食中毒発生について(令和2年7月19日(日曜日)発生)
前橋市内の飲食店で提供された食品を原因とする、カンピロバクター・ジェジュニによる食中毒が発生しました。事件の概要は以下のとおりです。
概要
原因施設
市内の飲食店
違反内容
食品衛生法第6条違反
(不衛生食品の調理提供による食中毒発生)
調査結果
原因施設が令和2年7月17日(金曜日)に提供した食品を食べた1グループ6人中4人が食中毒症状を呈していることを確認し、以下のことが判明しました。
なお、発症者の方は全員快方に向かっています。
- 発症者の共通食は原因施設で調理・提供された食品のみでした。
- 発症者の症状はカンピロバクターによる症状に合致していました。
- 発症者の便からカンピロバクターが検出されました。
- 発症者を診察した医師から、食中毒発生届が提出されました。
以上により、原因施設が調理・提供した食品による食中毒事件と断定しました。
施設の措置
営業停止命令3日間(令和2年7月28日(火曜日)から令和2年7月30日(木曜日))
カンピロバクター
カンピロバクターは、家きん、家畜及び野生動物等の腸管内に広く分布している細菌の一つであり、この菌に汚染された食品や飲料水の摂取によって食中毒が引き起こされます。
食中毒の原因となるカンピロバクターには、2つの種類があり、鶏の腸管内にはジェジュニ(Campylobacter jejuni)が多く、牛や豚の腸管内にはコリ(Campylobacter coli)が多く分布しています。
主な原因食品・感染源
鶏肉料理(鳥わさ、その他未加熱又は加熱不充分な調理品)
消毒不備の水(なま水等)
二次汚染された食品等
発病までの時間、及び主な症状
2~7日という長い潜伏期間ののち、腹痛、下痢、発熱、おう吐などの症状が表れます。
予防・対策
- 食肉は十分に加熱し、生食は避けましょう。カンピロバクターは、通常の加熱調理で死滅するので、食品は中心まで充分に加熱するよう心がけてください。(75度、1分以上が目安です)
- 生肉の取扱い場所の近くで、そのまま喫食する食品の取扱いはしないようにしましょう。
- 生肉を取り扱った包丁、まな板及び手指は、よく洗浄しましょう。
- 焼肉等の際は、トングや専用の箸を使って調理しましょう。
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お問い合わせ先
健康部 衛生検査課 食品衛生係
電話:027-220-5778 ファクス:027-223-8835
群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2020年08月11日