定例記者会見概要版(令和元年12月12日開催)

令和元年12月12日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和元年12月12日(木曜日)午後2時~2時40分

会場

市役所 11階北会議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)南スーダン選手団に対する支援について協定を締結しました

市長

現在前橋市で事前キャンプを行っている南スーダン選手団に、大変大きなプレゼントが届きました。株式会社OKULAB(オクラボ)から、Laundry OUT(ランドリーアウト)という洗濯代行サービスが提供されることになりました。

株式会社オクラボ代表取締役

以前から、前橋市のまちづくりやアーバンデザインの取り組みを知り、まちづくりの一環としてランドリーのサービスを展開出来たらと考えていました。11月に開催されたザスパクサツ群馬の試合で南スーダン支援の取り組みを知り、選手団の衣類の洗濯はどのようにしているのだろうと疑問に思いました。日本に来たばかりで洗濯機を使いこなせないといった話を聞く中で、弊社が力になれるのではと思い、今回サービスを提供することになりました。

我々は関東全域で52店舗を展開しており、コインランドリーや洗濯代行といったサービスを提供しています。私自身、以前群馬に住んでいたこともあり、群馬を盛り上げたいと思っています。

サービス内容としては、専用のランドリーバッグに洗濯する衣類等を入れていただき、週2回、集荷員が滞在先のホテルまで回収に行きます。洗濯自体は、直営店がある東京で行い、洗濯・乾燥・たたみを行ったものを、週2回お届けします。

前橋陸上競技協会理事長

今日は選手団のヘッドコーチであるジョセフコーチに来ていただきました。私はコーチ団のヘッドコーチで、ジョセフは選手団のヘッドコーチで、お互いに「ボス」と呼び合っています。年代が近いので親しみやすいです。選手は皆若いです。28歳のマイケルはパラ陸上に出場予定です。20歳のアブラハムは1500メートルに、唯一の女性で18歳のルシアは100メートルと200メートルに、17歳で最年少のアクーンは400メートルと400メートルハードルに出場予定です。

選手団が来日してちょうど一か月が経つところです。それぞれ良いところはありますが、全体的に体が硬いなど改善する点もあります。しかし、本当に宝物だと思っています。宝石の原石のような逸材ばかりです。身体能力はもちろん、自分たちがオリンピックアスリートであるという自覚が日に日に強くなり、意欲的になってきていることに非常に感心しています。私も毎日楽しみに練習に臨んでいます。

ジョセフコーチ

前橋市、そして前橋市に住んでいる皆さん、本当にありがとうございます。とてもとても嬉しいです。ここに来られて、日本の皆さんには本当に感謝しています。そして、JICAにも感謝しています。今回の取り組みは、南スーダンと日本の結びつきによるもので、日本は南スーダンに対する最高で最大の支援国です。

こちらに来てから、よく眠り、よく食べ、よく動くことができます。すべてがうまくいっています。一番重要なことは、東京オリンピックに向けて、吉野コーチたちが私や選手団を引っ張り上げてくれることです。

ランドリーアウトのサービスを提供してもらえることにも、感謝しています。日本、そして前橋の方々、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

南スーダン応援委員会委員長

南スーダン応援Tシャツは、現在1500枚をお買い上げいただきました。遠くは奈良県や東京都、JICA関連で国外からもお買い上げいただいています。販売場所について少し変更があります。ヴェント前橋は引き続き取扱いますが、ファームドゥでも取り扱いがあります。吉岡店、前橋店、前橋南店、スマーク伊勢崎店です。また、カインズ店舗でも取り扱いが始まる予定です。

2 質疑応答

南スーダン選手団に対する支援について協定を締結しました

記者

練習環境の面と、選手たちの練習の様子について教えてください。

ジョセフコーチ

練習は我々にとって非常にハードなものです。日本はとても寒いので。南スーダンでは気温は37度くらいでとても暑いのです。しかし、よくやっていると思います。コーチたちもよく指導してくれます。

記者

株式会社オクラボの設立の経緯など教えてください。

株式会社オクラボ代表取締役

私は以前、三洋電機という会社でコインランドリーや業務用の洗濯機の開発をしていました。そこでは機械の開発を行っていましたが、コインランドリーをどうしたらもっと広められるかということをずっと考えていました。コインランドリーは元々、銭湯の横にあったり、家で洗濯ができない方が使ったりするためにあるものでしたが、性能の良い洗濯機があまり使われないという実態や、自分自身が通いたいと思えるような店舗があまりありませんでした。そこで、性能のいい洗濯機をもっと広めるため、サービスを提供する側に回ったというのが会社設立の経緯です。洗濯機業界が盛り上がっていないという現状もあり、この業界をもっと盛り上げたいとも考えています。日本は洗濯を家で済ませることが多いと思いますが、家族だと量が多かったり、高齢の方は干すのが大変だったりと問題点もあります。そういった点を解決するために始めたのが洗濯代行サービスです。

記者

洗濯代行サービスを群馬で行うことは初めてでしょうか。

株式会社オクラボ代表取締役

店舗は群馬県にはありませんが、依頼はありますので、東京の店舗でサービスを行っています。配送業者に集荷と配達をお願いしています。

記者

選手に対する栄養や健康面のサポートについて教えてください。

スポーツ課長

当初は選手たちが自分で調理をすることになっていたのでミニキッチンが付いた宿舎を用意しましたが、まだ自炊をできる環境にないということで、現在は外食が中心です。今後は、市の栄養担当部署と相談しながら、食についてアドバイスをしていく予定です。

案件以外

記者

バス路線の見直しやMaaSなどの公共交通の見直し、民間主体のアーバンデザインの策定など、中心市街地活性化の手立てが整ってきたところだと思います。また、市長のポートランド視察から3年経ちました。市内の活性化について、今後の抱負を教えてください。

市長

まさにポートランド視察から、まちづくりの新しいステージが始まりました。ポートランド市民のアーバンデザインの約束とその順守が、今のポートランドの街並みを作りました。そして前橋もアーバンデザインがスタートしました。市民との約束であるアーバンデザインが市民の中で守られ、尊重されることによって、10年、20年後の前橋が統一された美しい街並みになるだろうと考えています。その街を動かす血液としての公共交通が、これからも取り組んでいくMaaSだと考えています。すべての市民が自分の目的の場所に移動できる社会を前橋で構築していくことが、経済産業省及び国土交通省の両省からスマートモビリティチャレンジの支援対象指定を受けた前橋の役割だと考えています。

(以上で終了)

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更新日:2019年12月27日