定例記者会見概要版(平成31年4月10日開催)
平成31年4月10日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
平成31年4月10日(水曜日)午後2時~2時45分
会場
市役所 11階北会議室
1 案件説明
冒頭
市長
案件説明に先立ちまして、現状の雪の問題ですが、防災危機管理課の見立てでは、夜半には暖かい低気圧からの空気によって雨に変わってくるということです。しかしながら、赤城の北部ではそれなりの積雪があるだろうということですので、市民に対して注意喚起を促すものです。
もう一点は、4月3日に総理官邸において、総理大臣を議長とする「地方における未来投資会議」が開催されました。本市からは、前橋商工会議所会頭が日本商工会議所会頭とともに参加され、「地銀・乗合バス等の経営統合・共同経営について」の発言をされたということです。総理からは、政府としての方針の転換をお話しいただけたと聞いております。こういった中で、地方の声がきちんと中央政府に届き、改善されていくというチャンスを得たことを大変ありがたく思っていると同時に、現時点で前橋市も公共交通のバス路線に関してだけでも年間3億円の路線補助を行っておりますので、こういった負担がバス会社の共同運航などによって軽減される、そして市民の利便性が高まっていくというチャンスをいただけたことをありがたく思っています。発言していただいた前橋商工会議所会頭に対しても、心から労いを申し上げたいと思っております。
(1)ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル「鎮魂華」プレ公演を上演
市長
ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル「鎮魂華(ちんごんか)」プレ公演を上演します。
本市が「灰になった街」「ウォーアイニー」、そして今回の「鎮魂華」という前橋空襲三部作に取り組んできたことをご存知の方は多いと思います。いよいよ今年の夏、三作目の「鎮魂華」を市民に向かってお届けできることになりました。以前の記者会見で、舞台運営を助成するためのネーミングライツのお願いをいたしました。今回、そのネーミングライツスポンサーが株式会社ビーハーフに決定したこともあわせてご報告いたします。
文化国際課担当者
ネーミングライツスポンサーについては、株式会社ビーハーフに決定しました。愛称については、「ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル『鎮魂華』」になります。ネーミングライツ料は税込みで30万円、契約期間は平成31年4月1日から翌年の3月31日までの1年間です。
株式会社ビーハーフ担当者
株式会社ビーハーフは、前橋市問屋町に本社を構えており、同じく問屋町に本社を構えているK’BIX株式会社のグループ企業です。本業は人材アウトソーシングの事業を行っていますが、1年前の4月から新しく、エンターテインメント事業として、イベントやコンサート等の音響照明や実行などを幅広くさせていただいています。そのような事業活動の中で、市民ミュージカルの存在とネーミングライツスポンサーの募集を知りました。前橋空襲の実態を風化させずに語り継いでいくというコンセプトに非常に感銘を覚え、応募いたしました。今回においても、大成功で終わってくれることを期待し、祈っています。
まえばし市民ミュージカル実行委員長
前橋市民ミュージカルは2014年に発足し、2015年(戦後70年)に「灰になった街」、そして2017年に「我愛你(ウォーアイニー)」を上演しました。この作品は、後世に前橋空襲を風化させないため、市民に記憶してもらうために作られた作品で、三部作となっています。元もとは、2008年、2009年、2010年に前橋女子高等学校の女子高校生によって上演されたものを、市民用にアレンジし直して取り組んでいるものです。「灰になった街」は、昭和20年8月5日の前橋空襲を広く市民に知ってもらうために作られ、次の「我愛你」は、日中を結ぶ話になっています。そして今回の「鎮魂華」は、爆弾を落とされた側と落とした側の両方である、日本とアメリカを描いています。このタイトルは「鎮魂華」ですが、なぜ「華」かというと、戦時中に花道草月流の娘が、疎開して前橋高等女学校に在籍していたという史実を基にしています。ただし、内容はフィクションです。アメリカと日本が舞台になっており、さらに日本では石器の発掘に情熱をかける青年たちも描かれます。
今回はプレ公演ということで1幕のみを無料で上演いたします。1幕だけでもほぼ1時間50分近くかかる作品です。本公演の8月3日、4日は全幕を上演しますが、おそらく3時間15分程度になると思います。
(2)前橋テルサ自主事業「まえばしハニープロジェクト」を実施します
市長
次はミツバチの話です。ミツバチが少なくなっているという話を聞きますが、今回は、前橋テルサの指定管理者である前橋まちづくり公社と、株式会社コーエィの連携事業として「まえばしハニープロジェクト」を開催します。
テルサの10階中庭に蜜箱を置き、ミツバチが集めてきた蜂蜜を使い、子どもたちに蜂に関する教育を行う「ハチ育」を行います。
前橋テルサ担当者
テルサ10階の中庭広場を使い、ミツバチの養蜂を行うことになりました。この養蜂については、大きく3つの目標があります。
1つ目は、激減しているといわれるミツバチを飼育することで、前橋市が自然環境に優しいまちとして、ミツバチとの共存を目指すこと。2つ目は、ミツバチを育て、その生態を知ることで、近年、自然と接することの減った子どもたちに、生命の尊さといったもの学んでもらうこと。3つ目は、それによって収穫した蜂蜜を使い、町おこしをしていくこと。
4月12日(金曜日)にハチ1群(およそ8000匹)が届き、実際に養蜂が始まります。ハチは半径2キロメートルに渡って活動し、その中で花粉を集め、自分たちの生活を営むとともに、私たちに恩恵を与えてくれます。東京・銀座やパリ・オペラ座でも同様に養蜂事業を行っており、そういった場所の成功例を目標に、今回のプロジェクトを進めていきます。
コーエィ株式会社代表取締役
「ハニープロジェクト」については、毎年まちづくり公社と行っている「ふわふわフェスティバル」の利益の一部を充てています。また、今年は会社の設立50周年の節目でもあり、社会貢献の意味もあります。
市長
これは、官民連携事業です。実は、このプロジェクトに関しては、FM群馬のパーソナリティの方にたくさんのアドバイスをいただいています。お礼を申し上げます。
(3) 第29回寛仁親王牌が前橋競輪場で開催されます
市長
来年の寛仁親王牌が、10月15日から18日までの4日間の開催になりました。
今年は10月11日からの4日間ですが、来年は前橋まつりと日程が重ならなくなりました。また、15日は年金給付日であり、大きく売り上げを伸ばすのではないでしょうか。同時に、来年はオリンピックイヤーであり、寛仁親王牌はオリンピックの終了後に行われますので、東京オリンピックで活躍した競輪選手の走りが見られるということです。
(注意)寛仁親王の寛は、正式な文字では「見」に点が付きます。
(4) アーツ前橋展覧会「やなぎみわ展 神話機械」
市長
アーツ前橋展覧会で企画展「やなぎみわ展 神話機械」を開催します。
「やなぎみわ展」を開催することは、公立美術館におけるチャレンジです。とにかく驚きますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
アーツ前橋館長
「やなぎみわ展 神話機械」の会期は4月19日から6月23日までで予定しています。やなぎみわさんは1967年生まれ(52歳)で、すでに国内外の評価を十分受けた、ミドル・キャリアでご活躍されている方です。やなぎさんについては、初期の「エレベーターガール」や「案内嬢」といった、女性が制服を着て、固定された社会の役割を与えられているといった、大型の写真作品で評価を受けています。その後は、女性に物語を与えていくという作品から演劇へと作品が発展していくという、ほとんどを「女性」を被写体にした作品で知られています。
アーツ前橋では多くの企画展を開催してきましたが、女性作家の企画展を開催するのはこれが初になります。実際に評価を受けて活躍しているのは男性作家が多いという現状の中で、女性で実績のあるやなぎさんをご紹介できるのは大きな見所です。
同時に、1階の展示室ではアーツ前橋の収蔵品を展示しますが、片山真理さんや石内都さんといった群馬を代表する女性の作家がやなぎさんを迎え撃つという構成になっています。片山真理さんについては、ヴェネツィア・ビエンナーレにも選ばれ、非常に高い評価を受けている作家でもあります。
やなぎさんの企画展をアーツ前橋で開催する理由はもう一つの理由は、やなぎさんの作品が美術と演劇を横断しているところでもあります。今回、やなぎさんは展示室の中で、機械を使って無人の演劇を行います。「モバイル・シアター・プロジェクト」といい、群馬工専などの学生たちが作ったロボットが、「ハムレット」を基にした演劇を上演する予定です。演劇に関しては、これまでやなぎさんが制作してきた6作品を記録映像で見られるようになっています。そのうちの一つの「パノラマ」という作品は前橋にゆかりがあり、萩原朔太郎の短編小説で「日清戦争異聞」という小説に触発されて作った演劇作品です。
(5)豚コレラ発生を想定した参集訓練を実施します
市長
我々は現在、豚コレラの防疫に成功しています。愛知、岐阜等の発症例がありますが、少なくとも群馬においては防疫が成功しております。しかしながら、訓練はしなくてはいけないものです。その中で、4月18日に、市内で陽性反応が確認された時点での関係者参集訓練を行います。関係者とは、前橋市農政、群馬県農政のほか、JAなどです。どういうミッションをどのようにこなしていくのかの再確認を行います。より実効性のあるマニュアルを作成し、当事者としての訓練を重ねていくことが、本市の畜産産業を守るための役割だと考えています。
(6)平成31年度 前橋市補助・支援メニュー「チャレンジ前橋」
前橋市補助・支援制度を紹介するパンフレット「チャレンジ前橋」を発行しました
市長
「チャレンジ前橋」は、前橋市の補助事業を一冊にまとめたものです。これを金融機関や農業団体、商工団体に配布をしました。本来、この予算案が3月議会で可決した後にこういったパンフレットを作成するのは5月ごろですが、前橋市においては、5年前から、とにかく4月1日の予算執行開始日とともに、金融機関や建設業などの各窓口等に配置できるようにしています。工業、商業に限らず、今回からは農家の方々への補助制度も加えました。
2 質疑応答
ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル「鎮魂華」プレ公演を上演
記者
総勢何名の出演になりますか。
市民ミュージカル実行委員長
総勢84名で、下は小学校3年生から、上は70歳までです。出演者の多くは前橋市民で、全員がアマチュアなのが特徴です。
記者
毎週練習をしているのでしょうか。
市民ミュージカル実行委員長
練習は毎週水曜日の夜7時から9時半と、月2回は日曜練習を行っています。多い時は月に7回ほど練習しています。
前橋テルサ自主事業「まえばしハニープロジェクト」を実施します
記者
ハチを飼うというのは、籠か何かを使うのでしょうか。
まちづくり公社担当者
みかん箱程度の大きさの養蜂箱を使用します。
記者
そこからハチが飛び立ち、戻ってくるということでしょうか。
まちづくり公社担当者
ミツバチは養蜂箱の中に巣を作り、子育てを行います。女王バチもその中に卵を産みますので、箱に戻ってくる習性があるということです。半径2キロメートルとは、利根川付近のアカシアの木あたりを想定しています。
記者
8000匹いると、どのくらいの量の蜂蜜が収穫できるのでしょうか。
まちづくり公社担当者
養蜂箱1つで1升瓶3本ほど収穫できるのではないかといわれているため、その量を目標にしています。
アーツ前橋展覧会「やなぎみわ展 神話機械」
記者
ロボットの実演というのは、ロボットに演劇をさせ、やなぎさんが監修ということでしょうか。
アーツ前橋館長
やなぎさんが群馬の学校に通い、各学校の技術を生かした機械を作りました。機械が行う30分程度の動きの監修を行ったのがやなぎさんです。
記者
「モバイル・シアター・プロジェクト」は初開催なのでしょうか。
アーツ前橋館長
この展覧会は全国5か所で開催されます。前橋は高松市の次の開催地になるので、2回目の開催です。
案件以外の質問
4月7日の統一地方選挙について
記者
前橋市内の2投票所において、投票用紙の二重交付が発生しましたが、原因や、どのように受け止めているかについて教えてください。また、次回に向けた今後の取り組み、対応策があれば教えてください。
市長
私自身、そして選挙管理委員会事務局を所管する総務部長から謝罪する機会がなかったことをお詫び申し上げます。民意における投票行動の原則である「一人一票」という部分で失敗をしてしまいました。どのような経緯で二重交付になってしまったのか、詳細な報告はまだありませんが、実際のところ、投票者数よりも1票多い投票がありました。
今後、本市においては群馬県知事選挙や参議院議員選挙が控えているため、選挙管理委員会事務局に改善を求めたところです。
(以上で終了)
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更新日:2019年04月26日