第5回前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会議事録

審議会名

前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会

会議名

第5回前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会

日時

平成31年2月27日(水曜日) 午前10時10分から午前11時35分

場所

前橋市役所 11階南会議室

出席者

審議委員

西薗会長、土倉副会長、高山委員、植木委員、小林委員、石塚委員、松井委員

事務局

(都市計画課) 井上都市計画部長、金井都市計画課長、高瀬景観係長、高橋副主幹、鈴木主任
(建築指導課) 手島開発係長

欠席者・傍聴者

無し

議題

議案第1号 再生可能エネルギー発電設備の設置について

議案第2号 再生可能エネルギー発電設備の設置について

会議の内容

1 開会

(都市計画課長)
・定足数の報告
委員7名全員の出席であり、「前橋市自然環境、景観等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」第26条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。

2 議題
第一 会長選出
会長選出までの間、都市計画部長が進行役となった。会長への立候補者を確認したが立候補者はなかった。委員の中から引き続き西薗委員にお願いしたい旨の発言があったため各委員に諮ったところ、他の委員からの異議もなく西薗委員も了承したため、西薗委員が会長に選出された。

第二 副会長選出
副会長への立候補者を確認したが立候補者はなかった。会長から事務局案を伺いたいとの発言があったため引き続き土倉委員にお願いしたい旨を提案したところ、委員からの異議もなく土倉委員も了承したため、土倉委員が副会長に選出された。

第三 議事録署名人選出
前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会議事運営要領第7条第2項の規定により、高山委員と植木委員が指名された。

第四 議案上程
・議案第1号の審議及び審議結果
議案第1号について、事務局から付議書の朗読後、議案書及び資料に基づき申請地の状況や申請内容の説明を行った。審議した結果、原案どおり承認され、その旨を市長あてに答申することとなった。

・議案第1号に関する主な質疑
(西薗会長)
取付道路の部分の土地所有者は、パネル設置場所の部分と同じ方か。
(事務局)
今回の事業区域の土地は事業者とは別の方の所有地で、土地所有者もパネル設置部分と取付道路部分でそれぞれ異なるが、どちらも土地所有者からの使用承諾を得ている。
(土倉副会長)
雨水排水計算書が2種類(1,2)あるが、通路部分についての計算もしているということか。
(建築指導課)
1がパネル設置部分で2が通路部分である。今回は浸透処理ということで、それぞれに処理施設を設けており、1については浸透池を設け、図面に記載の矢印の方向に水が流れ込む計画となっている。2についても同様に浸透施設に流れ込む計画となっている。雨水排水を処理する区域が異なるため、それぞれで流量計算をしている。
(小林委員)
パネルの支柱の高さはどのくらいか。
(事務局)
3mである。
(小林委員)
フェンスの高さが1.5メートルなので、支柱がフェンスの上に1.5メートルくらい出るかたちになるので、単に基準を満たすためだけのフェンスの設置と捉えかねられないので、支柱の高さとフェンスの高さについて、一定の考え方が必要である。支柱が低ければフェンスが低くても効果はあるが、パネル下の空間を有効利用するような計画であれば、支柱も高くなる。その場合に、フェンスの高さが1メートルとか1.5メートルであれば、遮蔽をするという目的の外構部の意味がなくなってしまう。今まではこういう例がなく、道路から見たときの遮蔽という意味合いも満たしていたように思うが、今回は支柱が3メートルということで、1.5メートルのフェンスでは意味をなさない。
(事務局)
今回の事業区域は公道に接していないため、遮蔽するという基準を適用しなかった。
(小林委員)
個別の案件としてみればそうかもしれないが、ケースバイケースで判断するわけにはいかないので、一定の基準が必要かと思われる。
(西薗会長)
本件ではパネル下の空間が大分あるようだが、何か利用計画等はあるのか。また、門柱があるが、以前は別の利用だったのか。
(事務局)
営農型というタイプの支柱だが、今回の事業計画の中では営農を行うという計画にはなっていない。門柱について詳細は不明だが、地目は宅地なので、かつては建物があったようである。
(西薗会長)
石塚委員は事業区域周辺の状況をご存知か。
(石塚委員)
旧富士見村と金丸町の境界付近だが、昔から空き地が多い場所である。かつて建物があった土地もあるだろうが、造園会社が花木を植えていたような土地も多いと思う。
(都市計画課長)
補足だが、今回の事業区域の南側の土地については、同一人が代表取締役の別法人が太陽光発電を計画しており、すでに事前協議が終了している。南側の土地は公道に面しており、先ほど小林委員からご指摘をいただいたように、営農型の支柱を使った場合の遮蔽方法が課題となるので、今後検討させていただきたい。
(植木委員)
フェンスの高さが1.5メートルというのは、侵入防止が主目的で、中が見えるか見えないかということで設置したものではないと思う。
(事務局)
この件については小林委員にも相談させていただき、ある程度数値を出していければと思う。
(松井委員)
併せて、支柱の色も検討していただいたほうがいいと思う。
(土倉副会長)
住民説明会の浸透桝についての質疑の中で、管理・対策に関するレポートを提出することとなったと記載があるが、提出はされたのか。
(事務局)
配布資料に添付しているコメントが記載された排水計画平面図が提出したものである。

・議案第2号の審議及び審議結果
議案第2号について、事務局から付議書の朗読後、議案書及び資料に基づき申請地の状況や申請内容の説明を行った。審議した結果、原案どおり承認され、その旨を市長あてに答申することとなった。

・議案第2号に関する主な質疑
(松井委員)
周囲にも太陽光発電があるようだが、排水はすべて浸透式なのだろうか。ゲリラ豪雨などで問題が起きたことはないのか。
(石塚委員)
航空写真で見ると、北西方向(写真左上)が前橋市有林で事業区域周辺は別荘地として開発された場所だと思うが、現在は太陽光発電で開発が進んでいるところである。先日、間伐のためにこの辺りの山に入ったが、ところどころ雨水が入り込んだ跡があったり、一部で杉が倒れているところもあった。流れ込むとなると、市有林に流れ込むと思う。この場所は、申請地は狭いが全体としては広いところである。この場所は、いずれほとんどが太陽光発電施設になっていくという話は聞いたことがある。
(事務局)
条例の施行が平成28年12月1日なので、それ以前から事業に着手していた場合は条例の適用除外としている。ご覧いただいている航空写真は、平成28年11月に撮影されたものなので、現状は、これよりも太陽光発電施設が設置されている状況である。
(松井委員)
それらについて、雨水の問題などはないのか。
(事務局)
現時点では、そうした通報や相談等はない状況である。
(都市計画課長)
(申請地周辺は)分譲を行う目的で登記上は細かく分筆しているので、現時点での相談はないようだが、今後は申請される可能性がある。
(西薗会長)
道路に面してはいるが、現状は一般車両などが通る場所ではないのではないか。それでも、道路に面した部分は目隠し等景観上の配慮が必要ということか。
(事務局)
現状では、不特定多数の方が多く通るような場所ではないと思われる。前面道路は未舗装だが公道として認定されているので、景観上の配慮が必要な場所である。
(松井委員)
グリーンフェンスを使用すると記載があるが、どのようなものか。
(事務局)
市販されている植物の葉の形のネットを設置する計画である。
(松井委員)
あまり見かけないものだが、風が強い場所なので、きちんと施工及び管理がされないと、飛ばされたり傷んだりして却って景観が悪くなる恐れがある。
(事務局)
これまでに許可した案件では、遮光ネットを使用したものはあったが、本件と同様のものは無かった。前橋は風が強いので、しっかりと固定するよう業者に指導したい。
(小林委員)
このネットは景観上疑問が残る。
(西薗会長)
風対策や耐久性などからグリーンフェンスで本当に良いのかということは、審議会の意見として事業者に伝えていただきたい。
(高山委員)
資金計画書に記載された自己資金が二つあるが、どのような理由からこうした記載なのか。また、添付されている預金残高証明も資金計画書よりも少ないが、事業者からはどのような説明がされているのか。
(事務局)
支出欄の用地費用と工事費用に対応するかたちで、分けて記載している。また、用地は既に購入済みのため少ない預金額でもまかなえるという計画である。今後は、事業者から口頭で受けた説明についても、補足で資料に記載することとしたい。
(西薗会長)
一般論として一番困るのは、業者が事業途中で倒産してしまい、工事が途中で中断したり、完成した後も放置されたりすることである。そういったことがないように、資金計画書もきちんと確認ができるようにしておいていただければと思う。
また、先ほど説明があったように、今後、この周辺にも新たな申請がある可能性があるとのことである。本審議会での審議は申請ごとに行っているが、どこかの時点で全体としての景観はどうかということも整理していく必要がある。委員の皆さまからいただいたご意見も含めて、事務局には情報収集をお願いしたい。

3 報告事項
宮城地区柏倉町地内に民間事業者が計画している大規模(約19ヘクタール)な太陽光発電施設(既存施設の拡張)について、計画の概要、現在の状況及び今後の見通し等を報告した。

4 その他
・事務局より
・次回審議会について
現在、事前相談中の案件が複数あるため、新年度の5月から6月頃を目途に審議会の開催を予定している。日程については、後日調整させていただきたい。

5 閉会
(都市計画課長)

配布資料

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お問い合わせ先

都市計画部 都市計画課 景観・歴史まちづくり係

電話:027-898-6974 ファクス:027-221-2361
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2019年03月18日