定例記者会見概要版(令和4年6月24日開催)

令和4年6月24日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和4年6月24日(金曜日)午後2時~2時55分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) ココルンシティフェスタを開催します

(市長)

日赤跡地のココルンシティが動き出しています。

ショッピングセンター。フレッセイ、無印良品、マツモトキヨシ、あるいは介護施設、幼稚園・保育園、伴走型認知症支援センターも完成しました。そして最近パン屋さんもオープンしました。残念ながら前橋市の障害者授産施設や休日夜間の歯科・医科診療センターの建設は遅れておりまが、このようなたくさんの施設が集まり、ここに人を集め、その人に対して健康増進のサービスを何かしていこうという約束事で集まり、ココルンシティサークルという団体ができました。その団体の代表も務める三和会の三俣氏が、オープニングイベントの告知をさせていただきます。

(三和会 代表・三俣氏)

三和会は前橋市内でグループホームや小規模多機能ホームなどの介護施設を7事業所運営しています。

パース図をご覧ください。県内市町村では初となる、パークPFIを活用し、当法人が公園内に建設した建物です。建物の構成は、7月1日(金曜日)にオープンするベーカリーカフェの部分と、多目的に使用するコミュニティスペースに分かれています。建物全体の大きさは約170平方メートル、内訳は店舗約100平方メートル、コミュニティスペース約70平方メートルとなっています。コミュニティスペースの活用方法は2つあり、1つ目はココルンシティ前橋の活動拠点とします。当法人もココルンサークル前橋のメンバーですので、子ども食堂やフードバンク、健康や介護に関する取り組みをココルンサークルメンバーとして協力する予定です。

2つ目は認知症の相談窓口です。当法人が前橋市から委託を受け、認知症伴走型支援事業所「ibasho」を設置します。認知症を患う本人やご家族が、ちょっとした物忘れや日常で気になる事、認知症の症状等を気軽に相談でき、認知症ケアの専門職が相談やアドバイスします。また、認知症見守りプログラムとして群馬ヤクルトと連携し、ヤクルトレディによる定期配達の際、配達先で「あれ?おかしいな」というちょっとした気づきも、ここに相談していただくことになっています。相談内容によっては、地域包括支援センターや集中支援チーム、認知症地域支援推進員、認知症疾患センター、医療機関や介護事業所等と連携し、みんなで認知症とともに生き、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指していきます。

その他、地域の方が誰でもいつでも気軽に集まり、笑顔になれる場所として活用していきたいと考えています。

今回は公園とコミュニティスペースのオープニングイベントとして、ココルンサークル前橋主催のもと、7月2日の10時から16時にココルンシティフェスタを開催します。

内容は配布チラシのとおりです。入場は無料ですが、イベントによって参加料がかかるものもあります。公園では焼きまんじゅうマフィン、朝どれ野菜の朝市、なか又の物販、あおいこども園とケアサプライシステムズの共同による多世代交流、フレッセイとマツモトキヨシで使えるお買物割引券の配布など、計12コンテンツあります。

各店舗内においても、無印良品の人気カレー試食会、缶バッジ作りのワークショップ、フレッセイ店舗入り口ではNECと前橋市で実施する歩行年齢測定会、フィットネス企業のトレイルによる骨密度や肌年齢等の無料測定の、計4個のコンテンツあります。

なお、当日は雨天でも実施予定ですが、一部コンテンツが中止になる可能性があります。また、この度ココルンサークル前橋のインスタグラムも開設しました。サークル会員の取り組みを随時アップしていきます。

(2) 赤城山夏まつりを開催します【3年ぶりの開催】

(市長)

赤城山でランタン祭りを行います。この祭りは水上町と台南市の友好の企画の中でたくさんのランタンが水上町に贈られました。そのランタンを前橋市が借用させていただくものです。台湾料理を大沼のほとりの飲食店で1品ずつ提供しながら、そこで台湾ビールを飲み、湖面にランタンの光が写る中で来場者に楽しんでもらおうというイメージです。

(赤城ランタン祭り実行委員)

「赤城山に明かりを灯そう」をテーマに、第34回赤城山夏祭り、赤城ランタン祭りを開催します。概要・目的としては、自然豊かな赤城山のイメージアップ、赤城山及び赤城山周辺地域の観光客の増加ならびに産業振興と地域の活性化を目的として、赤城山にある覚満川沿いに飾り付けたランタン会場を中心として、県立赤城公園内各所で民間主導のイベントを開催します。

覚満川を彩るランタンは、市長からも説明がありましたが、台南市・台湾と友好都市の関係にある水上町から借用します。この祭りは、旧富士見村出身で、台湾ツツガムシ病を発見するなど台湾の医療行政に貢献した羽鳥重郎さんと、台湾市長を務め、文化財と人々の保護に尽力した羽鳥又男さんのゆかりの地である台湾とタイアップし、台湾政府が掲げた計画の一つとされる、歴史あるものを活用し文化へと根付かせた「文創」を参考に、赤城山の空間を彩ります。「文創」は、前橋市が現在加盟している、歴史や文化を尊重し掘り起こした新たな街づくりを目指すスローシティの理念とも一致するものと考えます。

今回の祭りは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で3年ぶりの開催ということもあり、例年と違う赤城の魅力を感じてもらいたいという思いと、ランタンには心を癒すヒーリング効果もあり、少しでも多くの人にコロナウイルスの不安や日々の疲れを癒してほしいという願いを込めて、この祭りを考えました。市街地よりも10度涼しい赤城山で、自然を感じながら、普段では味わえない台湾にちなんだ料理を味わいながら、さまざまなサブイベントにも参加し、体験し、楽しんでいただきたいと思います。

祭りの期間中、湖畔の店舗で台湾への信愛を込め、台湾グルメのルーローハンやダージーパイなどのグルメやスイーツを特別に提供し、ランタンが灯る幻想的な雰囲気の中、音楽とともに楽しむことができます。また、赤城神社では灯ろう流しに加え、日中に神事も行われます。あらゆる病気などの災いを祓うために、小笠原流の宗家による奉納弓術が行われます。

メインとなる6日は、サブイベントとして各種体験イベントを用意しています。赤城大沼でのカヤックツアーやツリーイング、スラックライン、e-bike等の体験もできます。カヤックツアーは令和2年度から大沼にカヤックの持ち込みが可能となりました。新たな赤城山のアクティビティとして利用者が増えています。今年度から、カヌー・カヤックを持っていない方のために、実証事業中ですが、ツアーという形で多くの方に楽しんでもらえるようになりました。選定業者のユニバーサルスポーツ協会の方に協力いただき、体験イベントとしてツアーを行っていただきます。詳細はホームページで公表予定です。

(3) クマ出没対策を強化します

(市長)

赤城山ではクマが問題になっています。県が設置した、動き方などで動物の種類が判別できるIoTカメラを活用しながら、市では緩衝地帯を作って、クマがそれ以上出てこれないようにします。もしそれ以上出てきてしまうと、猟友会の方々に頑張ってもらわなければなりません。

本日は前橋東部猟友会長が見えています。山を歩くときやクマとの関わりについてお話しをいただきたいと思います。

 

(前橋東部猟友会長)

昨年7月、宮城地区においてクマによる大変痛ましい人身事故が2件発生しました。市内には5つの猟友会があり、罠を仕掛け、有害鳥獣の捕獲に取り組んでいますが、この罠の見回り時に、クマの爪痕等の痕跡を発見した際は、市や警察に速やかに情報提供を行いたいと考えています。市や関係者との連携を図り、クマ被害に遭わないための対策を行いたいと思います。

 

(農政課長)

市長からIoTカメラを使った対策という話がありましたが、これは大型獣がカメラ周辺を通ると、それを察知して撮影するものです。クマ・サル・イノシシなのかをAIが識別し、画像と動物の種類を知らせてくれるものです。これをクマ対策に活用していきたいと思っています。昨年8月に設置されたカメラの映像にクマが映っています。参考にモニターをご覧ください。

(4) club FLEEZが前橋市に移転します

(市長)

club FLEEZが前橋市に戻ってきます。しかし、ただ単にライブハウスとして戻ってくるだけではないようです。子どもたちのためのミキシング教育など、様々なチャレンジを前橋市で行ってもらえるようです。

(club FLEEZ代表)

(下記案件4の資料のとおり)

(5) その他

前橋市南部拠点地区へのIKEA正式オープンについて

 

(市長)

本日午前、IKEAジャパンから連絡があり、IKEAの正式オープンが決定したとのことです。

(記者)

北関東初のIKEAとのことですが、ここでいう北関東とは、群馬・栃木・茨城県で初めてということでしょうか。

(産業政策部長)

北関東初という表現はIKEAジャパンが行っているものなので断言はできませんが、その認識で良いと思います。

(記者)

場所は以前から言われていた前橋市の南部拠点地区でしょうか。

(産業経済部長)

そのとおりです。前橋南インターのすぐ近くとなります。

(記者)

IKEAの正式発表がずっと待ち望まれてきましたが、本日の発表を受けて市長としての率直な受け止めを伺います。また、まちなかの再開発と場所が異なりますが、それとの兼ね合いについてもお伺いします。

(市長)

難しい話です。IKEAという一つの事業体による経済的な判断です。もちろん本市にとっては、何もない草地が埋まることは嬉しいことですし、税収・雇用にとって大きな寄与があると思います。

一方、また郊外地への大きな商業集積が行われることによる、まちなかのあり方をどう組み立てていくのか、色々なことを感じながらこの一報を聞いた次第です。

(記者)

「北関東初」や「IKEA」というブランドは、プラスに受け止めていますか。

(市長)

もちろんです。コストコ、IKEA、それぞれ大きなブランド力を持っていると思います。ただ、そのお客さんが「前橋に行こう」というのか、それとも「IKEAに行こう」というのか。「前橋に行こう」と言っていただけるかどうかというのは、これからIKEAジャパンさんと前橋らしさをどう表現していけるのかなど、色々なことがあるのだと思います。

今は単純に、商業施設が生まれたことの歓迎は、はっきりと申し上げたいと思います。IKEAジャパンさんと意見交換をしていきたいと思います。

 

2 質疑応答

(1) ココルンシティフェスタを開催します

(記者)

商業施設や老人ホームやこども園は4月開設というのは予定どおり終わったのでしょうか。遅れている施設があるとのことですが、それは何の施設なのでしょうか。

(市長)

予定どおり既にオープンしていますが、医科・歯科診療センターと障害者授産センターが遅れています。

(記者)

パークPFIで完成した公園や施設はいつ完成したのでしょうか。

(三和会 代表・三俣氏)

建物は7月1日オープンとなり、公園は既に6月13日にオープンしています。

(2) 赤城山夏まつりを開催します【3年ぶりの開催】

(記者)

8月6日という設定に意味はあるのでしょうか。

(担当)

特にありません。例年8月6日に開催しております。

(記者)

水上町を通じて赤城山にランタンを設置するということでしょうか。

(市長)

台湾とみなかみは観光協定を結んでいます。特に台南市と水上町が自治体交流を行っています。前橋も、先ほどお話した歴史的なご縁があったということで、水上町よりランタンを貸していただける事になります。

(3) クマ出没対策を強化します

(記者)

今回のクマ対策の中での目玉というのは、IoTカメラの活用になるのでしょうか。

(農政課)

その通りです。県から借りて、これを活用したということです。また、有害鳥獣が出没しにくくなるよう、緩衝帯を整備します。

(記者)

IoTカメラは何台あるのでしょうか。

(農政課)

県内には20台あり、市内に1台ありましたが、もう1台増設したと聞いています。イノシシ対策が主な設置理由でしたが、今後クマ対策のために3台ほど増設することとなります。

(記者)

カメラは24時間監視ができるものなのでしょうか。

(農政課)

カメラの近くに大型獣が来たときに察知して撮影開始してくれるものです。AIがクマやシカなどを判別し、LINEに通知や映像が送られるものになります。

(記者)

「赤城山に行くとクマが出る」といううわさが飛び交っています。昨年も命の危険があったと聞いています。今年はどうでしょうか。

(農政課)

今現在、目撃情報が1件のみです。クマと思われる、皮を剥がれた木の情報も市民から提供がありました。

(記者)

赤城山にクマは何頭くらいいるのでしょうか。

(農政課)

赤城山の頭数は不明ですが、県の管理計画上では、県内に2,000頭とされています。

(記者)

カメラでクマやシカを判断した場合はLINEで映像などの通知が送られるとのことですが、送られるのは農政課のLINEでしょうか。

 

(農政課)

登録した個人のLINEに送られます。県職員や農政課のLINEグループがあるので、そちらにカメラからの情報が送られてきます。そうした通知を基に、「まちの安全ひろメール」などで市民への啓発を行います。

 

(記者)

IoTカメラの台数ですが、前橋市には1台あり、その後にもう1台増設され、今回また更に3台増設、今後は合計5台でクマの監視をしていくということでしょうか。

(農政課)

その通りです。1台は設置済み、1台は県が設置、残りの3台は今後場所の選定をして設置します。

 

(記者)

監視強化期間が7月1日~10月31日とのことですが、この期間を選定したのは、昨年この時期に被害があったことや、この時季に出没回数が増加することが理由でしょうか。

(農政課)

期間の選定については、去年8月にクマによる人身事故が2件あったことによります。クマは3月・4月頃から活動しますが、夏場や、冬眠前である秋に活発となることから、この期間としました。

(記者)

市内での目撃件数の推移の増減の傾向を教えてください。

(農政課)

今のところ、ほぼ横ばいとなっています。

(記者)

緩衝帯の設置というのは、下草の刈り払いになるかと思いますが、今年度は粕川地区で2カ所実施するということでよろしいのでしょうか。

(農政課)

その通りです。

(記者)

昨年度、人身事故があったのは宮城地区だったかと思いますが、なぜ今年度は粕川地区に緩衝帯を設置するのでしょうか。

(農政課)

昨年度は宮城地区を中心に緩衝帯整備を行いました。今年度は県の調査により宮城地区と同等に出没の多い粕川地区に設置することとなりました。

(記者)

緩衝帯について、下草の刈り払いは定期的にしないと伸びてきてしまうと思いますが、大丈夫なのでしょうか。

(農政課)

計画的な下草の刈り払いを行います。

(記者)

今年度は、宮城地区の整備は行わないということでしょうか。

(農政課)

宮城地区は昨年度緩衝帯の整備を行っており、数年は維持できるため問題ないと判断いたしました。

 

(4) club FLEEZが前橋市に移転します

(記者)

club FLEEZが前橋で生まれた年や、高崎市に移動した年について教えてください。

(club FLEEZ 代表・下平氏)

1994年、中央前橋駅前に誕生しました。高崎市には18年前、2004年に移転しました。

(記者)

club FLEEZに来たことのあるアーティストはどんな方がいるのでしょうか。

(club FLEEZ 代表・下平氏)

知られているアーティストはほとんど来ています。布袋寅泰さんはもちろん、ももいろクローバーZなども来ています。 

(記者)

前橋の中心街への移転を考えているとのことですが、場所はどのあたりになるのでしょうか。

(club FLEEZ 担当者)

現在選定しているところです。 

(記者)

音楽イベント開催予定地という地図が資料にありますが、この場所でのイベントを検討しているのでしょうか。

(club FLEEZ 担当者)

オープンするまでの間、まちなかや小ホール、別のライブハウスのDiverさんとも連携しながら、様々な場所で業務ができればと考えています。 

(記者)

今、群馬の音楽シーンは他地域と比較してどのような状況にあるのでしょうか。

(club FLEEZ 担当者)

群馬は都内に近いことがあるため、活動拠点を都内に移すバンドが多いです。FLEEZのような中核になる場所がないと、流出が起こってしまうことが予想されます。これからもFLEEZのような場所が必要となるであろうと認識しています。 

(記者)

前橋に戻ってくる意気込みや抱負をお話しください。

(club FLEEZ 担当者)

ライブハウス業務だけでなく、市と連携して音楽・若者文化などを巻きこんで活動していきたいと思います。

高校や大学など、音楽の人材を育てるというところでも、誰がやるのか・誰が教えるのかというところで、経験者は少ないです。500人のキャパを持つライブハウスはFLEEZだけだったため、そういった点で前橋により寄与できるのではと考えています。 

(記者)

元々前橋市にあり、高崎に移転し、前橋にまた戻るということですが、移転先をなぜ前橋市に決めたのか、改めて教えてください。

(club FLEEZ 担当者)

群馬県全体で移転先を探している中で、創業の地であることと、「めぶく。」というテーマが、我々がやりたい音楽人材を育てるところとの共感を持ったのが理由です。また、物件として500人のキャパを受け入れられる場所として前橋市が一番有望であったというところです。 

(記者)

前橋市と連携して盛り上げたいとのことですが、市からの援助などはあるのでしょうか。

(club FLEEZ 担当者)

活動の場としてはさまざまな場所を提案いただいています。細かい部分は未定ですが、FLEEZEのノウハウを生かし、前橋市で行うイベントや、まちかどの広場でのイベントなど、これからのイベントはFLEEZEとしてもしっかりと動いていきたいですし、教育現場にも関わっていきたいと思っています。 

(記者)

金銭的な支援はないということでよろしいのでしょうか。

(club FLEEZ 担当者)

FLEEZに対して特別な支援はなく、前橋市で用意している補助のメニューなど、申請できるものは申請していきたいと考えています。

 

(以上で終了。)

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更新日:2022年10月05日