定例記者会見概要版(平成30年10月9日開催)

平成30年10月9日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

平成30年10月9日(火曜日)午後2時00分~2時30分

会場

市役所 11階北会議室

1 案件説明

冒頭

市長

喉がかれています。土日曜に前橋まつりが盛大に開催されました。実は、初日にあまりにも頑張りすぎて、夕方に少し体調を崩しました。翌日には、八木節を踊ってきました。中心市街地は市民が集う場所、コモンズだと常々思っています。大きな中心市街地再生整備の計画も、市議会への説明を経て、後日皆さんに披露できると思います。前橋の新しい一歩が踏み出せる、街のコミュニティ機能を高めていける計画です。

そして、昨日までの4日間、寛仁親王の名をいただきました特別な競輪が行われました。76億円あまりの売り上げがありました。最終日は、彬子女王にお越しいただき、ご観戦をいただいたところです。こうして皇室の名を冠した競輪ができますことも、ヤマダグリーンドーム前橋をお作りいただいた先人のお陰だろうと思っています。感謝を申し上げます。

(1)赤ちゃん100人の「巨大寝相アート」づくりに挑戦します

市長

寝相アートとは、赤ちゃんの寝相を生かし周りを飾ったアート写真です。今年度の市民提案型パートナーシップ事業の一つとして、子育て中の家族と地域がつながるきっかけ作りを目的に、5月から10月まで、市内各地区で開催してきました。今回は、その集大成として、赤ちゃん100人の巨大寝相アートづくりに挑戦します。

当日は、会場の大型モニターに市内各地区で撮影した写真を上映するほか、子育て応援企業のブース出店も予定しています。本市としては、子育て世代の地域交流や世代間交流を促すとともに、前橋での子育てを応援するというプロモーションの機会にしたいと考えています。

本日は、主催者代表の方にお越しいただいていますので、質問がありましたら後ほどお願いします。

(2)「パパ・ママ子育て応援ブック」を民間との協働により発行します

市長

本市では、子育て中の家庭の皆さんが、安心して子育てができるよう、行政の制度や民間支援などの情報を集約した子育て応援ブックを毎年発行しています。今回、初めて民間業者との協働事業により改訂版を作成しました。お手元に冊子を配布しています。子育てに関する行政情報や市内における子育て関連情報を掲載していて、発行部数は6,000部です。子育てに関する情報を一つにまとめ、保存性の高い冊子を配布することで、市民が必要なときに必要な情報を得ることができます。

今回から、民間業者との協働発行で、作成した冊子の無料寄贈を受けることにより、市の予算支出はなくなりました。モノクロからフルカラーになり、紙質も上がったことで、デザイン性も高いものになりました。

配付先ですが、母子健康手帳配付時に全員に交付します。さらに子育て中の市民、民生委員、保育園などの関係機関にも渡すほか、各支所・市民サービスセンター・コミュニティセンター、各児童館、前橋こども図書館、子育てひろばプレイルームでも配付します。

協働発行者は、株式会社ホープです。協賛広告の募集から冊子の作成、無料寄贈までをしてもらいました。協働発行者、広告主に感謝申し上げます。子育て家庭の皆さんが、この冊子を有効に活用していただくことで、安心して子育てをしていただければと思います。

 このように官がやるべきことも民間資本を生かして行う。このような取り組みを本市としてはさらに進めていかなければいけません。

(3) 赤城南麓スローシティセミナーを開催します

市長

中心市街地がどんどん変わってきています。その中で、郊外にお住まいの人はどうするのか。コンパクトシティだから、みんな街中に移ってくれなんていう乱暴なことは言えません。言うべきではありません。地方は地方の輝きを作るべきで、赤城南麓にはスローシティという輝きを創りたいのです。子育ても急かされることはありません。障害者の人たちが、自分のテンポの中で暮らしていけるというのは大切なことです。高齢者の人も、足が弱ってもみんなと暮らせる、それを実現してくれるのがスローシティです。

手間を惜しまず作っている竹細工や漆喰の家などに新しい価値を加えて、これをビジネスにしていくのが前橋市です。

そこで10月18日(木曜日)に、大胡シャンテで、赤城南麓スローシティセミナーを開催します。本市北部の赤城南麓地域「前橋・赤城」は、昨年5月12日にイタリア・オルビエートに本部を置くスローシティ国際連盟への加盟が認められました。本市では赤城南麓の豊かな自然に育まれた食や農産物、生活・歴史文化、自然を大切にしながらスローな生活と環境を尊重するとともに、地域の価値を高め、住み良いまちづくりに向けた取り組みを推進しています。

セミナーでは、講師に株式会社ファーマーズ・フォレストの松本謙さんを招いて、「赤城南麓スローシティセミナー ~地域の眠った宝を探して磨こう~」と題した講演を行います。松本さんは、栃木県宇都宮市にある「道の駅うつのみや ろまんちっく村」や特色ある場所でそこでしか体験できない着地型観光を提供する「えにしトラベル」などを運営し、地域ブランドを発信。「地域商社」としての取り組みが全国的に注目を集めています。

当セミナーは市民や事業者など、誰でも参加可能です。赤城南麓の地域資源の活用について考えるきっかけとして、多くの人に参加いただきたいと思います。

その他

前橋シネマハウスと岡本太郎展

市長

前橋シネマハウスで、岡本太郎のドキュメンタリー映画「太陽の塔」を10月13日から上映します。そして現在、まちなかのアーツ前橋では、5周年の企画として、企画展「岡本太郎と『今日の芸術』絵はすべての人の創るもの」を開催しています。10月中は観覧無料です。広瀬川にある太陽の鐘、そして映画「太陽の塔」と、美術館だけでなく、街へ出て岡本太郎を楽しんでください。

独立系、インディーズの映画は本当にいい映画が多いですから、ぜひ前橋シネマハウスで楽しんでください。

2 質疑応答

赤ちゃん100人の「巨大寝相アート」づくりに挑戦します

記者

寝相アートがどのようなものなのか具体的に教えてください。

寝相アート実行委員会代表

赤ちゃんが寝ている周りを可愛く飾って、1つのアート写真に見立てる作品です。

記者

他にも、寝相アートをやっている人はいますか。

寝相アート実行委員会代表

寝相アート作家として活動しているのは、私だけです。異なる名前で、このような撮影をやっている人もいるようです。

記者

はじめたきっかけを教えてください。

寝相アート実行委員会代表

2015年に開催した、まえばし地域づくり交流フェスタがきっかけです。私自身は伊勢崎市に住んでいます。寝相アートは2011年から行っていますが、友人伝いに寝相アートを前橋でやってほしいという話をもらいました。それまではショッピングモールなどで行っていたのですが、地域づくり交流フェスタで、地域の人と一緒に寝相アートを行ったときに、地域とのつながりがうまれる様子や、ママが地域の人から子ども可愛いねと声を掛けられている姿が印象的でした。それで、前橋市民提案型パートナーシップ事業で開催したいと思いました。

記者

100組というのはとても大人数ですが、これはどのくらいの規模ですか。また、申し込み方法についても教えてください。

寝相アート実行委員会代表

100組という規模は初めての挑戦です。通常は、赤ちゃん一人につき、一つの絵の中に入ってもらい撮影を行います。巨大寝相アートでも、これまで30組が最大でした。もっと、ママと地域のつながりを大きくしたいと思い、100組への挑戦をすることにしました。申し込みは、ウェブサイトからお願いします。

記者

前橋市外の人も参加できますか。

寝相アート実行委員会代表

前橋市に在住、在勤の人を対象としています。

記者

ママだけでなく、パパや祖父母と参加することも可能でしょうか。

寝相アート実行委員会代表

はい、もちろんです。これまで市内各地区33カ所で開催してきましたが、ママとパパと一緒に来てくれたり、おじいちゃんおばあちゃんが一緒に来てくれたりという人がたくさんいました。家族ぐるみで来てほしいです。

「パパ・ママ子育て応援ブック」を民間との協働により発行します

記者

新旧の冊子の対比をみると、とてもグレードアップしているように感じます。昨年は50万円の費用かかっているとのことでしたが、今回はどうなっていますか。

子育て支援課職員

発行にあたり、協働発行者の株式会社ホープと協定を締結しています。作成費用や広告費などについては、協働発行者に一任しています。

記者

そうしますと、広告主と前橋が直接話をしたわけではないということでしょうか。

子育て支援課職員

はい、そのとおりです。前橋市で広告掲載要綱などを定めていますので、それに沿って協働発行者に進めてもらいました。

記者

カラーになったなどの特徴があるようですが、そのほかに特徴があれば教えてください。

子育て支援課職員

毎年少しずつ内容を見直しています。妊娠から、出産、子育てまでの順番で分かりやすく整理しています。カラーで、紙の質もあがりましたので、保存性の高いものができたと思っています。

2つの子育て支援案件についての市長所見

記者

今回は、子育てに係る2つの案件がありましたが、前橋市の子育ての施策について、市長の考えをお聞かせください。

市長

野村総研の調査で、前橋市は日本の都市の中で子育てしやすい都市第2位に選ばれています。評価されていたのは、具体的な施策や施設があるということよりも、子育てしやすい雰囲気があるという漠然としたものでした。子どもを育てるということへの寛容性がある街であるということが一番大切です。これが、先ほど紹介した寝相アートのチャレンジや、この応援ブックなどの企画が行われるマインドにつながっているのだろうと思います。前橋市は、出合いから、妊娠、出産、子育ての施策に包括的に取り組んでいる都市です。それだけではなく、LGBTに対する寛容性、里親制度など、まだまだチャレンジするべきことはたくさんあります。多様性という分野でもっともっと可能性を広げていきたいと思っていますが、今できる限りのことはさせていただいているのだろうと思います。

案件以外の質問

中心市街地でのイベントについての考え

記者

前橋まつりの話がでましたが、クリテリウムやアイマスなど、中心市街地での大きなイベントが続きました。今後の中心市街地でのイベントのあり方などへの考えなどがあれば聞かせてください。

市長

やはり中心市街地というのは、一人一人が集まりやすく、集って、出会って、そこで新しい価値を生んでいく場所です。商店の人からすれば商業の中心、市役所からすれば行政の中心といろいろな考えがあると思います。私は市民にとってのコモンズだと思います。さまざまな出合いを誘引するようなものがあるべきです。皆さんが思い思いに楽しめるような集いが開催されている状況を歓迎します。チャレンジしてもらいたいです。

広瀬川のカヌーレースは面白いので、ぜひ来年も開催したいと思っています。皆が集って楽しいというのが、中心市街地にあるべきイベントの姿だろうと思います。

これから、前橋市は動いてきますので、市民や記者の皆さん、この配信を見ている皆さんにも注目していただきたいです。ありがとうございました。

(以上で終了)

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更新日:2019年02月15日