『平成29年度 第38回 前橋市教職員自作教材・教具展』入賞作品

『平成29年度 第38回 前橋市教職員自作教材・教具展』入賞作品の紹介です。

 前橋市総合教育プラザでは、本市教職員が、教育実践の場において自作した教材・教具等を募集し、展示会を通して広く紹介しています。優秀作品を表彰することにより教材開発に対する意欲の向上と学習指導への効果的な活用を図っていきます。
 「平成29年度 第38回 前橋市教職員教材教具展」は、平成30年1月12日(金曜日)~平成30年2月2日(金曜日)まで前橋市総合教育プラザ1階アミニティーラウンジ及び3階展示室で開催されました。たくさんのご来館をいただきました。

 『平成29年度 第38回 前橋市教職員自作教材・教具展』入賞作品2は下記リンクをご覧ください。

最優秀賞 七中安全情報MAP

第七中学校

井野英樹

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解説

 第七中学校通学区の危険箇所をまとめたMAPです。掲載している情報は交通安全に関わる内容で、主に次の3つの視点で作成しています。

  1. 危険箇所…見通しが悪く、安全確認や徐行が必要な場所
  2. 通行禁止道路…交通量が多かったり、歩道や信号が無かったりする場所
  3. 工事のお知らせ…市から知らされる道路工事や下水道工事の場所

 また各場所の情報については次の3点で簡潔にまとめ、できるだけ一目で分かるように心がけています。

  • 現場の写真
  • どのような危険があるか。
  • どのように走行したらよいか。

 さらに、B3版光沢紙フルカラー印刷でミニMAPを作成しました。これは各家庭に掲示していただき、安全な登下校に役立ててもらうものです。新入生説明会の時に全家庭へ配付し、入学時に提出していただく個人調査票の「通学路」を決めてもらいます。追加の情報は随時学校からお便りを発行し七中安全情報MAPに書き加えてもらいます。公民館にも配付掲示します。

優秀賞 わたしのみかた 朝ごはんでパワーアップ

敷島小学校

高橋弘子

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解説

 朝ごはんは食べているものの、時間がない・食欲がないなどの理由で「パンだけ」「ふりかけごはん」など朝食の内容について、課題がある児童の様子が見られます。
 そこで自分の朝ごはんを見直すきっかけとなるよう、一日をスタートさせるためにふわしい朝食について考えるための教材を作成しました。

  1. 3つの食品群
  2. 食品群で献立
  3. 自分の朝ごはんをつくろう
  4. 朝ごはんを食べるため大事なこと

工夫した点

  • 委員会活動として委員会の児童の手作り。
  • 子どもたちが触れて、自由に動かせるように、マジックテープや磁石にしたこと

活用方法

  • 学校保健委員会で教材を使い保健劇を行ったり、保健室前に掲示物し、子どもたちが自由に触れて朝ごはんについて考えるきっかけになるようにしたい。

優秀賞 外国語活動教材 What do you want?~サンドイッチを作ろう~

城南小学校

新井真典・小畑悦子・池田志織・星野 晃

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解説

 外国語活動学習指導のための教材として、題材名What do you want?ほしいものはなにかな?で~サンドイッチを作ろう~を作製した。子どもたちが、店員(サンドイッチショップ)と客に分かれてサンドイッチに必要な食材を購入するという設定を考えた。
 本題材を、より楽しく学べるように、以下(1~6)の教材を作った。

  • オリジナルチャンッDVD【サンドイッチじゃなくて】1
  • サンドイッチ模型2 実物より巨大なサンドイッチ
  • ショップ3とお面4
  • 客が使う【サンドイッチカード】5と財布と紙幣6

優秀賞 特別支援教育教材

滝窪小学校

大崎和久

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解説

特別支援学級児童と一緒に取り組んだ学習活動の中で、教材や教具として出品できそうなもの一式。

  1. グリーンカーテンで育てた「ひょうたん」に絵を描く。笛にする。(植物を育てる学習、絵を描く学習、音を楽しむ学習)
  2. レインスティック(音を楽しむ学習)
  3. 琴のような楽器(音を楽しむ学習)
  4. 何校時が分かる時計(時間の学習)
  5. お絵かき練習帳(絵を描く練習)
  1. グリーンカーテン作りは環境委員が中心になって栽培したが、特別支援学級児童も水やり、除草などの手伝いを一緒に行った。ひょうたんを収穫したところ、その形の面白さに惹かれたため絵を描いたり、笛を吹いたり楽しむことができた。笛は歌口を工夫することで、簡単に音がだせるようになった。今後の「ひょうたん」をつかった教材化への第一歩というところである。この歌口の工夫は、ケーナにつけることで、誰でも音が出せる縦笛にすることができる。
  2. 優しい音色を楽しむ。心を落ち着かせる。マラカスのように、シャカシャカ音を出すことができる楽器。
  3. 琴のような楽器。既にある楽器を、安く簡単に作った。短い、優しい曲なら、誰でも弾ける。対象児童は、この楽器で初めてメロディーを奏でることができた。
  4. 時計の学習。と言うより今何時間目が分かる時計。「今何時間目?」、「給食まだ?」と聞く児童が、自分で分かるようになった。
  5. 絵を描くことに苦手意識がある児童と、絵を描くことが好きだが、形がうまくとれない・かわいいが好きな児童ように作成。ネットにある絵を作者の承諾を得て、教材化した。また、本校職員作画の完全オリジナル版もある。

優良賞 やってみよう 桃太郎参上!桃太郎なりきりセット

岩神小学校

山口良枝・富澤祐紀・吉澤鮎子・小坂珠美・小谷亮介・高橋昌巳・小林 栄

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解説

 運動会の表現運動「やってみよう」のダンスで使った道具です。1・2年生が楽しく物語に入り込み、主人公の桃太郎になりきって踊ることができるようにするための支援です。
 練習では、最後の1週間で使用することで子どもたちの気持ちを維持することに繋がりました。本番は、小桃と波のコミカルな動きと大きな桃で会場にいる観客の目を引き物語に引き込んだ。保護者を含めた会場からの声援を力に、大きな桃が割れ、桃太郎が産まれてダンスをするという演出で、子どもたちは元気いっぱい、力いっぱい踊ることができた。

道具

  • 桃…竹細工に使用する木を骨組みに、新聞紙を貼り合わせて作成。開閉部分はマジックテープになっており中に入った人が開けて出てくることができる。底の部分は、桃が割れるとともに、児童が安全に入れるように本校用務技師が土台を作成した。
  • 桃…段ボールとカラースプレー、ひもで作成。子ども(小)の肩からかけ、桃が流れる様子を児童の動きで表現した。流れてくる桃を会場の遠いところから、動かして児童も観客も桃太郎の世界へ引き込むことができた。
  • 波…段ボールとカラースプレーで作成。川から桃が流れてくる様子を児童が手に持ち、桃と動くことで表現した。
  • お尻の桃…不織布とゴムで作成。児童の手書き。

一人一人が桃から生まれた桃太郎(主人公)だと自覚させるのに効果的だった。また、後ろから見たときにも動きが映えて見える。見ている人からも小さな桃が揺れる姿はかわいく、好評であった。

優良賞 先生の赤ちゃん

滝窪小学校

龍八怜子・大崎和久

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解説

 1学期勤務し、その後産休、出産された龍八先生の4月から出産までの体型の変化の記録。(赤ちゃんの成長の記録)担任していた学級への報告、生命の尊重に繋がればいいと思い作成。
 4月から7月までは、およそ週に一回以上職員室で撮影し産休後は家庭で撮影を続けた。勤務中は、あまりおなかが目立たなかったので、出産間際のおなかの大きくなった時の様子、出産前後の体型の変化を担任していた児童に見せたかった。

優良賞 LINEのシミュレーション

みずき中学校

倉澤真由美

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解説

 「SNSとの正しいつきあい方について考えよう」という学活で活用しました。できるだけ本物に似せたLINEのトーク画面で、「みずき中学校の1年生の一部がグループラインを使って会話をしている」という設定で会話の様子をパワーポイントで再現しました。
友だちと撮った写真を友だちの許可なくアップしてしまったり、ライン上で「誰と誰がつきあっている」などの噂話をしたりしている様子です。
 このやりとりを見せた後、自分ならどうするか個人で考えたり、班でどうするか考えたりして、SNSとのつきあい方についての考えを深めていきました。

優良賞 自動販売機

前橋特別支援学校

阿部 進

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内容

自動販売機の利用や金銭に関わる学習に向けた教材

解説

制作時に考慮した点

  • 子どもが机上で学習できるようなサイズであること
  • 商品が見やすく、子どもによって表示を変えられること
  • 手指の操作に関わって本物に近い感覚を体験できること
  • 金銭学習において、丁度または少し多い金額の準備が必然的に必要となる機構であること
  • 手持ちのモーター以外は、比較的安価で簡単に製作ができること

実践の様子から

  • 身近に頻繁に活用できたため、昼休みなどの水分補給でも活用できた
  • 硬貨投入や釣り銭の受取など、操作の課題も明らかにできた
  • 順番を待つという課題にも対応した教材となった
  • コップを用意してから取り組む流れで活用することで、一つしか商品を用意できない問題に対応した。ただし、同じ商品を続けて準備する手間が必要だった

課題として

  • 同じ種類の商品が2~3個ストックできるようになるとよい
  • モーターを4つ用いているが、さらに安価に製作できるとよい

優良賞 竹馬練習台

おおご幼稚園

田中弘樹・秦 直子・手島克之

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解説

 年長児はいろいろな遊具に興味をもって積極的に取り組み、少し難しそうな遊びにも挑戦して達成感を得る姿が多く見られるようになっています。その一つに『竹馬』がありますが、初めて乗る子は前傾姿勢でうまくバランスを取ることが難しく苦労していました。幼稚園では今までタイヤや塀に使うコンクリートブロックなどを台にして、子どもたちはその上に乗って竹馬の練習をしていましたが、竹馬と高さが合わないなどの問題もありました。
 そこで、初めて竹馬に乗るときの高さに合わせて前傾姿勢がとれる練習台の製作を考え、用務技士さんと試行錯誤しながら現在も使用しながら改良中です。

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更新日:2019年02月01日