定例記者会見概要版(令和3年6月11日開催)

令和3年6月11日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和3年6月11日(金曜日)午後2時~3時45分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 新型コロナワクチン接種の進捗状況等について

市長

本市における新型コロナワクチン接種状況について報告します。

まず、65歳以上の83%以上の方々からワクチン接種の予約を受け付けており、180以上の開業医のドクター等の協力により、特別養護老人ホームに入所している高齢者なども含めて、順調にワクチン接種が行われています。
また、残余ワクチンの活用についても優先順位を決めて、無駄のないように取り組んでおり、現時点で約240人に対し残余ワクチンによる接種を行っています。
残余ワクチンの接種は、まずは高齢者施設の従事者や保育所・こども園に携わる方々など、社会生活を維持するうえで必要不可欠な業務に従事する方や柔道整復師、鍼灸師といった方々を待機者リスト化して、接種を行っています。

次に、ワクチン接種会場までの移動支援の状況について報告します。
まずは、マイタクについてです。
タクシーの補助事業に加えて、65歳以上のマイタク登録者がワクチン接種会場に向かう場合に、初乗り料金の600円分を市で補助するものであり、現時点で556件の利用状況となっています。
次に、城南、大胡、宮城、粕川、富士見地区を走っているデマンドバスを利用してワクチン接種会場に向かう場合の運賃が無料となる支援についてです。この移動支援の利用状況ですが、残念ながら現時点で12件であり、1日平均1.2件の利用状況となっています。

ただ、この移動支援の利用が伸びない理由として市医師会等の協力により、多くの市内医療機関でワクチン接種が可能になっている事も大きいのではないかと考えています。

今後のワクチン接種希望者全員の接種完了までのプロセスについて報告します。

まず、65歳以上の高齢者のワクチン接種予約では、2回目の予約が取れていない高齢者がいます。当初予定していた6月、7月のワクチン接種予約枠が医療機関の協力により25,000回以上増やすことができましたので、6月28日に公表する8月のワクチン接種予約枠を待たずに、予約枠の増えた6月、7月に2回目のワクチン接種予約を行ってもらいたいと思います。

次に、いよいよ65歳未満のワクチン接種予約がスタートします。65歳未満の方々に6月28日にワクチン接種券を発送しますが、年齢に関係なく「基礎疾患のある方」や「高齢者施設等従事者」の方々に関しては、優先的にワクチン接種を行いますので、優先接種の届出をしていただいた上で、ワクチン接種予約を行ってください。ワクチン接種の終了見込みについてですが、今後のワクチン供給量等を踏まえて、年齢区分による予約の受け付け及びワクチン接種を行い、11月には全てのワクチン接種希望者に対する接種が終了するものと考えています。

新型コロナワクチン接種の進捗状況については以上です。

(2) 市内全域でデジタル・ディバイド解消のためのスマホ講座を実施します

NPO法人教育支援協会北関東代表理事

総務省の補助金を活用して、前橋市と連携しながら前橋市内の全地域20か所以上でスマホ講座を実施する予定です。コロナ禍において、家族と離れて暮らす高齢者や一人暮らしの高齢の方が不便な状況に置かれているのではないかと思います。こうした中でスマートフォンを、これまで以上に活用することで、どこにいても人とつながれる機会を提供できるのではないかと考えました。実際にスマートフォンを持っていても使い方がわからないという話も聞いています。高齢化社会において、スマートフォンを使いこなせる事は、単に便利なだけではなく、安全・安心なツールとしても活用できることを意味しています。

これまでも永明公民館をはじめとして、スマートフォンの講座を数多く実施してきた経験を活かして、地域特性やニーズ等を勘案して寄り添い型の講座を組み立てていきたいと思います。

新型コロナウイスの経験を乗り越えて、デジタル社会の構築を目指す中で、市民を誰ひとり取り残さないためにも、この講座が重要な機会になると思い、前橋市と連携して本事業に今回取り組むことといたしました。

(3) 前橋産ぶどう100%のワインが誕生しました

昭和造園土木株式会社社長

宮城地区にある群馬フラワーパーク西側で、ぶどう狩りがメインの「観光農園赤城おろし」を運営しています。約50種類のぶどうを栽培していて、ぶどうづくりのノウハウを活かし2年ほど前よりワイン用ぶどうの栽培も始めました。昨年の秋にワイン用ぶどうを収穫して、そのぶどうを100%使用した赤ワインがこの度完成しました。名前の由来については赤城山南麓で栽培しているという事で「南麓」と命名いたしました。今回は500本ほどのワインを作ることができて、そのうち400本を5月6日から販売しています。11月頃に赤ワインは完成していたのですが、酒類販売許可等の準備期間があったため5月の販売となりました。醸造については、自社で醸造できればよいのですが、自社醸造はハードルが高いため、山梨県の鈴蘭酒造に依頼し瓶詰まで行っています。

販売については、飲食店や酒屋等に卸す免許を持っていないため「観光農園赤城おろし」での店頭販売のみとなっています。

(4) その他

市長

南スーダン選手団の壮行会を計画しています。詳細についてはスポーツ課長より、この後説明します。また、ホストタウンとして本市で受け入れる予定だった各国の選手団については、残念ながら新型コロナの影響により、キャンセルとなっています。ただ、ベルギーの自転車チームから、赤城山でのロードレースやグリーンドームでのトラック練習をしたいという事前合宿の打診がきています。

スポーツ課

南スーダン選手団の壮行会について、まだ詳細は決まっていませんが激励の意味も込めて、7月16日(金曜日)午後7時から前橋テルサ2階ホールにおいて開催する予定です。詳細が決まり次第、情報提供いたします。また、前橋市にゆかりのあるオリンピック・パラリンピック選手を応援するため、各公共施設や駅前、学校等にのぼり旗の設置を考えています。

 

2 質疑応答

新型コロナワクチン接種の進捗状況等について

記者

残余ワクチンの待機リストに今何人いるのでしょうか。

ワクチン接種推進室長

今日現在でおよそ150施設、1,200人を登録しています。

記者

ワクチン接種スケジュールについて、システムで分けるとのことですが具体的にどのような分け方をするのでしょうか。

ワクチン接種推進室長

基本的には国が示している優先順位に基づいて進めていきます。65歳以上の方のワクチン接種が7月中に終了することを前提に、その後の優先順位に進みます。まずは基礎疾患を持っている方になりますが、医師の診断書等は必要なく、あくまでも自己申告で6月18日から28日までに所定の用紙で事前申請していただくことで、優先的にワクチンの接種予約が可能です。

記者

6月、7月のワクチン接種予約枠が25,000枠以上増えた経緯を教えてください。

ワクチン接種推進室長

5月26日から本市のワクチン接種が始まりましたが、予約受付を開始するにあたり、供給量が不透明であったため、市医師会や医療機関等との調整により当初の予約枠を設定いたしました。実際にワクチン接種が始まり、供給も安定する中で、ワクチン接種を行っている医療機関と相談して、順次予約枠の拡大に協力いただいたものです。

記者

南スーダン千選手団へのワクチン接種はどうなっているのでしょうか。

ワクチン接種推進室長

現時点では、オリンピック・パラリンピック選手なので国の考え方に合わせ、選手団の生活実態等も考慮しながら、南スーダン選手団を担当しているスポーツ課と調整し、できるだけ早く、残余ワクチンを活用した接種を行いたいと考えています。

記者

ワクチン接種券の発送にも関係しますが、昨日の群馬県知事会見において、県央ワクチン接種センターの概要について発表があり、6月17日から運用を開始するとの事でしたが、本格的に稼働してくると65歳未満の方も対象になります。LINE予約が17日から始まるのに、接種券が手元に届いていないと接種券番号がわからないため、予約ができないと思います。前橋市の場合は6月28日にワクチン接種券を発送するとの事でしたので、県央ワクチン接種センターの予約開始時に、前橋市民は予約ができないという状況でよいのでしょうか。

ワクチン接種推進室長

接種券を6月28日に発送した場合、県央ワクチン接種センターの予約開始日とタイムラグが生じてしまうため、何らかの対応を検討したいと考えています。

市内全域でデジタル・ディバイド解消のためのスマホ講座を実施します

記者

総務省の補助事業に「地域連携型」として21団体が採択されたとの事ですが、全国で何団体が申請したのでしょうか。

未来政策課ICT戦略推進係長

前橋市を含めて21団体が採択されましたが、何団体が申請したのかは総務省に確認していないためわかりません。

記者

全国で色々な申請をされていると思いますが前橋市の特徴はどのようなところでしょうか。

未来政策課ICT戦略推進係長

この講座については、国の採択要件の25講座以上満たす事が条件となっていますが、前橋市においては100講座以上を行う予定となっていますので、講座数を増やした事が特徴のひとつといえます。

記者

講座の内訳について詳しく教えてください。

未来政策課ICT戦略推進室係

地域連携型の講座として、スマートフォンを持っていても電話機能しか使用していない方々に他の機能や使い方をサポートするための講座として100講座行っていただきます。 また、スマートフォンを持っていない方々へのサポートとして、大手携帯キャリアサービス会社による出前講座を20講座ほど協力いただける事となっています。

記者

講座の時間と内容を教えてください。

NPO法人教育支援協会北関東担当者

時間についてはひと講座1時間程度で、スマートフォンの基本的な操作や応用的な講座を予定しています。

記者

この講座のゴールについてどのように考えていますか。

NPO法人教育支援協会北関東担当者

応用編の講座として、参加者が様々なアプリの使用や行政手続きができるようになる事がこの講座の最終目標だと考えています。

記者

具体的に参加者募集はどのように行うのでしょうか。

未来政策課ICT戦略推進係長

早ければ8月から毎戸配布している各地区の公民館報等により募集を行いたいと考えています。

前橋産ぶどう100%のワインが誕生しました

記者

今後の展望について教えてください。

昭和造園土木株式会社社長

昨年の春にぶどう畑を13,000平方メートル拡張したため、今年の秋には昨年度より4~5倍のぶどうの収穫を見込んでいます。ワインボトルで2,000~3,000本の赤ワインができると予定していますので、市内の飲食店や居酒屋等に提供できればと考えています。

記者

この赤ワインの味の特徴を教えてください。

昭和造園土木株式会社社長

ソムリエのコメントとして、「香りは爽やかでチャーミングなフランボアーズやブルーベリーのコンボート。ほんのり甘みを感じ中盤からフレッシュな酸が追いかけてくるミディアムボディのワイン」との事でした。開封後すぐではなく、少し経ってから飲んだほうが更に美味しいとの事です。

また、相性の良い食事として豚の黒酢煮やビリ辛料理等にも合うのではないかというコメントをいただいています。

 

その他

記者

南スーダン選手団へのワクチン接種について、できる限り早くとの事でしたが市長の考えを教えてください。

市長

我々ホストタウンの責任として、選手たちがオリンピックに行く前までに2回のワクチン接種を行うべきではないかと思います。残余ワクチンによる接種日程等が決定すれば情報提供いたします。

(以上で終了。)

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更新日:2021年07月02日