定例記者会見概要版(令和4年3月11日開催)

令和4年3月11日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和4年3月11日(金曜日)午後2時~2時45分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)「赤城SUN do」を開催します【初開催】

(市長)

カナダのユーコン準州ホワイトホースとオンライン上でつながり、リアルタイムでオーロラを赤城山の空に映し出すとともに、本市の文化や食、あるいは伝統等を世界に発信するという新しいイベントを市民が企画しました。
詳細については、イベントを主催しているAkagiAurora60実行委員長より説明します。

(AkagiAurora60実行委員長)

三夜沢赤城神社という歴史のある神社で、3月19日(土曜日)に「赤城SUN do」という、カナダのユーコン準州ホワイトホースからのオーロラのオンライン中継と三夜沢赤城神社での光と音のリアル演出が融合されることによって、その日しか味わえない特別な体験ができる空間を創出するイベントを開催します。
本イベントについては、カナダにも我々と同じような実行委員会が組織されており、民間の実行委員会だけではなく、ユーコン準州の観光局やカナダ本国の観光局にもバックアップをしてもらえるような状況となっています。
我々サイドにつきましても、今回のイベントに際し、前橋市や群馬県、各メディア等に多大なるご協力をいただいております。
イベント名である「赤城SUN do」の意味について説明しますと、赤城神社参道を新しい多様な形へのつながりという道と捉えて、我々が歩んできた歴史を改めて再認識し、一生に一度は見て見たいと言われるオーロラを三夜沢赤城神社に映し出すとともに、私たちの地元である前橋市や普段見慣れている景色を再発見するきっかけづくりの意味を込めています。
内容については、オーロラ鑑賞だけではなく、アート・音楽・食のコンテンツを盛り込んでおり、音楽については、プリミティブなサウンドにこだわっています。
自然環境音を活かしたアーティストやアイヌ系の音楽を奏でるアーティストなど、単に音楽系のフェスではなく自然や環境等というものを活かした音楽提供をさせていただきたいと思っています。
次に食については、県内で非常に人気のあるフード店を三夜沢赤城神社に会するということを考えています。
また、オーロラ鑑賞会とは別に現地のホワイトホースのツアーガイドの協力によりオンラインツアーを予定しています。
このオンラインツアーは、事前に地元宮城小学校の子ども達とカナダに住む人でお互いの文化を確認し合い、このオンラインツアーに活かせるような取り組みを行っております。当日はその内容を経てのオンラインツアーとなります。普通のオンラインツアーとは違い、お互いの文化等を確認し合いながら新しい価値観等を創造する取り組みは、おそらく世界初の取り組みだと思います。

(2)前橋市におけるスマートシティに向けた取り組み

(市長)

前橋市のスマートシティに向けた歩みです。
これまで、デジタルの力で市民の暮らしや行政の形、あるいは医療や教育・観光など様々なことを変えられるとチャレンジしてきました。先般、政府からの発表により、第1次のスーパーシティ型国家戦略特区域に本市は選定されませんでしたが、今後も計画の熟度を高めた自治体に対して再選定を行うということなので可能性があるものだと考えております。
ただ一方で、新たなデジタル田園都市国家構想という、デジタルを活用する新たな社会変革の方針が明らかになりました。その中に本市のスーパーシティのテーマに大きく重なる部分もあります。
今後、本市といたしますと、デジタル田園都市国家構想の枠の中で、我々が行いたかった市民の暮らしを支えていく挑戦に舵を切っていきたいと思っております。
具体的な取り組みとして、統合ID(まえばしID)の構築及び地域金融再興モデルの構築や前橋版MaaS、官民ビックデータを活用したEBPM推進等の取り組みです。
また、今回新たな取り組みとして交通テック事業に挑戦します。
本事業については、3月14日12時より市役所1階ロビーで発表いたしますが、交通事故を科学して高齢者を中心とした交通事故を削減するために、民間保険会社の急ブレーキや急ハンドル等のビックデータを、最先端の8Kカメラによる3Dマップや最先端シミュレータによる最先端デジタル技術のゲームのような仮想運転環境において、エビデンスとしての運転者の脳波、眼球電位、心拍数等のデータを「ジンズミーム」等で測定し、脳波研究等の知見がある大学(前橋工科大)が分析して、前例踏襲でない科学的根拠による、道路や周辺環境の整備を行うことや高齢者の免許更新等のあり方の検討、人を視点とした自動運転の検討などさまざまな対応を実施する事業をスタートさせていただきます。
そのためには、今後官民連携の中で「めぶくグラウンド」という株式会社を早期に立ち上げて、これらの事業が、市の直営事業ではなく官民連携の事業として、新たなデジタル活用都市を目指すという方針です。

(3)その他

(市長)

新型コロナワクチン接種状況です。
3回目の接種は順調に進んでいますが、年齢が低くなるほど比率は少なくなっています。そして、新たに5歳から11歳までの子ども達への接種も始まっています。
なお、ワクチン接種はあくまでも任意となっていますが、3回目接種を受けていない市民に対して、啓発のためのハガキを送付することとなっています。
これまで、10歳代以下の新型コロナウイルス感染症の陽性者はほとんどいませんでしたが、今回の第6波では、感染者の約20パーセントが10歳代以下となっています。
また、小中学校の学級・学年・学校閉鎖も増えています。実績として、第6波期間中の学級閉鎖が44校67学級、学年閉鎖が12校15学年、そして学校閉鎖が15校ありました。
本来であれば、子ども達の中で感染が増えていることを、市民にきちんと伝えるべきだったと反省しています。

(市長)

ウクライナ支援についてです。
本市についても、国や群馬県の対応の補完ができるように取り組んでいきたいと思っています。
市役所ロビーに設置しているウクライナ支援募金について、5日間で約70万円集まっています。

2 質疑応答

 

「赤城SUN do」を開催します【初開催】

(記者)

カナダユーコン準州ホワイトホースとのつながりを教えてください。

(AkagiAurora60実行委員長)

前橋市のまちづくりを行っている団体の方々と、ポートランドに視察に行った際にカナダのユーコン準州ホワイトホースに住んでいる日本人の方と出会い、ご縁を持てたことがきっかけとなっています。

(記者)

Aurora60のプロジェクトは、赤城との連携のみなのでしょうか。それとも、色々な場所で行う予定であった中で赤城が手を挙げたものなのでしょうか。

(AkagiAurora60実行委員長)

私の地元でもあります前橋市でスローシティエリアでもある赤城で開催したいと考えていました。
なお、今回のイベントをリリースした時に、既に他の地域の神社等から問い合わせをいただいている状況ですので、今後は赤城に限定せずにSUN doについては参道という意味も込めているので参道ということを、ひとつの横軸と捉えて他の地域の価値の再発見とオーロラをキーワードに展開していく可能性もあります。

(記者)

14時からイベントが開始されますが、カナダのユーコン準州ホワイトホースは何時になるのでしょうか。

(AkagiAurora60実行委員長)

16時間の時差がありますので、19日のイベント前日(18日)の22時頃になると思います。

(記者)

オンラインということなので、オーロラが発生しなかった場合はどうなるのでしょうか。

(AkagiAurora60実行委員長)

事前にアーカイブとして残っている映像を、参加者に伝えた上で流したり、出演するアーティストが作成したデジタルアート的な映像を流したりして参加者nに楽しんでもらいたいと考えています。
また、オーロラが発生しなかった場合は、カナダのユーコン準州ホワイトホースのスタッフの様子をリアルに映し出したいと思っています。

(記者)

オーロラ等を映し出すスクリーンの大きさを教えてください。

(AkagiAurora60実行委員長)

三夜沢赤城神社の拝殿が隠れるくらいの大きさになり、高さが約6メートル、幅が約12メートルになります。

(記者)

チケットは完売ということでよろしいのでしょうか。

(AkagiAurora60実行委員長)

チケットは完売となっていますが、チケットが買えなかった方より多くの問い合わせがあることから、当日のスクリーンの映像をリアルタイムで配信できないか調整中です。

前橋市におけるスマートシティに向けた取り組み

(記者)

既に採択されているスマートシティ構想の中で、これまでスーパーシティ構想で考えていたことを推進していくという考えでよろしいのでしょうか。

(市長)

そうです。そういう考えです。
また、今回新たな取り組みとして交通テック事業という新しい分野のチャレンジをスタートさせていただき、これらを運営するための株式会社を設立して官民連携で進めていきます。

(記者)

スーパーシティ構想では可能だったが、スマートシティ構想だと対応できない事業等はあるのでしょうか。

(未来政策課長)

スーパーシティ構想では、規制改革とデジタルの力で10年後の未来都市を進めるものとなっており、これまでスーパーシティ構想で提案してきた規制改革を伴う事業を行う場合は、改めてスーパーシティ型国家戦略特別区域に選ばれる必要があります。

(記者)

デジタル田園都市国家構想に向けて、何か変化はあるのでしょうか。

(未来政策課長)

特にありません。デジタル田園都市は、「未来社会の先行実現」という意味でスーパーシティ政策の流れを含むものですが、規制改革の利用という縛りがなくなっています。
スーパーシティ構想の規制改革を伴わない事業について、デジタル田園都市国家構想推進交付金制度に申し込んでいくこととなります。

(記者)

スーパーシティ型国家戦略特別区域に選定されなかったことで、前橋市が計画していた事業の遅れや、縮小しなければならい事業等はあるのでしょうか。

(未来政策課長)

スーパーシティ構想で、規制改革を必要としていた14の提案と民間からいただいている約220の提案について、今後のスマートシティ構想の計画として融合し規制改革の必要、不必要な事業を整理していきたいと考えています。
なお、国によるスーパーシティ型国家戦略特別区の指定については、まだ終わっていませんので、国の指定の流れを見ながら規制改革を必要とする事業については申請していきたいと考えています。

その他

(記者)

学級・学年・学校閉鎖数については、いつからいつまでの実績なのでしょうか。

(市長)

第6波が始まった、令和4年1月から今日(3月11日)までの実績となっています。

(記者)

ウクライナ避難民の受け入れ等の具体的な支援内容は決まっているのでしょうか。

(秘書広報課長)

国からの要請はありませんので、いつ来てもいいような体制を整えている状況です。

(記者)

国からウクライナ避難民の受け入れ要請があった場合、前橋市はどのくらいの受け入れが可能なのでしょうか。

(秘書広報課長)

ウクライナ避難民が即入居可能な市営住宅は3部屋15人となっており、部屋の風呂釜等を設置した上で入居が可能な市営住宅数は、全部で18部屋88人までは可能だと考えております。なお、市営住宅の準備が整うまで、前橋テルサや市内のホテルや旅館の協力が得られれば一時避難場所として活用することも考えています。

(記者)

ウクライナ問題に関連して、政府与党内で非核三原則の見直しや核シェアリングについて市長の考えを聞かせてください。

(市長)

一個人としては、核の議論が日本で起きること自体が不思議です。むしろ、ここで核を廃絶する動きに持っていくのが我々の責任であると思っております。

3 その他

なし

 

(以上で終了。)

この記事に関する
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更新日:2022年04月02日