Q 前橋市は黒字なの?

 令和5年度の決算では、35億3,920万円の黒字（プラス）でした。

 法律により、黒字の半分以上を基金（貯金）に積み立て、経済情勢の変化で赤字（マイナス）になりそうな場合や災害が起きてしまった場合など、将来に備えることになっています。
 令和5年度のプラス分35億3,920万円のうち、20億円を基金に積み立て、残りを令和6年度の予算として使います。

 単純に安心とは言えません。
プラス、マイナスを計算する方法には、いくつか種類があります。過去のプラス分等を差し引いて計算する方法（単年度収支といいます）だと、令和5年度はマイナスになります。このほか令和元年度もマイナスでしたが、平成29年度、平成30年度、令和2年度、令和3年度及び令和4年度はプラスでした。

このため、令和元年度及び令和5年度は過去の黒字を取り崩して運営する状態であったと言えます。

 一方で、この数値のプラスが続くことは、毎年度余ったお金が貯まり続けることも意味します。自治体の主な収入は、市民の方々からの税金ですから、貯まったお金は行政水準を引き上げることなどで、市民の方々に還元する必要があり、結果としてある年度の単年度収支がマイナスとなってしまうこともあります。