平成30年度第1回前橋市社会教育委員会議

審議会名

前橋市社会教育委員会議

会議名

平成30年度第1回前橋市社会教育委員会議

日時

平成30年7月12日(木曜日)午後3時30分~5時30分

場所

前橋市中央公民館 501学習室

出席者

(委 員 側)
安保議長、清水副議長、大森委員、高橋委員、三好委員、太田委員、石川委員、酒井委員、布川委員、荻野委員、黛委員

 (事務局)
塩崎教育長、若島生涯学習課長、佐藤課長補佐兼社会教育係長、沖第一コミュニティセンター所長、事務局員(生涯学習課)

 (特定非営利活動法人代表)
小高理事長

欠席者

森谷委員

配布資料

会議内容

 1 社会教育委員委嘱式(委嘱対象者2名)

    塩崎教育長より委嘱状の交付を行った。


2 第1回社会教育委員会議

(1) 開 会

(2) 教育長あいさつ

   今年度、新しく2名の方をお迎えし、12名の委員の皆さんにお世話になる。教育委員会にとって社会教育委員会議は、とても意義のある大きな会議であると考えている。毎年、毎年大きな力をいただき、前橋市の社会教育は推進できていると感じる。
   本日は、昨年度の第4回の会議において、平成30年度の取組について大枠を決めていただいたので、それに従って進めていただければと思う。
    今回ファイルに綴じてお配りしたものは、以前、安保先生が、会議で時々振り返りいつも手元に置いておきたいと言われた資料である。前橋市の新しい教育振興基本計画と平成30年度の教育行政方針、平成29年3月にいただいた社会教育委員会議の提言、そして、まだ完成版ではないが各公民館のコミュニティデザインも綴られている。公民館長が替わり新たな視点で見直すこともあるが、地域を知る手がかりとなるものである。各公民館における社会教育事業は、それぞれの公民館の事業を色刷りの一覧表にし、分かり易いものになっている。次回からは、これらの資料をお持ちいただければと思う。
   今年度の大きなテーマについてであるが、この4月にオープンした第一コミュニティセンターが、桃井小学校に併設しているというよさを生かし、よいモデルとして事業を推進していくために、どのようにしていけばよいのかということがある。本日は、第一コミュニティセンターの所長にも同席してもらっているので、その点も踏まえてご議論いただければと思う。
    もう1つのテーマは、これまで小中学生や成人、定年退職をされた方々等の世代は社会教育との関わりが多く見られていたが、高校生や大学生との関わりは薄いのではないかということが、昨年度の議論の中で出された。人的資源としてどのように広げ支援していけるのかということについても議論を進めていければと考えている。他の世代も含めて考えていくが、特に高校生や大学生に視点を当てた取組についてご議論をいただければと思う。本日は、高校在学中に高校生会議の代表を務め、現在はNPO理事長として活躍している小高さんに発表いただき、どのような点を参考にして広げていけるのか、ご議論いただければと思う。
    今年度の社会教育委員会議がよいスタートを切れるよう、様々なご意見をいただければと考えているので、よろしくお願いしたい。

(3) 委員自己紹介

       職員自己紹介


(4) 議 事(発言要旨)


1. コミュニティセンターにおける取組の充実について

(安保議長)
    まず始めに、ファイルでお配りいただいた資料集についてだが、毎回必携いただき、会議で活用していきたいので、よろしくお願いしたい。
 本日は最初の会議であるので、今年度の協議事項について確認しておきたい。
 まず、1点目として、桃井小と第一コミュニティセンターの関わりをどのようにしていけばよいのかということについて協議をしていく。
    2点目は、公民館・コミュニティセンター機能の充実について議論を深めていきたいと考えている。
    3点目は、高校生・大学生といった若い世代の人的資源の活用の仕方・在り方について考えていきたい。これまでは、高齢者や小中学生に目が向きがちで高校生や大学生にあまり焦点を当ててこなかった。人的資源としてどのように掘り起こしを図っていくのか、小高理事長から可能性や展望について発表いただくことになっているのでよろしくお願いしたい。
   では、今日の協議事項の1つ目のコミュニティセンターにおける取組の充実について協議していきたい。まずは、事務局より説明をお願いしたい。
 (沖所長)
    第一コミュニティセンターの現況と取組について説明をさせていただく。
    第一コミュニティセンターは、4月1日に桃井小に併設という形で開館した。職員配置については、私が市の再任用職員の所長として月曜日から金曜日まで勤務している。勤務時間は、月曜日から木曜日までは午後4時まで、金曜日は午後5時までとなっている。臨時職員4・5名はローテーションで午前8時30分~午後6時30分まで、前後半の5時間交替で勤務している。その他、市民部生活課付の桃井・中央地区担当の地域担当専門員1名が、週4日、第一コミュニティセンター内で地域づくり事業の業務を行っている。土日祝日は、臨時職員が1名ずつ交替で対応している。
    登録団体数は、6月末現在で、46団体となっている。体を使うダンス・体操系の団体、合唱や演奏等の音楽系の団体が多い状況である。ダンスや音楽系の団体は、ホールを利用する頻度が高くなっている。和室は、琴や尺八などの邦楽系や茶道、子育てのサークル等の利用が多くなっている。
   利用者の世代の特徴としては、昼間は子育て世代や高齢者が多い。子育て世代は、女性が多くなっているが、ダンスサークルは、男性の利用も多く見られている。
   全体的には、様々な会場を利用し全市的に生涯学習活動を展開している団体が多いようである。地域を拠点として活動している団体は、今のところ自治会関係等に限られている。7月に入っても新たな団体が登録を行う状況が続いている。
    桃井小学校学校支援協議会への協力については、委員は、学校関係者で構成されているが、オブザーバーとして学校教育課・生涯学習課の職員が参加しており、4月からは、私と地域担当専門員も同じ立場で参加をしている。
   5月26日には、学校支援協議会の主催で新校舎落成記念事業として「世界一受けたい授業」と題し、桃井小にゆかりのある講師の授業が6校時にわたり行われた。当日は、塩崎教育長にも講義をしていただいた。連携した取組として、第一コミュニティセンターを地域住民に知っていただくことを目的として、前橋茶道会の協力をいただき「コミセンで楽しむ初夏のお茶会」と題したオープン記念事業を実施したところである。
   「世界一受けたい授業」が行われた桃井小の体育館と行き来ができる動線を活用し、2つの和室を会場として、午前2回・午後1回お茶会を開催したところ、学校支援協議会の委員や児童、記念事業にご協力いただいた地域の方等、55名の方々に参加をいただいた。
    当日は、2階のホールを講師控え室として利用いただいたり、桃井小の音楽テラスに、テーブルや椅子を貸し出したりして、PRも含めて施設の効果的な利用が出来たと考えている。今後も効果的な活用を図りながら、地域に親しまれ学校運営の手伝いができる地域の学びの拠点となる取組を探って行きたいと考えている。概要については、以上となる。
 (安保議長)
   第一コミュニティセンターの現況と取組について詳しく報告をいただいたが、委員の皆さんから、ご意見や期待をお聞かせいただきたい。
 (清水副議長)
   桃井小と第一コミュニティセンターについては、今までは連携と言う言葉を使っていたが、一体的な事業が行われ協働という動きになってきていると感じる。第一コミュニティセンターそのものが持っている機能や活用の仕方を市民に知っていただくことが、とても大切であると思っている。今回、卒業生の協力を得て上手くスタートが切れたと思う。学校教育の実践と第一コミュニティセンターの動きがどのように繋がっていくのかがとても大切であるので、これからも特色ある取組をお願いしたい。
   所長の説明を伺うと幅広く物事を考えている姿勢が伝わってくる。1つ伺いたいが、地域担当専門員が具体的にどのような動きをしているのか教えていただければと思う。
 (沖所長)
   生活課付という立場であるので、自治会の関係に伴う地域づくり等、地域とのつながりが強い業務を行っている。
 (清水副議長)
   第一コミュニティセンターと学校との関わりは、大きな試金石になるかと思う。文化協会としても、第一コミュニティセンターを活用して、文化的な事業で学校教育や一中地区の地域全体とどのように関わっていけるのか、いろいろと進めていきたいと思っている。建物の完成前に文化協会の関係の部会が見学をさせてもらっている。茶会に参加した人達も会員になっていると思うので、いろいろと協力はしていけるのではないかと考えている。
 (安保議長)
   29年3月の提言で「地域のつながりや支え合いを創出するコミュニティセンターの在り方について」ということがあった。今回の取組は、前橋モデルとして注目すべきものであり、周知をしていけるとよいと考える。このような在り方が前橋の可能性を示すこととなるので啓発活動も求められるようになっていくのではないかと思う。
 (黛委員)
   今回、具体的な事例を見させていただいて、このようにスタートしていくということがすごく伝わってきた。「世界一受けたい授業」は、地域づくり協議会でも宣伝を続けていたが、参加者は、桃井小の児童・保護者が主だったのか、他の地域の方がどの程度関心をもっていたのか知りたいと思っている。
   夏休みは子供が多く集まる時期となるが、学校と第一コミュニティセンターとの今後の関わりについて何かあれば教えていただきたい。
 (沖所長)
    1点目の参加者についてだが、桃井小の児童を通じての広報活動ということがあり、桃井小の落成記念事業ということもあったので、参加しているのは、桃井小の児童とその保護者、地域の方、自治会関係者が多かったように思う。
   夏休みの取組については、この後説明があるかと思うが、中学生を活用した小学生との事業を計画しているようである。
(塩崎教育長)
   桃井小の関係者が企画をしたということがあったので、桃井小の児童が中心であったように思う。卒業生が授業をしてくれたということもあり、桃井小や中央小の卒業生も多く来ていた。学校は、このような場では、あまり出過ぎないようにし、地域の方がしてくださることを見守るという姿勢でいるとのことであった。前日まで6年生の修学旅行があり、夕方帰って来て当日の朝に学校長が朝礼をされた。このような事情があったので、6年生はあまり見かけなかった。 主催者とすると、ちょっと学校に行ってくるというような気楽な雰囲気を作り出すことを大事にしたいと考えているようである。
(安保議長)
   ちょっと学校に行って来るという感覚で学校に行くことができるようになり、敷居が下がり触れ合いの機会が多くなるという構造的な仕組みは、とても注目されるところである。
 (大森委員)
   素晴らしいスタートが切れたと感じている。そこで、3点お聞きしたいのだが、1つは、社会教育施設としてのコミュニティセンターの観点、もう1つは、学校を核とした地域づくりの観点、3つ目は、コミュニティ・スクールという観点についてである。
    1つ目は、社会教育推進リーダーについてもう少し詳しく教えていただきたい。2つ目は、学校支援協議会という組織は、どこの学校にもあるものではない。校舎落成記念事業は学校支援協議会が前面に出て行った事業であるのか、それともコミュニティセンターの職員が行ったものなのか、あるいは、どちらがということではなく行った事業であるのか。今回は土曜日の特別授業という位置付けだと思うが、学校支援協議会とコミュニティセンターが協働しながら、学校のカリキュラムの中でこのようなことが展開されていくと、学校運営協議会のように、この部分は地域で担当するといったことが見え始めて来ているのか。以上について伺いたい。
(佐藤課長補佐兼社会教育係長)
    まず、1点目だが、社会教育委員会議でコミュニティセンターの在り方について中間報告をいただき、指定管理業務仕様書の中に社会教育事業を盛り込み、社会教育の拠点としていくいための条例改正を行った。このような社会教育の充実に向けた取組の一環として、昨年度コミュニティセンター職員研修を実施した。前年度は、10回開催した。今年度も5回~9回については、今後の状況を見ながら計画をしていくが、さらにステップアップをした内容で実施予定である。
   社会教育推進リーダーは、市の嘱託職員のような位置付けではあるが常勤の職員に、責任と企画力等を伸ばしてもらうために、仕様書の中に選任を定めた。社会教育推進リーダーの業務は資料にあるとおりであるが、責任を持って取り組んでいただき、それぞれのコミュニティセンターの独自の活動につなげてもらう意図で、選出いただいた。第一コミュニティセンターは、直営であり、所長にお願いしているが、第四コミュニティセンターは社会福祉協議会が指定管理者となっており、自治会組織が指定管理者となっている他のコミュニティセンターと異なっているため、社会福祉協議会の独自性を出し、社会教育と結びつけた事業の実施をお願いしている。
    2点目の学校支援協議会との連携についてだが、「世界一受けたい授業」は学校支援協議会が主催した事業であり、第一コミュニティセンターは協力という形で実施された。生涯学習課の職員や所長、地域担当専門員は、あくまでオブザーバーという立場であり、主となるのは学校支援協議会の委員である。地域が主として動いてほしいという思いはあるが、スタート時なので設備的なものや事務的なものなど、コミュニティセンターに対して期待があるので、協力体制を取り記念事業に臨んだ。同時開催として、第一コミュニティセンター主催でお茶会を開催したが、「世界一受けたい授業」に来場した方を呼び込み、実施した。
   先日、学校支援協議会の振り返りの会があり、周知の点で課題があったが、今後もこのような事業を進めていきたいとのことであった。学校支援協議会が主催する夏休み中の企画の話が有り、一中の美術部員に協力してもらい2日間小学生を対象としたポスターや絵の教室を開くことになっている。一中地区のコミュニティセンターであるので、関わりながら、募集チラシの印刷の手伝い等も行えればと思う。その他にいくつか行いたいという案が出ているので、オブザーバーとして加わりながら、コミュニティセンターを活用し学校と連携をしていければと思う。
(安保議長)
   コミュニティセンターが生涯学習振興の役割のみならず、公民館機能を取り入れて社会教育機能を充実していくということがあったが、実現しつつあるとの報告があり評価される。
 (大森委員)
   先程の教室についてだが、小学生については、一義的なメリットがあるが、中学生の学びとしてもとても注目される。学校支援協議会が、ハブとして進めていくことと思うが、今後、社会に開かれたカリキュラムが入り込んで来るので、第一コミュニティセンターとしても支援をしていかなければならないかと思う。
(荻野委員)
    4月にスタートして短期間で様々な活動が行われつつあるという期待感がある。地域活動の拠点としての役割を担っていくということで、メニューに広がりがあり、登録団体も増えつつある。
   コミュニティセンターの役割を考える上で忘れてならないことがいくつかあると思う。1つ目は、市民と行政が協働するまちづくり、2つ目は、住み易くて特徴があるまちづくり、3つ目は、市民が交流してコミュニティ活動が推進されるまちづくり、4つ目は誇りあるまちづくりといったことである。
   自治会活動とコミュニティセンターとの協働をどのように組み込んでいくのかということにより、コミュニティセンターの活動の色合いが増すのではないかと思う。
 (三好委員)
   子供達にとって、とても価値があると思う。夏休みの美術部の絵画教室もそうであるが、いろいろなことに取り組み教育活動に位置付け年数を経ていくと、上手くいくようになる。勤務校でも地域との関わりがいろいろとあるが、年数が経っており、お互い気負うことなく当たり前のように行われている。桃井小もよいスタートが切れたと思うので、継続して取り組み課題を改善し積み重ねていくと、とてもよいものになっていくのではないかと思う。
(塩崎教育長)
    「世界一受けたい授業」について少し話をさせていただくと、学校支援協議会の皆さんから、やりたいことが次々と出され、小学校の授業と同じように、朝礼、そして1校時から給食、午後の授業といろいろな方にお願いして実施した。最初から全部を行うのは大変ではないかと思ったが、とても意欲をお持ちであったのでやっていただいた。実際、準備は大変で、前日はかなり遅くまで対応いただいた。苦労したけど実施してよかったということであったが、これを続けていくためにどのようにしたらよいかという意見が出ている。
   土曜日に子供達が気楽に来て、コミュニティセンターに関わっているサークルの方々と遊んだりするといった、準備する側も参加する側も気楽に出来るものを進めていければという話もある。
(安保議長)
   やらされているという感じではなく、協力しながら新しいことに取り組んでいくという循環が出来上がればよいかと思う。また、安全面も含めて検討していただければと思う。
(清水副議長)
    桃井小の学校支援協議会が、子供達の学び、生涯学習としての地域の人々の学びや交流等を行っていくには、マンパワーが必要である。マンパワーの中心になるのは、どこであるのか。今後、一中との関わりをどのようにしていくのかということを考えると、マンパワーがあることにより進む。学校教育課、生涯学習課、さらに所長と地域担当専門員が関わりよいスタートが切れたように思う。これから組織、マネジメントをどのようにしていくのか、きちんとした枠組みを作った方がよい。そのことにより、一気に進んでいき、さらに地域の人が集まって来るように思う。
 (安保議長)
   ソフト面をどのようにし、維持し、新鮮なものにしていけるか。時代とリンクし乗り越えていくような創出活動をしていくことが大切になるかと思う。前橋モデルとして育んでいけるような体制作りが必要であるのでお願いしたいと思う。

2. 高校生等の学生の人的資源としての活用・支援の在り方について

(安保議長)
   これまで、高校生や大学生等の人的資源を発掘して育成するということを見出し得なかったということがある。NPO法人を立ち上げて、学生を中心とした活動に取り組まれている方がいるということを昨年度知り、事前に話を伺い実践報告をお願いしたところ快くお引き受けいただいた。それでは、小高理事長より説明をお願いしたい。
(小高理事長)
   現在、特定非営利活動法人Next Generationの理事長と株式会社Next Generationの代表取締役社長を務めている。その他、まえばしCITYエフエムのパーソナリティ等もやらせていただいている。
   2年前までは、群馬県高校生会議という高校生の学生団体の代表もやらせていただいていた。群馬県高校生会議は、平成25年6月に高校生4人によって立ち上げられた団体である。立ち上げた経緯は、前任者が東京の高校生向けのディスカッションイベントに参加した際、他の参加者は、はきはきといろいろなことを考え発言が出来ているのに対し、積極的に行けなかったということがあった。大学生団体が学校外の勉強や考え方、話し方等を教えたりしていたが、群馬は学校の中だけの関わりで、そのような場がなく、会を運営する中で、群馬の高校生のレベルを高めていければという趣旨で立ち上げた。そして、群馬の将来や自分の将来について高校生同士が考え議論するディスカッションイベントを開催した。
    2年半前には、高校生×選挙というものを前橋市の選挙管理委員会と協力して行った。選挙年齢が引き下げられたことに伴い開催したもので、群馬や前橋の将来についてディスカッションをして実際に模擬選挙を行ったりした。
    高校生と県議会議員がディスカッションをするイベントも行った。ディスカッションをしてその結果をまとめ議長に提出するということを行った。
   高校3年生の時には市長と高校生会議のメンバーが意見交換をし、前橋の中心市街地の飲食店を取材したものをまとめ成果物にした。翌年、高校生会議を退いた後は、高校生がこのような成果物を作成できるように支援をしていった。以上が高校生会議の活動概要である。
    次に、特定非営利活動法人Next Generationの活動についてだが、高校生の時に設立し、現在会員数は約60名で、高校生は9校20名、県内の大学及び専門学校生が12校19名、県外大学生が14名、25歳以下の社会人が9名となっている。
   東京の高校生・大学生と比較した場合、学校で学ぶ事は同じだと思うが、学校外の活動は差があり、その点を何とかしたいという思いで活動している。内容は、小中学生の学習支援事業、ライフプランニング支援事業、学生が社会で学ぶインターンシップコーディネート事業等を行っている。
   学習支援事業では、高校生や大学生が小中学生の学習支援を行っている。参加している学生は、保育や教育の道を目指している、あるいはその分野に進学をしている人達の実践の場にもなっている。事業は赤い羽根共同募金から助成を受けて実施している。昨年の秋から本格的に事業を始め、全部で215名の児童・生徒に参加してもらい、高校生や大学生は18名、のべ84名が参加した。高校生や大学生からは、「将来のイメージがつかめ、進路選択をする上で貴重な体験となった。」「大学で学んでいることを実践し理解が深まった。」などの声が寄せられた。
   今後は、教育バウチャー制度として、塾や習い事に行けない家庭に対し、提携している塾等において、クーポンをお金として使えるようにしたいと考えている。寄付や協賛を得ながら、家庭の支援をしていければと考えている。
   ライフプランニング支援事業は、特定非営利活動法人Next Generationで作成したボードゲームを活用し取り組んでいる。実生活の数値に近いデータを組み入れ、東京と群馬の比較が出来るようなものになっていて、東京のメリット・デメリット、群馬のメリット・デメリットが分かったり、生活に必要な金額が分かったりするような、遊びながら学習できるようなものとなっている。これは、県の若者に対するライフプランニング事例集にも掲載されている。数値は現時点でのものを使っているので、今から50年後についても考慮し、より実生活に近いものを提供していければと思う。サイズ等を検討し学校でも活用してもらえるようにしていければと考えている。
   インターンシップコーディネート事業では、35歳以下の若者が前橋の地域課題解決に向けた事業プランの立案と実践を行った。前橋の課題を掴むためにフィールドワークをし、有識者を呼んでトークセッションを行ったりした。それを昨年9月からの半年間で形にしていった。さらに民間企業とマッチングしインターンシップ的なものを行っていけないか検討しているところである。実施しているのは、短期体験型のインターンシップで1・2日~1・2週間程度、企業や役所で業務の体験を行っている。
   現在考えている長期実践型のインターンシップは、3ヶ月から長ければ半年、学生がプロジェクトのメンバーとして参加することを考えている。受け入れ側としては、ベンチャー企業や中小企業、NPO法人等を視野に入れている。今年から来年の9月までの間に実施し、長期実践型を5事業所以上、短期実践型を25事業所以上で行いたいと考えている。
    これが群馬に定着することにより、若年層の労働力の確保につながったり、学生達の実践的な学びの場になったりすればよいかと考えている。
 この他に、高校生・大学生世代のスマホの活用力を生かし、高齢者に教える取組も行っている。公民館や社会福祉施設に出向いてスマホの使い方を教えている。平成28年度は13コマ、平成29年度は92コマ、平成30年度は現時点で44コマ講座を行っている。
  なぜ、これらの取組を始めたのかと聞かれることが多いが、明確な理由はないが、中学生の時に文化祭実行委員となり、取り組んだのがきっかけになったと思う。企画を考え形にし、評価されるサイクルがとても有意義であると感じた。そのような体験をさらにしたいと思い、総合文化祭にも携わりその関係で高校生会議のことを知った。
   高校生は忙しいといった点については、そこまで忙しくはないのではないかと思う。必ず息抜きをしている時間があり、その時間をこのような活動に充てられれば可能なのではないかと思う。
   高校生がこのような活動に興味があるかということについては、県内の高校生は東京のディスカッションイベントに行ったり、グローバル系のイベントに参加していたりしている。実際、学校外の活動に結構興味を持っていても、そのような情報を得る手段があまりなく、周りの理解も少なく勉強に取り組むように言われることが多かった。そのような環境が変われば、状況も違ってくるように思う。
 (安保議長)
   前橋プラザ元気21やエキータなどを見ても、高校生は学習に励んでいるので、このような取組は難しいだろうと思い込んでいる面があったが、発表いただき新しい発見の連続で驚くばかりであった。希望を持つことができ、先駆的な取組をどんどん実施してもらうと、街づくりはソフト面で発展していく可能性があると思う。
   高校生を含めた学生を社会教育にどのようにリンクさせていくのか、若い世代にその気になってもらうためにはどのようにすればよいか思案をしてきた。若い世代を動かしていくためには、遊び心のようなものも必要であるのか。
 (小高理事長)
  学生の意見を尊重するということが、とても大切であるかと思う。高校3年生の時に、代表として後輩を育てていく立場であったが、高校生の意見を積み上げていくということを基本としていて、それは今の活動でも同じであると思う。学生の意見を尊重しそれを実現できる形で落とし込んでいくということが大事であるかと思う。
 (安保議長)
    学んだことを地域に還元していくということは、これまでも行って来たが、高校生や大学生でも同じことを行うという発想自体が新鮮である。学んだことを地域に生かし自分も成長させ育んでいると感じる。
 (大森委員)
   とても素晴らしい取組であるが、正直なところ社会教育との関わりをどのように感じているのか。高校生世代のために公民館で何か出来ないか考えていければと思っているが、公民館で行うようなことにはそもそも高校生は参加せず、自分達でやりたいから活動しているということであるのかどうか。自分達の取組をどのように支援するかを考えて欲しいのか、このようなことが出来る高校生を増やすために学びの場を広げていくのがよいのか。高校生向けのプログラムを作るということについて、意見を聞かせてもらえればと思う。
 (小高理事長)
   自分達の団体の発展もあるが、それよりも学校外で学ぶ事が出来る機会を増やして欲しいという思いがある。東京と比べると群馬はそのような場が少ないと感じる。学生が学べる場を増やすという点で、お願いできればと思っているが、前橋でも高校生や大学生向けの取組をされているのか教えていただきたい。
 (佐藤課長補佐兼社会教育係長)
   中央公民館では、「Mキッズサミット」という街中を探検し様々な体験をしながら学ぶ事業があるが、大学生がスタッフとして関わっている。
   清里公民館がよい例になるかと思うが、サマーチャレンジ「ゲームを作って楽しもう!」という小学生向けの講座では、人材バンクに登録いただいている高校の教諭にパソコン部の生徒と一緒に講座を実施していただいた。
   高校生ティーチャー講座 「宿題の書道を公民館で仕上げよう!」という講座では、高校の書道部の生徒が、小学生に指導してくれた。
   このようにいくつかの取組が、芽生え始めている。
(安保議長)
    前橋でもいくつかの取組が行われているとのことだが、NPOを立ち上げ取り組んでいるということについてご意見をお聞かせいただきたい。
 (布川委員)
    このような活動は素晴らしいことである。若者が何かを発信する力が前橋にもあるということを感じる。以前、前橋青年会議所にも来ていただいたことがあるが、私達の活動とつながる部分もあるので、何かできることがあれば協力していきたいと考えている。
(石川委員)
   同じような取組を以前行っていたことがあった。大学生と一緒に高校生向けの事業を行っていた。大学生と高校生が語り合う場を提供するNPO、政策提言をするNPO、裁判員制度始まった際にもNPOを運営していた。その際どのように仲間を広げていったかと言えば、数人で立ち上げ、最初の段階は声がけを継続していた。次のステージは、専門家といわれているような人達からブラッシュアップをしてもらった。それらのNPOは今も継続している。
   今後は、仲間の増やし方とNPOの活動を定着させるために地域がどのように関わっていけばよいのか、あるいは、関わらない形がよいのか、その点がテーマとなってくるのではないかと思う。
 (小高理事長)
   団体に入ってほしいということは、活動を始めてから一度も言った事がない。人が人を呼び、活動が楽しいので他の人にも関わってほしいということで新たな人を連れてきて、現在60名ぐらいになっている。口コミでここまで広がってきたが、これからは発信をしていきたいと考えている。今は仲間内での活動となっているが、これからは、第三者がいつでも入れる仕組みづくりをしていきたい。
   地域との関わり方については、まだそこまでは考えていない。公民館を会場とするなどハード面でお世話になっているが、関わりをどのようにしていくのかということは固まっていない。ただ、今後拠点となる場所を作っていきたいと思っている。若者だけでなく高齢者が交流をしたり、若者同士が何でも言い合ったりする場は必要になってくるのではないかと思う。
 (清水副議長)
   大学と前橋市が大学生をどう派遣するのかと考えた時に、教育という枠組で子供をどう教えるかという発想であった。県の教育委員会の「ようこそ先輩」という事業では、進路が決まった高校生に、自分の母校の小学校や中学校での実践を行ってもらったことがあるが、今日の事例は、自分達でインターンシップを行っていて、自分で生きようとしている。その点が大きな違いである。ここに関わることで人として生きていくためのものを身に付けている。生涯学習の枠組みの中で、学生が自主的な活動を行ったことがあったが、中々根付いていかないということがあった。
   今後、拠点が必要であるとのことであるが、このような人達がいること自体に意味があると言う領域を生涯学習の中に作っていってもいいのではないか。将来に向けた自分達の生き方を試していく、自分を作り上げていくことを支援していくべきであると強く感じる。
(安保議長)
   若い世代の実践活動が行われるステージを公民館やコミュニティセンターが提供し、結果として地域が元気になっていけばよいという感触を得た。
 (太田委員)
   先日、紹介のあった活動のチラシを子供がもらって来て、参加したいと言っていた。高校生の子供は部活が終わって帰ってくると9時過ぎで、日々の生活で精一杯の状況である。子供と数年しか違わないのにしっかりとした考えを持ちこのような活動をしていることに驚きがある。子供に今日の話を聞かせたいと思った。親から言っても押し付けでしかなく、子供は聞かない。少し上の先輩の話は子供達は素直に受け入れる。このような話は聞かせた方がよいので、ぜひ、発展させていってもらえればと思う。
 (安保議長)
   年齢が近い者同士が、人生を語り合う場が出来ていくのはとてもよいことである。
(酒井委員)
   高校生というと一般的には大学進学を考えると思うが、なぜそのような考えがなく、このような活動に取り組んだのか、聞かせていただきたい。
(小高理事長)
    出身高校は、進学しない生徒が数年で1~2名という学校であったので、進学を勧められた。東京ではAO入試の受験者も多く自分も受験を考えたが、群馬ではそのような環境が整っておらず、残念でもったいないという思いが契機となった。学校外で学べるものを作り上げたいと思い今の道を選んだ。
   自分の先輩で学生の内に起業した人もいたが、失敗すれば学生に戻ることができ本気度が違うと言われていた。そのため、自分は進学せずに今の活動に取り組んだ。
(安保議長)
   これまでの古い世代の感覚ではない、覇気を感じた。前橋にとっても非常によいモデルとなる取組である。今後も連携や支援の在り方等について、今日の発表を踏まえて検討していければと思うので、よろしくお願いしたい。

(5) 報 告

   中部地区社会教育委員研究集会及び群馬県社会教育研究大会の発表内容について、安保議長より現時点での発表内容について説明を行う。

(6) 連 絡

   今年度の予定について

(7) 閉 会

更新日:2019年02月01日