第3回前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会議事録

審議会名

前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会

会議名

第3回前橋市再生可能エネルギー発電設備設置審議会

日時

平成30年5月31日(木曜日) 午前10時00分~午前11時50分

場所

前橋市役所 3階 32会議室

出席者

【審議委員 】
西薗会長、土倉副会長、高山委員、小林委員、石塚委員、林委員、
【事務局】
(都市計画課):井上都市計画部長、金井都市計画課長、高瀬景観係長、高橋副主幹、鈴木主任 
(建築指導課):手島開発係長

欠席者

植木委員

議題

  1. 開会
  2. あいさつ
  3. 議事
    1. 議事録署名人の指名
    2. 議案上程
      • 第1号議案 再生可能エネルギー発電設備の設置について
      • 第1号議案 再生可能エネルギー発電設備の設置について
      • 第1号議案 再生可能エネルギー発電設備の設置について
  4. その他
  5. 閉会

会議の内容

1 開会

(金井都市計画課長)

  • 定足数の報告
    7名中6名の出席であり、審議会条例第26条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。

2 あいさつ

西薗会長、井上都市計画部長

3 議題

第一 議事録署名人選出

 議事運営要領第7条第2項の規定により、高山委員と小林委員が指名された。

議案第1号の審議及び審議結果

 第1号議案、第2号議案及び第3号議案について、事務局より付議書の朗読後、議案書に基づき申請内容の説明を行った。現地の状況や審査基準ごとに申請内容等を説明し審議した結果、原案どおり承認され、その旨を市長あてに答申することとなった。

議案第1号についての質疑

高山委員

 資金計画書の単位について、収入欄は万円だが支出は違うようだが。

事務局

 支出欄は円単位である。今後は揃えるように指導いたしたい。

高山委員

 29区画に分けたのは、どのような理由からか。

事務局

 決定事項ではないが、将来的に区画自体を分譲することや区画ごとのオーナーを募って運営していくオーナー制を視野に入れて検討しているようである。

高山委員

 そのようなことはどこかに書いていただいた方がいいと思う。また、これまで回覧していた書類では、近隣住民説明会の内容等が添付されていたが、そちらも事前に配布していただいた方がよいと思う。

西薗会長

 分譲した場合にはオーナーが替わるが、運営について審議時点の内容が担保されるようなことをどこかに書いていただいた方がよいというご指摘と、近隣住民説明会の資料も添付していただきたいという要望である。近隣住民説明会の内容については先ほど説明があったが、回覧できる資料があれば回覧してほしい。

(資料回覧)

西薗会長

 議案第一号の周辺にはあまり住宅等はないようだが、近隣住民説明会には何名程度参加していたのか。

事務局

 参加者11名という報告を受けている。

高山委員

 事業区域の東にある大きな建物は何か。

石塚委員

 コンクリートの工場である。

西薗会長

 珊瑚寺の北側の森林は残るのか。

事務局

 珊瑚寺の北側と事業区域内西側の斜面の部分の森林は残る計画である。

小林委員

 財務チェックについては、事業開始後も運営していけるのか財務資料等の提出を求めて、最初の時点でよく確認した方がよいのではないか。
 また、添付資料の位置図と土地利用計画図に記載された区域が異なるようだが。

事務局

 区域が異なる理由だが、位置図には富士見ソーラーパーク合同会社の所有地の範囲が記載されている。土地利用計画図には、県の林地開発で残地森林として残すような指示があったとのことで、その部分を除いた実際に太陽光パネルを設置する部分が記載されている。

金井都市計画課長

 今後は、実際の事業区域に統一して記載するようにしたい。
 また、資力信用の部分も丁寧に確認していきたい。

石塚委員

 珊瑚寺側に浸透貯留槽というものがあるが、このくらいの容量で足りるのか。残地森林側は木が残っているので大丈夫かとも思うが。

手島開発係長

 本申請においては、各場所において地面に染み込む量を考慮した上で雨量計算を行い、排水計画を作成している。

事務局

 補足説明だが、本件については造成計画、排水計画を含めて、群馬県の林地開発の許可を受けている。林地開発の許可基準の大項目としては、「周辺の地域への土砂の流出又は崩壊などの災害のおそれがないこと」、「当該開発地の機能に依存する地域に水害を発生させるおそれがないこと」、「当該開発行為により水の確保に著しい支障がないこと」、「周辺の地域における環境を著しく悪化させるおそれがないこと」があり、そうした基準に基づき、群馬県で許可を行っている。

松井委員

 それは造成についてのみか。太陽光パネルの設置を前提としているものか。

事務局

太陽光パネルの設置を前提として、開発前後で雨量計算を行っている。

松井委員

 貯留槽の上にソーラーパネルが重なっているようだが、それは問題が無いのか。

事務局

 造成計画平面図を見ていただきたい。記載の矢印は雨が流れる方向だが、太陽光パネルの上に降った雨が流れた先にも貯留槽を設けており、必要な雨量を賄えるような考え方で設置されているものである。

松井委員

 構造上も問題は無いのか。

事務局

 パネルの架台は基礎を打つようなものではないので、パネルが貯留槽の上にあっても問題はないと考えている。

松井委員

 浸透するものの上に単管だけで組んだパネルがあると、雨が降ったり雪が降ったりした場合に、法面や貯留槽が壊れるようなことがないのか心配だが。

事務局

 本件については、事業区域の周りに沿って側溝が敷設されている。貯留槽は地下に埋まっているもので、そこで貯留しきれなかった余剰水や表面を流れてきた水は側溝で受けて、敷地南西の桝に集め、斜面下の水路に放流するという計画である。

松井委員

 外周すべてに側溝があるのか。

事務局

 先週現地を確認したところ、東側の道路側は斜面の上側になるため側溝はないが、その他の敷地北側、西側、南側については敷設されていた。

小林委員

 地表はどのようにするのか。

事務局

 このままである。

小林委員

 シートも敷かないのか。

事務局

 申請者の計画としては、土地利用計画図に記載のとおり、地盤仕上げは伐採後転圧のみとなっている。

土倉副会長

 立地環境概要書の排水先に関する概要に29区画の計画が書かれており、放流先がすべてU字側溝になっているが、区画によっては流れる方向が違うのではないか。

事務局

 本申請については、経済産業省の設備認定を29区画で受けていることから、本許可申請についても29件で受け付けているものである。
ただし、前提として29区画をまとめた一体の敷地とした林地開発により造成や排水を計画していることから、本来であれば1件ごとに造成計画と排水計画を審査することになるが、本件については、林地開発の許可を受けたことを前提として造成計画や排水計画の審査を行っていることから、区画ごとの放流先は特になく、29区画の最終的な放流先がU字側溝になるということで、すべて同じ表記になっている。
分かりにくいということであれば、表記について今後検討させていただきたい。

小林委員

 このような開発で一団地認定のようなものはないのか。

事務局

 本申請は一団の土地を29区画に分けているもので、FIT法に基づく経済産業省の設備認定を受けているが、同法は平成29年4月に改正され、同月以降の認定においては、特段の理由がない限り、一団の土地を分割して事業を行うことは原則として禁止となっている。

西薗会長

 今後は、一団の土地を分割して行うようなケースは原則としてないということである。
当審議会としては、一団の土地としての許可基準等に合っているかということを基準に審議することとなる。
 以上のような内容について、審議会の付議条件である条例の各号について行政の各部署で審査した限りでは、許可基準に合致しているということである。審議の中で意見や指摘が出たので、それらは事業者にお伝えいただき、付議書の原案どおりとしたいと思うがいかがか。

小林委員

 自然界には直線がない。直線がないところに幾何学的な形のものが入る。周りの風景と調和させる必要があるので、できるだけ調和させるようなフェンスの色や高さ、フェンスの角度、既に周囲にある太陽光パネルとの調和などに配慮していただくよう事業者に伝えていただきたい。

議案第2号についての質疑

松井委員

 フェンスを砂防指定区域のラインに沿って設置するということだが、排水計画平面図では、フェンスの位置が敷地境界のままである。
 また、浸透池にどのように水を導くのかがよく分からない。

事務局

 実際の計画では、砂防指定区域のラインに沿って設置する計画なので、図面の誤りであり訂正したい。敷地の南東側に事業区域線に沿って、昔使っていたと思われる既存の溝が浸透池方向に向かって掘られており、そちらを使って浸透池に水を誘導する計画となっている。

松井委員

 砂防指定区域線に合わせて溝が掘られているのか。

事務局

 砂防指定区域ではなく事業区域に沿って掘られている。

松井委員

 溝は素掘りか。

事務局

 現地を確認したところ、敷地の北東の一部には既設の側溝が敷設されているが、それより南側については、素掘りの溝を確認している。

松井委員

 それで十分ということか。

手島開発係長

 開発の技術基準に、一時雨水を貯留する場合、開発面積が0.1ヘクタール以上0.5ヘクタール未満の場合は、5年確率降雨強度で算出された流出量を30分間貯留できる容量となっており、今回はそのような施設として計画されている。当然、太陽光パネルを設置すればその部分は浸透しないので、そういった部分の浸透係数を考慮し、30分間の降雨量を算定している。
 本申請については、雨水を自然勾配により南の低い位置に設置した浸透池に誘導することで、30分間の降雨量を処理するのに十分な容量を計画している。

松井委員

 水路が素掘りのままということで、水が溢れてくるようなことはないか。

手島開発係長

 計算上は、素掘りの水路の有無に関わらず、自然勾配により水が流れる中で浸透係数を考慮して計算しているので、問題はないと考えている。

事務局

 補足だが、敷地南の角が盛り上がっており、流れてきた水をこの部分で一旦せき止め、沢の方に流れずに浸透池に流れるような形状となっている。

小林委員

 今回の申請地と河川境界線の間にある96-5という隣地は、今回の計画により分断されてしまうように見えるが、どこかの土地に続いているのか。

事務局

 公図上でも道がつながっており出入はできる。

小林委員

 その道の幅員はどのくらいあるのか。

事務局

 現状では舗装されてない畦道のような道路である。現状では、未利用地となっている。

小林委員

 土地所有者からは特に異論はないのか。

事務局

 特段ないようである。

西薗会長

近隣住民説明会でも質問事項もなかったようである。

高山委員

 維持管理計画書と立地環境概要書に、当初は88-1という土地があったが削除されている。
 また、記載された日付も平成29年8月で、申請書については今年5月の日付だが、それらはどのような理由によるものか。

事務局

 本申請の前に条例に基づく事前協議を行っており、事前協議の際にも同じ書類の提出を求めている。その際と内容的に変更がなかったことから、その書類の写を添付しているため、このような日付となっている。
 また、地番の訂正については、事前協議の際に既に訂正されていたもので、事前協議にも含まれていない。
 場所としては、今回の申請地の北側になる。申請者は、当初、今回の申請地と一体で計画していたが、間に道路が入っていることから、その道路を廃道とするか払い下げを受けないと経済産業省の認定もおりないということだったため、太陽光発電の事業区域に含めることを取りやめていたが、申請時に誤って記載してしまったため訂正しているものである。

西薗会長

 当初から、88-1は申請に入っていないということでよろしいか。

事務局

 はい。

小林委員

 申請地と88-1の間にある道路は、どこが管理している道路か。

井上都市計画部長

 馬入れのような道であれば、通常は市の管理である。認定道路ということではないが、おそらく耕作のための公共用の道路である。
 もともと、国の財産だったものを市に移管したものだと思う。

金井都市計画課長

 土地利用計画図では1.8メートル程度だと思うが、公図上は2.0メートル程度と思われる。

石塚委員

 近隣住民説明会の参加状況はどうだったのか。

事務局

 本件は説明会を2回開催しており、3月12日の説明会には5名、4月3日の説明会には3名で、合計8名の近隣住民の方が出席している。特に質疑や意見書の提出はなかったとのことである。

議案第3号についての質疑

小林委員

 休耕地や荒地、ゴルフ場など、今後、太陽光発電が進出してくることが予想される。そうした施設に再生可能エネルギー関連施設が進出してくるということが、現在我々が直面している問題である。赤城山の南麓に既存の施設がどのくらいあって、今後どのくらい申請があるかということが分かるのではないかと思う。

西薗会長

 既存施設の跡地に太陽光発電設備が設置されるのではということだが、現状でも、廃工場などに設置されることもあり、今後も可能性はあると思う。芝スキー場は特殊な事例かもしれないが、こうした規制の中で、今回規準にあったものをやられるということだと思う。

土倉副会長

 資料の最後に事前協議終了通知書が付いているが、受付番号が他の2件に比べて大きいのはどのような理由からか。

事務局

 第1号議案について、29件を個別に受け付けし番号を取っていることによるものである。

4 その他

事務局より

  • 次回審議会について
    現在、事前相談中の案件が複数あるため、9月頃を目途に審議会の開催を予定している。日程については、後日調整し連絡いたしたい。
  • 審議会委員の任期について
    各委員の任期が、平成28年12月1日から平成30年11月30日までとなっている。事務局としては、引き続き各委員にご協力をいただきたいと考えているので、ご承知おきいただきたい。

5 閉会

(金井都市計画課長)

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都市計画部 都市計画課 景観・歴史まちづくり係

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更新日:2019年02月01日