令和元年度第2回前橋市自然環境保全推進委員会

審議会名

令和元年度第2回前橋市自然環境保全推進委員会

日時

令和2年2月12日(水曜日)
午後2時00分から午後3時30分

場所

前橋市役所本庁舎3階 33会議室

出席者

(1)自然環境保全推進委員

金井委員長、篠原副委員長、姉崎委員、大嶋委員、大森委員、金杉委員、小西委員、土屋委員

(2)事務局

大原環境政策課長、大山課長補佐兼環境森林係長、小渕課長補佐兼赤城森林事務所長、中島有害鳥獣対策担当係長、亀井環境森林係員

(3)自然環境調査(鳥類)業務受託会社

株式会社総合環境計画 永堀氏、高橋氏

欠席者

なし

議題

議事
<審議事項>
(1)前橋市自然環境調査(鳥類)について

<報告事項>
(2)次年度以降の自然環境調査実施方針について

その他

会議の内容

1 開会

大原環境政策課長

2 あいさつ

金井委員長

3 議事

議題に入る前に、委員会の成立要件の確認を行い、委員8名中8名の出席により本日の会議が成立していることが報告された。

(1)前橋市自然環境調査(鳥類)について

議長(金井委員長)
それでは、議題(1)前橋市自然環境調査(鳥類)について事務局より説明をお願いしたい。

事務局(亀井主事)
資料1「前橋市自然環境調査(鳥類)報告書(案)」及び資料2「前橋市自然環境調査(鳥類)概要版(案)」に基づき、説明を行った。

議長(金井委員長)
ただいま事務局から説明があったが、資料1について各委員さんから質問や意見などがあれば発言をお願いしたい。

小西委員
調査の結果について疑義はない。調査ルートは片道だけで、往復では調査していないのか。

調査会社(永堀氏)
調査時間内という意味では片道のルートである。調査を開始した場所に車を駐車しているため、同じルートを通って戻る間に確認された種は、時間外に確認された種として記録している。

小西委員
資料1の10ページの表3.2-1だが、本庁地区で比較的多くの種類が確認されている。考察にもあったが、利根川や前橋公園など環境のいい場所があるためだと考えられる。中心市街地でも多くの鳥が確認されているということは、県都前橋の自慢の一つとしていいのではないか。
これに反して、上川淵・下川淵地区は確認種数が少ないが、調査ルートをみると環境の変化に乏しい。環境の多様性に富んでいるところは確認種数も多くなると考えられる。
15ページの重要種だが、オオバンは群馬県のレッドリストで準絶滅危惧種になっているが、近年、オオバンは増えてきてよく見られる鳥になってきた。
21ページの外来種のホンセイインコだが、これは亜種ワカケホンセイインコのことだと思うが、種名で記載とのことなので、ホンセイインコでよい。ガビチョウ、カオジロガビチョウは全県的な傾向として個体数及び分布域が増えてきている。
過去の調査では見られたが、今回の調査では見られていない鳥について、これも全県的な傾向だが、コサギが少なくなっている。昔はシラサギといえばコサギのことだったが、コサギが少なくなった代わりにアオサギやダイサギ、カワウを含む魚食性の大型鳥類の数が増えてきている。昔はアオサギをみるためにわざわざ尾瀬までいったという話を聞いたことがあるが、今では信じられない。今回の調査で見られなかったからといっても、個体数が元々多くない種については偶然性があるので、この調査結果だけでは何とも言えない。
コハクチョウは今回の調査ではみられなかったが、昨年末は敷島公園あたりに飛来していたと聞いている。ハヤブサもこの前、群馬県庁に来た時に見かけた。本庁地区ではわりとハヤブサを見かけることが多い。ただし、ハヤブサはスズメのように個体数がいるわけではないので、調査の時に偶然見られなかったということである。
コアジサシは数十年前には、水産試験場に飛来して飼育池の魚を捕る姿も見られたが、最近では本当に減ってしまった。石の河原で繁殖するのだが、そういった繁殖地が少なくなってしまったことが原因として考えられる。

土屋委員
9ページの調査実施日について、調査の時間帯だが繁殖期は4時半前後、越冬期は6時半前後と記載されているが、冬の場合は日の出が7時近くになるため、6時半だと少し明るくなる程度だが、それくらいの時間帯で調査を始めるものなのか。

調査会社(永堀氏)
日の出と同時に調査開始できるようにするため、6時半から7時の間に調査を開始した。この時間から調査を開始すると鳴き声が確認しやすい。

小西委員
今回ジュウイチが見られたのはよかったと思う。この類でホトトギスはあまり減っている印象は受けないが、カッコウ、ツツドリ、ジュウイチなどが最近減っている。

調査会社(永堀氏)
15ページに重要種の確認状況を記載しているが、カッコウ、ジュウイチは両方とも1地点のみの確認となっているが、環境の変化によりこの場所では見られなくなったり、他の場所へ移ったりするなどの可能性がある。

土屋委員
資料編の中に「ドバト」と「カワラバト」が混在しているため、統一したほうがよい。

調査会社(永堀氏)
「カワラバト」で統一する。

小西委員
一般の人からは「ドバト」と呼ばれることが多いが、このような報告書であれば「カワラバト」がよい。

大森委員
資料編15ページの5.2個体数優占度等一覧は「優先度」となっているため、「優占度」に修正すること。

調査会社(永堀氏)
承知した。

姉崎委員
16ページから19ページで使われている重要種の写真について版権は問題ないか。

調査会社(永堀氏)
他の報告書でもこの図鑑を使用している経緯があるので、平凡社に問い合わせ等はしていない。

姉崎委員
通常であれば、指摘を受けることが多い。

調査会社(永堀氏)
確認する。

姉崎委員
遠くて見えにくいものを除いて調査で撮った写真があれば、それを入れる方がいいのではないか。

調査会社(永堀氏)
種の説明なのでわかりやすい写真を入れているが、調査中に撮影した写真と比較して、載せる写真を精査したい。

姉崎委員
調査して何がどれくらいいるのかという変動を追うことも大事だが、生息環境の変化、生息状況を正しく評価していくことが重要である。47ページ環境の変化について推察されているが、これを説明するだけのバックデータを得られるような設計にしてもらえるとよい。結局のところ環境が変わってきているから動物の動きも変わってきているわけで、食べ物があって、ねぐらがあればそこに来るものである。そういった環境があれば、排除しなければならないため、種数だけでなく一歩踏み込んだ形で調査すれば、結果をもとに対策を講ずることができる。調査結果に人との関わりの評価の部分があまり入ってこないことが多いので、人に対しての対策ができていない。自然環境を客観的にとらえていくことと直面している環境の評価が少しでも入ってくると調査結果が意味のあるものになるので、検討してもらいたい。

議長(金井委員長)
先日テレビ番組で赤城山の放送があった。それをみると、赤城山の山頂付近で野鳥が多く見られるようになってきたと言っていた。

姉崎委員
その番組については事前に自然史博物館に連絡があり、ほ乳類関係と確認されている鳥類について問い合わせがあった。
資料2の1ページだが、「鳥の調査とは?」のコラムは誰を対象にしているのか。

事務局(亀井主事)
コラムは広く市民の方に読んでもらえるように作成しているため、対象を絞っているものではない。

事務局(大山課長補佐)
対象を大人や子供に絞っているのではなく、主にイベント等に来てもらった市民の方々に興味を持ってもらうことと前橋市の状況を知ってもらうために概要版を作成している。一昨年で調査した魚類・水生生物の概要版は写真を多く盛り込み、難しいことは省いて編集したものを児童文化センターで小学5年生向けに実施している環境教室で活用している。概要版を児童向けにするなど対象を絞りたい場合には必要に応じて編集しているため、元の概要版自体はターゲットを絞って作成しているものではない。

姉崎委員
初心者向けに作成しているのであれば、イラストを入れるなど調査についてイメージがつくようにすると興味を持ってもらえるのではないか。例えば「一定の速さで歩きながら・・・」と記載されているが、時速約1.5キロメートルで歩くことがどれほど重要なのか説明がないと「一定の速さ」が分かりにくい。鳥の調査方法がいくつかあるということ紹介することが主目的かもしれないが、それぞれの調査の違いがわかると調査をやってもらうための入り口となる。

議長(金井委員長)
対象を絞る場合もあれば、一般論として作成する場合もあり、伝え方は難しいところではあるが、今回の概要版だけでなく、今後の概要版作成時にも今、話があったことには気を付けて作成してもらいたい。

小西委員
資料2の調査の名称だが、平成31年度とあるがこれでよいか。

事務局(大山課長補佐)
令和元年度に修正する。

小西委員
4ページのコラム「この鳥はいつ頃から見られる?」だが、答えが「夏頃~」と「冬頃~」となっている。しかし、夏鳥は春から秋に見られ、冬鳥は秋から春に見られるので、答えとすると「春頃~」と「秋頃~」になる。設問をもう一度検討してもらいたい。また、裏表紙のカイツブリの写真だが、これは幼鳥のため、写真の説明に幼鳥と加えるか、写真を成鳥に差し替えるなどしてもらいたい。また、前橋のシンボルである赤城山の写真があるといい。

事務局(大山課長補佐)
表紙に入れるようにしたい。

土屋委員
5ページのコラムだが、「渡来」と「飛来」が混在するため、どちらかで統一してもらいたい。

調査会社(永堀氏)
「飛来」で統一する。

姉崎委員
6ページのコラムだが、カワラバトの話をしているのに、「例えばカワラバトは・・・」と話が展開されていたり、文章の構成が読みにくかったりしているため、修正をお願いしたい。

大森委員
4ページで紹介されているカワウや6ページの外来種でガビチョウやカオジロガビチョウなど記載された場所の近くに写真があるとわかりやすいのではないか。

土屋委員
5ページコラムのジョウビタキの説明文だが、「越冬期は雌雄別々に・・・」とあるが、越冬期の話と繁殖期の話が混ざってしまっているため、修正してもらいたい。

(2)次年度以降の自然環境調査実施方針について

議長(金井委員長)
それでは、議題(2)次年度以降の自然環境調査実施方針について事務局より説明をお願いしたい。            

事務局(大山課長補佐)
資料3「次年度以降の自然環境調査実施方針について」に基づき、説明を行った。

議長(金井委員長)
ただいま事務局から説明があったが、各委員さんから質問があれば発言をお願いしたい。

小西委員
調査地点が減るというわけではなく、経費をなるべく削減するために知恵を絞ったということなので、特段問題はないと思われる。高崎市は調査を実施しているのか。

事務局(大山課長補佐)
実施していない。

事務局(大原環境政策課長)
他市の状況と比較されてしまうと(予算の確保が)難しいところである。

小西委員
前橋市と高崎市を比較して前橋市は自然との関わりが強いまちという気がするので、非常に特徴的な良い取り組みなのではないかと思うが、財政部門は厳しいのか。

事務局(大原環境政策課長)
毎回、予算折衝では厳しいところがあり、本課としても調査は継続していきたいので、このような形で了承してもらえれば、財政部門も納得しているところである。

大森委員
この見直しにより調査を10年インターバルで実施していくことになるが、レッドデータブックや環境省でも見直しのインターバルは10年のため、タイミングとしてはいい区切りとなる。しかし、10年という期間は、生態系に劇的な変化があるため、モニタリングの間隔としてはクリティカルな期間ともなりうることを認識しておいた方がよい。また、今まで1回の調査で14地点程度だった調査が27地点になることで、調査員の労力の問題が出てくる。調査のボリュームが増えることで、煩雑になり、調査のクオリティが下がることも懸念される。調査の仕様については真剣に検討してもらいたい。

事務局(大原環境政策課長)
調査の有効活用を図るようにと議会からもよく言われているところである。こういったデータがありながら、市民や子供たちは知らなかったということがあるようなので、より上手く伝わるように周知徹底していければと思う。

姉崎委員
調査以外の普及活動は今まで通りやっていくのか。

事務局(大原環境政策課長)
費用もそれほどかかっているものではないため、継続していく。

姉崎委員
この方法で調査すれば、比較しやすいと思われる。ただし、昨今の変化の中で10年に1回だと期間が空いているようには感じるものである。財政的な話はひっくり返るものではないので、環境基本計画を改定するための調査という位置づけでなければ調査の継続が難しいようであれば、提案のとおりで問題ない。

金杉委員
調査のインターバルが10年空くので業者に発注する調査だけでなく、一般の方のデータも取り込めるような仕組みがあるといいのではないか。

事務局(大山課長補佐)
市民調査でサクラ、ツバメ、セミの調査を実施しているので、その結果も報告書の中に組み込めるように工夫していきたい。

小西委員
デジカメも非常に性能が良くなって、素人が撮影した写真でも、種の判別のポイントさえ映っていればわかるものである。いつ、どこで撮ったのかも併せて提供してもらうのもいいかもしれない。

金杉委員
ツイッターで募集してみるのもいい。

姉崎委員
自然史博物館でも写真での問い合わせが多い。そういった窓口が1つでもあれば聞きやすくなるというのもある。メールで来た問い合わせを返すことで、さらに情報が来ることもあるため、そういったものを記録していく。地域に住んでいる方が一番情報を持っているので、そういった方が、自然に目を向けていく窓口を増やしていけるとよい。

大森委員
フィールドをもって活動している団体の赤城自然塾やサンデンなどとも情報交換していくことが望ましい。

事務局(大山課長補佐)
赤城自然塾は市の職員が出向しており、サンデンとは連携して環境の学び舎事業を年4回実施している。自然環境調査の結果も情報交換できるように検討していきたい。

その他

議長(金井委員長)
その他議題等はあるか。

篠原副委員長
野鳥の会で毎年実施している嶺公園の観察会の結果を今回の報告書と併せて報告するのはどうか。

小西委員
市が主催している野鳥観察会であれば、報告書に盛り込むかどうかは市の判断となるが、野鳥の会で実施している観察会の結果についてはデータとしてまとまってはいるが、市と一緒に報告するかは、ここでは回答できない。

大嶋委員
漁協からすれば、魚を食害するサギが気になるが、シラサギが集団で飛来する時は繁殖期なのか、コロニーはどこにあるかなど生態を知りたい。

小西委員
コロニーがどこにあるかまでは把握していない。アオサギやダイサギは昔、この辺りではあまり見られなかった鳥だったが、カワウと同じころに増えてきた。カワウのように魚だけを食べているのではない。

大嶋委員
カワウは害鳥で獲ることができるが、サギは獲れるのか。

小西委員
被害を受けているという証拠があれば有害鳥獣捕獲は可能だと思う。実際にアオサギを有害鳥獣で捕獲しているところもある。

事務局(小渕所長)
アオサギで被害を受けているのであれば、状況調査し、市や県で捕獲許可を出すことは可能である。ただし、漁協で管轄する場所が禁止区域であれば手を出すことは難しいので、県と相談していくことになる。

小西委員
カワウもアオサギもそうだが、沿岸部の方が魚の数が多いのに、なぜ魚の少ない内陸にやってきたのか、なぜ昔はいなかったアオサギがこんなに増えたのかわかっていない。

大嶋委員
春先にヤマメの稚魚を放つのだが、その次の日には何百もの数のシラサギがやってくる。

事務局(小渕所長)
当日配布資料「前橋市における鳥獣害対策の取り組みについて」に基づき、前橋市の取り組みについて報告を行った。

議長(金井委員長)
以上をもって議事を終了する。

5 閉会

大原環境政策課長

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更新日:2020年03月06日