定例記者会見概要版(平成30年8月28日開催)
平成30年8月28日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
平成30年8月28日(火曜日)午後2時00分~2時35分
会場
市役所 11階南会議室
1 案件説明
冒頭
(市長)
昨日(8月27日)午後5時4分に警報が発表されました大雨被害について報告します。住家の床下浸水が4件、住家の一部破損4件などがありました。幸いにして、怪我などの事故につながるものはありませんでした。夜を徹して対応いただいた皆さまに、改めて感謝します。
(1)前橋市ロケ地の映画「一人の息子」の上映と舞台挨拶を行います
(市長)
昨年10月に前橋市内の各地でロケが行われた、父とはなにか、親子とはなにか。そして、愛とはなにかを問う、谷建二監督の映画「一人の息子」が前橋シネマハウスで上映開始となります。上映開始となる9月1日に主演俳優の馬場良馬さんと谷健二監督の舞台挨拶を行います。9月1日の舞台挨拶は、午後6時からの上映終了後と、午後8時から上映開始前の2回行います。9月1日と、9月2日以降では上映時間が異なります。
本日は、谷監督にも出席いただいていますので、作品について説明していただきます。
(映画「一人の息子」監督)
この映画は去年の10月から、前橋、高崎、東京、埼玉で撮影を行いました。今年3月に高崎映画祭で上映されましたが、今回待望であった前橋市での通常上映が決まりました。ストーリーは、主人公の父親が亡くなり、タンスの中から保険証が見つかります。その保険証には知らない名前と自分の名前が書いてあり、この人は誰だろうというところから話が始まります。その人物を通して、自分の父親をもう一度知っていく流れになっています。一人息子ではなく、一人の息子となっている意味を、映画を観れば分かっていただけると思います。
(前橋シネマハウス支配人)
前橋シネマハウスは、前橋の名前のついた映画館ですので、地域の歴史を扱った映画や、地元の方が携わった映画を大切にしていきたいという思いがあります。その中で、この「一人の息子」という映画は、前橋の人たちの協力によりロケが行われて完成した映画です。ぜひ、前橋の人たちに知ってもらいたい映画です。
(市長)
映画のチラシの中には、前橋、高崎のロケ地マップもついています。映画のロケ地巡りなども、楽しんでいただければと思います。
(2)赤城山サイクルフェスタを開催します
(市長)
前橋市と桐生市で連携を行い、赤城山エリアを中心に2つのサイクリングイベントを開催します。1つ目は赤城山サイクルスタンプラリーです。サイクルオアシスを巡るスマートフォン専用スタンプラリーを2カ月半の長期に渡り実施します。スタンプを10個集めるごとに、前橋市や桐生市の特産品や、温泉入浴券、食事券などと交換ができます。また、全てのスタンプを集めると、赤城山サイクルマスターに認定され、自転車(クロスバイク)や旅行券などが当たる特別賞に応募する事ができます。
2つ目は赤城山グルメライドです。赤城山エリアの前橋市と桐生市の主要なサイクルオアシスを自転車に乗って食べ歩く、1日限定のプレミアムイベントとなっています。距離ごとに、ショート35キロメートル、ミドル70キロメートル、ロング92キロメートルの3コースを設定します。各コースともに定員100名程度を募集します。
この2つのイベントを合わせた赤城山サイクルフェスタで、長期、広域に渡って、のんびりと自転車に乗って周遊していただき、スローシティ国際連盟に登録された赤城山地域の魅力を、存分に楽しんで欲しいと考えています。
(3) 「My Dream Award in Maebashi」を開催します
(市長)
My Dream Award in Maebashiは、25歳以下の学生もしくは社会人を対象に、将来成し遂げたい「夢」を自由な形で募集し、3回の審査でグランプリを決定するものです。若者が中心となって市内で活躍する団体「特定非営利活動法人Next Generation」とコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社の協働で行われます。市民活動団体の思いと企業の社会貢献が合致したとても素晴らしい事業です。
本市でも市民活動支援センター(Mサポ)を設置し、市民活動団体のサポートをしています。つながる3分プロジェクトや団体交流会、Mサポふれあい祭りなどの事業を開催し、団体同士や団体と企業などをつなぎ、市民活動がより活発になるように支援をしています。そのような中で、NPOと民間企業の協働でイベントが開催されることを喜ばしく思います。前橋を舞台に、若者の夢が膨らんでいくことを期待します。
(NPO法人Next Generation 理事長・副理事長)
若者が自分の夢を語ることで、自分の夢を確かなものにしてもらうこと。そして、企業には若者の考えを知ってもらうことを目的にしています。また、来年度実施予定の実践型インターンシップに参加するきっかけとしてもらい、夢の実現に向けたサポートを行います。実行委員会はNext Generationのスタッフと公募の委員で組織し、高校生6人、専門学校・大学生10人、社会人5人の21人で運営しています。
審査では、ファーストステージ、セカンドステージを通過した参加者が、臨江閣で行われるファイナルステージに進みます。11月23日に行うファイナルステージでは、「夢に向けたプラン」「自分の特性を活かせるか」「発表に対する想い」などを審査し、グランプリを決定します。
また、出場者向けのセミナーも行います。学識経験者や若手実業家による講演やワークショップを開催し、自分自身や夢についての考えを深めます。これは10月中に2回の開催を予定しています。
(4) 菊池洋子ピアノ・リサイタルを開催します
(市長)
世界で活躍している本市出身のピアニスト・菊池洋子さんが、10月6日(土曜日)から、昌賢学園まえばしホールと前橋テルサを会場に、ピアノ・リサイタルの全5回公演を行います。開催日時と会場ですが、昌賢学園まえばしホールの大ホールでの公演は10月6日(土曜日)、12日(金曜日)、11月11日(日曜日)です。前橋テルサホールでの公演は10月27日(土曜日)と28日(日曜日)です。
今回の公演は、1カ月という短い期間の中で、モーツァルトのピアノ・ソナタ全18曲がお聴きいただける全国的にも稀な演奏会です。昌賢学園まえばしホールでは、11月11日の回にプロジェクションマッピングで18世紀の雰囲気を醸し出したり、前橋テルサホールではモーツァルトの時代の楽器「フォルテピアノ」を使用して当時の音色を再現したりするなど、視覚聴覚両方で楽しむ前橋だけの特別な企画になっています。
出演者である菊池洋子さんのプロフィルですが、前橋市出身で現在はオーストリアのウィーンに在住。2002年のモーツァルト国際コンクールにおいて日本人として初めて優勝するとともに、数々の演奏会に出演しています。今回の演奏会は「前橋市Presents 舞台芸術祭2018-19」の一環であり、菊池さんはこの事業の芸術監督を務めるなど、本市の文化振興にも積極的に協力をしてくださっています。申し込みや問い合わせは、昌賢学園まえばしホールまでお願いします。
(菊池洋子さんメッセージ)(注釈)前橋市まちづくり公社職員代読
私の大好きなふるさと前橋で、モーツァルトプロジェクトを開催できることに心から感謝いたします。また、芸術祭の芸術監督に迎えていただいたこと、すごく光栄に思います。前橋には歴史ある文化ホール、それと街中にも多くの演奏場所があります。今後はそれらを会場により多くの人が、ここ前橋に来たくなるような前橋らしい芸術文化プログラムを企画していきたいと考えています。
(その他)
赤城白樺牧場における羊の放牧
(市長)
赤城山新坂平の白樺牧場で、羊の放牧を行うことになりました。レンゲツツジ保護のための除草が目的ですが、新たな観光資源となります。9月6日から10月末頃までが放牧期間ですが、当初は羊を赤城山の環境に慣らすため、羊舎で飼育します。放牧する羊は、サホーク種の雌5頭です。
北関東4市連携事業
(市長)
北関東4市連携物産フェア「きたかんマルシェ」を、9月7日(金曜日)・8日(土曜日)の2日間、東京都の恵比寿ガーデンプレイスで行います。水戸、前橋、宇都宮、高崎の4市では、それぞれ担当を決めて、外国人の映像コンテストなどさまざまな企画を行っています。その中で、きたかんマルシェは前橋市の担当となっています。
2 質疑応答
前橋市ロケ地の映画「一人の息子」の上映と舞台挨拶を行います
(記者)
監督も主演俳優も、群馬とは縁がなかったようですが、前橋を舞台にした映画を撮った理由と、ロケ地としての前橋、高崎の感想などがあったら教えてください。
(映画「一人の息子」監督)
4年ぐらい前に撮った「リュウセイ」という映画が高崎映画祭で上映されまして、その時に初めて群馬に来ました。その際に、関係者に「今度は高崎を舞台に映画を撮ってください」と言われ、新しい映画を撮るときにその言葉が甦りました。ロケハンをすると、私のイメージしていた東京から少し離れた都市のイメージと合致していましたし、街の文学的な要素や都市の空気感が今回の映画にマッチしていました。ロケハンのときに紹介された地元の人々が、協力的で素敵な人ばかりでしたので、この街で映画を作りたいなと思いました。前橋、高崎に、良い印象を持っています。
(市長)
谷監督と意見交換をして、高崎映画祭のように作った映画を発表するという機能はあるので、今度は映画を作るときにインセンティブが付けられればいいのではないかという話をいただきました。例えば、シナリオコンテストで最優秀のものに支援するなどです。これから政策を検討して、来年度に予算化できたらよいと考えています。
(記者)
高崎映画祭ではどのくらい上映されたのですか。シネマテーク高崎での通常上映はあったのでしょうか。
(映画「一人の息子」監督)
高崎映画祭での上映は1回のみです。シネマテークでの通常上映はありませんので、群馬県での通常上映は初になります。
(市長)
高崎のロケに関わった皆さんもぜひ前橋へお出掛けください。
赤城山サイクルフェスタを開催します
(記者)
これは、初めての企画でしょうか。似たような企画があったように思いますが。
(観光振興課職員)
はい、初めての企画になります。これまでは、ヒルクライムやクリテリウムなど、レース系のイベントを開催してきました。グリーンドーム前橋の中で、かつて似たような名称のイベントも開催されましたが、趣旨が異なるイベントです。サイクルオアシスや道の駅などの観光資源を生かし、桐生市とも連携します。
案件以外の質問
障害者法定雇用率の水増し問題
(記者)
障害者の法定雇用率の水増し問題は、前橋市では調査が進んでいるのでしょうか。現在、進展がありますでしょうか。
(市長)
中央省庁や全国の自治体で違反が出ていますので、前橋市役所でも人事担当課に調査をするよう指示しました。近いうちに結果を報告できると思います。
市民課窓口業務の民間委託
(記者)
市民課窓口の業務を民間委託するという話が出ています。今後は、他の分野でも進めていく考えがありますか。
(市長)
この件は9月の定例市議会に提案していきます。今後、議会からどのような反応があるかは分かりません。しかし、民間委託によりコストの削減、働き方改革、市民サービスの向上などが果たされるのであれば、すべからく無条件で民間委託にチャレンジしていくべきだと思います。
8月27日の大雨被害
(記者)
今後、現在発表(8月28日正午現在)している被害件数が拡大する可能性はありますか。
(危機管理室職員)
まだ継続して調査を進めていますので、今後把握して件数が増える可能性はあります。
(以上で終了)
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更新日:2019年02月01日