定例記者会見概要版(令和元年10月24日開催)
令和元年10月24日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和元年10月24日(木曜日)午後2時~2時45分
会場
市役所 4階庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)前橋市児童文化センター50周年記念式典を開催します
市長
子どもたちにとって大変楽しい広場である「児童文化センター」が開館から50年を迎えました。喜ばしいことです。
児童文化センター館長補佐
多くの市民の方に愛され、児童文化センターは今年で50年を迎えることができました。そのことを祝うため、11月3日(日曜日)に児童文化センターホールにて、50周年記念式典を開催します。また、これを記念して前橋東ロータリークラブから、日時計を贈呈していただくことになりました。
前橋東ロータリークラブ会長エレクト
日時計設置のプロジェクト名は「子どもが学ぶ時の広場」です。日時計を設置することで、太陽や星の運行とともに進歩してきた人間の文化を学んでほしいです。そして、多くの子どもたちが科学や宇宙に興味を持ってくれることを期待しています。
(2)「赤城山古民家IRORI場」ゲストハウスで民泊事業が始まります
市長
前橋市の赤城南麓がスローシティに認定されてから、どうやって県外の人をこの地に呼び込もうか、試行錯誤してきました。新しいこともやってきましたが、築100年を超す古民家の中に、本物の「赤城の暮らし」が眠っていると感じています。そんな中、前橋移住コンシェルジュと若者が一緒になり、古民家ゲストハウスを始めることになりました。その中核を担うのは、赤城南麓に生まれた若者です。
IRORI場ゲストハウスオーナー
10月10日に民泊事業の認可が下り、19日にプレオープンイベントを開催しました。
私たちが目指すのは、地域のハブとなるゲストハウスです。コンセプトは3つあり、「体験・交流・挑戦」です。まず「体験」についてですが、私たちが目指しているのは「日本で一番体験できる数が多い宿」です。赤城南麓地域のスローシティを踏まえた、たくさんの体験をしてもらいたいと考えています。現在は農業、林業、酪農、乗馬などの体験を行っています。
次に「交流」ですが、これは、地域の人同士の交流、地域の人と観光で訪れた人との間の交流などを指します。月に一度マルシェを開催したり、宮城地区のお祭りに参加したりしています。こうしたイベントで出会った人たちがIRORI場で新たなイベントを開催するなど、人と人との繋がりができているのを感じています。
最後に「挑戦」ですが、誰でも挑戦できる環境づくりをしています。例えば、ある農家さんは花見イベントの際に作った天ぷらをきっかけに、てんぷら屋さんを始めようとしています。また、IRORI場の2階でナイトヨガを開催しているヨガインストラクターの方もいます。「IRORI場に行ったら新しいことができる」と思ってもらえるような場にしていきたいと考えています。
(3)テレワーク環境整備促進補助金を創設します【県内初】
市長
来年はテレワークデイズが本格化します。そこで、前橋市内の企業が自らの社員のためのテレワーク環境を整える場合、あるいは、市外の企業が前橋市内にテレワーク環境を整えようとする場合に、補助金を出すことになりました。テレワーク環境の整備によって、ネットワーク上で働くことができるようになり、新たな働き方を作ることになると考えています。
(4)前橋文学館企画展「萩原恭次郎生誕120年記念展-何物も無し!進むのみ!」を開催します
前橋文学館長
萩原恭次郎の生誕120年を記念して、土屋文明記念館と協力して記念展を開催することになりました。土屋文明記念館のポスターは青、前橋文学館のポスターは赤で、二つを並べると1枚の絵になります。
なぜ萩原恭次郎なのかといいますと、前橋にこんな前衛詩人がいたのかと、とても驚いたからです。萩原恭次郎は大正時代の人です。彼は詩人ですが、マンドリンの演奏、オーケストラ、芝居、さらにはダンスもやっていて、その時代の日本で最も先端的な芸術をプロデュースしていたということに衝撃を受けました。前橋がデザイン都市であるのは、こうしたDNAを持っているからだと思います。
恭次郎には、未来派、ダダイズムなど影響を受けたものがたくさんありますが、それをモノで表現できないかと思い、文学館には通常置かないようなモノをたくさん展示しました。それから、恭次郎の子孫の方から着物や羽織を数点、寄付していただきましたので、その展示も行います。他にも、恭次郎の詩の朗読や身体を使ったパフォーマンス等を考えています。
(5)市民への通知書類を見やすく、わかりやすいデザインに変更します
市長
市が発行する納税通知書などを、ユニバーサルデザインを採用してわかりやすいものに変更することになりました。現在は白地に薄い青文字で、文字サイズも小さく見づらいものですが、文字色を茶色に、フォントを変更してサイズも大きくするなど、見やすいものにしました。年間で100万通程度の封書を作成していますが、こうした作業は民間に委託する予定です。
2 質疑応答
「赤城山古民家IRORI場」ゲストハウスで民泊事業が始まります
記者
施設の設備について教えてください。
IRORI場ゲストハウスオーナー
まず、8畳の和室が2部屋あり、布団を4組敷けるようになっています。そのうち、一室を女性専用にし、もう一室を混合ドミトリーにしています。シャワー、トイレもそれぞれあります。冷蔵庫などキッチン周りの道具も自由に使えるようになっていますので、食材を買ってきて自分で調理される方が多いです。
記者
Airbnb(エアビーアンドビー)など、登録しているものはありますか。
IRORI場ゲストハウスオーナー
現在は、エアビーアンドビーのみ登録しています。今後、トリップアドバイザーなどに登録しようと思っています。先日、香港からお客様がいらっしゃいましたが、エアビーアンドビーを見てのご予約でした。エアビーアンドビーには、日本語と英語で情報を掲載しており、海外のお客様にも見てもらえるようです。また、群馬県内には体験ができる宿があまりないので、IRORI場が選ばれるのではと思っています。
記者
古民家IRORI場自体の、これまでの経緯を教えてください。
IRORI場運営代表
古民家は元々、前橋市の焼きまんじゅう屋さんが所有しているものです。我々は賃貸しています。地域のために有効に使ってくれるなら、ということでお借りできています。建物自体に大きく手を入れたということはなく、そのまま使用しています。
前橋の各地域には、地域づくり協議会というものがあります。IRORI場がある富士見地区地域づくり協議会では、地域の中に宿泊施設があまりないこと、若い人たちが外へ出て行ってしまうことが課題でした。なおかつ、地域の高齢者が徐々に農作業ができなくなってきているという課題もありました。そんな中、旅行者に農作業を手伝ってもらい、そのまま宿泊してもらうのはどうかという、WWOOF(ウーフ)の考え方を取り入れた体験の検討を進めてきました。ウーフとは、海外では広く知られていますが、旅行者に対して「この期間働いてくれれば、宿泊代金は不要」といった形で、農場で働いてもらうことをいいます。収穫時には大量の人手が必要になりますが、人を集めるには時間も費用もかかります。IRORI場の体験プログラムの中にこういった農業体験を入れることができれば、収穫のタイミングで募集をかけて、宿泊してもらいながら実際に農作業を手伝ってもらえれば、地域課題も解決していくのではないか。まだ外国の人を呼び込んで農作業をしてもらうということに抵抗がある人は多いので、宿泊という部分をIRORI場で担えればと思っています。
案件以外
記者
あたご歴史資料館の資料の寄贈を前橋市が受けるという話がありました。平和資料の収集に関する検討委員会を立ち上げるとのことでしたが、具体的に話が進んでいれば教えてください。
市長
平和資料といえば、民生委員や遺族会の担当者、文化財保護や歴史関係の担当者などが関わってきますが、どのような検討会を作るか議論を重ねています。まとまり次第、検討会議を発足し、あたご歴史資料館に関わらず、様々な平和資料を収集し、どのように展示、教育等行っていくのか決めていく予定です。
記者
豚コレラについて、藤岡市のワクチン接種が10月27日から始まるとのことでしたが、前橋市はいつ頃から始まるのでしょうか。
市長
群馬県域における63万頭分のワクチンが確保でき、その中でも、感染リスクの高い西毛地区から始めると聞いています。ただ、赤城山麓は養豚場が集まっていますので、できる限り次の接種地点に指定するよう要望しているところです。
(以上で終了)
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更新日:2019年11月14日