定例記者会見概要版(平成30年4月12日開催)

平成30年4月12日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

平成30年4月12日(木曜日) 午後2時00分~2時35分

会場

市庁舎4階 庁議室

1 案件説明

(1)ふるさと納税を活用し「ザスパクサツ群馬」と連携事業を行います

(市長)
 ザスパクサツ群馬と連携し、2つの事業を実施します。
 1つ目は、今週日曜日(4月15日)の「ザスパクサツ群馬 対 藤枝MYFC」を、ふるさと納税のザスパ支援コースに集まった寄付金を活用して「前橋市ふるさと納税サンクスマッチ」として開催します。市立前橋特別支援学校の児童・引率保護者や前橋市スポーツボランティアの皆さんなどを無料招待するのですが、財源には、ふるさと納税の寄付金を活用するので、ザスパを応援したい、盛り上げたいという思いをもった寄付者のお力で、スタジアムに招待できるというものです。また、当日は、フードバンクまえばしによる食品の寄付受付を行います。食品提供に協力してくれた方、先着50人に試合を観戦できる招待券を贈呈しますので、もう食べないかなと思う食品がご家庭にある方は、ぜひ、会場に食品を持参し、試合観戦していただきたいと思います。
 2つ目は、民間共創事業「J3リーグホーム戦小学生特別招待」の実施です。ザスパクサツ群馬より、地域貢献活動として小学生を無料招待する企画の提案がありました。これを都市魅力アップ共創(民間協働)推進事業として共同実施します。なお、これも、本市の負担分は前橋市ふるさと納税「ザスパクサツ群馬支援・連携コース」に集まった寄付金を活用します。

(草津温泉フットボールクラブ社長)
 私も子どもの頃、父親にプロ野球観戦に連れて行ってもらい、そこでプロ選手のプレーを目の当たりにしたときの感動を今でも覚えています。今回、前橋市内の全小学生を無料で招待できることとなりました。子どもたちに、真剣に戦う姿、応援する姿、スタジアムにある熱気を体感してほしいです。そのことで、子どもたちは「自分も何か打ち込めるものが欲しい」と気付きます。それが前橋の教育のためになると思い、前橋市へこの事業を提案しました。

(ザスパクサツ群馬選手)
 私たち選手は、子どもたちに夢と感動を与えられるよう全力でプレーします。

(市長)
 改めて、前橋市のふるさと納税が、プロスポーツを応援したいという市民の思いを形にできる制度になっているということです。「プロスポーツを応援できる幸せ」が、前橋にあるということを多くの市民に感じていただけたら嬉しいです。また、プロスポーツを通じて、ふるさとを応援できる機会を作ってくれているザスパクサツ群馬にも感謝します。

(2)前橋文学館企画展「春は文学館で きゅん。」及び第46回朔太郎忌「虹を追ふひと」 を開催します

(市長)
 前橋文学館企画展として、「春は文学館で きゅん。」(4月14日(土曜日)から7月10日(火曜日)まで)を開催します。「詩はこころをどのように描いたか」をテーマに、萩原朔太郎、大手拓次、中原中也、立原道造、茨木のり子、谷川俊太郎などの近代詩や現代詩を取り上げ、詩で心をどのように表現してきたかを紹介します。「寺山修司のラブレター・私が出会った表現者たち1)」では、萩原朔美館長が出会った表現者たちを取り上げる展示の第一弾として、寺山修司が、妻となる九條映子に宛てたラブレターを紹介します。そのほか1階には、萩原館長が寺山修司の演劇実験室「天井棧敷」時代に俳優や演出家として関係した芝居のポスターを展示します。
 また、今年の朔太郎忌は、5月12日(土曜日)、昌賢学園まえばしホールで開催します。今年のテーマは「虹を追ふひと」です。これは、朔太郎の「対話詩」(劇詩)のタイトルから取ったもので、いつか消えてしまう、決してつかまえられないものをそれでも追い求めてしまう人、すなわち朔太郎という詩人を表す言葉です。一部はシンポジウムで、「萩原朔太郎をいま、読み直す」をテーマに詩人の高橋睦郎さん、美学者・金沢工芸大学講師の星野太さんをパネリストに迎え、詩人・作家・フランス文学者・朔太郎研究会会長の松浦寿輝さんがコーディネーターを務めます。二部はリーディングシアター「ただ港だけが故郷だ」です。朔太郎の対話詩(劇詩)「天に怒る」から、朔太郎研究会会員で文学研究者の栗原飛宇馬さんが書き下ろしたもので、この作品を取り上げた朗読劇としては、初演になります。出演者は、堀内正美さん(俳優)、柳沢三千代さん(声優)、斉藤佑介さん(俳優)、手島実優さん(地元女優)、萩原朔美文学館館長です。チケットは、500円で、文学館、煥乎堂、昌賢学園まえばしホールで4月20日から販売、現在は前橋文学館で予約受け付け中です。昨年は、当日売り分まで完売となってしまいましたので、ぜひ事前にお買い求めください。

(前橋文学館 館長)
 今回は、普段あまり文学館に来ない若い人、特に女性にも来てほしいという思いから企画展の名前を考えました。若い時に、「あの一言が人生を変えた」という経験をしてほしいのです。今回の展示では、従来の原稿、書簡を見せるだけではなく、どこでも撮影OKにし、インスタ映えする撮影スポットを作るほか、谷川俊太郎さんの詩をTシャツにプリントするなど言葉の見せ方を新しくしています。また、リーディングも行います。声に出す言葉はダイレクトに心に響くからです。6月9日(土曜日)にポエムリーディング「心を読む」、6月16日(土曜日)に「我らの寺山修司体験」と題しての対談、6月23日(土曜日)に寺山修司作「青森県のせむし男」のリーディングシアターを開催します。
 「こころは謎だらけだ」「自分の心だと思っているにもかかわらず、自分を置き去りにして、いとも簡単にどこかへ飛んで行ってしまう」「そんな謎のこころを詩人たちはどう捉えているのか」。本展は、詩人たちが表現した心がどのようなものなのかを探る試みなのです。

2 質疑応答

ふるさと納税を活用し「ザスパクサツ群馬」と連携事業を行います

(記者)

これまで、ふるさと納税のザスパ支援コースに集まった寄付金の金額と期間を教えてください。

(未来の芽創造課職員)

金額は1,164万円で、期間は平成29年4月から平成30年3月までです。

(記者)

今回の2つ以外に、今後、使い方が決まっていることはありますか。

(未来の芽創造課職員)

現在決まっているのは、今回発表した2つの事業のみです。今後も、寄付者の意向に沿いながら市民還元できる事業を、ザスパクサツ群馬と一緒に考えていきます。

(記者)

これまで4年間の累計の寄付金額を教えてください。

(未来の芽創造課職員)

平成29年3月末までで933万積み立てがあり、これは全額を下増田町にあるザスパクサツ群馬のクラブハウス建設費用に当てました。その後、平成29年度に1,164万が集まっています。累計金額は2,097万円です。

(記者)

集まった寄付金は年度ごとに使用するのですか。

(未来の芽創造課職員)

クラブハウスの建設費用も平成27年、28年の2カ年分を使っていますし、集まった金額をその年度内に使うという動きはしておりません。

(記者)

過去に寄付金を使用したのはクラブハウス建設だけですか。冠マッチやサンクスデーも開催していたような気がしますが。

(未来の芽創造課職員)

過去に寄付金を使用したのは、クラブハウス建設のみです。前橋市が冠マッチを開催するのは今回が初めてです。今まで開催された市民サンクスデーは、ザスパクサツ群馬が地域貢献活動として独自に行っていたものです。

案件以外の質問

教育委員会のサーバーシステムへの不正アクセス

(記者)
 不正アクセスによる情報流出について、率直にどのように受け止めたか教えてください。

(市長)
 不正アクセスによって、私たちが大切にするべき情報が流出した可能性が高いという報告を受けたときは、関係者に大変な不安を与えているだろうと感じました。そのことに心からお詫び申し上げます。今後、教育委員会がどのような対応をとるのか、原因究明と今後の対応策をしっかり見届けていかなければなりません。不正アクセスに対して、しっかりといした防御がとれなければ、本市が目指すスマートシティーという方向性にも不安を与えるだろうと思います。
 その一方で、教育委員会が学校現場の教員の過労感を減らすために、教材・シラバスのデータベース化などの努力を積み重ねてきたことは否定できないものです。だからこそ、情報が安全に管理できる体制を整えていっていただいて、情報化による教職員の応援が続くように願っています。

(記者)
 情報管理を外部に委託するだけでなく、市役所内にも委託先のチェックができる専門的な知識を持った職員がいなくてはいけないと思いますがいかがですか。

(市長)
 今回の件がどのような形で起こったのか現在調査中ですから、私としての最終的な判断はできていません。

(記者)
 前橋市にはセキュリティーポリシーがあって、ホームページなどにも公開されています。立ち入り監査を定期的に行うなど、再発防止のためには、このポリシーの原点に立ち戻る必要があるのではないですか。

(市長)
 そうかもしれません。さまざまなことを検証して再発防止に努めていく必要があります。教育委員会だけでなく、市長部局も同様に考えています。

(以上で終了)

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更新日:2019年02月01日