定例記者会見概要版(令和4年5月11日開催)
令和4年5月11日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和4年5月11日(水曜日)午後2時~2時50分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1) 第4回KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022を開催します
(市長)
キングオブピッツァを3年ぶりに開催します。イベントの詳細について、イベント実行委員会の顧問であり、市内でピザ窯を作っている増田煉瓦の増田社長から説明します。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
前橋市は、一次産業から三次産業の人たちがピザ一つで六次産業としてまとめられるという、全国的に見ても非常に恵まれた環境を持っています。
今回の開催に当たり群馬県に協力を依頼し、県産農畜産物の認知度向上、ブランドイメージ向上を目指したGUNMA QUALITYの認定について交渉を行っておりましたが、群馬県ブランド推進課の協力を得て、GUNMA QUALITYに認定されることとなりました。前橋ピッツァが群馬ピッツァという形で成長していくところも見ていただきたいと思います。
キングオブピッツァというイベントを行いながら、市民の皆さんと一緒にピッツァを盛り上げ、ひいては前橋市の経済も盛り上げたい。まちなかを中心に活性化していくという企画です。
今回は前橋市から5店舗、高崎市から2店舗、長野原町から1店舗の合計8店舗が出店します。また、前橋ピッツァの会というまちなか工房でピッツァの作り方を地域の方が教え合う団体が、赤城の恵ブランド認証品を使用したピッツァを提供したいということで参加します。
(2) 粕川町室沢棚田保全サポーターを募集します
(市長)
粕川町室沢地区には「にほんの棚田100選」に選ばれた棚田があり、農家の方々が今まで大切に守ってきました。しかし、農家の方々も高齢になり、棚田の維持管理も難しくなりました。平成15年からは地元農業従事者で構成する「室沢地区棚田保全実行委員会」が棚田の維持管理や農業体験といった市民交流を実施しています。
令和2年度からは、これまで棚田での農業体験等を行ってきた市民による「棚田サポーター倶楽部」が発足し、「室沢地区棚田保全実行委員会」とともに、棚田の保全活動を次世代に受け継いでいくための活動を行っています。
本日は棚田サポーターの方から、新たな仲間募集について説明します。
(棚田サポーター倶楽部代表)
市長からも話がありましたが、まず簡単に、「室沢地区棚田保全委員会」の歴史を紹介します。
平成15年に、棚田の中で耕作放棄地になった農地の維持管理を行うため、地元農業従事者による「室沢棚田保全実行委員会」が発足し、棚田の保全と市民交流活動を市の農政課とともに行ってきました。
私自身は10年前に、市民交流体験活動に参加し、稲作体験などを通じ農文化や農コミュニティーに触れてきました。3年前に、保全委員会の皆さんが体調を壊したり、農業機械を運転できなくなってしまったりといったことがあり、作業がこれ以上できない状態に直面しました。
そこで、今までは一般市民として参加してきましたが、若い市民の力で、高齢の保全委員会の皆さんをサポートするための「室沢棚田保全サポーター倶楽部」を立ち上げました。若い子育て世帯などに呼びかけて、子どもたちの農業体験として参加してもらいました。また、私たち親世代も農業のことを知っているようで実際には分かっておらず、今までは体験として田植えや稲刈り、餅つきといった楽しいところしか見てきませんでした。
現在は、地元の保全委員会の方に農業の知識を伝授してもらったり、大きな農業機械を貸していただいたり、実際の草刈りや田植え、稲刈りだけでなく、稲の準備についても若者が主体となって活動をしています。
若い市民の方はもとより、地元粕川町の農業従事者の方々にもこの活動を知ってもらい、地域みんなで盛り立てていければと思います。
(3) 「すべてのものをすてて、わたしはよみがへる―大手拓次展」を開催
(市長)
次は前橋文学館の案件です。萩原朔美館長からお話しいたします。
(前橋文学館長)
5月から、大手拓次展を開催します。
大手拓次はすごく優しい人です。46歳で亡くなりましたが、生前は詩集も出しませんでした。拓次の詩を読んでいて、こんな繊細な男が世の中にいるのだと驚きました。8月のイベントで大手拓次の詩を朗読しますが、人間の声というのを言葉で表現するのに、「こえはつぼみの間を分けてくる、うす鴇色の霧の夢」と言っていました。声をこう捉える人がいるのかと思い、他にも色々と読みましたが、あらゆる感情やバラの比喩、恋人への思いなど、普段出会ったことのない言葉によって世界を構築しているのだと感じました。
拓次は安中市の旅館の息子です。ライオン歯磨株式会社に入社し一生勤めました。拓次は、いわば糸井重里のようなコピーライターで、ライオン歯磨のキャッチコピーなどを作っていました。子どもたち向けのキャッチフレーズとして、「5月は野辺の花の月。銀の花、紫の花、黄色の花、紅の花、空色の花。私の白い白い歯もライオン練り歯みがきを使ったので、綺麗な鈴蘭の花のように光ってきました。」と書いてあります。こういうキャッチコピーを生かせる会社も面白いと思い、ライオン歯磨の広告部分にもスポットを当てて、新しい切り口で詩人・大手拓次を取り上げたいと思います。
また、8月に数人の高校生による詩の朗読会を、敷島公園門倉テクノばら園で計画しています。
(4) その他
Cogbeの利用状況について
(市長)
Cogbeは開始から1年が経ちました。コロナ禍や寒さに伴い冬場に少し利用者は減りましたが、昨年の春の開始当初と比較しても、はるかに多い利用者数で今年度はスタートしました。サイクルポートも、33か所から35か所に増えました。設置場所の要望があれば交通政策課まで連絡してください。
JR前橋駅でまえきフェスを開催
(市長)
JR前橋駅の駅長自身が企画し運営するというまえきフェスが開催されます。子どもたちが喜ぶ仕掛けもたくさんあるようですのでお出かけください。
各種給付金等について
(市長)
緊急経済対策として、市民税の非課税世帯の子どもたち1人に5万円の給付を行う「子育て世帯生活支援特別給付金」を6月から開始予定です。その後、今年から新たに非課税世帯に10万円の給付を開始する予定です。
デジタル田園都市国家構想のマークについて
(市長)
デジタル田園都市国家構想に挑戦する前橋市のマークが完成しました。今までのスーパーシティというマークをやめて、どんぐりのマークに変えることとなりました。
2 質疑応答
第4回KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022を開催します
(記者)
店舗の参加条件は、県内のピザ屋ということでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
そのとおりです。
(記者)
食材には、県内産を使用するなどの条件はあるのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
あります。
群馬県産食材を100%使用することが理想なのですが、県内で生産していない食材もあることから、群馬県産の食材を必ず使うという条件になっています。
なお、GUNMA QUALITYの認定条件として、群馬県の農産物を重量の半分以上使用しなければならないことから、出店者には群馬県産食材を半分以上使うようにお願いしています。
(記者)
前回と比較して参加数は変化しているのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
過去には10店舗が出店したこともありましたが、ニューノーマルな運営ということで、2店舗減らしました。また、キッチンカーによる店舗も入れることで、空間を広く使う工夫を行います。
(記者)
8店舗のピザの料金はいくらなのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
統一価格で、4分の1カットが500円です。1枚にすれば2,000円となるため、クオリティの高いピッツァが食べられるかと思います。
(記者)
第3回は2019年ということですが、第1回は2017年に開催されたのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
そのとおりです。
(記者)
県のGUNMA QUALITYの認定の件について、詳しく教えてください。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
GUNMA QUALITYにはピザの規格がないため、群馬県のブランド推進課と規格づくりから進めています。ポスターにはGUNMA QUALITYのマークの使用を認めてもらいました。
(記者)
第4回からGUNMA QUALITYの認定を受けたという解釈でよろしいのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
過去の開催実績としても県内産食材を多く使用していたことから、今回、GUNMA QUALITYとして認定されたという解釈でよろしいかと思います。
(記者)
GUNMA QUALITYというのは、群馬県が行っている認定証のようなものでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
そのとおりです。今回から認定されました。
(記者)
今回のウェブ投票の詳細について教えてください。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
自身のスマホで、イベント会場にある二次元コードを読み取ってリンク先のページから投票します。投票については一人1票となります。
(記者)
イベント会場に行かなくても投票ができてしまう恐れはないのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
イベント会場内にある二次元コードが流出してしまうと、そうなる恐れはあると思います。
(記者)
表彰式は午後3時30分ということですが、表彰式は29日でしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
表彰式は28日です。翌日の新聞紙面で表彰式を取り上げていただき、29日に多くの方に来場していただきたいと期待しております。
(記者)
ピッツァ教室について、1組最大4名までで当日先着順とありますが、先着何組まででしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
特段、何組までということではなく、時間内に来て受け付けを行った方となります。
(記者)
出店する8店舗は、実行委員会に申し込みがあった店舗の中から選定したのでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
新型コロナウイルス感染症に伴って変化した新たな生活様式の観点から、地域経済の活性化などを図ることを目的に、前橋市と群馬県で創設したニューノーマル創出支援事業として、ピザ教室を担当した店舗に声を掛けました。その後に過去に優勝した上位店舗に声を掛けました。
(記者)
一般公募ではないということでしょうか。
(KING OF PIZZA in MAEBASHI 2022 顧問)
そのとおりです。まちなかのことを真剣に考えているピザ店を、まずは選定いたしました。
(2) 粕川町室沢棚田保全サポーターを募集します
(記者)
棚田の面積は1.3ヘクタールということですが、これが室沢棚田全体の面積なのでしょうか。
(棚田サポーター倶楽部代表)
耕作放棄地として管理がされていない田んぼを、室沢棚田保全実行委員会が管理を行っています。この田んぼを全部合わせた面積が1.3ヘクタールとなります。
(記者)
参加者だった一般の方が始めた団体ということですが、NPOではなく、任意団体ということでよろしいのでしょうか。
(棚田サポーター倶楽部代表)
そのとおりです。
(記者)
市から補助金は出ているのでしょうか。
(棚田サポーター倶楽部代表)
室沢地区棚田保全実行委員会としては、耕運機や草刈り機などの燃料代やその他維持管理に必要な材料について、群馬県の棚田基金支援事業補助金を活用しています。
(記者)
令和3年度は58組が参加したとのことですが、棚田サポーター倶楽部に加入した人が58組ということでしょうか。
(棚田サポーター倶楽部代表)
そのとおりです。
(記者)
参加条件としては市内の方のみでしょうか。
(棚田サポーター倶楽部代表)
倶楽部活動に参加できるのであれば、市外の方でも参加は可能です。
(3) 「すべてのものをすてて、わたしはよみがへる―大手拓次展」を開催
(記者)
大手拓次はバラの詩人と呼ばれているとのことですが、バラを歌った詩の数が多いのでしょうか。
(前橋文学館長)
そのとおりです。
また、バラの比喩が36行続く長い詩もあり、これを1行1行、太い筒状の電信柱のようなものに巻き付けて、36本・36行の詩を館内に並べる形の展示も行います。
(記者)
8月20日の関連イベントは先着50名とのことですが、出演する高校生とは別に、一般の方が50名参加し、一緒に朗読をするというイベントなのでしょうか。
(前橋文学館長)
先着50名は、群馬県内の高校生達の朗読を聞く人になります。申し込みをした50名で朗読するのも面白い企画だと思いますので、今後内容について考えたいと思老います。
(記者)
大手拓次展のキャッチコピー、すべてのものをすてて…という言葉は大手拓次さんの詩だと思うのですが、どういった詩の、どの部分になるのでしょうか。
(前橋文学館長)
すべてのものをすてて、わたしはよみがへる。
ものをすて、みをすて、たましいをすて、
うつしよの名残をすて、私は野辺の草のようによみがへる。
けれどもその寂しさは黄金の月のように、
過去の微笑みを私の胸にこぼしていく。という詩の一部です。
(記者)
晩年の作品なのでしょうか。
(前橋文学館長)
いいえ。若い頃の作品です。作品は全て死がテーマになっています。若い頃から目の不調や耳の不調があったことが過去の文献に残されています。死期は当然分かっているような気がしました。作品によってか、表現することによってか、よみがえってやるという気持ちがあったのだろうと思います。
その他
Cogbeの料金改定について
(記者)
料金改定理由と、改定年月日を教えてください。
(交通政策課)
4月1日から既に料金が改定されています。改定理由としては、シェアサイクル事業の継続とポート再編、設備メンテナンス、システム改修など、利用者に直結するサービスの拡充をすることで、一層の利便性を目指すためです。
(以上で終了。)
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更新日:2022年10月05日