定例記者会見概要版(令和元年9月24日開催)
令和元年9月24日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和元年9月24日(火曜日)午後2時~2時50分
会場
市役所 11階北会議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)豚コレラ対策に万全を期します
市長
前橋市及びJA前橋市、そして生産者が一緒になり、ワクチン接種についての要請を群馬県の山本知事に行いました。群馬県知事と農林水産省との協議により、豚コレラのワクチン接種に向けた動きがでてきたと考えています。一方、防御柵の設置、消毒の徹底、消毒ポイントの設置、バス協会への消毒のお願い等をしているところです。さらには、登山者、入山者が畜舎に近づかないようにお願いをしています。報道の方々も取材で畜舎に接近することがあるかと思いますが、なるべく近づかないようにお願いいたします。
JA前橋市 代表理事組合長
前橋市、そして群馬県の豚の頭数の多さはすでに知られているところかと思います。そんな中で、関東地方に豚コレラが侵入し、前橋にもいつ豚コレラが侵入してもおかしくない状況です。時間との戦いですので、1日も早いワクチンの接種を行い、さらなる防疫体制を強化していただけるとありがたいです。前橋に19万頭いる豚をなんとしても守りたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。
市長
前橋市は畜産都市です。前橋市の80カ所の豚舎が、赤城南麓に密集しています。桐生市、渋川市、昭和村といった狭いエリアの中に私たちの養豚業が集中しており、もしもその中で豚コレラが発生したら、どうなるのか。私たちが長年にわたって作ってきた畜産都市前橋、赤城を守らなければなりません。他の自治体とも連携しながら、消毒ポイントの設置などに取り組んでいきます。
(2)前橋市アーバンデザイン策定に伴いシンポジウムを開催します
市長
まちの中が変わっていくアーバンデザインがいよいよ完成しました。都市のデザインの形を、市民の皆さんと合意形成して決めました。ここで決めたものを、新たに開発を行う人たちが守っていくことで、10年後、20年後にまちが整っていきます。これは公共事業ではなく、市民一人一人がまちなかで何かをしようと思ったときに守っていく約束、それが今回議論して作り上げたアーバンデザインです。
エコディストリクトは、居心地のよい環境を作っていくこと。ミクストユースは、1階を店舗、2階をオフィス、3階以上を住居にするといった使い方をすること。ローカルファーストは、地域のものを大事にしていくこと。こういった3つの約束をもって、これからの街並みを整えていきます。
アーバンデザインの策定に伴って、シンポジウムを開催することになりました。10月8日(火曜日)午後2時からです。市民主体の前橋の新たなスタートとなります。
(3)南スーダンTシャツ応援プロジェクト~Tシャツを買って南スーダンを応援しよう~
市長
来年は東京オリンピックが始まりますが、それに伴い、前橋市は様々な国のホストタウンになりました。南スーダン選手団を応援したいという気持ちから、早く事前キャンプを行えるように、ふるさと納税などに取り組んできたところですが、そんな中、南スーダンを応援するTシャツの作成、そして売り上げの一部を寄付していただくことになりました。
南スーダン応援委員会代表
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の南スーダン選手団の応援・支援を行うこと、オリンピック・パラリンピックが市民にとってより身近になるような活動を行うことを目的として、南スーダン応援委員会を立ち上げました。
主な活動としては、様々なイベントを通じて南スーダンのこと、南スーダンの選手たちが前橋で頑張ろうとしていることを知ってもらうこと、また、今回のTシャツプロジェクトのように、様々なグッズを作成し、その利益を役立てていくことを考えています。
Tシャツについてですが、色は黒のみ、価格は税抜き3000円、サイズ展開はS、M、L、O、XOの5種類を予定しています。11月1日から、前橋駅のヴェントまえばしのほか市内の協力店舗でも販売予定です。
グラフィックデザイナー
Tシャツのテーマは「南スーダンと前橋市における、スポーツを通じた異文化理解と交流の促進」です。Tシャツ前面には、今回の取り組みがわかる英文を入れました。「MAEBASHI」の2つのAの中に、日本を代表する桜と松の文様を、「SOUTH SUDAN」のOとDの中に、東アフリカ地域でよく使われるアフリカンプリントのパターンを入れました。同じように、よく使われるアフリカンプリントのパターンを黒地にグレーで全体的に表現しています。色は黒地、文字をオレンジからイエローというグラデーションにしたのは、スポーツの祭典であるオリンピックへ向けたみなぎるエネルギーを表現しています。
Tシャツ背面では、上段には南スーダンでポピュラーな家畜や野生動物を入れました。向かって左からキリン、アンコール牛、ニワトリ、サイ、ワシと、南スーダン人をイメージした男女のアスリート、下段は前橋市をイメージした、市庁舎、県庁、グリーンドーム、ケヤキの木、ツツジ、バラ、そして赤城山です。赤城山から昇る大きな太陽は、選手たちが安全・安心に前橋で過ごせることを表現しました。
株式会社ボルトン 代表取締役社長
デザインの意気込みを聞いたときに、いいものを作りたいという点で意気投合し、今回Tシャツ制作に携わらせていただきました。紡績会社と共同開発した、プロ選手が試合の時に着るための素材で作りました。
弊社にはもともと、スポーツを通して社会貢献するという理念があります。南スーダン選手団のことは新聞で知り、何かしらの貢献ができないかと考えていたところ、今回のTシャツのお話がありましたので、感謝しています。
(4)前橋工科大学の授業料等減免対象が広がります
市長
前橋工科大学というのは、戦後の復興期に夜間の工業系大学として、日本の技術的な復興を支えてきた大学です。本市においても、様々な技術者を輩出しています。このような支援に対して感謝するとともに、本市出身の若者に「工業を学びたい」と思ってもらえる取り組みだろうと思います。
前橋工科大学事務局 総務課長
来年度から、国の新たな支援制度が始まります。それに伴い、従来の減免制度に国の制度を加えて、授業料等の減免対象が広がります。
令和2年4月1日に「大学等における修学の支援に関する法律」が施行になります。この法律では、要件確認を受けた大学・短期大学・高等専門学校・専門学校が対象となりますが、本校は9月20日に要件確認済みです。支援対象となる学生は、住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯の学生で、授業料と入学金の減免制度が新たに創設され、給付型奨学金の支給が拡充されます。なお、支援の対象となる学年は、令和2年度以降の学生です。ただし、大学院への進学者は対象外となります。
(5)「森と空と水の移動図書館」をスタートします
前橋市立図書館長
平成25年度から、NPO法人前橋芸術週間と官民協働事業で「敷島。本の森」プロジェクトを進めてきました。市内20カ所に本箱を置き、自分のいらなくなった本と交換すれば自由に好きな本を持ち帰れるというものです。
このプロジェクトの一環として、「森と空と水の移動図書館」を開催します。これまでは本箱を街なかに設置することで本との出会いを広げてきましたが、これからは、図書館そのものが本との出会いの場を作っていきます。開催日は9月28日(土曜日)、29日(日曜日)に敷島公園松林で開催される「敷島。本の森」ブックマルシェ・コーヒーマルシェ内に出張開館します。
また、関連企画として、荒井良二さんの企画展を開催します。今後、荒井さんが当プロジェクトに参加する予定です。10月17日から、荒井さんの立体作品を展示するほか、関連書籍を集めたコーナーを設置します。
(6)その他
市長
群馬県が千葉県山武市の応援協力団体の指定を受け、住家の調査員を派遣します。具体的な支援内容は今後ご報告します。
2 質疑応答
豚コレラ対策に万全を期します
記者
市内の消毒ポイントは何カ所、どのエリアになりますか。
農政課長
これから群馬県と協議をして決めますが、3から5か所程度になると思われます。詳細については今後群馬県と調整を行います。
JA前橋市 代表理事組合長
JA前橋市としては、一刻を争う事態ですので、関係施設すべてに消石灰を配布しているところです。一日も早く消毒ポイントを設定していただき、防疫に努めたいと考えています。
前橋市アーバンデザイン策定に伴いシンポジウムを開催します
記者
このアーバンデザインは、今後、景観条例などに発展する可能性はありますか。
市長
みんなで決めていくものですので、検討していくものになると思います。
南スーダンTシャツ応援プロジェクト~Tシャツを買って南スーダンを応援しよう~
記者
ヴェントまえばしで販売するとのことでしたが、販売協力店舗が決まっていたら教えてください。
南スーダン応援委員会代表
各店舗に依頼をしているところですので、決まり次第ご報告します。
記者
南スーダン応援委員会がどういった構成団体や、いつ開設したのか、人数について教えてください。
南スーダン応援委員会代表
前橋市国際交流協会、青年海外協力隊のOB会など10余名で構成しており、9月18日に開設しました。
案件以外
記者
市長の任期満了まで約半年となりましたが、次期市長選に向けて、山本市長の態度表明はいつ頃になりますか。
市長
現時点ではお答えする内容はありません。今後、色々な方々と話をしていきます。
記者
定例記者会見に関する市民の質問にどう応えるかということについて、市政記者との話し合いを持っていくとのことでしたが、いつ頃どのようなことを行うかというスケジュールは決まっていますか。
市長
そのことも含めて、広報担当課も含めて話し合いを行います。
記者
新知事が就任して2週間ですが、これから期待することや、感じていることを教えてください。
市長
期待で満載です。山本知事の群馬丸という船がどこに進んでいって、私たちがどこに到達するのか、期待とわくわくでいっぱいです。傍観者ではなく、応援できるところはしっかり応援しながら、連携していきたいと思っています。
記者
具体的には、どういった点に期待しますか。
市長
山本一太マニフェストにある「市町村との連携強化」というのは、私たちにとってとても嬉しいことです。私たちは隣り合わせている高崎市、渋川市、伊勢崎市、吉岡町、榛東村、玉村町といった自治体と様々な連携を行っていますが、広域自治体としての群馬県と連携することが一番多いのです。その連携の強化ということは、我々にとってよい影響があるのではないでしょうか。
記者
県との連携強化ということで、具体的に、どのように連携強化していくという話はありますか。
市長
まだこれからの部分が多いですが、群馬県知事への要望をお届けする予定になっています。その中には、様々な連携による市民の課題解決などに関する項目が並んでいます。それがスタートになるだろうと思います。
(以上で終了)
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更新日:2019年10月29日