定例記者会見概要版(令和3年9月22日開催)

令和3年9月22日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和3年9月22日(水曜日)午後2時~2時45分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 令和3年度MaeMaaS(前橋版MaaS)の実証実験を開始します

(市長)

前橋版MaaS「MaeMaaS(まえまーす)」の実証サービスの提供を10月1日より開始します。MaeMaaSの特徴としては、マイナンバーカードと交通系ICカードの認証連携をすることで、より便利な公共交通のサービスとしての移動手段を提供するものです。JR東日本やバス協会、タクシー協会等の民間企業や群馬大学等の英知を結集してMaeMaaSを進化させていこうと考えています。
JR東日本高崎支社長と一般社団法人ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構の代表理事が来ていますのでお話をさせていただきます。

(JR東日本高崎支社長)

これまで、前橋市とMaeMaaSということで、主に生活型のMaaSに取り組んできました。
この度、MaeMaaSの次のステップとして社会実装に向けた取り組みを行いますが、実装実験で終わらせるのではなく地域に根ざした取り組みとしてJR東日本高崎支社も引き続き最大限の協力をさせていただきたいと考えています。

(ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構代表理事)

MaeMaaSが目指すものは、5年、10年先の前橋市の交通の未来を思い描いて、マイカーがなくても移動できる公共交通の社会を維持、存続、発展させるための取り組みだと理解しています。
今年度も事務局のサポートの他にマイナンバーカードの認証基盤を用いた市民認証等も提供する予定となっており、このような取り組みが、最終的には前橋市が目指しているスーパーシティ等の1つの柱になっていくということを信じていますので、引き続きMaeMaaSの推進に協力させていただきたいと考えています。

(交通政策課担当)

本市で推進している前橋版MaaS構築事業については、今年度も国土交通省が実施する日本版MaaS推進・支援事業の対象地域として採択され実証実験を行います。
昨年度よりMaeMaaSとして実証実験を行っていますが、今年度は市民サービスとして社会実装するために必要な基盤等のシステム整備を推進します。
本市では社会全体としての公共交通の向上を図るために交通再編そのものも進めており、データの流通、利活用や、タクシーサービスの利便性向上等を進めるとともに持続的な公共交通環境の構築に向けた自動運転技術等の研究にも取り組んでいます。これらについては、単体の施策として進めるのではなく相互に有効化を図り多様な交通を繋ぐMaaS環境としての整備を進めています。
今年度のMaeMaaSの具体的なサービスについては、JR東日本のMaaS基盤を活用して前橋市の独自サービスとして、MaeMaaSを10月1日から提供いたします。MaeMaaSで活用する会員IDについては、JR東日本が提供するJaM idであるため、他のJR東日本のサービスとの相互利用が可能なIDとなっています。
また、今年度のMaeMaaSでは市内で利用される、鉄道・路線バス・デマンド交通・シェアサイクルといった多様な経路検索をWebで提供します。市の多様なモビリティに対応した経路検索となっていて、混雑状況やバスロケーションシステムの表示やシェサイクルとの連携等、様々な交通情報を一体的に提供し、これまで市内3エリアで運行しているデマンド交通サービスの運行予約については、スマートフォンにより、それぞれ違ったアプリでの予約となっていましたが、MaeMaaS上に集約し経路検索機能と連動することにより市内の地理が分からなくても最適に経路案内や運行予約ができるようにデマンド交通の高度化を進めるとともに、昨年度の実証実験で課題となっていた、MaeMaaSの会員登録支援窓口の開設等にも取り組みます。
なお、昨年度実証サービスを行ったマイナンバーカードと交通系ICカードとの連携による市民割引サービスやキャッシュレス決済の促進、市内の回遊性向上を目的としたデジタルフリーパスの提供についても引き続き実施し、公共交通不便地域となっている「芳賀地区」の課題解決に向けた取り組みも引き続き検討します。
最後に今後の実証実験の実施スケジュールについては、10月1日より実証サービスの提供を開始し、12月頃に追加サービスをリリースする予定です。
また、本実証サービスについては社会実装を意識したものとなっており、実証結果に応じて令和4年中に一部機能の実装を行う予定です。

(2) 第73回前橋まつりの概要が決まりました

(市長)

70年以上の伝統がある前橋まつりが2年続けて中止となりました。
今年度の前橋まつりについて、概要が決まりましたので前橋商工会議所青年部緑水会の代表者より説明いたします。

(緑水会代表幹事)

今年度の第73回前橋まつりの概要について説明します。
実施期間については、10月1日(金曜日)から31日(日曜日)までとし、期間中はK‘BIX元気21まえばしの通路で過去のポスターや写真・新聞記事等のパネル展示を行うとともに、前橋まつり公式ホームページを開設し市民から投稿された過去の前橋まつりの写真等を掲載します。
なお、メインイベントについては10月9日(土曜日)・10日(日曜日)とし、10月9日(土曜日)については中央イベント広場で前橋まつり関係者によるオープニング式典を行い、その様子を前橋まつり公式YouTubeで配信するとともに、ビデオメッセージやキーワードプレゼント企画等を行います。
翌10日(日曜日)については、これまでの前橋まつりの歴史等を振り返り来年度につなげるための特別番組を19時から20時まで群馬テレビで放映します。

(3) 公立大学法人前橋工科大学は学科再編します

(市長)

前橋工科大学が令和4年度より新しく学科再編されます。
どのように学科再編されるのか前橋工科大学学長より説明します。

(前橋工科大学学長)

令和4年4月1日から新しい体制で学生を迎えることとなります。
先の読めない時代の中で大事なことは、なにか1つの物事を極めていくと同時に幅広い知識や教養を学んでもらうことが大切だと考え、現在の6学科の体制を2学群に再編します。

(4)その他

新型コロナワクチン接種の進捗状況等について

(市長)

12歳以上の新型コロナワクチン接種の対象者である約30万人の内85パーセントの市民から予約を受け付けています。本市では、10月末までに希望する市民へのワクチン接種を完了させるために、群馬県や市医師会と連携し1万回分のワクチン接種予約枠を増やすこととなりました。増加する枠については、10月1日から10日までと10月22日から31日までの期間の予約枠となり、増加枠分の予約受け付けの開始は、明日(9月23日)の午前0時からとなります。
なお、11月以降はワクチン接種予約が落ち着き、ワクチン供給量が減少していくため、接種体制を縮小する方向で調整を進めています。

2 質疑応答

令和3年度MaeMaaS(前橋版MaaS)の実証実験を開始します

(記者)

日本版MaaSの取り組みを行っている他の自治体はあるのでしょうか。
また、県内で前橋市の他に日本版MaaSに取り組んでいる市町村はあるのでしょうか。

(交通政策課担当者)

静岡市、会津若松市など全国各地の様々な自治体で地域の実情にあった日本版MaaSの取り組みを行っています。
県内では、本市が先行事例となっていて他の市町村では行っていません。

(記者)

全国で政府に認証されている自治体はどのくらいあるのでしょうか。

(交通政策課担当者)

14自治体程度だと認識しています。

(記者)

JR東日本のMaaS基盤を活用して10月1日より開始するとの話がありましたが、スマホのアプリを利用するということでよいのでしょうか。

(交通政策課担当者)

スマホを活用するサービスとなっておりますが、ダウンロードが必要なアプリではなくスマホ向けのWebサービスを利用するものです。

(記者)

昨年度から引き続き取り組む実証サービスと、今年度新たに取り組む実証サービスを教えてください。

(交通政策課担当者)

昨年度から引き続き取り組む実証サービスは、マイナンバーカードと交通系ICカードとの連携による運賃施策と路線バス・マイバス4循環、12月頃から実施する予定の上毛電気鉄道のデジタルフリーパスサービスとなります。
今年度新たに取り組む実証サービスについては、多様なモビリティに対応するためのリアルタイム経路検索や利用者が使いやすいサービスとなるようにユーザーインターフェイス等の改善を行うとともに、デジタルフリーパスの高度化利用として、二次元コードによる商業クーポンの活用やMaeMaaSへの登録支援整備を予定しています。

(記者)

マイナンバーカードと連携できる交通系ICカードを教えてください。

(交通政策課担当者)

相互連携が可能な交通系ICカード(10カード)であれば全て連携が可能になります。

(記者)

前橋市に限るとバス会社は何社になるのでしょうか

(交通政策課担当者)

6社となります。

(記者)

上毛電気鉄道もマイナンバーカードと連携できるのでしょうか。

(交通政策課担当者)

今年度より連携が可能となります。

(記者)

マイナンバーカードと連携した交通系ICカードでデジタルフリーパスの利用が可能となるのは、JR東日本と上毛電気鉄道、バス会社6社ということでしょうか。

(交通政策課担当者)

公共交通のデジタルフリーパスについては、前橋市内にある事業者となりますのでJR東日本については乗り放題にはなりません。6社のバス事業者と上毛電気鉄道になります。

(記者)

フリーパスは既存のチケットとしてもあるのでしょうか。

(交通政策課担当者)

既存のフリーパスもありますが、マイナンバーカードと連携することで料金割引を受けることができます。
また、これまでは紙媒体のチケットによる提供でしたが、マイナンバーカードとの連携によるデジタル媒体を活用した取り組みとなります。

(記者)

4つの中心市街地乗り放題エリアがありますが、エリア間でもデジタルフリーパスは利用できるのでしょうか。

(交通政策課担当者)

配布した資料では、場所を分かりやすくするためにエリア分けしたもので、この資料にあるバス停の全てで乗り降りが可能です。

(記者)

昨年度のMaeMaaSへの登録者数を教えてください。

(交通政策課)

約1,000人でした。

(記者)

今年度の目標登録者数を教えてください。

(交通政策課)

昨年度より実証実験の期間が長くなっていることから2,500人を目標にしています。

第73回前橋まつりの概要が決まりました

(記者)

10月9日(土曜日)のオープニング式典の内容について詳しく教えてください。

(緑水会代副表幹事)

まつりの木遣り・華龍太鼓・主催者である前橋市長と前橋商工会議所会頭の挨拶となります。

(記者)

今年はじめてロゴマークを作成したとのことですが、今後の前橋まつりでも使用するのでしょうか。

(緑水会副代表幹事)

今後の使用については決まっていませんが、今後も前橋まつりで継続的に使っていけたらと考えています。

(記者)

このロゴマークは市民公募によるものでしょうか。それともプロのデザイナーに依頼したのでしょうか。

(緑水会副代表幹事)

県内企業のデザイナーに依頼して作成してもらいました。

公立大学法人前橋工科大学は学科再編します

(記者)

今回の学科再編はいつから検討していたのでしょうか。

(前橋工科大学学長)

2年度ほど前に第1期の中期計画期間が終わるタイミングで、前橋市の法人評価委員会からより効率的な大学の組織を考えるようにとの措置命令があり、1年間をかけて大学内の検討部会で議論を重ねてきました。

(記者)

学科再編に伴い学生の募集定員の変更はあるのでしょうか。

(前橋工科大学学長)

現在の募集定員は264人となっていて変更はありません。

(記者)

入学時は2学群で2年生になると学群別に3つのプログラムに分かれるようですが、その時の分け方を教えてください。

(前橋工科大学学長)

学生の希望や成績に応じて分けることになります。

(以上で終了。)

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更新日:2021年10月07日