定例記者会見概要版(令和元年8月30日開催)

令和元年8月30日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和元年8月30日(金曜日)午後2時~3時

会場

市役所 4階庁議室

1 案件説明

(1)位置情報を活用したスマートフォンゲームアプリIngressのMission Dayを県内で初開催

市長

Ingressとは、ナイアンティック社が世界に向かって利用を促しているオープンストリートマップや、それを使用したゲームアプリケーションのことです。Mission Day(ミッションデイ)では、ゲームアプリ上で設定された様々な地図上のポイントを巡り、前橋を楽しんでもらうというイベントです。

私たちがいつの間にか当たり前のように使っている地図を、「みんなが自由に使ってください」という形のオープンストリートマップとして使うことができるのは、使えるように提供してくれる人たちがいるからです。

MDまえばし準備室代表

Ingressは、ポケモンGOのベースになったアプリです。プレーヤーはその場所に行かないとプレーできないという特性を生かし、デジタルスタンプラリーのようなイベントを、前橋の市街地を中心に開催します。このミッションデイというイベントは毎年どこかの都市で開催されており、1000人から1500人といったプレーヤーが各地から集まります。このイベントを通して、史跡やモニュメントといった市街地の眠れる観光資源をポータル(ゲーム中で利用する、ポイントのようなもの)とすることで世界中に発信したいと考えています。

もう一つ、オープンストリートマップの整備を進めています。これは、誰でも自由に使える地図ということでボランティアが作成していますが、このゲームの背景やフェイスブックの地図など、様々な場所で使われています。

(2)前橋版MaaSの環境構築(スマートモビリティチャレンジ)に取り組みます

市長

前橋市におけるMaaSの社会実験は、国土交通省と経済産業省の両省から、支援対象地域として認定を受けています。MaaSとは、ネットワークによって、すべての人たちにとっての交通への接続を深め、やさしい交通システムを作っていくというものです。

例えば、東京からばら園に来たい人がいれば、東京がスタートです。また、前橋市外から前橋市立高等学校に通学する生徒が電車に乗った瞬間に、高校の最寄り駅で何人降りるかがわかります。デマンドが発生するその瞬間に、それに最適な公共交通システムが選択される。そういったことを合理的にできるのがMaaSです。

(3)けやき並木ストリートフェスを開催します

けやき並木ストリートフェス実行委員長

9月8日(日曜日)にけやき並木ストリートフェスを開催します。開催時間は10時から21時までで、会場は前橋駅北口広場から本町二丁目交差点南(通称五差路)です。今回は、前橋駅北から五差路までの左3車線が通行止めになります。まえきフェス、前橋物産まつりと同時開催です。前橋駅北側車線が歩行者天国になるのは今回が初めてです。

けやき並木ストリートフェスは4つのエリアに分かれています。駅前ライブエリア、公共交通エリア、親子っちエリア、バルストリートです。車道で遊べる機会は初めてですので、ぜひ楽しんでください。ご来場いただく際は、公共交通機関をご利用ください。

(4)まえきフェスを開催します

JR前橋駅長

まえきフェスは地域の活性化イベントとして年に3回開催していますが、今回は3回目になります。9月8日(日曜日)10時から17時までです。今年も子どもたちに人気のミニ新幹線とシンカリオンを設置します。駅長や車掌の制服を試着できるコーナーもあります。また、駅長、車掌、運転手といった名札に子ども自身の名前を書いてもらい、缶バッチにするコーナー、駅の仕事の体験コーナーなどもあります。今年度の6月にまえきフェスを開催した際に、初めてプラレールのコーナーを設置し、大変好評をいただきました。今回は前回よりもエリアを拡大し、駅構内に設置します。また、ステージイベントも充実させる予定です。

市外、県外からもたくさんの方に来ていただけるイベントにしたいと考えています

(5)都市魅力アップ共創(民間協働)推進事業 データの活用方法を検討する「Visualization前橋実証事業」を実施します

市長

前橋市は以前から、民間企業のノウハウを生かすという、官民連携事業を行ってきました。これは、前橋市の市民力を活用しながら、よりよいものを創っていくという、一つの力になってきたものと思っています。

今日は、地図データに我々の持っている行政データをマッピング、可視化しながら、問題解決に導いていこうというヴィジュアライゼーション事業についてのご報告です。

R・F・J株式会社 代表取締役社長

我々は元々、ビッグデータを地図上に見える化するオープンデータ事業をメインに行っています。昨今、国としてデータを民間に公表し、利活用していこうという流れになっています。その中で、各自治体が持っている問題解決を図ったり、市民の生活を向上したりしようとしています。

未来の芽創造課担当者

本市では、官民ビッグデータを活用したEBPM(根拠に基づく政策立案)というものを推進しています。今年の5月には、国土交通省のスマートシティモデル事業にも採択されました。このEBPMのさらなる推進に向けた実証実験として、国勢調査や国土数値情報等の様々なオープンビッグデータが搭載された国土地理院の地図を基にした地図情報システムを活用し、これまでエクセル等で管理していたデータを地図上に落とし込み、見える化します。

実証内容としては、熊やイノシシなど害獣の出没状況の地図データの作成、すでにオープンデータとして登録されているデータを利用しての業務の効率化を考えています。

(6)都市魅力アップ共創(民間協働)推進事業 「地域への人材還流を促進する高校生向けフィールドスタディプログラム(インターンシップ)事業」を実施します

株式会社マイナビ 上席キャリアアドバイザー

来年の4月に、「locus(ローカス)」というサイトを立ち上げます。これは、地域の高校生に、地域の企業での体験学習(インターンシップ)の機会を提供するというプログラムです。これは、単にインターンシップ先の企業を紹介するものではなく、インターンシップの事前学習を行い、実際に企業でインターンシップを体験してから事後学習を行うことで、その企業での体験学習の中身を充実したものにしていこうというプログラムです。

特徴としては、地域の企業での体験学習の場を提供するということ、事前・事後学習で主体的に考え、課題解決の力を身に付けられること、地域の企業での就業体験を通して、企業同士あるいは企業と地域の繋がりを理解でき、将来の就職活動に役立てられることなどがあります。

(7)若者の交流スペース Eva Lab(エヴァ ラボ)がオープンします

Next Generation 副理事長

エヴァラボのオープンにつきまして、始まりは2016年8月に遡ります。当法人の前団体である「群馬県高校生会議」が、山本市長とのタウンミーティングを開催した際に、若者が集まり、学習や趣味などを共有できる場を作りたいと要望し、オープンに向けて準備がスタートしました。オープンに向けては、前橋市市民活動支援センターのコーディネートのもと、前橋市まちづくり公社にもご協力いただき、今回の本オープンという運びになりました。

Next Generation 理事長

エヴァラボは、若者がインターンシップや市民活動に参加する際の情報提供や相談を受け付けます。また、場所は旧まちなか再生室の2階にあり、まちなかとコラボした課題解決プログラムの運営も考えています。学生が社会との関わりを持つための拠点として活用されること願っています。

また、活動内容としては、貧困家庭やひとり親家庭の学習支援も行っていく予定です。これは、当法人に3つの事業部があることが理由です。一つは学生と社会との関わりを持たせる事業部、もう一つが小学生や中学生に学習支援をする事業部、そして、高齢者をサポートする事業部です。これらの事業も、エヴァラボの中で行いたいと考えています。

オープンは9月21日(土曜日)で、午後4時30分からオープニングセレモニーを開催します。オープニングセレモニーでは、テープカットの後に、県内の様々な活動を行っている高校生や大学生が20名ほど集まり、ディスカッションなどを行います。

2 質疑応答

前橋版MaaSの環境構築(スマートモビリティチャレンジ)に取り組みます

記者

実施スケジュールの中で、今年度の下半期にプロジェクトの詳細発表とアプリの試験導入とありますが、何月頃を目指しているか教えてください。

交通政策課担当者

準備が整い次第、段階的に実施していく予定です。現在、関係者や該当者となる地域、交通事業者と調整を進めており、準備が整い次第、改めて詳細は発表します。ただ、今年度の国の支援を受けての実施となりますので、終了は2月頃を予定しています。

(以上で終了)

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更新日:2019年09月26日