しらべ学習「ここがポイント!」

調べたいことをしぼりこもう

調べ学習A君

Aくん

図書館の人

「植物のたね」について調べたいA君は、こども図書館へやってきました。

Aくん 「あのー、ぼく、植物のたねについて調べたいんですけど・・・。」

図書館の人 「はい。それで植物のたねといっても、どんな植物のたねについて調べたいの?」

Aくん 「えーっと、どうしようかな・・・?花のたねについて。」

図書館の人 「花のたねについて?たとえばたんぽぽとか?」

Aくん 「あ、それそれ、それでいいです。」

図書館の人 「たんぽぽのたねのどんなことを調べたいのかな?」

Aくん 「うーん・・・。」

図書館の人 「??」

★ここがポイント!

図書館司書_2 Aくんのどこがしっぱいなのか、もうわかっているよね。図書館に調べごとに来るときは、調べたいことを具体てきにしぼりこむことが大事なんだ。Aくんは、ただ「植物のたね」と、大まかなことしか考えていなかったんだね。

図書館にあるたくさんの本のなかから、ほしい本に早く出会うためには、「これとこれ」というように、調べたいことをしぼりこんでおこう。しぼりこめないときは、図書館の人に相談してみるのもいいね。

どこまで調べたの、どこまで調べるの?

調べ学習B子さん

Bさん

図書館司書

図書館の人

Bさんは「前橋の昔の生活」について調べています。今日は友だちと、こども図書館へやってきました。

Bさん 「前橋の昔の生活について調べているのですが、何かいい本ありませんか?」

図書館の人 「そうですね。郷土(きょうど)の本のコーナーに前橋のれきしについての本がありますよ。あんないしましょうか?」

Bさん 「郷土(きょうど)の本のコーナーはもう見てみました。友だちと調べたんです。」

図書館の人 「おや、そうでしたか。そこの本には調べていることはのっていませんでしたか?」

Bさん 「はい。わたしたち前橋の昔の写真がほしいんです。」

図書館の人 「そうすると、こども図書館にはないですね。市立図書館の2階の郷土資料室(きょうどしりょうしつ)に行くとありますよ。」

★ここがポイント!

司書2

こども図書館の本はすでに調べたこと、また、ほしいのは「昔の写真」であることを、はじめにつたえるとよかったですね。

そうすればBさんが、すでにどこまで調べているのか、また、どこまで調べたいのかが図書館の人によく伝わります。図書館の人が見つけてくれた本が、一度調べた本だったら、がっかりしてしまうものね。

時間と根気がひつようだ

調べ学習3

Cくん

図書館司書

図書館の人

「養蚕(ようさん)」について調べることにしたCくんは、夕方になってお母さんとカウンターへやってきました。

Cくん 「ぼく、養蚕(ようさん)について調べてるんです。あの、どうして前橋は養蚕(ようさん)がさかんなのですか?教えてください。」

図書館の人 「うーん、それはいろいろな理由が考えられるね。土地のこと、気こうのこと、それにれきしも調べてみないと・・・。」

Cくん 「えーっ。そんなに調べないといけないの?すぐわかる答えがいいな。だって明日までの宿題なんだもん。」

図書館の人 「それはたいへんだ。もうあまり時間がないよ。それに、すぐに答えが出てくるわけではないんですよ。」

※養蚕(ようさん)とは、糸をとるために蚕(かいこ)をかうことです。

★ここがポイント!

図書館司書

みんなは、Cくんのどこが問題なのか、もうわかったよね。

調べごとのなかには、すぐに答えが出てこないものもあるんだ。ひとつの調べごとのために何さつも本を読まなければならないこともあるんだよ。だから、調べごとには、「時間」がひつようなんだ。みんなもなるべく時間によゆうをもって、あせらずあきらめないで調べてみよう。調べたことをまとめるにも、時間がひつようだね。

コピーには決まりがあります

調べ学習3

Dさん

図書館司書

図書館の人

さんこうになる本を見つけたDさん。さっそく友だちとカウンターへやってきました。

Dさん 「いい本を見つけました!」

図書館の人 「そう、それは良かったね。」

Dさん 「それで、この本全部、友だちの分もいっしょに5人分コピーしてください。」

図書館の人 「ちょっと待ってください。コピーには決まりがあるのですよ。一さつの本の半分まで、しかも一部しかできないんです。」

Dさん 「え、ほんとう?」

図書館の人 「ほんとうですよ。法律(ほうりつ)で決まっているのです。」

★ここがポイント!

図書館司書2図書館のコピーサービスは、「著作権法(ちょさくけんほう)」という法律(ほうりつ)によって、本や写真・絵の半分までで、一人につき一部のみコピーできる、というように決められています。

こんな点に注意して、図書館を上手に利用りようしてくださいね。図書館は「ちえ」と「ちしき」の宝箱(たからばこ)。みんなも図書館で、本のぼうけんに出てみよう。

分からないことがあったら、どんどん図書館の人に聞いてみよう。

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更新日:2019年02月01日