定例記者会見概要版(令和4年8月26日開催)
令和4年8月26日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和4年8月26日(金曜日)午後2時~2時55分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1) 新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
(市長)
カネコ種苗が開発したシルクスイートという品種の芋を使用した、旅がらす本舗清月堂の商品が新たに赤城の恵ブランドとして認証されました。旅がらす本舗清月堂代表・糸井氏より説明いたします。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
先ほど赤城の恵ブランドの認定証をいただき、光栄に思います。名に恥じぬよう、安心安全な良い商品を提供していきたいと思います。そして、前橋市から群馬県、群馬県から日本、日本から世界へとこの商品が羽ばたいてくれれば嬉しいです。
私は前橋市で生まれ、弊社も前橋市で生まれ、前橋市の皆さんに育てられた企業です。また、前橋市のサツマイモと言えば2019年にカネコ種苗が開発したシルクスイートです。芳賀地区で私と私の家の近所の農家3軒で丹精を込めて造り上げたこのシルクスイートをペーストにして、商品として「シルクスイートポテト」を開発しました。この商品にはハチミツも入っていて、勝沢町の高橋養蜂の赤城のハチミツを使いながら、オール前橋で造り上げた逸品です。さらにより良い物、より極めたシルクスイートの逸品を製造したいと思います。
(2) 都市魅力アップ共創推進事業「古紙リサイクルを通じてできる持続可能な循環型社会づくり」を実施します
(市長)
市の古紙を引き取っている宮前紙業が、それをリサイクルしてトイレットペーパーに変えて、市役所に寄付していただけることとなりました。SDGsへの挑戦について、宮前紙業よりお話しいただます。
(宮前紙業)
当社は堀越町で古紙のリサイクル施設および産業廃棄物の収集運搬、中間処理を行っています。特に、その中でも古紙のリサイクルをメインにやっていて、前橋市民の家庭から発生した新聞・雑誌、段ボール等を、自治体回収などを通じて当社が引き受け、リサイクルの手伝いをしています。そして、業務としてもう一つ、現在前橋市から回収している古紙のリサイクル処理も担当しています。昨今のSDGsへの流れを踏まえ、リサイクルを通じて協力できないかと協創事業を提案いたしました。この内容について説明します。
まず、前橋市が古紙を排出し、当社が回収、当社の工場で選別・圧縮作業をして、製紙メーカーに搬入します。そして、古紙を原料にしたトイレットペーパーを製造してもらい、当社が購入し前橋市に寄贈します。循環型リサイクルの流れとなります。この仕組みにより、SDGsの17の目標の中の12番「作る責任、使う責任」、17番の「陸の豊かさを守ろう」に直接関係すると思います。この事業を実施することで、最終的には11番の「住み続けられるまちづくり」にもつなげていければと思います。
(3) 前橋市SDGsパートナー制度を開始します
(市長)
案件2に続き、SDGsのお話がもう一つあります。前橋市SDGsパートナー制度をスタートすることとなりました。前橋で経済活動を行う企業が経済に加えて、環境についての色々な取り組みをしていただく制度となります。本日は、既に連携することとなった4社の皆さんが第一弾として名乗りを上げていただきましたので、報告いたします。
(政策推進課)
制度の説明をいたします。本市では今年4月からSDGsの担当部署を政策推進課内に設け、SDGsの取り組みを推進しています。この一つとしてSDGsパートナー制度を開始することとなりました。
本市のパートナー制度の特徴として、「2つの協働アクション要件に取り組む」「独自のアクション宣言をする」というものがあります。SDGsは概念が非常に広く、何に取り組めば良いか分からないとよく言われますが、協働アクション要件を定めることで、同じ目標を持って、共にSDGsの達成にむけて取り組んでいる姿を示すことができると考えています。
協働アクション要件の設定には、企業や団体の清掃活動に関する制度化についてシステムセイコーより提案を受け、企業や団体による清掃活動が市内に広がるような制度としました。清掃活動以外の協働アクション要件としては、ごみや食品ロスの削減などを想定しています。どちらを選択しても、両方選択しても可能です。
もう一つの特徴であるアクション宣言については、SDGsを自分ごととして捉えて、立場や環境の違う企業・団体がそれぞれの立ち位置から取り組んでもらえる、新たな行動を促すような制度設計となっています。
企業・団体が参加するメリットとして、SDGsの達成に向けて積極的に取り組む企業ということで前橋市ホームページで紹介します。また、登録企業は前橋市SDGsオリジナルロゴを名刺や会社案内等で自由に活用できます。
政策推進課としては4月からこの5カ月間、SDGs推進員の配置や教育機関での研修、カードゲームによる啓発、群馬大学との連携事業などを行ってきました。今後も、パートナー制度による企業・団体との連携を軸に、SDGsの取組を推進していきたいと思います。
この後、各社の取り組みを簡単に紹介いたします。
(システムセイコー)
SDGsでは17の国際目標が示されています。当然、社会課題という認識です。企業として、事業そのものでこの社会的課題を解決していくという心を持って取り組んでいます。当社の1例としては、環境問題では本社に44kwの太陽光発電パネルを343枚設置し、年間5万kw発電しています。また、昨年10月に完成した亀里町に増設した前橋工場の屋上にも、太陽光発電パネルを設置する計画です。私たちの環境パフォーマンスデータはホームページで公開しています。今年初めてサプライチェーン全体でのCO2排出量、スコープ3というものを計算して情報開示しました。
環境関連の他には、本社では市町村と協定を結んで、自社の前の道路を「システムセイコー通り」と社員たちで命名し、定期的に清掃しています。同時に、前橋工場でも同じような活動をしていて、工場前の道路や側溝、用水路の清掃や、お花畑を歩道に作るなどの活動もしています。子どもからお年寄りまで力を合わせてSDGsに取り組みたいと思います。
(サニクリーン前橋)
当社はマットやモップのレンタルをメインの業務としています。7~8年前からレンタルしているぐんまちゃんマットが好評だったため、この売り上げの一部を使い、ぐんまちゃんマットを使っているスーパー、コンビニ、道の駅や官公庁の土産屋で食品を購入し、フードバンク前橋へ食品の寄贈をしてきました。
そして、今回前橋市のオリジナルSDGsロゴを使用したマットをレンタル発売できるようになりました。デザインにあるように、マークは3種類、そのうちの2種類を使用しました。裾野は長し赤城山ということで、持続的な発展という意味を込めています。もう一つは、前橋市民なら誰でも知っている、るなぱあくの木馬をモチーフにしたデザインです。世代を超えて長く愛される木馬で、長く愛されるということで持続的に発展という思いを込めてレンタル・発売いたします。
こちらのマットのレンタル売り上げの一部を利用して、フードバンクまえばしに寄付・寄贈する予定です。今回、発売に先立ってフードバンクまえばしから食品が不足しているという手紙をもらい、発売を前に、8月4日に少量ですが食品の寄贈を行いました。当社のような中小企業がこういった社会貢献を続けていくのは難しいことですが、当社の事業として、この仕組みを取り入れることにより、当社とお客様、フードバンク前橋を利用されている方が笑顔になり、持続的に取り組みができる事を、これから努力していきます。
(第一生命群馬支社)
SDGsパートナーシップブックを3年前から作成していて、SDGsに関わる取り組みを県内各地の各営業所で展開しています。2019年4月、県内で初めて包括連携協定を締結したのが前橋市です。
代表的な私たちの取り組みとして、広瀬川再開発等で市が業務委託をしている前橋デザインコミッションに、本社から投資しています。また、前橋市と一緒に市民の皆さんの健康増進に資する活動をということで、検診の受診率向上に向けたアンケート調査を実施しています。昨年度は3,000人から回答をもらい、今年も9月から回収予定です。
その他にも、コロナ禍で飲食店が苦しんでいる状況を助けたいということで、お店の案内などを作成し、市民の皆さんに配布するとともに、飲食店の方々と前橋市を盛り上げるために、9月10日に実施される前橋バルストリートへの協賛や、先日の前橋花火大会にも協賛をするなど、前橋市の役に立つようなことを、コツコツと実施しています。
SDGsの取り組みとしては、内閣府のSDGsメンバーである、慶応義塾大学の蟹江教授と共同研究を行い、昨年度、全国の中小企業の経営者にSDGsに関するアンケートを実施しました。県内では2,965社の経営者から回答を受け、結果を群馬テレビや上毛新聞でも取り上げてもらいました。
また、アンケート結果を踏まえて、今年度は内閣府が推進する地方創生SDGsパートナーシップのビジネスマッチングについて前橋市内の経営者に情報を伝えるとともに、少しでも前橋市が儲かるように、SDGsが推進できるように、経営者の皆さんにお話をいたします。
(宮前紙業)
先ほどの案件2の協創事業の中でお話ししたとおり、リサイクルを通じてSDGs達成のために協力したいと思います。市民や企業、行政の皆さんと連携を取りながら、前橋市がクリーンで魅力的で住みやすい街になっていけるよう努力していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
(4) その他
・市長の新型コロナウイルス陽性について報告
(市長)
本日10時半ごろ、私が発熱によってかかりつけのホームドクターに検査してもらったところ、コロナウイルスの陽性が確定しました。現在は登録を終え、保健所から健康観察についての連絡を待っているところです。原則9月2日まで隔離が必要になりましたので、オンラインでの記者会見とさせていただきました。また、オンラインの仕組みを試すという意味でも、社会還元できるような経験値としてやってまいりたいと考えています。
今後、風水害や気象災害が予想されますが、両副市長が所管・所掌する事務の中で担うこととなります。
2 質疑応答
(1) 新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
(記者)
シルクスイートポテトの味の特徴は何ですか。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
シルクスイートは甘く、しっとりしています。しっとり感がシルクスイートの特徴です。この特徴を生かしたのが、シルクスイートポテトとなっています。
(記者)
販売先はどちらでしょうか。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
30カ所あり、フレッセイやベイシア、当社の高崎直売店と前橋の本社工場、道の駅やJR前橋駅内の物産店ヴェント前橋などで販売しています。その他、通信販売も含め、皆さんの需要に対応します。
(記者)
「世界に発信」とのことですが、世界に向けて売り出す方針なのでしょうか。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
親会社であるドンレミーとともに、東京幕張で行われた世界の食の物産市で非常においしいという評価をいただきました。旅がらすのおせんべいも海外に出品しているので、そのような販路を含めて、順次販売網を広げて行きたいと考えています。
(記者)
1個当たりいくらで販売していますか。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
税込み200円で販売しています。
(記者)
しっとり感が特徴とのことですが、キャッチコピーはありますか。
(旅がらす本舗清月堂 代表・糸井氏)
特にありません。
(2) 都市魅力アップ共創推進事業「古紙リサイクルを通じてできる持続可能な循環型社会づくり」を実施します
(記者)
古紙はどのくらい売却を受けていたのでしょうか。
(宮前紙業)
今年度はキロ5円で買い取っています。買い取った後は処理して、トイレットペーパーにして戻すという形を取ります。
(記者)
昨年度以前も、市役所から古紙の売却は受けたことがあるのですか。
(宮前紙業)
去年は弊社ではなく、3年ほど前は担当していました。
(記者)
当時はどのくらいの量を引き受けていたのでしょうか。
(宮前紙業)
年間114トンです。
(記者)
市に寄付するトイレットペーパーは月60本程度になるとのことですが、どのくらいの古紙が必要になるのでしょうか。
(宮前紙業)
歩留まりが6割程度なので、10キロの古紙から6キロ作られる計算です。
(3) 前橋市SDGsパートナー制度を開始します
(記者)
パートナー制度は何社ほど登録されているのでしょうか。
(政策推進課)
現時点では4社のみです。今後、広く募集をかけ、なるべく多くの企業・団体に登録してもらえるよう、周知したいと思います。
(記者)
目標の登録数は何社なのでしょうか。
(政策推進課)
100社以上を目標にしていきたいと思います。
(記者)
前橋市SDGsロゴを使用できるのは、これまでは市役所のみだったと思うのですが、これ以降は企業でも使えるようになるという事でしょうか。
(政策推進課)
これまでは別途申請をすることで利用できましたが、この登録制度に登録した場合は申請なしで活用できます。
(記者)
別途行うロゴの利用申請も残るのでしょうか。
(政策推進課)
ロゴの利用申請も残りますが、パートナーシップ制度について案内をいたします。
(記者)
協働アクション要件のところで、これは17の目標の内、どれに該当するのでしょうか。
(政策推進課)
11番の「住み続けられるまちづくり」になると考えています。ごみ削減についても、同様に考えています。
(記者)
17の目標のうち、2点を抽出していることに理由はありますか。
(政策推進課)
取り組みやすい活動で、皆さんに共通する内容なので、なるべく広く浸透するようにとこの形を選びました。
(記者)
県内でも、貧困やLGBTQなど、広く取り組んでいる企業もあるかと思うのですが、あえて外しているということでしょうか。
(政策推進課)
なるべく広くという意味合いで、もちろんそのような活動を否定する意図はないのですが、まずは環境問題からということで選択しました。
(記者)
「まずは」ということは、今後は拡大していくということでしょうか。
(政策推進課)
17の目標は、なるべく多く達成することが我々に求められることです。環境以外の分野もなるべく広げられるようにしていきたいと思っています。
(政策推進課長)
協働して取り組みやすいものとして、環境など動きやすいものを掲げていますが、企業・団体が独自に違う方向を取り組みたいという意見などは、どんどん引き出していきたいと思っています。幅広い活動を情報発信することで、SDGs全体をPRしていきたいと思っています。
(記者)
清掃活動か食品ロス削減といった2つに該当するものでないと、この制度の対象にはならないということでしょうか。
(政策推進課長)
独自に力を入れたいものは尊重したいと思います。1年に1回・2回、同じ日、週間に統一行動を投げ掛けて一体感を出していきたいと思います。そういった場合に、環境の分野がやりやすいと思いました。幅広くSDGsに取り組みますが、一体感を出すための切り口が今回のものとなります。
(記者)
今回対象となる企業・団体は全て市内に限るということでしょうか。
(政策推進課長)
基本的に市内企業ですが、市外の企業でも前橋で何かやっていきたいという声があれば、対象にしたいと考えています。
(記者)
登録のメリットとして、ホームページの紹介やSDGsのオリジナルロゴを使用できるとのことですが、市として金銭的な支援等はないということでしょうか。
(政策推進課長)
その通りです。情報発信で協力するという事業になります。
(記者)
実施要項の中、「登録の期間」について、募集期間後に今年度末日までが一旦の期限になると思いますが、条文を読んでいると半永久的に権利を有する認識を持ちました。当然、持続可能な活動をしているかどうかの確認がないと形骸化すると思うのですが、どのようにお考えでしょうか。
(政策推進課長)
まずは一旦登録をしてもらい、活動状況を聴取したいと思っています。独自の取り組みを各社それぞれホームページやSNSで発信すると思いますが、市のホームページやSNSでも定期的に情報発信していきたいと思っています。そのため活動を確認したいということと、先ほど申し上げた、みんなで何かやりましょうと呼び掛ける時に定期的に声掛けをするので、登録してそれきりではなく、これを縁に、何かあった時に声を掛けられる仲間になりたいと思っています。
その他
・市長の新型コロナウイルス陽性について報告
(記者)
体調は大丈夫でしょうか。
(市長)
コロナの症状はよく分かりません。ただ、体調は少しだるいなと思い、朝、市販の検査キットでチェックしたのですが、素人なのであまり奥まで入れられず、サンプルが取れなかったのだと思います。陰性が出たため、もう一度医師の検査を受けなければと思い、かかりつけ医を受診したところ、陽性が出たものです。したがって、ほとんど体調に対する課題は持っていません。
(記者)
医師で受けた検査はPCR検査でしょうか。
(市長)
いいえ、抗原検査ですぐに結果が出ました。保健所にかかりつけ医から連絡してもらい、現在、保健所から健康観察についての連絡を待っているところです。
(記者)
事務は副市長が代行されるとのことでしたが、オンラインで業務をされるのでしょうか。
(市長)
その通りです。本日も午前中に図書館関係の事務を私と副市長が行い、お昼にもブックフェスのスタッフミーティングを行いました。
(記者)
発熱ということですが、何度あったのでしょうか。
(市長)
今朝の段階では36度8分でした。私の平熱と比べて少し高めだったので、自前で購入していた検査キットを使用しました。
(記者)
隔離は自宅で行うのでしょうか。
(市長)
保健所からの指導を受けながら検討したいと思います。
(記者)
昨日まで症状は何もなかったのでしょうか。
(市長)
せきは出ていました。
(記者)
だるさは感じますか。
(市長)
今朝の時点では、多少のぼやっとした感覚と、せきが少し出る程度でした。
(記者)
新型コロナワクチンは何回接種しましたか。
(市長)
4回接種しました。
(記者)
前橋市は中核市のため保健所を持ってますが、政府が打ち出した全数把握の見直しについて、意見を伺います。
(市長)
私自身は、感染状況や医療機関の負担感など、政府が現時点での状況を踏まえて判断されたと思うので、正しいものと思います。
(記者)
市の保健所の負担軽減という意味では、どのように評価しますか。
(市長)
かなり効果のあるものだと思います。
(記者)
現在の症状はどんなものがありますか。
(市長)
だるさのみで、他はほとんどありません。熱は少しずつ上がってきていますが、まだ37度3分~4分ほどです。
(記者)
市長は基礎疾患はあるのでしょうか。
(市長)
認識しているものはほとんどありません。多少の高血圧がありますが、基礎疾患としてケアしているものはありません。
(以上で終了。)
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更新日:2022年10月05日