定例記者会見概要版(令和4年11月9日開催)

令和4年11月9日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和4年11月9日(水曜日)午後2時~

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 公共交通に関する連携協定の締結・MaeMaaSの社会実装を開始します

(市長)

本市が実施しているMaaSの取り組みについて、JR東日本とTOPIC(一般社団法人ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構)と連携して市民の交通を便利にする取り組みを始めることとなりました。詳細については担当部署及び代表者から説明いたします。

(交通政策課)

本市とJR東日本高崎支社、TOPICは、令和4年11月8日付けで「前橋市内公共交通の持続的発展に関する連携協定」を締結しました。本協定は、地域住民や本市に来訪した人たちの利便性やサービスの向上、さらにはデータ連携を活用した地域全体のモビリティの最適化を図り、個別最適な移動手段を提供していくという目的があります。

MaaS事業はさまざまな交通手段を組み合わせてシームレスに移動できる、経路検索・予約・決済のサービスです。本市では令和元年度から実証実験を重ねてきました。これまでMaeMaaSの構築をベースとして、Suicaとマイナンバーカードの連携による市民割引等、個別最適な交通サービスにも取り組んできました。

本日から連携協定の取り組みのひとつとして、MaeMaaSの社会実装を開始します。これに合わせて、新たにMaaS内のフリーパスとして「ぐんま1Dayフリーパス」も販売します。公共交通の持続的な発展に、JR東日本やTOPICと連携し、更なる市民サービスの向上を目指します。

(JR東日本高崎支社長)

MaeMaaSには「モビリティ連携プラットフォーム」を提供しています。MaeMaaSの社会実装に合わせて、ぐんま1Dayフリーパスを新たに提供します。これはMaeMaaS上で購入し、そのまま使用できます。MaeMaaS上で購入できることが今回の大きなポイントとなっています。市民の皆さんがより便利に利用でき、エリア内乗り放題となるので、私鉄を含めて楽しんでいただけるサービスを提供したいと考えています。

(TOPIC 代表)

前橋市が提供するMaeMaaSと、プラットフォームやシステムを提供するJR東日本高崎支社に対して、当団体は、マイナンバーカードによる市民登録機能や構想そのもののビジョン、プランの提案等の役割を担っています。この3者が1つのMaeMaaSを作り上げて、前橋市民の皆さんに使用してもらうことが重要と考えています。

当団体は、8月8日よりマイナンバーカードによる公的個人認証サービスを用いた認証基盤サービスとして「mytap」の提供を開始しています。このアプリには、スマホからマイナンバーカードを登録できる機能があり、MaeMaaS上でもマイタクと連携して、居住地や年齢の情報を登録できます。汎用的なものとして、さまざまなサービスに横展開したいと思っています。

今後のビジョンとしては、「Life Intelligence Mobility」、頭文字を取って「LIM」という、本人の意思やコントロールに基づくことを前提に、利用者が意識せずに必要な情報が必要なところに提供され、適切な割引や優待が適用され、検索・予約・決済が一体的なコミュニケーションの中で提供できること、さらにそれが交通以外の分野にも適切に提供できることをビジョンとして掲げています。

例えば、自分のプロフィール情報に、要介護で車いすに乗っていることを登録すると、それに対応したタクシーやデマンド交通が手配できる。あるいは買い物に行く時、買い物先での滞在時間も計算して、帰りのモビリティもセットで予約ができたり、学生であれば飲食店でも学割のサービスが受けられる等、本人がプロフィールとして登録しておくことで自然なコミュニケーションの中で交通と一体的にさまざまなサービスが受けられるような世界を目標として、この連携締結を契機に、今後ますます市民に利用されるMaaSを推進していきたいと考えています。

(2) 「前橋レンガプロジェクト」第二章を実施します

(市長)

レンガプロジェクトの第二弾がスタートします。担当するMDC(前橋デザインコミッション)より説明します。

(MDC代表)

前橋レンガプロジェクトについて説明します。昨年度の第一章では、市民の皆さんに呼び掛けたところ、826個のレンガの賛同をいただきました。この前橋レンガプロジェクトの目的は、広瀬川河畔のレンガに名前を刻むことだけが目的ではありません。前橋市の文化としてのレンガを、もう一度まちなかで再発見していくための機会として考えています。当初500個を予定していましたが、826個という当初の予定を越える大幅な賛同を得られたことで、資金的な余裕が生まれました。それを用いて、施工現場の見学会や前橋市のレンガの歴史の勉強会、前橋レンガのピザ窯を使って焼いたピザを食べる、手作りのレンガを家族と作る等のワークショップも行いました。広瀬川河畔に手作りしたレンガを自ら埋め込む体験もしてもらいました。今回の第二章で、どれだけの賛同が得られるかは分かりませんが、資金余力の中で、新しい前橋レンガを定着させるための活動を続けていきたいと考えています。

昨年のレンガのワークショップは、伝統的手法の窯が残っているということで、甘楽町の瓦組合に協力してもらい、昔ながらのやり方で実際にレンガを作りました。今年もこの活動を広げたいと思っています。今年の第二章の取り組みは事務局から説明します。

(MDC事務局)

MDCは広瀬川河畔工事に合わせて、今年度も記名レンガのプロジェクトを実施します。広瀬川は前橋市アーバンデザインの計画のもと、レンガを使った遊歩道整備を進めています。昨年度の第一期工事で好評だったレンガの刻印を第二期も実施します。

今回からクレジットカード払いも利用可能になりました。

対象地は広瀬川の諏訪橋から久留万橋までの220mで、定数は500個。11月9日時点で190個の賛同がありましたが、定数までまだ数がありますので、ぜひ多くの方に申し込んでもらいたいと思います。受け付けは12月4日までです。申し込みはMDCホームページからを原則としますが、MDC事務所への来訪でも可能です。賛同費は一般3,800円、個人会員は3,300円です。クレジットカード払いか銀行振り込みが選べます。まちづくりへの貢献や前橋市・広瀬川への愛着、広瀬川を訪れる楽しみとして、または子どもや孫の誕生記念等におすすめしたいです。前橋レンガプロジェクトでは前橋の文化や産業を支えてきたレンガを使って、中心市街地に素敵な街並みを作り出すため、レンガの魅力を多くの人に知ってもらう取り組みを進めています。市内外多くの人に賛同いただき、広瀬川を素敵な場所にしたいと思います。

 

(3) 「あかぎふくろう一家」のこれまでの取り組みについて

(市長)

2年前、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、東京から引っ越してくれたフクロウたちの物語のその後を報告します。すっかり前橋市民になって、頑張ってくれているとのことです。フクロウたちのお母さんが報告いたします。

(あかぎふくろう一家 代表)

これまでの経緯を改めて説明します。2020年9月初旬、都内のフクロウカフェ経営者からコロナ禍の影響で閉店せざるを得ない旨の連絡がありました。市内でスローシティ活動をしていた方に相談したことをきっかけに、フクロウ飼育経験者のサポート等もあり、1か月後、30羽のフクロウの一時保護を引き受けることになりました。フクロウたちの突然の移住に際して前橋市から特別住民票を発行してもらったのが、2年前の10月末です。

あかぎふくろう一家としてのモットーは「本来の豊かさを取り戻す」という言葉です。フクロウと共存することで、自然と寄り添う在り方や環境について等、たくさん学ぶことがありました。それらの経験を基に、講座やワークショップ、空間のリノベーション等行いました。

これまでの活動について説明します。市内外や県外でも、小さな子どもからお年寄りまで、フクロウに興味を持った人たちにフクロウの生態や魅力を伝える講座やワークショップ等で、たくさん触れ合ってもらいました。また、各地での出張イベントでは、赤城山にある若葉高等学園と共同開発した赤城ふくろうクッキーを販売し、フクロウのエサ代に充てています。今年5月には、千代田町に「MAISON de 梟」という実店舗をオープンしました。古い雑居ビルの3階をリノベーションして、まちなかに現れた森の洞窟をイメージし、フクロウも人間も安心できる空間としました。

フクロウには世界中にファンがいるので、前橋市にたくさんの人が訪れるよう、イベントやワークショップ等でコラボレーションをしていきたいです。各種SNSでも情報発信しています。各地での講座やイベント、実店舗でも会えます。現在、フクロウは11種12羽います。

(4) 令和4年度10月補正予算の専決処分について

(市長)

ウクライナ情勢やグローバル経済の中で、円安、エネルギー・食品価格の高騰等、生活が揺らいでいます。エネルギーの消費を抑える省エネ型社会にチェンジする良いきっかけとするため、ピンチをチャンスと捉えて、政府の交付金を活用した5つの補助メニューを考えました。市民・法人の皆さんに活用してもらい、負担を減らせればと思います。

(環境森林課)

省エネ家電買い替え補助と次世代脱炭素設備導入補助について説明します。

省エネ家電買い替え補助は、市内在住の家庭を対象に、エアコン・冷蔵庫・テレビ・洗濯機の4品目、3万円以上の省エネ家電に買い替えた場合に、購入費を補助します。対象期間は10月1日から2月28日までに設置したもので、補助率は1/3。1品目当たり5万円、1世帯2品目10万円を上限に補助します。申請受付は12月1日から3月3日までとなっています。申請書は市内の家電販売店や市役所2階の環境森林課、各支所・市民サービスセンターで配布するほか、本市ホームページにも公開します。

続いて、次世代脱炭素設備導入補助についてです。市内事業者が対象となります。対象設備は、EVや蓄電池、太陽光パネル、V2Hといった脱炭素化に資する4つの設備です。対象期間は10月1日から2月28日までとなっており、補助率は1/2です。1設備当たり100万円、最大4設備400万円が上限です。申請受付は12月1日から1月31日までです。申請書は市役所2階環境森林課で配布するほか、本市ホームページにも公開します。

いずれも詳細は広報まえばし12月号で案内し、順次ホームページで公開予定です。

(産業政策課)

省エネ機器等更新事業補助金について説明します。

市内で事業を営む個人事業主・中小企業者等に対し、事業用省エネ機器として業務用の空調・照明・冷凍冷蔵庫等の更新経費の一部を補助するものです。10月1日から2月28日までに更新・施工したもので、補助率は1/2、補助上限は200万円です。申請は11月1日から受け付けが始まっており、12月28日までが受付期限となります。対象は農業事業者、学校法人、社会福祉法人、医療法人、個人の診療所、NPO法人等、広く設定しています。なお、受付期間内であっても予算上限に達し次第終了となります。

(農政課)

施設園芸省エネ促進事業補助金について説明します。

市内施設園芸農家に対して、燃油高騰の影響を受けにくい省エネ型施設園芸への転換を図るための機器及び設備の更新や導入経費の一部を補助するものです。対象者は市内の施設園芸農家で、加温設備のあるハウス等で野菜や花卉、苗等を生産している農家です。対象経費は、ヒートポンプ・木質バイオマス暖房機、保温カーテンの多層化、内張り被覆資材等の更新・導入費となります。対象期間は10月1日から2月28日までに更新・導入したものです。補助率は対象経費の1/2となっており、補助上限はヒートポンプ等の暖房機材は400万円、被覆資材は100万円です。補助を併用することが可能なので、その場合は最大500万円となります。申請は12月28日までです。申請書は市役所7階農政課で配布するとともに、本市ホームページでもダウンロードできます。

(子育て施設課)

保育施設等物価高騰対策支援金について説明します。

この支援金は放課後児童クラブや認可外保育施設、民間保育所、認定こども園等に対し、エネルギー・食料品価格の高騰分等を県と、協調し支援するものです。

市内保育施設等を対象とし、実際の価格上昇分を上限に、4月に遡って12か月分支給します。対象は給食費、光熱水費、ガソリン代にかかる経費です。既に対象となる市内の保育施設等に対しては周知を行っており、県から要綱等が示された段階で申請を開始する予定です。

2 質疑応答

(1)  公共交通に関する連携協定の締結・MaeMaaSの社会実装を開始します

(記者)

MaeMaaSは従来版とどう変わったのでしょうか。

(交通政策課)

アプリ上の画面を、市民や来訪者が利用しやすいよう改修しました。

(記者)

MaeMaaSの社会実装としての第一弾が「ぐんま1Dayローカルパス」ということでしょうか。

(交通政策課)

その通りです。新しいサービスとして「ぐんま1Dayローカルパス」の販売が始まります。今後もサービスの更なる拡充や発展も順次提供させていただきます。

(記者)

利用状況等を調べて今後に活かすのでしょうか。

(交通政策課)

MaeMaaSだけの利用状況ではなく、市内のバスや鉄道等の公共交通、全ての利用状況を、一体的な公共交通データとして利用し、今後たとえば新しいデジタルフリーパスとして前橋市内が乗り放題になるサブスクリプション等の構築に活用していきます。

(記者)

1Dayローカルパスを使うと何がお得になるのでしょうか。

(JR東日本高崎支社長)

従来から、別のローカルパスは販売していましたが、今回のぐんま1Dayローカルパスは、より市民の皆さんが前橋市を起点として群馬県内やローカルエリアを回れる、利便性を高めたものとなっています。

MaeMaaS上で予約決済ができるため、新たに切符を買わなくて済むこともメリットのひとつです。

(記者)

JR東日本が自治体に協力した例は他にありますか。

(JR東日本高崎支社長)

MaaSではなく、連携協定ということであれば足利市と結んでいます。MaaSに関しての提携は、前橋市が第1号です。

(記者)

画面の改修をしたと聞きましたが、具体的にどこが変わったのでしょうか。

(交通政策課)

具体的には、デマンド交通の部分が大きく変わりました。これまでもデマンド交通を含む経路は検索できましたが、予約しようとすると、今までのシステムでは1からデマンド交通の乗る場所・下りる場所を入力し直す作業がありました。

例えばJR前橋駅から赤城山麓に行く際、大胡駅までは上毛電鉄に乗って、大胡駅からデマンド交通に乗り換えることになります。今回の改修によって、経路検索の結果に、デマンド交通をこの区間で乗るという情報が引き継がれた状態で、ダイレクト予約という形で画面の遷移ができるようになりました。MaeMaaSのトップ画面を見た感じでは変化がありませんが、そこから進んだ先の細かい点で、さまざまな改修を行いました。

(記者)

現時点で、MaeMaaSの登録者数は何人ですか。

(交通政策課)

登録が必要ないサービスもあります。デマンド交通やフリーパスの購入等、会員登録が必要なサービスの利用者としては、現在1,800人強となっています。

(記者)

新しく発売される1Dayローカルパスは、フリーエリア内の普通列車が一定額で乗り放題ということですが、群馬県内全域が対象になるのでしょうか。

(JR東日本高崎支社長)

両毛線では栃木県の小山までとなっており、高崎線では埼玉県の深谷等、一部接続されている路線もサービスの対象となっています。

また、バス路線もつながっているものは乗り放題です。また、エリア内でのJR以外の私鉄である、東武鉄道や上新電鉄、上毛電鉄も乗り放題となっており軽井沢へ行くにも利用できます。

(記者)

MaeMaaSはデジタル田園都市国家構想で、群馬県と連携して県内全域に広げるという話だったと思います。今後の見通しを教えてください。

(交通政策課)

MaeMaaSは県域への展開を、デジタル田園都市国家構想に申請して、採択されたものです。より拡充され、本市以外のエリアでもサービスが提供されるようになりますが、県域展開の第一弾としては2月頃の実装スタートを検討しています。どこまでのサービス提供ができるかも含めて検討中です。

(記者)

ぐんま1Dayフリーパスについて、今回新たに発行されるとのことですが、従来の1Dayパスとの違いを教えてください。

(JR東日本高崎支社長)

従来は紙ベースのものでした。新たに発売する物は、スマホ内で検索・予約・決済が完結するという特徴があります。従来の1Dayパスは新幹線が一部入っていたため料金も多少高額でした。今回は地元の皆さんが県内を巡る際に利用度が低いものを除いて、その分料金を下げました。

(記者)

JR東日本としては、今回の協定締結や1Dayフリーパスの販売等を踏まえて、どのようなところに期待していますか。

(JR東日本高崎支社長)

前橋市との連携で、市民の皆さんに利用を促進できるのではないかと思います。また、前橋市民以外でも、エリア内であればMaeMaaSに登録すると利用できるので、群馬県への旅行者にも使ってもらいたいと思っています。地域を盛り上げるという意味では、前橋市という自治体と一緒に取り組めることが、我々にとってメリットとなります。

(記者)

説明ビデオの中で「福祉関係にも発展する」とありましたが、具体的なイメージを教えてください。

(交通政策課)

マイナンバーカードとの連携で、個別最適化された取り組みができるので、例えば要介護者や障害者を対象としたサービスも今後MaaSの中でできる可能性があるのでビデオで紹介しました。MaaSは交通に限らず、飲食店との連携等も考えています。

(市長)

介護との連携について追加で説明します。例えば、介護事業者は朝、利用者の家に迎えの車を走らせています。それがMaaSで代替できれば、送迎の業務を社会の中で担ってもらえることになります。介護事業者にとっては、こんなに楽なことはないだろうと思います。このように色々な形で、交通が全ての社会インフラの核になっていると判断し、本市はMaaSに取り組んできました。

また、JR東日本の皆さんは、本当に勇気を持ってチャレンジに参加してくれたと思います。その背景には、Suicaがどれだけの価値を持つのかというものがあります。今までは電車に乗るための決済でしかなかったものが、マイナンバーカードという本人証明の機能まで持つことに、ある意味なるということです。もし前橋市民がタクシー・電車・バスを利用する場合には、さまざまな市民割引等が自動的に決済に反映されるようになります。200円払った際に、Suicaが自動的に判断し、50円分は後で市に請求する等、色々な形で市民にとって便利になります。これがもし買い物まで使えるようになったらどうでしょう。従来からある他の決済システム以上にSuicaが価値を持ち、障害者や高齢者、子育て世代に対する割引があったら、このSuica1つで完結する仕組みになる。そんな未来に期待して、JR東日本やTOPICに協力をいただきました。

(2) 「前橋レンガプロジェクト」第二章を実施します

(記者)

今年も甘楽町の職人が作るのでしょうか。

(MDC 代表)

今回の募集の中身は、元々工事で予定している素材としてのレンガに名前を刻むことが決定しています。賛同の数と資金余力に応じて、甘楽町の職人との企画が再びできるかどうかが決まります。

(記者)

アーバンデザインの計画について、広瀬川河畔のレンガでの整備はどのようなスパンで行うのでしょうか。

(MDC 代表)

アーバンデザインに基づく整備については、市の事業として行っています。昨年度は文学館周辺で工事を実施し、今年度は諏訪橋から中央前橋駅までの区間を工事します。市の事業として行っているものを、MDCがレンガの刻印の部分で手伝うという、官民連携のスキームです。

MDCとしては、今回が第二章です。第三章では、MDCの事業として馬場川通りの歩道・車道整備をレンガで行う予定です。アーバンデザインの波及効果として、レンガの街並みが広がる機会があれば、継続してこのような取り組みを続けたいと思っています。

(記者)

事業スケジュールとして、令和5年2月竣工予定とありますが、来年2月には太陽の鐘周辺エリアのレンガ舗装が完了するのでしょうか。

(市街地整備課)

工事自体は令和5年3月までを予定しており、名前を刻んだレンガを現場で舗装する作業を2月頃に予定しています。実際に歩いてもらえるようになるのは、来年の春頃を予定しています。

(記者)

2月の施工では、名前入りレンガの賛同に申し込んだ人が集まって、自分たちで埋めるのでしょうか。

(市街地整備課)

前回の施工時と同様に、レンガを並べる作業は工事施工業者が行います。賛同者につきましては、その状況を見たりしていただきます。

(3) 「あかぎふくろう一家」のこれまでの取り組みについて

(記者)

これからの活動案に、「空間の提供とリノベーションのアドバイス」とありましたが具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

(あかぎふくろう一家 代表)

フクロウと触れ合いたい人に向けて、「MAISON de 梟」の店舗で、1組限定で案内します。1DKの住居を全部解体して、モルタルを塗って、天然素材で作ったプロセスを、必要としている人に提供したいと思っています。

(記者)

当初、エサ代の確保等を目的にクッキーを販売する等、資金面で苦労されたと聞いています。現在もクッキーの販売は続けているのでしょうか。

(あかぎふくろう一家 代表)

毎月200枚のクッキーを販売して全国に発送しています。それでもエサ代を賄うのがやっとです。鹿児島から移住して来てくれた新しいスタッフもいるため、活動を拡大していきたいと思っています。

 

(4) 令和4年度10月補正予算の専決処分について

質問なし

 (5) その他

・官製談合による戸塚元副市長の逮捕について

(記者)

後任の副市長の任命について、予定はありますか。

(市長)

全く決まっていません。後任人事までに考えが至っていないのが現状です。大野副市長とも、今の体制で乗り切ろうという話し合いをしています。捜査の進展があり、色々な事実が分かってきたら、考えたいと思います。

(記者)

市長は、戸塚元副市長といつから面識がありましたか。また、戸塚元副市長は市長にとって側近のような立場だったのでしょうか。

(市長)

私が初当選した時に、戸塚氏は市役所勤務を終え、前橋生鮮卸売市場の場長だったかと思います。それが最初の戸塚元副市長との出会いです。今まで10年間という長きに渡って、前橋市の特別職として様々な形で私をサポートしてくれました。そのこと対しては、私は感謝を持っていますし、またこのような事件が公になっておりますが、事実を確認するまでは、まだまだ私は彼に対して信頼を持っています。

(記者)

逮捕された上武工業の山崎氏と市長は同級生のようですが、認識について教えてください。

(市長)

おっしゃるとおり、山崎氏は中学時代に私と同級で在籍・在校していたと存じています。水道関係の業務をやっていたことも全て承知していましたが、特に個人的な交友関係はありませんでした。

(記者)

警察の捜査に対して協力する意向なのでしょうか。また、現在前橋市役所のどの部署に捜査が入ったのかという現状を教えてください。

(大野副市長)

11月4日金曜日の夜半に、市庁舎と水道局で家宅捜索がありました。市庁舎では副市長室を含む秘書広報課、職員課、行政管理課、契約監理課、財政課、会計室、水道局では経営企画課、水道整備課に対して家宅捜索があり、資料の押収もありました。

(市長)

起きている事実はきちんと伝えたいと思っています。また、捜査には大いに協力したいです。捜査に協力することで、色々な事実を明らかにしてもらえるということだろうと思います。

(記者)

市長は警察からの事情聴取はありましたか。

(市長)

私自身は警察からの事情聴取の話は、一度もありません。

(記者)

副市長が入札に関しての責任を担う立場だったことや、前回の談合の事件を踏まえた調査委員会の委員長も務めていた点も含めて、任命責任についての受け止めはいかがでしょうか。

(市長)

もし仮に容疑が明らかになり、戸塚氏の責任が明確になれば、私の任命責任も大いにあり、その責任は免れないと思います。

(記者)

任期中に談合で2件の逮捕があったことについて、自身の進退等、考えていることがあれば教えてください。

(市長)

そのことについては、私なりに一度目も責任を取っています。また同様に考えたいと思います。

(記者)

具体的にどういった責任を取るのでしょうか。

(市長)

市議会議員や職員の皆さんと相談して決めたいと思います。

(記者)

前回の談合の事件を受けて、調査委員会という形で外部の委員が参加する委員会を立ち上げましたが、今回もそのような対応を予定していますか。

(副市長)

第三者委員会については、詳細は未定です。まずは捜査に協力をすることを大前提とし、検討して行きたいと考えています。

(記者)

第三者委員会の設置が検討されているものの、時期等具体的なものは未定なのでしょうか。

(副市長)

現段階では未定です。

(記者)

今回の談合では、入札制度を見直す前の令和2年10月のものも含まれていると思いますが、入札価格等が適切であったか等の具体的な調査はされるのでしょうか。

(副市長)

第三者委員会では、そのようなものも含めて考えていくと思いますが、詳細は検討中です。

(記者)

今後、上武工業の指名停止処分等、市としての対応はいかがでしょうか。

(副市長)

指名停止措置の要綱に照らすと、逮捕は指名停止の要件に当てはまります。その手続きを現在行っております。

(記者)

戸塚元副市長には接見できていますか。

(副市長)

接見はできていません。

(以上で終了。)

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更新日:2022年11月29日