定例記者会見概要版(令和4年7月29日開催)

令和4年7月29日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和4年7月29日(金曜日)午後2時~2時55分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 夏休みに前橋市高校生学習室で各種イベントを開催します

(市長)

子どもたち、若者たちのネットワークの話です。高校生学習室について、駅前ビル・アクエル前橋の2階に勉強の場所を作ったことは覚えてらっしゃるかと思います。その隣に、群馬県の「tsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORY-」という新しいインキュベーション施設も作られて、アクエル前橋の2階が高校生たちのにぎやかな雰囲気に包まれ始めています。その施設を活用して、高校生学習室の運用をお願いしているネクストジェネレーションの皆さんが企画を考えてくれました。担当より説明いたします。

 

(ネクストジェネレーション代表・小高氏)

夏休みに高校生学習室でイベントを開催します。その前に、高校生学習室の実績等について紹介させていただきます。高校生学習室は、昨年5月1日に開設し、連日多くの高校生が利用しています。この学習室は、高校生に自主的な学習の場を提供し、進路実現への一助とするとともに、主体性を身に付け、郷土愛を醸成し、地元定着やUターンの促進を図ることや高校生を交流させることで多様性を育み、相互成長を促し、次世代を担う人材を育成することを目的としています。

現在は自主学習スペースとして120席程度用意しており、家では勉強に集中できない高校生や、部活帰りの高校生、電車が来るまでの待ち時間を活用する高校生などが利用しています。また、スタッフなどと交流するためや打ち合わせをするために来所される高校生もいます。

その他にも、高校生同士の交流促進を図る自主事業を行うことや、高校生が企画した取り組みを実現できるように支援することなども行っています。

本題に入ります。高校生学習室で夏休みに合わせたイベント3つを紹介します。まず、7月31日に開催する「高校生とお話してみませんか」は運営委員から、残り2つのイベントは学習室長から説明いたします。

 

(運営委員)

この学習室は若者同士の交流促進の目的があります。この目的を踏まえた上で、学習室の利用者で組織する運営委員の中で、何か自分たちができることはないかと議論しました。その中で、今までは高校生同士が交流するイベントは多くありましたが、高校生と中学生が交流するイベントがなかったことが分かりました。そこで、高校生の横のつながりを意識した事業だけでなく、高校生と中学生の縦のつながりを意識した、「高校生とお話してみませんか」というイベントを企画しました。このイベントは現役の高校生が学校生活や部活動などについて中学生にプレゼンテーションを行います。また、座談会では、中学生が高校生活の不安や疑問などについて質問する時間を設け、個別で相談に対応する予定です。

私は現在通学している学校で行っている活動のことや日常生活など、実際に高校に3年間通ってきた、今の自分にしかない視点で中学生と交流したいと考えています。

 

(高校生学習室長)

8月7日に実施する「ゆるeスポーツ交流会」は、ゲームを通じて高校生同士やスタッフの交流を目的とするイベントです。どのゲームにするかは検討中ですが、参加者が点数や順位を競えるものを想定しています。次に、8月14日に実施する「卒業生が大集合!学習室でオープンキャンパス」です。このイベントは、昨年度まで高校生学習室を利用していた大学生や専門学生にイベントについて情報発信を行い、自身が通う学校生活や授業、アルバイトやサークルなど現在の生活について高校生に発表してもらえないかと依頼したところ、現在17名の卒業生に協力していただけることとなりました。

高校生にとっては、自分が行きたいと思っている大学や学部の話が聞けたり、大学受験の体験談を聞くことができるなど、高校生の進路に向けての一助になるかと思います。このイベントについても、高校生と大学生の縦のつながりを意識したイベントとなっております。

高校生学習室では、自主学習の場の提供以外にも、このような企画事業を行っています。昨年度は新型コロナウイルスの影響で、計画していた企画事業を全て行うことができませんでしたが、今後の社会情勢を踏まえ、高校生の意見を反映しながら、さまざまな事業を実施してまいりたいと思います。

 

(2) 談合情報専用電話を設置します

(市長)

本市は昨年、談合がありました。お詫びをさせていただきます。ただ、その際も「一人の職員の悪意ではなく、それを許してきた全体の構図があった」とお話しました。裁判で明らかになった事実の中でも、その職員が、世話になった先輩から業者を頼むぞという申し送りを受けていたことが分かりました。仕組み自体が悪かったのです。仕組みを変えることができなく、その構図を許してきたことは私の責任です。それ以来、職員が数字を持たないよう、常に公開する仕組みや、自由に入札に参加できる仕組みを整えるなど、思い切って改革をしていました。ただ、まだまだ足りません。そんな中、契約監理課が知恵を絞って、今回、談合の情報を受け取るホットラインを作ることとなりました。内容は担当から説明します。

(契約監理課)

本市が発注する入札に関する談合情報の問い合わせ先を明確化するとともに、不正行為を防止し、適正な契約の確保を図るため、契約監理課内に談合情報専用電話を設置します。

受け付ける情報は水道局を含む、本市が発注する建設工事や測量建設コンサルタント業務、物品の購入や労働サービスの提供である役務の入札、これらに関する談合情報です。専用電話は録音機能付きで、電話番号は資料に記載のとおりです。直通の専用電話を契約監理課長席に設置し、平日の午前8時30分から午後5時15分までは契約監理課職員が対応します。それ以外は留守番電話での対応となります。設置時期は8月1日からです。寄せられた情報への対応は、庁内の公正入札調査委員会に報告し、委員会が調査に値すると判断した場合、公正取引委員会や群馬県警、建設業許可権者に通報いたします。

 

(3) アーツ前橋特別館長を募集します

(市長)

この案件も恥ずかしい不祥事から始まりました。お詫びを申し上げます。一日も早く信頼回復し、美術家の方々がアーツ前橋に作品をお貸しいただけるような環境に早くしたいと思って取り組んでいます。そんな中、いよいよ新館長を公募することとなりました。おおむね8月1日を目途に館長の公募を行い、2ヶ月程の公募期間を経て選考いたします。

前橋市が今後美術に対する取り組みを適正化し、大勢の美術愛好家に信頼されるアーツ前橋になれるよう、これからも心得てまいります。

(4) その他

Digi田(デジデン)甲子園の投票について

(市長)

岸田内閣の下でデジタル田園都市国家構想が発足し、スーパーシティに代わって、本市もそれにチャレンジし、そしてType3の指定を受けました。また、先日Digi田甲子園の募集が行われました。本市は群馬県の代表として2つの部門、交通のMaaSの部門と、視覚障害の方々が音声で景色を感じながら歩行できる環境を作るという、めぶくEYEというアイデアでチャレンジします。

前橋市以外にも県内から2つ、安中市は聴覚障害者の方のコミュニケーションをサポートするシステムで、嬬恋村は観光情報をIoT化するということで挑戦しています。群馬県は3団体、前橋市・安中市・嬬恋村、アイデア部門として前橋市の計4枠で挑戦することとなりました。

改めて市民の皆さん、前橋と安中、嬬恋と合わせて応援をお願いします。各ホームページや投票ページをご覧ください。前橋市・安中市・嬬恋村とも投票用紙は10番ですので、よろしくお願いいたします。

2 質疑応答

(1) 夏休みに前橋市高校生学習室で各種イベントを開催します

(記者)

1つ目のイベントは高校生学習室の利用者で組織された運営委員会によるイベントとのことですが、3つとも高校生の意見が反映されたものなのでしょうか。

(高校生学習室長)

基本的に3つとも高校生の意見を反映した形となっています。学習室では年2回ほど利用者にアンケートを取っていますが、その中で3つのイベントをやってみたいという声があり、実施する運びとなりました。

(記者)

この学習室自体は去年の5月にできたものということですが、去年の夏はこのようなイベントはされていたのでしょうか。

(ネクストジェネレーション代表・小高氏)

昨年度から実施を計画していましたが、昨年度は緊急事態宣言が出るなど、コロナの影響で実施できませんでした。辛うじてできたものが、昨年7月、高校生と大学生が進路について語るイベントでした。

 

(2) 談合情報専用電話を設置します

(記者)

専用電話の対応をするのは契約監理課職員とのことですが、何名で対応するのでしょうか。

(契約監理課)

約20名です。

(記者)

談合事件を受けて行った入札制度の改革等で、指名競争入札の原則廃止や予定価格の事前公表も行われたかと思うのですが、他に行われた改革は何がありますか。

(契約監理課)

制度については、予定価格の事前公表、最低入札価格のランダム係数の導入などがありますが、まだ第一半期となっており、検証段階になっています。今回の案件については、談合があったことを受けて、情報を受けやすくするために、市全体の通報窓口を設けるということです。

(記者)

今までは通報されるような情報はどのように受けていたのでしょうか。

(契約監理課)

契約監理課発注のものであれば、契約監理課に来ていたこともあるでしょうし、担当課発注のものであれば、その課で受けていたこともあると思います。

今回は明確に、全てこの電話で受け付けることを示すものです。

(記者)

例えば沼田市や太田市でも談合等の事件はあったかと思うのですが、県内他市では、通報ダイヤルの設置はあるのでしょうか。

(契約監理課)

ホームページ上で確認する限りは県内初であると思います。他県では、川越市や越谷市、立川市が専用電話を設置していると把握しています。

(記者)

この通報では、どのような情報を想定されていますか。また、匿名による通報でも良いのでしょうか。

(契約監理課)

匿名でも受け付けます。入札の案件や参加業者、具体的な内容を把握させていただくためのもので、情報の信憑性は調査させていただきます。

(記者)

想定しているのは職員からの通報と、外部からの通報はどちらになりますか。

(契約監理課)

外部からの通報を想定しています。

(記者)

内部の職員からの訴えも聞くということでよろしいでしょうか。

(契約監理課)

職員については別の窓口もあるのですが、もしこの電話にかかってくれば受け付けることとなります。

(記者)

公正入札調査委員会は庁内とのことですが、構成員は市の職員でしょうか。

(契約監理課)

副市長を委員長とし、総務部長、公営企業管理者の3人で構成されています。

(記者)

通報ダイヤルは外部委託は検討しなかったのでしょうか。

(契約監理課)

情報を受けてすぐに対応する必要があると思いますので、委託は検討しませんでした。

(記者)

談合情報対応マニュアルはもう作成されたものがあり、それに基づいて判断されるということでしょうか。

(契約監理課)

そのとおりです。

(記者)

職員が対応することに対して、情報のもみ消しも考えられます。録音機能付きとのことですが、クロスチェックといった事は考えているのでしょうか。

(契約監理課)

課長席に設置し、全職員が電話を取ることは想定していなく、管理職での対応を検討しています。

(記者)

管理職が今回の談合事件を起こしてしまいましたが、同じようなことが起きてしまわないのでしょうか。

(契約監理課)

録音機能があるため、複数人で対応をすると決めています。

(3) アーツ前橋特別館長を募集します

(記者)

従来の館長との違いを教えてください。

(アーツ前橋館長)

採用は地方公務員法でいう特別職となりますが、これは前館長や前橋文学館長についても同様です。数年前に地方公務員法が改正になり、その法律の趣旨からしますと、博物館法で規定している館長の職務を行う人は一般職が望ましいという国の見解が出ておりましたので、それとズレないよう、館長は事務の一般職で、特別館長は学芸業務で、学芸員の指導を行う形を取ります。事務の館長については、美術館の建物の維持管理や色々な契約事務、または対外的な文書のやりとり、職員の労務管理を担うものと考えています。

(記者)

館長は文化国際課長が務めて、特別館長を公募するということでしょうか。

(アーツ前橋館長)

いいえ。4月以降も文化国際課長が館長になるかは分かりません。

(記者)

特別館長が館長を務める場合があるということでしょうか。

(アーツ前橋館長)

特別館長と館長は別の人がします。4月以降の事務の館長が誰になるかというのは、まだ分かりません。

(記者)

応募条件が2つ示されていますが、昨年12月にアーツ前橋あり方検討委員会で、館長専任に向けた提言の中では12項目ほど館長像として挙げられていたかと思うのですが、提言書を受けて12項目あったものをどのように絞ったのでしょうか。

(アーツ前橋館長)

提言のあった12項目を全て満たす人は基本的にはいないと考えており、最低限の2つに絞った形です。

(記者)

今は館長と文化国際課長が兼務していますが、これまでは兼務していたのでしょうか。それとも専任がいたのでしょうか。

(アーツ前橋館長)

これまでは、アーツ前橋館長という特別職が置かれていました。

(以上で終了。)

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更新日:2022年10月05日