定例記者会見概要版(令和6年5月10日開催)

令和6年5月10日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和6年5月10日(金曜日)午後2時~2時30分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します

(市長)

本市が総合計画に位置づけている「市民一人ひとりが個性と能力を生かし、個々に輝くことにより新しい前橋らしさを創造するまち」の実現に向けた取り組みの一つとして、株式会社西武ライオンズ・サッポロホールディングス株式会社・本市による連携事業として「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します。この取り組みは、株式会社西武ライオンズ・サッポロホールディングス株式会社の提案により、平成28年から令和元年まで継続して実施していましたが、令和2年から令和5年までの4年間はコロナ禍で実施できず、今回は5年ぶり5回目の開催となります。

実施内容は、8月20日(火曜日)の本市でのプロ野球の試合日にハンディキャップのある児童・生徒とその家族を招待することと招待を受ける児童・生徒の美術作品を元に制作したメッセージボードをサッポロホールディングス株式会社の広告用フェンス看板に掲出します。本日は株式会社西武ライオンズの奥村代表取締役社長とサッポロホールディングス株式会社の征矢顧問にお越しいただいておりますので一言いただきたいと思います。

(株式会社西武ライオンズ 奥村代表取締役社長)

小川市長からお話がありましたとおり、コロナ禍で実施ができなかった私たちの試合を、ここ群馬県前橋市の上毛新聞敷島球場に8月に開催する運びとなりました。まず、ご尽力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。また、開催に合わせまして、サッポロホールディングス株式会社と前橋市都市魅力アップ共創推進事業の一つとなります「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」の再開ができることを大変喜ばしく、嬉しく思っています。群馬県は私どもの本拠地である埼玉県に隣接し、私どものチームにはエースといわれる高橋光成投手、そして柘植捕手、蛭間外野手といった群馬県出身の選手もいます。8月20日(火曜日)の試合には多くの前橋市民の方々にリアルな試合を観戦していただきたいと思っています。

また、私どものホームグラウンドでは、6月2日(日曜日)にエビスビールデーと題して、ベルーナドームの駅前広場で前橋市のPRブースも出店いただくことになっています。前橋市からベルーナドームまでは車で約1時間なので、こちらにも前橋市民の方々にお越しいただき楽しんでいただきたいと思っています。

(サッポロホールディングス株式会社 征矢 真一顧問)

前橋市・株式会社西武ライオンズとこうした機会をいただけることは大変嬉しく思います。その中でも、私どもとしては、ハンディキャップのある児童生徒や家族の方々を8月の開催時に招待したいと思っています。私どものシンボルマークである星、輝く星にひとりひとりがなっていただくような前橋市の進められている方向に少しでもお役に立てればと思っています。事前に6月にはベルーナドームでサッポロビールのエビスビールを冠にしたエビスビールデーがあり、そこでしっかり本事業のPRと前橋市の観光スポーツなどいろいろな面のPRブースも設けて、皆で元気にコロナ禍から復活してリアルな世の中を楽しんでいただきたい、そのような夏にしたいという思いで、今回開催させていただきます。ぜひ皆様のご協力をお願いします。

(2)まえばし市民ミュージカル「灰になった街」出演者募集

(市長)

来年の8月に公演を予定している、まえばし市民ミュージカル「灰になった街」の出演者の一般公募を開始します。「灰になった街」は、昭和20年8月5日の前橋空襲の悲劇を描いた三部作の第一作で、来年が前橋空襲から80年となることから、来年(2025年)の8月2日、3日の二日間、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホールで公演を行う予定です。市民ミュージカルのため、出演者は広く一般公募で募集しオーディションで決定します。以前、私もこのミュージカルを観劇しましたが、自分の友人も出演していて、経験がない人でも練習をしてこんなに素晴らしい演技ができるのか、歌はこんなに声が出るのかと感動したことを覚えています。ミュージカルを通じて新しい自分に出会ってみたい方、舞台に立つ夢をお持ちの方など、多くの方の応募をお待ちしております。本日は「灰になった街」の脚本、演出を手掛ける新陽一総監督にお越しいただいておりますので、ご説明をお願いしたいと思います。

(まえばし市民ミュージカル実行委員会 新 陽一総監督)

前橋市民ミュージカルは2013年の夏頃に山本龍前市長から2008年に前橋女子高等学校音楽部が公演した「灰になった街」を戦後70年の2015年に市民で上演してもらえないかと、当時部活の顧問をしていた私のもとに要請がありました。その後2014年にまえばし市民ミュージカルを発足し、2015年に「灰になった街」を公演しました。その時の参加者は81名でした。その後2017年に「ウォーアイニー」、2019年に「鎮魂歌」と3作品を市の事業として公演しましたが、その後は市と共催という形でまえばし市民ミュージカル実行委員会が公演を続けています。

本来であれば2年に1回の公演なので、2021年に公演する予定でしたが、コロナ禍により休止し昨年2023年に3部作の第1作「灰になった街」を公演しました。この前橋空襲3部作のうち、1作目の「灰になった街」と2作目の「ウォーアイニー」は日中を結ぶ話で、3作目の「鎮魂歌」は日米を結ぶ話です。爆弾を落とした側の話も織り交ぜた非常にスケールの大きい作品となっています。本来は、これをローテーョンしていくため、来年は「ウォーアイニー」となるところですが、来年は戦後80年という節目の年なので、最も記念碑的作品である「灰になった街」を昨年に引き続き公演します。

「灰になった街」は前橋の史実を基に私が脚本を書き、前橋市出身の作曲家、神山奈々さんが曲を付けました。前橋高等女学校、理研前橋工場、堤ケ丘飛行場、桑町商店街、片原饅頭などが登場しクライマックスが昭和20年8月5日の前橋空襲、比刀根橋防空壕でたくさんの人が亡くなった惨劇に至るドラマとなっています。

空襲を取り上げていますが、決して暗いだけの話ではなく、笑いあり、涙あり、戦時下をたくましく生きぬいた前橋市民の物語とな。このまえばし市民ミュージカルの特色はプロがいないことです。世の中に市民ミュージカルはたくさんありますが、その大半は東京などからプロを連れてきて、市民は脇を固めるという形だと思います。内容もコメディ系が多いと思います。練習期間は3カ月から半年だと思いますが、前橋市民ミュージカルは1年間という練習期間をかけて、全員がアマチュアで前橋空襲という大変シリアスな社会的意義のあるテーマを取り上げる全国でも稀なミュージカルだと思います。

このミュージカルを我々は前橋の文化として、継続していきたいと思っています。来年は戦後80年。今、ウクライナやロシアでは戦火が燃え盛っていますが、来年の戦後80年はどうなるかわかりません。その時に故郷で起こった戦争をミュージカルを通して体験するこのプロジェクトに多くの市民の参加を募りたいと思っています。出演者に前橋市民という制約はありません。約70~80名の参加を予想しています。オーディションといっても演技が上手な人やビジュアルの良い人を選ぶわけではないため、奮ってたくさんの方に参加していただきたいと思っています。

毎回、メディアの方々にはご協力をいただいておりますが、今回も色々な形でこの企画を宣伝いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

2 質疑応答

(1)「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します

(記者)

8月20日の敷島球場での試合に招待するハンディキャップのある児童生徒の人数を教えてください。

(株式会社西武ライオンズ 奥村代表取締役社長)

まだ人数は確定しておらず、詳細については今後詰めていきます。

(記者)

児童生徒の選定方法ですが、一般公募するというよりは、市も交えて選定するイメージでしょうか。

(株式会社 西武ライオンズ 奥村代表取締役社長)

そのとおりです。これから市とともに検討してまいります。

(政策推進課)

招待する児童生徒は市として学校の選定を含めて検討を進めます。

(記者)

例えば小学校から高校までなど、招待者の範囲等もこれから決めるのでしょうか。

(政策推進課職員)

現時点では児童生徒の範囲で考えており、今後検討してまいります。

(記者)

チケットの販売は、通常の試合と同様に正規の形式でしょうか。

(株式会社西武ライオンズ 奥村代表取締役社長)

そのとおりです。

(記者)

ライオンズで群馬といえば渡辺久信さんがおりますが、当日いらっしゃる予定はあるのでしょうか。

(株式会社西武ライオンズ 奥村代表取締役社長 )

常に試合に同行していますが、何か特別なイベント等は現段階では考えておりません。

(記者)

今回が5年ぶり5回目の開催ということですが、先ほど説明をされた取り組みはこれまで実施したことがあるのか、それとも今回初めて実施するのか教えてください。

(サッポロホールディングス株式会社 征矢顧問)

これまでの取り組みを継続しようと考えています。招待者につきましても、50名という枠で前回実施しているため、その枠で考えています。

(記者)

アート看板の設置も前回実施しているのでしょうか。

(サッポロホールディングス株式会社 征矢顧問)

前回も実施しております。それぞれの皆さんが描いたものを一つの看板にして掲出します。ハンディキャップのある方を対象にしており、他ではあまり例がない先駆的な取り組みです。

(記者)

これまでもエビスビールデーに前橋市のブースを設置しているのでしょうか。

(サッポロホールディングス株式会社 征矢顧問)

設置しています。

(記者)

ブースではエビスビールにちなんだ展示などもあるのでしょうか。

(サッポロホールディングス株式会社 征矢顧問)

前橋市がPRする食やふるさと納税を展示するものです。

(2) まえばし市民ミュージカル「灰になった街」出演者募集

(記者)

2023年に続き「灰になった街」を上演するとのことですが、変更点などがあれば教えてください。

(まえばし市民ミュージカル実行委員会 新総監督)

まえばし市民ミュージカルはメンバーが固定されていないため、メンバーが大幅に変わります。曲数も増やす予定です。全体で3時間の長いミュージカルですが、前回前々回で歌わなかった曲を増やし、今までとは違う場面を作っていこうと考えています。

(記者)

違う場面とは、具体的にどのような場面でしょうか。

(まえばし市民ミュージカル実行委員会 新総監督)

1つは理研前橋工場です。現在は理研鍛造株式会社として新前橋で操業しておりますが、理研の研究員グループが苦悩している時の歌を新たに加えようと考えております。

(記者)

空襲を経験された方が2023年のミュージカルを観劇したという記憶があるのですが、今回80年の節目ということで、空襲を経験された方との交流など関連の動きがあれば教えてください。

(まえばし市民ミュージカル実行委員会 新総監督)

特に具体的な話が出ているわけではありませんが、公演会場の昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)に空襲に関連した展示コーナー((仮称)前橋空襲と復興資料館)が来年には完成すると聞いています。そことタイアップしていろいろな企画を考えたいと思います。

(文化スポーツ観光部)

昌賢学園まえばしホールに設置予定の(仮称)前橋空襲と復興資料館については、今年度予算に議案として計上しています。80年の節目を迎えるため、関連事業も含めて検討しており、(仮称)前橋空襲と復興資料館の進捗状況も含め、折を見て説明させていただきます。

(以上で終了)

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更新日:2023年05月01日