定例記者会見概要版(平成30年8月9日開催)

平成30年8月9日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

平成30年8月9日(木曜日)午後2時00分~2時40分

会場

市役所 11階北会議室

1 案件説明

冒頭

(市長)

 台風第13号への本市の対応ですが、昨日(8日)午後3時に災害警戒本部を設置し、それと同時に市内11カ所に自主避難所を開設しました。本日(9日)午前4時31分に、大雨注意報・雷注意報・強風注意報が解除されましたので、午前5時30分に自主避難所の閉鎖を始め、午前7時30分には災害警戒本部を廃止しました。
 前橋地方気象台の台長から、ありがたいことに「直接連絡を取り合いたい」という話をいただき、携帯電話の番号を交換しました。私からも何度か連絡をさせていただきましたが、幸いなことに大きな判断が求められるような危険な状況には至らず、注意報のままで推移しました。

(1)第62回前橋花火大会を開催します

(市長)

 8月11日(土曜日)午後7時から、第62回前橋花火大会を開催します。大渡橋の南北800メートル幅で打ち上げる超ワイドスターマイン(県内一の規模)、音楽と花火の共演、「第3回世界Web花火大会in前橋」最優秀作品の打ち上げなどを行います。そして、今年は平成8年以来、22年ぶりに尺玉の大花火も打ち上げる予定です。また、午後4時から9時まで、有料観覧席隣のイベント広場では、歴代T-1グランプリ決勝進出店15店舗が出店いたします。
今回、2700席用意しました有料観覧席も完売することができました。これで花火師の方にも気合を入れていただいて、大きな美しい花火を打ち上げてもらいたいと思います。また、ゴミのない大会にもしていきたいです。各自ゴミの持ち帰りもよろしくお願いします。

(観光振興課 課長補佐)

 有料観覧席は、おかげさまで事前に全て完売しており、当日席の販売はありません。また、「第3回世界Web花火大会in前橋」優勝者の共愛学園前橋国際大学小柏ゼミの表彰式も行います。その際に、副賞の賞金10万円を贈呈します。会場周辺駐車場空き情報の更新や大会公式ツイッターの発信には、共愛学園前橋国際大学小柏ゼミの学生5名にご協力いただきます。
本日は、上州花火工房代表取締役と共愛学園前橋国際大学教授が来ておりますので、紹介します。

(上州花火工房代表取締役)

 前橋花火大会の打ち上げを担当させていただきます。最大の見所は、なんといっても打ち上げ幅800メートルの超ワイドスターマインです。前橋花火大会は、全国でも珍しいくらいに打ち上げ場所と観客席が近く、迫力ある花火を楽しんでいただけるようになっています。今回復活します尺玉は、市内の花火製造会社と協力して製作したもので、前橋産の尺玉を打ち上げることができるようになりました。

(共愛学園前橋国際大学 教授)

 「第3回世界Web花火大会in前橋」の優勝作品に、私たち共愛学園前橋国際大学小柏ゼミの作品を選んでいただきました。この大会へは昨年も参加しましたが、今回は実物を打ち上げてもらえるということで大変うれしく思います。この作品は現在、YouTubeでも公開されています。作品のタイトルは「Seasons」。赤城山と日本の四季をモチーフにした作品で、学生が長期間をかけて作り上げました。皆さんにも、会場でぜひご覧いただきたいです。
 また、今年で4年目になりますが、会場周辺駐車場空き情報システムの運営や、大会公式ツイッターの発信に学生とともに携わらせていただきます。

(2)ミライバシ2018~前橋の未来への架け橋~を開催します

(市長)

 本市は、学生が前橋で就職する取り組みをずっと続けてきています。そのためにはまず、前橋にある企業を知ってもらうこと。そして、東京で学んでいる学生にも、前橋にもこんな企業があったなと思い出してもらうチャレンジが必要です。
現在、群馬県内の高校生は、進学時に65%が県外へ進学し、そのうち7割の学生が地元に戻らずに就職してしまいます。しかし、就職活動をしている学生から「地元に戻りたいけど会社を知らない」「どんな仕事があるのかわからない」という話を聞くことが多い状況です。そこで、高校卒業時に就職する高校生はもちろん、進学を希望する高校生にも、まずは、市内企業やその仕事内容、魅力などを知ってもらいたいという思いから、今回のミライバシの開催となりました。
 ミライバシは、単に企業の説明を聞くだけでなく、仕事に近い内容や、仕事につながる学びを体験できます。したがって、仕事への理解が深まるとともに、印象に残るものとなっています。さらに、市内企業だけでなく、仕事と学びのつながりや広がりを知ってもらうために、大学や専門学校などにも出展していただきます。また、現在は大変な人手不足であり「売り手市場」と呼ばれる状況で、就職率は大変高くなっていますが、早期の離職が多いことが課題です。そこで、進学、就職前に、色々な仕事を知るとともに、仕事をする大人と接し、やりがいや仕事に対する責任感などを感じ取ることで、職業観・勤労観の育成にもつなげてもらいます。そして、就職時のマッチングにつながることを目指しています。群馬県では9,100人の高校生のうち、県外へ進学する人が5,900人、県内で進学する人が3,200人です。一度、群馬から出て行った子どもたちにどうやったら故郷・前橋で働いてもらえるか。そのための取り組みがこれから大事になってきます。

(産業政策課職員)

 現在35の市内企業と、市内の大学・専門学校など6校がブース出展する予定になっています。最大45ブースまで対応できますので、これからも増える可能性があります。出展企業は前橋市内の企業となりますが、高校生へは県内全ての高校に案内を送付しています。また、保護者や学校の先生なども参加できます。たくさんの市内企業を知ってもらうことで、就職時の選択の幅が広がることを期待しています。開催日は9月1日の土曜日、会場は前橋プラザ元気21を全体的に使って開催します。自由参加となります。ドローンやVRの体験、介護や看護、保育の体験、商品開発など、さまざまな体験を用意しています。

(3) 野田聖子総務大臣の前橋市視察関連情報の提供

(市長)

 明日(10日)、野田聖子総務大臣が、前橋市におけるICT関連の取り組みを視察するため来橋されます。前橋市消防局で、高齢者モビリティ確保、5Gによる救急分野の高度化、5Gによる防災分野の高度化、母子健康情報サービスを視察いただき、郵便局の窓口では、設置中のマイナポータル用端末を利用したマイナンバーカード交付申請手続きの実演もします。また、群馬県副知事と私で、ランチミーティングも予定しています。
 5GやICTの新しいネットワークが東京のためだけにあるのではないと強く伝えます。地方におけるICT社会システムの実装こそ、世の中の下支えになるのです。少子高齢化時代に最も大きい社会問題、担い手不足を課せられるのは地方都市であるという信念です。

(4) その他

(市長)

 花火大会の日の8月11日に、正田醤油スタジアム群馬周辺で、青年会議所がスマイルフェスティバルを開催します。サッカーの前園真聖さんやラグビーの大畑大介さんなど、有名選手が子どもたちにスポーツを教えます。また、日本青年会議所の関東地区大会も開催されていまして、橋本徹さん(前大阪市長)のフォーラムも行われます。関東全域からの若者1,000人以上が、一緒に花火を見ようということで、この日の開催にしたそうです。

 群馬テレビ制作の長嶋茂雄監督が友情出演したドラマ「遥かなる八月の詩」が、8月25日の午後7時から再放送されます。市制施行100周年の時に制作されたものですが、今年度全国高校野球選手権大会が100回を迎えることに併せて放送するそうです。

 最後に、前橋シネマハウスですが、ドキュメンタリー映画「陸軍前橋飛行場」が、全回立ち見が出るほどの盛況のようです。前橋という名称に引き寄せられただけでははなく、前橋空襲での経験などが背景にあると思います。まだまだ戦争は遠くにあるものではないなと実感しています。

2 質疑応答

第62回前橋花火大会を開催します

(記者)

 尺玉の重さはどのくらいですか。また、今まで22年間打ち上げられていなかった理由はなんですか。

(上州花火工房代表取締役)

 尺玉の重さは、約10キロで、300メートル上空に上がって、300メートル程度開きます。尺玉は、私たちが用意する前橋産の花火のほか、茨城県の野村花火工業という全国でもトップレベルにある花火師から5発提供してもらえることになりました。秋田県の「大曲の花火」全国花火競技大会や、茨城県の土浦全国花火競技大会で活躍し、最高賞の内閣総理大臣賞を19回獲得している企業です。

(観光振興課職員)

 22年前の平成8年(1996年)に尺玉を15発打ち上げたのですが、その大会で花火の火の粉が川原の草などに燃え移ってしまい打ち上げが一時中断しました。この時に、打ち上げの大きさは8号まで、その代わりにオリジナル花火を打ち上げるという大会内容の見直しがありました。今回は、市民の皆さんから「また尺玉を見たい」という声が多くあったことから、安全対策に万全を期した中で、復活することとなりました。

ミライバシ2018~前橋の未来への架け橋~を開催します

(記者)

 今回の企画は、これまでのものとどのような違いがあるのでしょうか。

(産業政策課職員)

 これまで前橋市では、市内の実業高校3校を対象にキャリアセミナーを開催してきました。参加企業10社程度でした。今回は県内全ての高校を対象に、45企業が集まりますので、これまでのものを参考にした新規のイベントと言えます。県内初となる事業です。

(記者)

 市内だけでなく、県内全ての高校に参加を呼びかけているということですか。

(産業政策課職員)

 そうです。市内から市外の高校へ通っている生徒もいますので、対象を広げました。参加企業は全て市内企業です。県立・私立高校を含め、103校へ案内を送付しました。申し込みは不要で、参加費無料となっています。

案件以外の質問

(記者)

 みなかみ町の町長と町議会が膠着状態になっています。地方自治法でも想定していないような事態になっているようにも感じますが、同じ首長としてどう感じていますか。

(市長)

 町長の考えの根底には、裁判などで司法機関が結論づけたことを受けての不信任ではないという思いがあるのかもしれません。私が彼の立場を慮って言えるのは、その一点ぐらいしか抗弁する要素はないと考えたのではと思っています。

(以上で終了)

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更新日:2019年02月01日