷委員長がまとめた資料について、基本はこれで良いと思う。ただ、もう少しブレークダウンして最終報告ができるとありがたい。

 

(森谷委員長)

次回の審議会前までに原案を作らなければならない。それを事前に見てもらい、追加等の意見があればそこで整理し、第3回で最終的な報告書を示したい。もう1回議論する場が取れるのであればそれでも良いが、進め方については事務局と相談する。どちらにしても、報告書について再度確認してもらう機会をつくるので協力いただきたい。

 

(中山委員)

孤立をさせないように、社会との関りが少ない未就学児を持っている親が公民館に来てくれるように呼びかけをして欲しい。

 

(森谷委員長)

そのあたりを報告書に入れていくと話が広がり過ぎてしまう。

 

(中山委員)

広げて欲しい。男女共同参画の審議会でも大事なことなので話をしている。公民館へ母親や父親が来やすくなるよう明記して欲しい。

 

(事務局)

最後に、先程話のあったボランティア証明について補足したい。高校生や大学生が公民館の事業でボランティアを行った場合の証明だが、協定も結ばれ協力してもらえる学校も増えていることもあり、教員が把握しているものは学校側で評価をしている。ただし、基本は公民館で発行するようにしている。また、田中委員の話に合った学習支援については、地域寺子屋事業で学校教育課が各公民館を会場に地区の学生に対して実施している。中央公民館でも小高委員のNPOが支援を行っている。この他にも福祉部では生活困窮者を対象にしたMチェンジという学習支援事業を実施している。あくまで会場として公民館を貸している状況である。子ども食堂に繋げるという意見もいただいたが、公民館職員が食堂を運営することは難しいためボランティア精神のある民間でやっていただきたい。それよりも公民館の職員として他と連携しながらできることをやっていきたい。

 

(森谷委員長)

本日は以上で終了させていただきたい。

 

(各委員)

了承

以上

配布資料

(注意)一部PDFから引用しているため見えにくい箇所があります。

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更新日:2019年11月21日