食中毒の発生について(令和2年6月28日(日曜日)発生)
前橋市内の給食施設が提供された食品を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒が発生しました。
事件の概要は以下のとおりです。
概要
原因給食施設
市内給食施設
違反内容
食品衛生法第6条違反
(不衛生食品の調理提供による食中毒発生)
調査結果
原因給食施設が令和2年6月28日(日曜日)に調理・提供した食品を食べた69人中21人が食中毒症状を呈していることを確認し、以下のことが判明しました。
- 発症者の共通食品は、当該施設で調理・提供した食事のみでした。
- 発症者及び従事者の便からウエルシュ菌が検出されました。
- 発症者の症状は下痢を主症状とし、ウエルシュ菌の症状及び潜伏期間と合致していました。
- 発症者を診察した医師から食中毒発生届が提出されました。
- 当該施設における感染症を疑うエピソードはありませんでした。
以上のことから、当該施設が調理・提供した食品による食中毒と断定しました。
施設の措置
営業停止3日間(令和2年7月3日(金曜日)から令和2年7月5日(日曜日))
ウエルシュ菌について
ウエルシュ菌は、人や動物の腸管内、土壌、水中など自然界に広く分布しています。自然界に分布する菌は、熱に弱いものが多いですが、食中毒を発生させる菌は、熱に強い芽胞を作り、エンテロトキシン(毒素)を産生して、下痢などを起こします。
主な原因食品
カレー、シチュー、煮物、大量に調理した食品
発病までの時間、及び主な症状
感染後、6~18時間(平均10時間)で発症し 、腹痛、下痢等の症状で、比較的軽いことが多いです。
予防・対策
- 前日調理はせず、加熱調理したものはできるだけ早く食べる。
- 一度に大量の食品を加熱調理しない。
- 加熱した食品は、小分けするなど工夫して速やかに冷却する。
関連サイト
- 食中毒の原因 細菌(厚生労働省ホームページ)(新しいウインドウが開きます。)
この記事に関する
お問い合わせ先
健康部 衛生検査課 食品衛生係
電話:027-220-5778 ファクス:027-223-8835
群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2019年02月01日