定例記者会見概要版(令和6年4月12日開催)
令和6年4月12日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和6年4月12日(金曜日)午後2時~2時30分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
冒頭
(市長)
新年度初めての記者会見となります。年度替わりで人事異動があったり新規の採用職員を受け入れたり、市役所内も新しい体制でスタートしたところです。例年と違い、暫定予算でのスタートです。今年度の予算編成については、今まさに佳境に入っているところです。そのような意味では当初スタートする事業はまだ始まっていないのですが、市役所職員一丸となってこの前橋市役所から前橋中を明るく元気にしていきたいと頑張っているところです。それぞれの職員の働きにも注目をしていただけたらと思います。
1 案件説明
(1) 「ヒストリア前橋」のオープンと併せ3者の連携事業を行います
(市長)
JR前橋駅に近接するアクエル前橋内に、前橋の歴史を伝えるエンターテイメントミュージアム「ヒストリア前橋」が4月26日(金曜日)にオープンする予定です。江戸時代に関東の華とも称された絹産業と共に発展した前橋の歴史を、市内外に発信する場所になります。このオープンに際して、株式会社コシダカプロダクツ、前橋西ロータリークラブ、前橋市の3者で連携プロジェクトを実施します。
前橋西ロータリークラブの皆様からは、旧前橋駅舎の絵画を提供していただくことになっています。前橋市からは、航空写真を提供します。本事業は官民が連携し前橋市の歴史を掘り起こすことで、新たな価値の創造に繋げ共に地域の魅力が発信される拠点となることで、市民の地域への誇りや愛着を高めていこうと考えております。
また、開館する場所であるアクエル前橋は、同じ階に本市の「高校生学習室」や県有施設「tsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORY-」があり、若い世代の方々もたくさん利用しているフロアなので、次世代の皆様にも前橋の歴史を伝えていきたいと思います。
また、市内外からの来訪者にもぜひ「ヒストリア前橋」に寄っていただけたらと思っております。詳細につきましては、株式会社コシダカプロダクツの佐々木代表取締役社長からご説明いただきます。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
当館につきましては、「4つの危機」と「政治の民力」が最大のテーマとして開館を予定しております。面積は約30坪で、アクエル前橋の2階に設置します。
入り口を入ってすぐのガイダンスエリアの床に前橋の地図(直径8m)を映し、この中でさまざまな情報を取得できます。こちらがイントロダクション(説明)の空間で、そのあとにメインのシアターがあります。
4つの危機を約11分の映像にまとめたアニメーションは見ごたえがあります。5つのテーマを1つ1つ解説していますので、実際に歴史の細かいところを見るスペースもございます。定期的に映像を入れ替えながらの展示を計画しています。
本施設は4月26日(金曜日)10時オープンを予定しています。オープンに先立ち、16日(火曜日)から22日(月曜日)までの13時から17時までプレオープンを予定しています。その後、4月23日(火曜日)11時から開所式を予定しておりますので、メディアの皆様はぜひお越しください。
(2) 商店街を舞台に「いつものもしもCARAVAN」を開催します
(市長)
過去2回ココルンシティで株式会社良品計画が「いつものもしもCARAVAN」を開催しています。昨年2月に「まちなか活性化の取り組みに関する連携協定」を本市と株式会社良品計画とで締結しました。その関係もあり、3回目となる今回は前橋中央通り商店街において、「防災×発見×地域コミュニティ」をテーマにした防災イベント「いつものもしもCARAVAN」を開催します。まちなかの商店街で開催するのは今回が初めてです。
イベントの目的は地域とのつながりを深めながら、防災意識の向上を図ることです。特に商店街においては、アーケードや建物同士が近く道が狭い場所等があり、災害時の危険が多く存在していることから、身の安全を確保する意識の向上について、「いつものもしもCARAVAN」を通じて、啓発をしていきたいと思っております。また、今回はにぎわい商業課のマチスタントと無印良品前橋中央通り商店街が考えた「いつものもしもMAP」も作成・配布し、まちなかにおけるもしもの時の防災知識をより一層身に付けていただければと思っています。
第1回、第2回の開催と同様に防災グッズの使用体験や、クイズなど楽しく学べるコンテンツに加え、さまざまな体験ブース、スタンプラリーなどバージョンアップして開催する予定となっております。まちなかに来ていただき、実際にどのような危険があるか一緒に考える機会にしていただければと思います。詳細につきましては、株式会社良品計画の担当者からご説明をいただきます。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部 中村支部長)
前橋中央通り商店街を舞台に「いつものもしもCARAVAN」を開催します。既に過去2回、朝日町のココルンシティの公園で開催しています。
日時は4月20日(土曜日)、21日(日曜日)の2日間、場所は前橋中央通り商店街、中央イベント広場、そして店舗を舞台に開催します。過去2回のイベントでは、たくさんの子ども達にも参加いただきましたが、今回も同様の内容となっており、市役所防災危機管理課や消防署の職員にもご協力をいただいております。
また、パトカーや白バイの試乗体験などがあるほか、にぎわい商業課の協力により「いつものもしもMAP」を作成しました。トイレやAEDがどこに設置されているのかをこのマップで簡単に確認することが可能です。まちなかを舞台に開催するのは全国でも初めての試みなので試行錯誤しながら準備を進めているところではありますが、たくさんの方に楽しみながら防災知識を知っていただく機会になればと思っております。
その他
2 質疑応答
(1) 「ヒストリア前橋」のオープンと併せ3者の連携事業を行います
(記者)
入館料と開館時間、休館日を教えてください。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
入館料は一般500円、小中学生・65歳以上が300円、未就学児無料、学習目的の方は100円で計画しています。
開館時間については10時から17時、休館日については、毎週火曜日を定休とし、火曜日が祝日の場合は翌日を休館日と予定しています。
(記者)
展示は前橋の歴史を伝えるものの中でも江戸時代がメインだと認識しましたが、今後展示内容を変更する計画はあるのでしょうか。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
現時点ではありませんが、いずれ検討を進めていきたいと考えています。
(記者)
メインはやはり江戸から昭和くらいでしょうか。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
江戸時代に河川の決壊等自然災害がありましたが、それから昭和20年の前橋空襲までの歴史がメインです。
(記者)
3者連携のプロジェクトということですが、今後どのような計画があるのか、どのような考えがあるのかを教えてください。
(政策推進課)
今回は前橋市の玄関口であるJR前橋駅にミュージアムがオープンすることを、3者で情報発信をしていくというプロジェクトです。今後の計画は未定ですが、3者でヒストリア前橋を中心に情報発信を継続していきたいと考えております。
(記者)
具体的な情報発信方法の考えはあるのでしょうか。
(市長)
基本的には3者がそれぞれ発信していくということになりますが、それぞれの強みを生かしながらターゲットに向けて情報を届けていきたいと思っています。
本件とは別に平和資料館の建設に向けた動きもあり、歴史まちづくり計画も動き出しているところです。前橋の歴史をこれからどのように掘り起こして、広く伝えていくのかが1つ大きな柱となるのだと思います。
今後も民間と連携しながら情報発信の取り組みを増やしていきたいと考えていますが、まずはスタートとして「ヒストリア前橋」のオープンと共に情報発信の動き出しができればと思っています。
(記者)
エリアマップにイベントスペースがありましたが、今後このイベントスペースで予定されているイベントはありますか。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
現時点で具体的な予定はありませんが、このスペースを使い、歴史に関する講演や催し物などの計画をしていきたいと思っています。
(記者)
歴史まちづくり計画の関連でJR前橋駅に旧駅舎を作りたいというお話がありましたが、現時点での歴史まちづくり計画案の考えについて教えてください。
(市長)
歴史まちづくり計画については市内で20以上の事業が盛り込まれている計画になっていますが、その中のどこを具体的に進めていくのかは現段階では決まっていません。予算もかかることですし、これからしっかりと進め方を検討しながら取り組んでいきたいと思います。現状では前橋駅の旧駅舎について具体的な話が出ているということではないと認識しています。
(記者)
今井清一文庫に寄せられた関連書籍はどのようなジャンルのもので、どれくらいの蔵書があるのか教えてください。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
関連書籍は、今井先生のご遺族から寄贈いただいたものでジャンルは多岐に渡っています。
4,000冊ほど寄贈いただき、スペースの都合で2,000冊展示しています。今後は展示物を定期的に精査し入れ替えを行いたいと考えております。
(記者)
今井清一文庫に寄せられた関連書籍は基本的にはご遺族からの寄贈でしょうか。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
はい。そのとおりです。
(記者)
館内のみでの閲覧が可能ということでしょうか。
(株式会社コシダカプロダクツ 佐々木代表取締役社長)
そのとおりです。貸し出しは考えておりません。
(2) 商店街を舞台に「いつものもしもCARAVAN」を開催します
(記者)
これまで、朝日町のCCRC内で2回開催したということでしょうか。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部 中村支部長)
2022年の10月と2023年の10月に2日間、計4日間実施をしました。
(記者)
前橋市では今回が3回目で、メイン会場は前橋中央イベント広場でしょうか。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部 中村支部長)
メイン会場は、中央イベント広場と前橋中央通り商店街のアーケードになります。
(記者)
商店街を舞台にした開催は全国初とのことですが、無印良品が全国各地で色々な取り組みをする中で、商店街を舞台にしたのは前橋市が初めてという認識でしょうか。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部長 中村支部長)
はい、そのとおりです。その他にも東京、新潟、岐阜、広島等でも同様の取り組みを行っておりますが、基本的には大きな公園を会場としています。
(記者)
まちなかを会場にした理由を改めてご説明ください。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部 中村支部長)
昨年2月10日に前橋中央商店街に出店し商店街の方々と話をする中で、前橋市は災害が少ないが災害意識は近年高まっているという話を聞きました。
また、これまで、朝日町で開催した取り組みを商店街商店街のアーケード内でできないかというお話をいただいたことが、今回まちなかで開催するきっかけとなりました。
(記者)
朝日町で開催していたイベントに参加した方から声がかかり、今年からまちなかで始めるということでしょうか。
(株式会社良品計画 営業本部群馬支部 中村支部長)
はい。昨年末ごろに具体化できないかというお話をいただき、今回開催に至りました。
その他
上信電鉄の踏切事故における本市の対応について
(市長)
9歳の女の子が亡くなるという大変痛ましい踏切事故が4月6日(土曜日)にあったことは、大変残念だったと思っております。県知事会見によると遮断機や警報機のない4種踏切については廃止をするとの報道がされていますが、本市の現状としましては、同様の踏切は上毛電気鉄道の3か所となっています。これまでも第4種踏切の削減に向けて、上毛電気鉄道と協力し削減してきましたが、残っている3か所についても、相談、協議を行い削減していきます。
本市の対応としましては、市内の小中学校や保育園、幼稚園に対して踏切を横断する際の注意を促すとともに、まちの安全ひろメール等で市民に注意喚起を行なったところです。今後も上毛電気鉄道と協力し、踏切の対応に努めていきたいと思いますし、交通安全教室においても改めて注意喚起を徹底していきたいと思っています。追加の報告に関しては以上となります。
(記者)
残りの3か所について相談、協議をとのことでしたが、既に協議を始めているという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
今回を契機にというよりも、これまでも廃止に向けた協議を続けてきていて、現状で3か所残っているということになります。
(道路建設課)
3か所の踏切ですが、平成27年・28年度頃に調整し、出来るところから進めています。先日、上毛電気鉄道と協議をし、これを機にしっかりと連携しながら、地元の自治会等、近隣の住民の方に対して、第1種の踏切にするのか廃止にするのかということを協議していきたいと考えています。
(記者)
平成27・28年度頃から調整を始めたということですが、もともと何か所あったものが現時点で3か所まで減っているという経過が分かりましたら教えてください。
(道路建設課)
調整をはじめた平成27年時点の数値は把握していませんが、県とお互いの共通認識で把握しているものは、本市で18か所あり、そのうち3か所がまだ対応ができていないという状況です。
(記者)
資料に18か所が載っていますが、右に対策年度が載っているのと載っていないものがあり、載っているのは第4種から第1種に変えたとのことですが、載っていないのは古くてデータがないということでしょうか。
(道路建設課)
道路建設課で確認したところ、把握ができなかったというところです。上毛電気鉄道では把握しているかと思います。
(記者)
18か所全てが上毛電気鉄道の第4種踏切で市道にあるということでしょうか。市が協議しているということは市道だから道路管理者として協議しているのでしょうか。
(道路管理課)
市道としとして認定されている路線と、認定されていない箇所があります。
(記者)
市道ではないところは何道ですか。
(道路管理課)
認定外道路となります。市道と認定されていませんが、市が管理している道路です。
(記者)
市道と認定外道路以外の県道、国道には前橋市内にはないということでよろしいのでしょうか。
(道路管理課)
県道と国道にある第4種踏切については市で管理を行なっていませんので、はっきりとしたことが答えられません。
(記者)
前橋市内の全ての第4種踏切ということではなくて、認定道路など前橋市が関わっている第4種踏切が18か所あったのが3か所まで減ったということでしょうか。基本は、残りの3か所は廃止の方向で進めるということですか、それとも廃止と第1種は同じく等しく選択肢としてあるということでしょうか。
(道路管理課)
廃止にするか第1種管理にするのかは、地元自治会や近隣住民と話し合いをしながら決めたいと思います。
(記者)
確認ですが、国道、県道に関しては一切表記されていなくて、あるけれど表記していないということでしょうか。
(道路管理課)
国道や県道が通っている第4種踏切があるのかは、確認してみないと分かりません。
(交通政策課)
国道や県道も含めて上毛電気鉄道が所有している第4種踏切が残り3か所という認識です。
(市長)
認定外道路は、車も通れない人が通るだけのところです。そうした認定外道路の踏切が1か所あります。
(以上で終了)
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更新日:2023年05月01日