定例記者会見概要版(令和3年3月24日開催)
令和3年3月24日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和3年3月24日(水曜日)午後2時~3時10分
会場
市役所 11階 南会議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
アーツ前橋作品紛失調査報告について
市長
調査委員会を設け、様々な観点から聞き取り調査を行った結果、作品紛失の原因が、市としての組織的な管理体制の不十分な点にあったことが指摘されました。市長として、お詫びを申し上げますと同時に、作品の所有者であるご遺族の方々に対しても、心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
今後、アーツ前橋は、再発を防ぐためにも、しばらくの間休館とし、その間において、アーツ前橋のあり方検討を行います。また、今回の調査報告によって怠慢だったと指摘された作品の管理体制についても検討を行います。その間、事務方の担当者がアーツ前橋の館長として、それぞれの項目の検討を行います。また、アーツ前橋のこれからの形や、アーティスト館長の選任も進めていきます。
(1)前橋市関越自動車道カントリーサインデザインが決定しました
市長
関越自動車道における、本市のカントリーサインが新しくなります。全国公募を行った中での最優秀賞受賞者は、渋川市在住の下田宏美さんです。タイトルは「木馬の夢」です。なお、下田さんの作品及び他の受賞作は、本市のシティプロモーションのため、様々な形で利用します。今後は、市の職員の名刺で使われます。
るなぱあく園長
今回、るなぱあくの木馬をモチーフにしていただいたことに伴い、コラボレーションしないか、という話がありました。そこで、缶バッチを制作し、園内のガチャガチャで販売することになりました。コラボという形ですので、園内の遊具とコラボしたデザインです。また、るなぱあくの「とことこ迷城」の優待券1枚を同封し、100円で販売します。
最優秀賞受賞者
今回は、このような素晴らしい賞をいただき、誠に光栄に思っています。私も前橋市出身ですので、楽しくデザインさせていただきました。この看板を見て、地元に戻って来たなと心地よく感じていただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました。
(2)「マエテクまるっと回遊キャンペーン」を実施します
市長
新型コロナウイルスの感染拡大の中で、マエテクによってたくさんのお宅においしい食事が届けられました。マエテクはまだまだ続いています。マエテクが再ブーストするためのキャンペーンが始まります。
前橋街中テイクアウト連絡会担当者
昨年のコロナ禍において、飲食店を中心とするボランティア団体として、前橋街中テイクアウト連絡会が発足しました。現在、212店舗が登録しています。ずっと継続しているのですが、「マエテクアプリ」を見る人が減っているように感じていて、もう一度、「マエテクアプリ」を使ってもらおうと思っています。前橋市、群馬県、前橋市観光コンベンション協会、前橋商工会議所、東部商工会、富士見商工会など、たくさんの行政の方に後援をいただきました。前橋市全域に、イートイン、デリバリー、テイクアウトといった飲食店の頑張りを届けたいと思っています。
今回、「マエテクまるっと回遊キャンペーン」を実施することになりました。マエテクの参加飲食店のうち3店舗で食事をして、1店舗につき1000円以上のレシートを集めてもらいます。そのレシートの写真を撮って、メールで事務局に送っていただくと、200店舗のうち協賛店のクーポン券が届きます。6月30日までです。
(3)新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
市長
赤城の恵ブランドに、新たにいちごが加わりました。株式会社ルックラインのいちごです。ハウス内がバリアフリー対応で、車いすの人もいちご狩り体験が楽しめます。
株式会社ルックライン 取締役
大室公園から車で5分くらいのところにある、「れいわイチゴ園」を経営している株式会社ルックラインの栗原です。今年、いちご狩りと直売の2つをしていて、いちご狩りでは6品種のいちごを植えています。直売においては、箱やシールなどすべてのデザインも自分たちで行い、納得できる商品づくりをしています。いちご作りは2年目ですが、その他にも露地野菜や、トマトも8年作っています。そういった野菜作りの集大成としていちごを作っている段階で、今後は、観光事業を大きくしつつ、前橋市に貢献したいと思っています。今回、赤城の恵ブランドの認証をいただきましたが、県外の人にもこのブランドを認知していただけるよう、最大限の努力をしていこうと思います。
(4)前橋市ふるさと納税大使を委嘱します
市長
昨年の本市のふるさと納税金額は、およそ2億円でした。そのふるさと納税の返礼品として、本市の色々なおいしいものがあります。このふるさと納税をもっと宣伝してくれる、大きな力が生まれました。埼玉西武ライオンズの高橋光成(こうな)投手に、本市のふるさと納税大使として活躍していただけることになりました。
(5)新型コロナワクチン接種について
市長
3月中には医療関係者、4月には65歳以上の高齢者からワクチンの接種を開始します。その後に、基礎疾患を持っている人と続くことになっています。しかし、変更等により、明確に言えないこともあり、混乱をきたすこともありました。これが最終的なスケジュールだろうと思っています。4月からは、まず施設に入居している高齢者へのワクチン接種が始まります。その際には、施設で勤務している従事者への接種も合わせて行います。それが済んでから、5月の中旬から下旬になると思いますが、政府から潤沢なワクチンの提供が示されています。従って、5月の中下旬から、65歳以上の高齢者のワクチン接種を開始します。
まず、4月の上旬に、すべての65歳以上の人に対して、オレンジ色の封筒に入れて、ワクチン接種券とワクチンの手引き等を送付します。4月5日か6日頃に届く予定です。接種対象者が施設に入居している場合は、封筒を施設に届けてもらう必要があります。
封筒の裏面には、1回目の接種日やワクチンの製造会社、2回目の接種の予定日等を記載できる欄があります。接種が完了するまで保管し、活用してください。
今回、15か所の市内病院に加え、160か所の市内診療所と1か所の集団接種会場を、ワクチン接種会場とすることができました。医療関係者の皆さまには、自らの診療所をワクチン接種会場として整えていただきましたことに、心からお礼を申し上げます。65歳以下の人への接種については今後情報提供いたしますので、ご承知おきください。
新型コロナワクチン接種準備室長
1点補足です。具体的に65歳以上の方が接種できる医療機関や接種の開始時期等は未定の部分もありますので、広報まえばし5月1日号において詳細をお知らせする予定です。
(6)新型コロナワクチン接種時の移動をサポートします
市長
ワクチン接種には、みんなが歩いて行けるとは限りません。65歳以上の移動困難者に対し、マイタク、大胡・粕川・宮城地区のふるさとバス、城南地区のあおぞら号、富士見地区のるんるんバスといった既存の外出支援策を通して、ワクチン接種時の移動をサポートします。中間地点である芳賀地区は、AI乗合タクシーの実証実験が3月12日に終了しましたが、夏頃には、このAI乗合タクシーを復活させたいと考えています。
交通政策課長
タクシーの半額助成制度であるマイタクを利用していただく際に、運賃の支援をします。現在、タクシーの初乗り料金は600円です。接種は2回ですので、往復にかかる2回分の料金を支援します。ふるさとバス及びるんるんバスは、1回乗車につき運賃が210円ですが、これを無料にします。あおぞら号は1回乗車につき運賃が300円ですが、これを無料にします。
乗車の際にワクチン接種券をドライバーに提示していただき、ドライバーが管理表に記載すると、その分が無料となります。実施期間は、ワクチン接種が本格化してから概ね3か月間を予定しています。ワクチン接種時期が明確に決定していませんので、開始時期については、検討した上で改めて発表します。また、交通事業者との運用方法についても検討中です。
(7)その他
市長
文化財保護課が「まえばし地下マップ」を発行しました。急遽、先日発見された前橋城大手門の石垣も記載できました。大手門の石垣については、多くの市民から残す方向で要望をいただいているところです。そして、開発をしている事業者と話し合いを続けておりますが、隣地にお住まいの方々のご理解をいただければ、再度掘削し、恒常的に見せられるような取り組みを考えています。話し合いはこれからですので時期は申し上げられませんが、前橋城大手門石垣の保全・展示ができるような取り組みがスタートしたというご報告をさせていただきます。
2 質疑応答
アーツ前橋作品紛失調査報告について
記者
調査報告において、最初は隠蔽する方針だったということでしたが、こうした体制や考えについて、市長はどう考えますか。
市長
私がこの事案の報告を受けて以来、アーツ前橋の担当者に対しては、遺族に対してつまびらかに報告をすべきだと話をしてきました。最終的には、ご遺族にきちんと説明することができたと思っています。その過程において、様々な思いがあったということは聞いていますが、それらが話し合われただけであり、実際に隠蔽されていなかったということは救いだったと思います。
記者
館長がこのタイミングで退任されるということですが、このことについてはどう考えますか。
市長
アーツ前橋館長、当時の文化スポーツ観光部長、文化国際課長、アーツ前橋副館長、学芸員1名に対しては、厳重文書注意を行いました。それは、調査委員会からの報告が認定された後です。館長が退任を決意されたのは、昨年の秋の時点です。私としては、10年間、アーツ前橋という新しく稀有なアート機能を維持していただいた住友文彦さんに対しては、敬意を持って送りたいと考えています。ただ、この事案に対して起きたことは事実ですので、厳重注意としました。
記者
調査報告書の中で、市のガバナンスについても言及がありましたが、市の美術館を今後も継続していくにあたっては、市側の体制もしっかり整えていく必要があると思います。人事異動がある中で、専門性の高い分野ですが、今後、市として、人材の育成や引継ぎをどのようにしていきますか。
市長
今回の報告において、本市における美術館運営のあり方について、厳しく指導を受けました。このため、休館中にあり方の検討を行う中で、再発防止のため、様々な議論をしてほしいと思っています。その上で、信頼の回復に努めます。学芸員や職員も、引き続き、アーツ前橋が行ってきたモダンアートという分野の輝きを取り戻すために、力を貸してほしいと思っています。
記者
職員と学芸員の間に溝のようなものはあったのでしょうか。
市長
溝があるのだとすれば、あり方の検討を行う中で、そういったことのないように体制を整えていきます。
前橋市関越自動車道カントリーサインデザインが決定しました
記者
木馬をデザインした理由を教えてください。
最優秀賞受賞者
子どもの頃の一番思い出深いものといったら、るなぱあくの10円木馬だったので、入れようと思いました。
記者
ガチャガチャで販売する缶バッチが100円ということですが、数の限り等はありますか。
るなぱあく園長
手作りですので、当面の間は100個を制作します。迷路の優待券も、限定100枚とします。その後、販売状況を見ながら補充していくことになると思います。優待券についても、当面の間は続けていきます。
記者
缶バッチは5色ありますが、合計で100個ですか。各色100個ですか。
るなぱあく園長
各色20個ずつ制作し、合計100個です。
記者
このデザインの使用期間はいつからいつまでですか。次の公募があるまで使われますか。
政策推進課担当者
カントリーサインは、4月上旬に設置してから、ずっと設置されます。今回は、関越自動車道の工事のタイミングで、既存の看板が色あせていたために更新となったものなので、更新自体が不定期となっています。
記者
緑の馬に黄色のバラ、背景が水色ですが、配色に関して工夫したことを教えてください。
最優秀賞受賞者
配色に関しては、前橋市の「水と緑と詩のまち」を参考に水色と緑色を使い、アクセントの差し色で黄色を入れました。
「マエテクまるっと回遊キャンペーン」を実施します
記者
応募にあたり、回数制限はありますか。
前橋街中テイクアウト連絡会担当者
ありません。同じレシートは2度使えませんが、応募は何回でもできます。
記者
開始当初から参加店舗は増えていますか。
前橋街中テイクアウト連絡会担当者
増えています。開始当初は205店舗ほどでしたが、今年になって数店舗増えました。残念ながら閉店してしまったお店もあります。また、業態変更をして、名前が変わったお店もあります。総数では増えていて、212店舗です。
新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
記者
今回、認証された品種は、やよいひめですか。栽培している品種について教えてください。
株式会社ルックライン取締役
認証品はやよいひめです。やよいひめは4割程度です。直売所では6品種を販売しています。やよいひめ、章姫、もういっこ、紅ほっぺ、星の煌めき、よつぼしです。おいCベリーという品種も直売所にあり、これについては、状況によって、いちご狩りもできます。また、オリジナルの栽培を試しているところですので、全部で8品種あります。
記者
いちごを生産する上でのこだわりを教えてください。
株式会社ルックライン取締役
いちごでもなんでもそうですが、現状、自分の中に答えがないものを探している状況で、土にいいものを入れたり、いちごの糖度を上げるようなものを取り入れてみたり、色々な努力をしています。ただ、結果として結びつくような説明ができませんので、今後数年間をかけて精いっぱい頑張り、いつか自分で誇れるようなこだわりを持てるようにしたいと思っています。
記者
会社で他の事業も行っていますか。野菜作りの経緯についても教えてください。
株式会社ルックライン取締役
元々、運送業社で、野菜の袋詰めなど食に関する仕事もしていました。そういった知識を基に野菜を作り始めたので、会社があったからこそ進んでこられたと思っています。
8年前からトマトを作っています。現在は、東京のスーパー「いなげや」で、生産者限定として置いてもらっています。その流れの中で、5年前から玉ねぎ、キャベツ、ねぎ、オクラなどの露地野菜を作り始めました。「栗原さんの作った野菜」として、少しずつ売らせてもらっています。
前橋市ふるさと納税大使を委嘱します
記者
ふるさと納税大使として、具体的に日程が決まっているものはありますか。
未来の芽創造課係長
具体的な日程は決まっていません。
記者
これまで、前橋市にふるさと納税大使はいましたか。
未来の芽創造課係長
今回が初めてです。
新型コロナワクチン接種について
記者
詳細は広報まえばし5月1日号に掲載するとのことですが、3月30日に発送される封筒の中には、接種を受けられる病院等の記載はないということですか。
新型コロナワクチン接種準備室長
そうです。封筒の中には、ワクチン接種の手順などを書いたチラシが同封されます。基本的な流れと、接種に関する注意事項、Q&Aなどを記載する予定です。
記者
4月から接種が始まる人に対しても、同じ内容が送付されますか。
新型コロナワクチン接種準備室長
同じです。施設入居者の接種に関しては、訪問医が行いますので、訪問医と調整の上、接種を行います。
記者
個別接種か集団接種かというのは、5月1日にわかるのでしょうか。
新型コロナワクチン接種準備室長
基本的には、自分で自由に選ぶことができます。ご自身がかかりつけ医などの医療機関で接種したい場合は、個別接種を選ぶことができます。また、かかりつけ医がいないなどの場合は、集団接種会場に来ていただければ、接種を受けることができます。
記者
封筒を紛失してしまった場合はどうしたらいいでしょうか。
新型コロナワクチン接種準備室長
コールセンターに電話していただければ、直ちに再発行します。
新型コロナワクチン接種時の移動をサポートします
記者
接種時の移動サポートは3か月間の予定とのことですが、接種が遅れた場合は期間延長するのでしょうか。
交通政策課長
現時点では、3か月で区切る予定ですが、その期間中に接種できない場合のことも検討していきます。
その他
記者
JRのダイヤ改正で、前橋駅に特急が停車しなくなりました。インターネット上で話題になっていますが、市長としてはどのようにお考えですか。
市長
JRとの交渉の末にこうなってしまったので、率直に言うと残念です。悔しいです。様々なチャレンジをしながら、乗降客数を増やしていかなければと思います。
(以上で終了。)
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更新日:2021年03月30日