第12回前橋市景観審議会議事録
審議会名
前橋市景観審議会
会議名
第12回前橋市景観審議会
日時
平成29年11月1日(水曜日) 午前10時00分~午前11時10分
場所
前橋市役所 3階 31会議室
出席者
【審議委員 】
小林会長、齊藤職務代理者、金井委員、坂本委員、能登委員、木村委員、赤堀委員、渡辺委員、三田委員、永江高崎河川国道事務所副所長(堤委員代理)
【事務局】
簑輪都市計画部長、金井都市計画課長、関口景観係長、塩澤副主幹、高橋副主幹
欠席者
金子委員、田村委員、山口委員
議題
- 開会
- あいさつ
- 委員及び職員自己紹介
- 議事
- 会長の選出
- 会長職務代理者の選出
- 議事録署名人の選出
- 報告事項
- 前橋市景観審議会について
- 広瀬川河畔景観形成重点地区について
- 前橋市景観重要建造物について
- その他
- 閉会
会議の内容
1 開会
(金井都市計画課長)
定足数の報告
13名中10名の出席であり、審議会規則第3条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。
2 あいさつ
蓑輪都市計画部長
3 委員及び事務局職員自己紹介
委員及び担当職員自己紹介
4 議題
第一 会長選出
会長選出までの間、簑輪都市計画部長が進行役となった。委員から前会長の小林委員に引き続き会長をお願いしたいとの発言があり、他の委員からの異議もなく、小林委員も了承したため、小林委員が会長に選出された。
第二 会長職務代理者選出
条例第27条第3項の規定により、小林会長が齋藤委員を指名した。
第三 議事録署名人の氏名
議事運営要領第6条第2項の規定により、金井委員と坂本委員が指名された。
5 報告事項
資料に基づき、「報告事項1 前橋市景観審議会」・「報告事項2 広瀬川河畔景観形成重点地区」・「報告事項3 景観重要建造物」について、事務局から説明があった。
報告事項2についての質疑
(渡辺委員)
既存の建物等については規制の対象になるか。
(事務局)
既存の建物等が基準に適合してない場合でも、すぐに改修等を求めるものではなく、改修の際等に基準に適合するよう求めていくかたちになる。
(渡辺委員)
補助金等はあるのか。
(事務局)
高質化を図るような工事に対しては、補助を検討している。新年度予算に盛り込むことで準備を進めている。
(渡辺委員)
建築物の建替えに対する補助はあるのか。
(金井都市計画課長)
今回は、建築物の新築や一定規模以上の増改築、模様替え等について基準を定めたので、そのグレードアップ分については助成を行う予定である。
現在、千代田三丁目の区画整理区域内については、先行的に助成制度を実施しているが、予算には限りがあるので、建物や工作物、駐車場等も含め助成金を新年度当初予算で要求予定である。3月議会で可決後には金額を示せる。
(小林会長)
施行日前の行為に対しては、どのように対応する予定か。
(事務局)
施行日前に始まった行為は、今回の基準の対象外となる。事前に計画が把握できるものに対しては、基準の内容を説明し、できるだけ基準に沿ったかたちでの施工をお願いするが、強制はできないと考えている。
(小林会長)
できるだけ情報が把握できるよう努めてほしい。
(能登委員)
地区内の広瀬川北側の更地の部分に何らかの建築物が建つという話を聞いたが、景観上どのような指導ができるのか。
(事務局)
平成30年4月1日以降に着工されるのであれば、条例や景観計画に基づく指導ができると思うが、それ以前に着工された場合は、そこまでの指導は難しいと思う。
(金井都市計画課長)
重点地区景観計画の8ページをご覧いただきたい。現在は、施行前のため規制はできないが、施行後であれば、例えば大きな建物であれば、事前に相談を行い、必要に応じて景観アドバイザーのアドバイスを受けながら、色彩などを決めていただく。
一般住宅については、景観法に基づく届出になる。今回の景観計画の中で、色彩のルールが抽象的であるが、「広瀬川や河畔緑地と調和する」と定めている。今後、8ページのフロー図にもある地元協議会を設立し、その中で広瀬川や河畔緑地に調和しているかということを協議していきたい。景観に調和しているものについては、適合通知を交付する。合わないものについては、景観法に基づく勧告や変更命令、罰則等もあるが、実際には指導をしながらルールに適合するよう審査していきたい。
(能登委員)
建築確認があがってきたときがスタートということか。
(事務局)
届出は、建築確認の30日前までに行っていただくことになる。
(金井都市計画課長)
大規模な行為については、建築確認の60日前までに事前協議を行っていただく必要がある。今回の広瀬川河畔地区では、一般住宅が届出の対象になったので、30日前までに届出をしていただき景観に関する審査を行い、建築確認に遅れないように対応したい。
(渡辺委員)
萩原朔太郎の生家跡がライトアップされているが、赤や青などの照明のため子どもたちが怖がっている。ああいった色彩は、計画に当てはまっているという解釈でよいか。
(事務局)
移築に伴うもので、永続的に行うものではないのではと思っているが、庁内のライトアップに関する会議などもあるので、ご提言については担当部署に伝えていきたい。
(齊藤職務代理者)
色彩の問題については難しいと思うが、どのように指導をしていく考えか。
(事務局)
今回の計画策定には、地元自治会や地権者、学識経験者等から組織する広瀬川デザイン協議会に携わっていただいた。色彩についても、マンセル値という数値による規制をした方がいいのではという議論もあったが、マンセル値の範囲に入っていても、その場所に合うかどうか判断するのは難しいだろうという意見があり、やや定性的で分かりにくい表現になった。
一つの指針としては、交通標識より目立つ色彩は使わないというものがある。ご指摘のとおり、判断が難しい場面も出てくると思うので、地元協議会と協議しながら進めたい。
また、写真を多く用いたパンフレットなども作成し、参考となる事例としていきたい。
(小林会長)
全国的には、色彩基準まで定めている自治体が100自治体くらいあると思う。必ずしも成功しているとは限らないが、成功している自治体を参考に進めていただければと思う。
(赤堀委員)
地元協議会の構成メンバーを教えてほしい。
(事務局)
地元協議会の構成については今後検討する。先ほどの、広瀬川デザイン協議会は基準作りのための組織だったが、これとは別に設ける予定である。
(金井都市計画課長)
自治会や地権者、事業者、前橋商工会議所や前橋観光コンベンション協会、地元の愛護会等にお声かけしながら、検討する考えである。色彩の基準はある程度必要だと思うが、市だけでは決められないので、他市のいい事例などを研究し、地元組織と連携しながら検討していきたい。
(金井委員)
地区の名称として、「朔太郎の散歩道」となっているが、地区内には他の詩人の詩碑もあるし、朔太郎の詩碑にしても、他の場所にあるものもある。そういったものは移設するのか。
(事務局)
「朔太郎の散歩道」の名称については、地区内に前橋文学館などもあるため、広瀬川デザイン協議会の中で提案があった。
(金井委員)
今回、景観形成重点地区を指定するにあたり、そうしたものを移設させて誘客しようという目的もあるのか。
(金井都市計画課長)
広瀬川は前橋のシンボル的な場所であり、萩原朔太郎も前橋を代表する詩人であり、生家も移築した。今のところ、それ以外の移設に関する情報は聞いていない。
(簑輪都市計画部長)
前橋市では、広瀬川河畔についてハード面の再構築も考えている。道路と河畔緑地を一体にし、普段は広場のように使うという構想など、いろいろな再整備を考えている。中心市街地が衰退してしまっているので、起爆剤の一つとして再整備の動きが出てきた。こうした点には期待していただきたいと思うし、景観形成重点地区に指定するので、これにふさわしい計画を作っていきたいと思う。
報告事項3についての質疑
(能登委員)
景観重要建造物は、景観上重要な建造物なのか、歴史的に重要な建造物なのか、どちらが主なのか。候補物件の中に群馬大橋があるが、利根川にかかる橋で県外の人に一番有名なのは、萩原朔太郎がらみで大渡橋であるので、大渡橋を入れてほしいという気持ちがある。
(金井都市計画課長)
景観重要建造物制度は、地域の良好な景観を形成するために重要な建造物を積極的に保全する制度であり、地域の自然・歴史・文化等からみて、外観が景観上重要と判断される建造物が対象である。ご提案のとおり、歴史という面からは大渡橋も説得力がある。重要建造物の指定には時間がかかると思う。広瀬川の景観形成重点地区指定には7年かかった。市民合意や住民合意、景観重要建造物については所有者の合意も必要である。公共施設の候補については、有形登録文化財などの指定を受けているものもあるので、二重の指定がいいのかという課題もある。そうした点からも、公共施設だけを先に指定するのではなく、民間施設も含めながら、景観重要建造物を指定していきたいと思うので、時間がかかることをご理解いただきたい。
(能登委員)
前橋の人が思っている以上に、萩原朔太郎は有名である。大渡橋と松林の景観、前橋駅のトイレの描写は有名である。そういう意味で、大渡橋も入れてほしいと思った。
(赤堀委員)
自分たちが思っているものと外から見るものではギャップがある。自分たちがいいと思っていても外から見ると魅力が無かったり、自分たちは見慣れていてつまらないと思っても、外から見ると魅力があるということはある。
(能登委員)
映画「眠る男」で、敷島浄水場の給水塔や前橋のアーケード街、大きな月を象徴的に撮っていた。あの大きな月は特徴的である。
(小林会長)
これで終わりということではなく、新たに発見し増やしていただきたいと思う。景観重要建造物について、プロセスはご理解いただけたと思うので、審議会に諮るときにはよろしくお願いしたい。
6 その他
事務局より
景観計画の冊子については、広瀬川河畔景観形成重点地区景観計画を反映した。また、関係例規については、当審議会の所管事項等に関する内容が記載されているので、後ほど確認してほしい。
7 閉会
(金井都市計画課長)
配布資料
資料1_景観審議会について (PDFファイル: 135.9KB)
資料2_景観形成重点地区 (PDFファイル: 195.6KB)
資料2別添資料_広瀬川河畔景観形成重点地区景観計画 (PDFファイル: 877.3KB)
この記事に関する
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都市計画部 都市計画課 景観・歴史まちづくり係
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更新日:2019年02月01日