蚊媒介感染症にご注意ください

 蚊媒介感染症とは、感染症を引き起こすウイルスなどを保有する蚊に刺されることによって、感染する感染症の総称です。世界的に蚊を媒介した感染症の発生は多く、特に熱帯・亜熱帯地域で広く流行しています。
 平成26年8月には約70年振りとなる、デング熱の国内感染例が報告されました。海外旅行時だけでなく、日頃から蚊に刺されないように注意しましょう。

蚊が媒介する主な感染症

日本脳炎

日本脳炎ウイルスに感染しているブタ・ウマ・鳥類を吸血した蚊(コガタアカイエカ)に刺されることによって生じる感染症です。6日から16日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、吐き気、めまい、意識障害及びけいれん等の症状が現れます。致死率、後遺症を残す確率も高く、発病したときの致死率は20~40%程度と考えられています。感染しても発病するのは100~1,000人に1人程度で、ほとんどの方は症状が出ることはありません。

デング熱

デングウイルイスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。2日から14日(多くは3日から7日)の潜伏期間の後、発熱、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、発疹などの症状が現れます。基本的には軽症で予後良好な疾患ですが、稀に重症型の出血症状やショック症状を呈するデング出血熱になることがあります。

チクングニア熱

チクングニアウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。3日から12日(多くは3日から7日)の潜伏期間の後、発熱、関節痛、頭痛、 筋肉痛、関節腫脹、発疹などの症状が現れます。多くの患者は一週間程度で回復しますが、関節症状が回復後も数か月持続する場合があります。アジア各地での流行が広がってきており、今後日本への侵入が心配されています。

ジカウイルス感染症

ジカウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。3日から12日の潜伏期間の後、発熱、関節痛、頭痛、 筋肉痛、関節腫脹、発疹などの症状が現れます。 2015年からはブラジルを中心に中南米で流行しています。妊娠中のジカ熱への感染と胎児の小頭症発症に関連が示唆されています。可能な限り妊娠中はジカ熱の流行地域への渡航は控えましょう 。現在の流行地域は下記リンク「ジカウイルス感染症の流行地域」をご覧ください。

マラリア

マラリア原虫を持った蚊(ハマダラカ)に刺されることによって生じる感染症です。7日から40日の潜伏期間の後、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。マラリア原虫の種類によって、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアに分類されます。日本国内では、輸入例以外の報告はありません。 

ウエストナイル熱

ウエストナイルウイルスはカラスやスズメなど鳥の体内で増殖し、その血液を吸った蚊(ヒトスジシマカやアカイエカ、チカイエカ)に刺されることによって生じる感染症です。2日から14日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、背部痛、筋肉痛、食欲不振などの症状が現れます。症状は通常1週間以内で回復しますが、その後倦怠感が残ることも多くあります。日本国内では感染例は認められていませんが、近年まで報告のなかったヨーロッパやアメリカなど西半球に1990 年代中頃から流行が発生しています。

予防のポイント

  • 蚊に刺されないようにしましょう。
    • 屋外では長袖、長ズボンを着用するなど、肌の露出をできるだけ避けましょう。
    • 虫よけ防止薬や蚊取り線香などを適切に使用しましょう。
    • 屋内でも蚊の駆除に心がけましょう
  • 蚊の発生源や住処を減らしましょう。
    • 側溝や廃タイヤの中などの水たまりをなくしましょう。
    • 下草を刈りましょう
  • 日本脳炎は不活化ワクチンによる予防接種、マラリアは医師の処方による予防内服が有効です。ウエストナイル熱やチクングニア熱、デング熱、ジカ熱にはワクチンも予防薬もありません。

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更新日:2019年02月01日