定例記者会見概要版(令和元年7月25日開催)

令和元年7月25日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和元年7月25日(木曜日)午後2時~2時40分

会場

市役所 4階庁議室

1 案件説明

(1)藩営前橋製糸所創業150年プレイベント「スイス・イタリアと藩営前橋製糸所」-シルク・サミットin前橋Vol.2を開催します

市長

いよいよ来年は東京オリンピックが開催されますが、実はこの年は、前橋市において、日本における最初の器械製糸が生まれてから150年になる年です。本市は絹産業によって栄えてきました。そして、シルク・サミットという形でのイベントも行っています。前回は2年前に開催しました。本市の器械製糸がスイス、イタリアの技術から大いに影響を受けたこと、技術を伝えた主たる人物がグスタフ・ミューラーという北イタリア生まれの人物であるということがわかりました。今回は、そのミューラーなどの歴史を紐解こうということで、シルク・サミットを開催することになりました。4人の専門家が話をしてくれます。その当時の前橋の製糸の発起人である前橋藩士・速水堅曹のご子孫である速水美智子さん、東京大学大学院の鈴木淳先生、大阪芸術大学の石井元章先生、そして東京農工大学の齊藤有里加先生をパネラーにして、本市の手島仁氏がコーディネーターをすることになりました。絹のまち前橋を再フィーチャーすることこそ、後継者である我々の責任であると考えています。

(2)前橋空襲一斉慰霊を行います

市長

74年前の8月5日、前橋は市域の過半を焼き払われました。アメリカ軍の爆撃機によって、前橋市民は無差別に命を奪われたということを忘れてはいけません。そうしたことから、8月5日に、前橋空襲一斉慰霊を行うことになりました。3年前から始まった事業です。

今回は、4つの寺院においての一斉慰霊と、当時の戦争の悲惨さを伝えるような学習会を開催する予定です。最も多くの被害があったのは、中心市街地です。多くの方々が、逃げるために、また、水を求めて広瀬川に飛び込み、そして命を失いました。その直近の場所にある太陽の鐘でも、祈祷の鐘として打ち鳴らしたいと考えています。大勢の歴史観光ガイド、前橋学市民学芸員の方々にも力を貸していただき、ただの慰霊ではなく、戦争の悲惨さ、その当時の様子を伝えるようなプログラムを行いたいと思っています。反戦、平和への祈りを込めて、この一斉慰霊を長く続けていきたいと考えています。

(3)ローズタウン東地区の土地売却に伴う事業提案型公募を実施します

市長

いよいよ、ローズタウンの残された区画の販売が始まります。ローズタウンは萩原弥惣治市長の代から造成・売買が始められ、前橋市における人口定住を目的として、様々な規格で販売が行われてきました。20年ほど経過しますが、いくつかの区画が残っております。様々な企業や住宅メーカー等のお陰で売却は進んできましたが、大きな区画が3つ残っています。そのうちの2つの区画を売却することになりました。売却方式は、事業提案型の公募方式です。周辺住民の利便性の向上に寄与する施設等を、立地する事業者にご提案いただき、買い取り希望価格の提示を含む事業提案をお受けし、審査のち決定するという流れです。9月10日が最終締め切り日です。

(4)テレワーク・デイズ2019に参加します

市長

東京オリンピック2020に向かって、過密な東京をどうにか疎にして移動手段を確保する、あるいは選手の滞在環境を向上するというのが、テレワーク・デイズの大きな目的です。我々としては、東京で行うテレワークを、どうやって前橋でも実施するのかという話です。 まず、前橋市はテレワーク・デイズの実施団体としての登録を7月24日に行いました。実施団体とは、自らの構成員・社員・従業員に対して、テレワーク環境による勤務を推奨するという団体です。前橋市の約3000人の職員が、テレワークによって新しい働き方にチャレンジできるような応援団体になるということです。内容としては、前橋市は、4つのサテライトオフィスを設置します。前橋市役所11階、大胡支所、城南支所、富士見支所です。市役所がサテライトオフィスになるのかということですが、例えば、大手町に住んでいる職員が大胡支所に勤務している場合、大胡支所に出勤するよりも市役所で勤務する、あるいは、大胡町に住んでいる職員が本庁舎に出勤している場合は、本庁舎に出勤するよりも大胡支所で勤務したほうが時間の節約になるということです。

この他に、応援団体というカテゴリーでも申請しています。応援団体としては、例えば、東京在住の方が所用で群馬に訪れた際にそのまま仕事をしてしまおうとなったときに、K’BIX元気21まえばしをサテライト環境として提供します。

(5)その他

市長

ホストタウン関係で、各国の伝統料理を子どもたちの学校給食で提供することになりました。7月26日に、検討のための調理実習を行います。ハンガリーの「グヤーシャ」という、豚肉とパプリカのトマト煮込みなどを調理します。群馬大学に留学しているハンガリー人の学生にも試食していただけることになりました。

市長

7月12日に、新たな道の駅について国土交通省との協定が締結され、費用負担割合の確認等が行われました。

市長

まえばし市民提案型パートナーシップ事業を募集します。前橋は、市民課題を市民自らが解決するための活動費をコンペによって提供するという「市民提案型パートナーシップ事業」を7年前から行っています。今年度も、9月30日を締め切りをとして、公募を行っています。

2 質疑応答

前橋空襲一斉慰霊を行います

記者

会場は5会場でよいでしょうか。

文化国際課長補佐

長昌寺、前橋聖マッテア教会、神明宮、正幸寺、太陽の鐘の5会場です。

記者

今回で4回目とのことですが、会場の数に増減はあるのでしょうか。

文化国際課長補佐

対象となる会場が全部で15か所あり、その年に都合がつく会場が異なるため、増減があります。また、今年度は、AからDまでの4コースで歴史観光ガイドを行い、歴史・文化を学んでいただく取り組みも行います。

記者

歴史観光ガイドについて教えてください。

文化国際課長補佐

14時に各コースの最初の会場に集合してもらいます。コースを巡り、最終施設で一斉慰霊を行います。

記者

一斉慰霊の時間が16時50分ということに意味はありますか。

文化国際課長補佐

各会場と時間を調整した結果です。空襲のあった時間などではありません。

記者

企画の中で、被災者が体験を語るということはありますか。

文化国際課長補佐

ありません。

テレワーク・デイズ2019に参加します

記者

テレワーク・デイズ2019では、7月22日から9月6日の間で5日間以上の実施を呼びかけるとありますが、前橋では9月30日まで実施するのでしょうか。

職員課長補佐

その通りです。今回は試行ということもあり、試行に伴うアンケートを実施する予定であり、また、夏休み期間でもありますので、なるべく多く利用してもらうために長く期間をとっています。

記者

テレワーク・デイズに参加するにあたり、新たに購入した設備等はありますか。

職員課長補佐

ありません。

記者

テレワークをする方は、どのような手順で実施するのですか。

職員課長補佐

まず、テレワーク用で使用するパソコンを予約します。その後、テレワークの実施について所属長の決裁を受け、実際に現場で勤務します。予約はパソコンの予約は、実施の2日前までに行います。

記者

最長でどのくらい実施できるのですか。

職員課長補佐

週2日、一日4時間までです。半日をテレワーク勤務、半日を子どもの学校行事に充てるといった勤務の想定をしています。移動時間にかかっていた時間をテレワーク勤務に充てることにより、有給休暇の取得時間が短くなります。

記者

前橋市は初めての参加ということですが、他市町村の状況はどのようになっていますか。

職員課長補佐

テレワーク・デイズ2019の実施団体としての登録は、群馬県、みなかみ町、前橋市の3団体です。応援団体としては、沼田市と前橋市の2団体です。

記者

実施期間に、利用者にアンケートを実施するとのことでしたが、今後、実際にテレワークを本格実施するためのものということでしょうか。また、アンケート結果が良かった場合は、本格実施の可能性はありますか。

職員課長補佐

その通りです。本格実施の検討も含めてのアンケートです。

(以上で終了)

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更新日:2019年08月13日