平成29年度第2回芳賀公民館運営推進委員会

審議会名

芳賀公民館運営推進委員会

日時

平成30年3月14日(水曜日)
午前10時00分~午前11時40分

場所

芳賀公民館 会議室

出席者

委員

椛澤良光副委員長、青木美紀夫委員、吉田久敏委員、中山洋子委員、星野節子委員、片貝由子委員、宮内幸男委員

公民館

武藤館長、名雪主任、遠藤主任、星野主事、樺澤主事、小林専門員

欠席者

佐藤英教委員長、六本木典江委員、山本敏彦委員

議題

  1. 平成29年度 公民館事業の報告について
  2. その他

会議の内容

1 武藤館長により開会し、樺澤副委員長のあいさつの後、引き続き議長になっていただき、以下の議事を進めた。

2 議事

(1)平成29年度 公民館事業の報告

前回の第1回公民館運営推進委員会において、担当者からの説明をしてほしいとのことにより、各事業担当者より説明。

1) 生涯学習奨励
1 芳賀地区・大胡地区合同研修

生涯学習奨励員研修について、今年度は2回実施した。10月25日に近隣地区の生涯学習奨励員と連携を深め、互いの知識と教養を深める目的として大胡地区と合同で研修会を行った。両地区に共通するテーマとして「米野街道」を取り上げた。
学習方法は講義・見学・フィールドワークと色々な形式を取り入れた。情報交換でも積極的な会話がなされ、さらに自主学習が進んだと思われる。とても貴重な体験だったので、また他の地区との合同研修を検討したい。

2 地域の文化財見学研修

12月21日に地域の文化財見学研修を行った。定例会議の際に、端気町の善勝寺が所蔵する国指定重要文化財である「鉄造阿弥陀如来座像」の見学についての要望があったため、自治会と研修会を開催。聞いたことはあるが、見たことがないという地域の文化財を実際に見ることで歴史的価値などを再考し、地元への関心が高まったと言える。

情報提供事業

月2回の館報の発行、前橋市ホームページ内でも芳賀公民館の主催事業をはじめ、地区行事、市民サービスセンター業務などを掲載。公民館利用グループ連絡協議会では年に2回「まなび連協」を発行しているほか、公民館事業のチラシの配布や回覧を行っている。他地区の館報などを参考にしたり、情報収集に努め、より読みやすい館報づくりを目指したい。

2) 家庭教育学級
1 親子フラワーアレンジメント講座

母の日に贈るフラワーアレンジメント作品を親子で作る講座を5月に開催した。参加者大人8人の内訳は父2人、母4人、祖母1人であった。当日の様子やアンケート結果からねらいは概ね達成できたと思われる。

2 おやこのじかん

0歳から未就園児までのお子さんとその保護者を対象に9月から12月までの間に全6回の「おやこのじかん」を開催した。
今年度も託児は、保健推進員さんにご協力をいただいた。初回は参加しやすいように親子一緒の講座とし、2、4、6回は保健推進員さんに託児をお願いし、母親向けの講座とした。また、11月には日曜日に親子体操の講座を開催したところ、3人の父親に参加していただけた。最終回の講座は託児に慣れ、安心して預けることができたため、講座にも集中でき大変良かったという感想が多かった。
来年度も親子一緒の講座、母親向けの講座、お父さんが参加しやすい講座をバランスよく続けていきたい。

子育て支援講座

家庭教育学級の託児に生かす知識や地域ぐるみの子育てを考えるきっかけづくりを目的として開催。今年度は昔と今の子育ての違いを学んだ。内容は、実務的な内容が少なかったことが反省点である。事前の講師との打ち合わせのなかで内容をよく調整していきたい。

3) ライフステージ
少年教室

1 じゃがいもほり体験教室

収穫体験を通じて地産地消の大切さを教えていくことを目的として開催。北部共同調理場の給食だよりと桂萱公民館報にも募集記事を載せたことで地区外からの参加者も多く、地区の枠を超えた交流が図れた。芳賀地区は10家族24人が参加。半数以上は地区外からの申し込みであった。北部調理場の栄養士にじゃがいもを使った4つのレシピを作成していただき、参加者へ配布。自ら収穫したじゃがいもを自宅で調理することで親子でのふれあいや食育を推進した。収穫後に自宅で調理している様子をメールで送っていただいた。次年度も産直「味彩」の協力により実施を見込んでおり、新たに調理実習も取り入れられるよう検討していきたい。

2 夏休みチャレンジ教室

絵画教室は毎年恒例で大変人気のある講座。優しい先生のご指導のもと子どもたちは思い思いに作品を仕上げた。また、今年度は初めての試みで七宝焼き教室を開催。募集時のチラシには七宝焼きの説明や写真も掲載し工夫した。子どもたちにとって銅に細かいビーズやガラスを乗せる作業が難しそうだったが、七宝グループの方が手伝ってくださり、目が行き届いていたと思う。当日は子どもたちに名前のシールをつけてもらったので講師の方たちとのコミュニケーションも取り易かったようだ。

今年度から里山体験学校が始まったため、じゃがいも掘り体験は地産地消の観点よりも、外でしか出来ない体験を通し、自分で考え自分で動くという活動に重点を置いた学習としていきたい。

高齢者教室

「はつらつ教室」というネーミングを使い、高齢者自らが高齢期にふさわしい社会的能力を養い、心身ともに豊かで生きがいのある老後を送るための学習をねらいとしている。今年度は7月から12月の間に7回の講座を開催。延べ参加人数は187人、皆勤賞は4人。講座後のアンケート評価は、平均91.6点と非常に満足いただいていると考える。中でもスポーツ吹き矢とサックス演奏は満足度が非常に高かったため、来年度も取り入れていきたい。
また、今年度は開催することが出来なかった館外学習を企画し、より充実した講座をめざしたい。チラシを毎戸配布し周知活動にも力を入れていきたい。

4) 地域づくり
地域づくり講座

1 スマホ入門講座

地域づくり講座では、毎年行っているスマホ入門講座のほかに新たな視点で講座を企画し、開催した。スマホ入門講座はドコモの社会奉仕事業を活用し開催。ドコモショップの副店長に講師をお願いしたが、普段から接客で説明をしているだけあり初心者にも分かりやすい説明であった。

2 みんなで学ぼう、お金の知識

金融知識の学習については抵抗があったのか、募集開始からなかなか参加者が集まらなかった。講座内容については身近なお金についての知識について学ぶことができ、わかりやすいもので大変好評であったのでターゲットを絞って実施したい。

3 本について学ぼう!身近な図書館活用講座

講義と現場体験の二本柱で実施。当日は短い時間であったが、前橋市の行っている図書サービスについて、図書館長より説明をいただき新たな知識を得ることができた。また、芳賀分館では実際に検索端末で本を検索したり体験学習を行った。暮らしのなかに読書週間を取り入れるきっかけづくりはできたと思う。
地域づくり講座は対象が広範囲で企画が難しいところだが、地域の人に役立つ講座をこれからも企画し実施していきたいと思っている。

子供会育成指導者・インリーダー研修

地域の子ども会の自主的な活動と運営のためのリーダー育成を図るため実施しているもの。1月に開催される芳賀地区子育連上毛かるた大会で審判を行う役員と保護者を対象に審判講習会を実施。参加者は40人であった。地区かるた大会、市かるた大会もスムーズな運営ができたようだ。

芳賀ふるさとまつり

11月11日、12日の2日間開催。来場者数は約2,800人。芳賀中ボランティアには述べ173人に協力していただいた。毎年駐車場の確保に苦慮していたので、今年度は近隣の市有地、県有地を借用、約90台分の駐車場を確保。また係員駐車場の割り当てを徹底したことで路上駐車等の苦情はなかった。今年度の駐車場問題は解決となったが、借用した公有地は売りに出されているため、来年度はまた改めて検討したい。また、舞台発表を2日間に拡大し、学習グループの発表の場を増やしたことで地域の相互交流につながった。閉会式については、今年度の反省を生かし段取りを整えて行いたい。

自主学習グループ支援事業

公民館で自主学習活動を行っているグループの代表者等を対象に研修会を行っている。5月に研修会、7月に野外研修会を実施。内容については、役員と相談して学習テーマを設定しているが、来年度はグループ活動をもっとサポートしていけるような内容を考えて工夫したい。

団体育成援助事業・各種事業援助活動

今年度行われた各種団体の表示は一覧のとおり。団体育成援助事業・各種事業援助活動は、各種団体の活動等が円滑に出来るよう、支援及び援助を行った。

その他

1 第10回観桜会

花見を通して地域住民の連携及び工業団地との交流を図るために開催しているが今年度は桜が一輪も咲いておらず、雨模様のため中止。

2 第22回ふれあい寄席

9月2日(日曜日)に開催。今年で22回目のとなった。こうして長く続けられるのも師匠の人柄と、最初に企画し立ち上げてくれた地域住民のおかげであり、大変感謝している。28年4月から落語のグループも出来、ふれあい寄席で発表の場となっている。本物の落語を身近で聴ける貴重な行事であるので、大切に育みできる限り続けていきたい。

5) その他の事業
児童・生徒の人権教育に係る作品の活用について

芳賀小学校、芳賀中学校の協力を得て、平成26年1月1日の公民館報(毎月2回、1日と15日に)から、毎回両校の児童・生徒の作った人権標語作品を紹介している。今年も1月から掲載を始め、40点の作品を紹介する予定となっている。

読書普及活動

公民館報の毎月15日号において、図書館新刊図書の案内を掲載し、地域住民への読書の普及を行っている。

付属資料の説明等

資料に基づき、公民館関係の利用状況、市民サービスセンターの業務状況等、また地区事業の実施状況を説明した。

(2)その他について

生涯学習課作成の各公民館における社会教育事業(講座区分見直し後のイメージ)について所長より説明。
来年度の重点項目として、学び合い、人権、地域ふれあいにおいて、地域の健康づくりや学びの講座に力を入れていきたい。また、地域を担う子育てサポートについても引き続き力を入れていきたい。

3 その他

主な意見について

  • 自主学習グループ支援事業について、学習内容については健康に関する講座ばかりではなく、文学等を知りたいと思っている人もいる。グループ化につながるような内容で企画を。(中山委員)
  • 学習グループの会員を講師として講座を開くとか、発表の場を増やすなどの工夫が必要。(宮内委員)
  • 日頃から学習をしたいと感じている人はかなり多い。しっかりと情報を集めることが大事。(中山委員)
  • 少年教室のじゃがいも掘り体験についてリピーター率は。(中山委員)
    →初参加が28人(60%)、2回目が11人(25%)、3~4回目が5人(5%)である。
  • かるた大会について、他の地区で地元のかるたを使った大会を開催している。芳賀かるたは郷土を振り返ることにもなるため、芳賀かるた大会を考えてみてはどうか。(中山委員)
  • 競技かるたとしては、百人一首になるのではないか。(宮内委員)
  • 子どもたちにとって、芳賀かるたは地域の学習になるのでぜひ活用してほしい。(中山委員)
  • 芳賀かるたはとても良い。中学では国語で古文を扱う。1月に百人一首を行ったが、芳賀かるたは地域を知るためにはとても良いと思う。(青木委員)
  • 小学校のうちに郷土について教えることが大事。子ども会育成指導者研修ではなく地域全体や公民館講座で考えて欲しい。(中山委員)
  • 情報提供についてフェイスブックの情報投稿数が減ったようだがどのようなことか。(中山委員)
    →本年度は情報発信が少なくなったが、来年度は力を入れていきたい。
  • 高齢者教室で災害についての講座を開催したが、公民館では実際に災害が起きたときの備えは。(中山委員)
    →一時自主避難所としての毛布等は備えてある。何日も泊まりこむことは出来ない。
  • 和室の水屋にかるたクラブの畳が置いてあるが、危機管理としてはいかがなものか。(中山委員)
    →ホール等での大会で使用する畳と聞いている。水屋を使用するときは移動してもらうことになっている。避難所としては給湯室もあるため、機能としては損なわれるものではないが、公民館の共有の場所を私有物で占有されることについては所有団体へつなげたい。
  • 公民館利用について飲食、飲酒等などの規制は。(中山委員)
    →社会教育施設として設置されている範囲での対応となります。飲酒は禁止。
  • 大雪の日は職員で雪かき等の対応をお願いしたい。(中山委員)
  • 雪があまりない地域での議論は難しく、話をまとめておくのは難しいが自治会を中心に進めたい。ボランティアの意識を持ちたい。(椛澤副委員長)
    →来年度、地域づくりの場でも検討したい。
  • 地区全体の訓練はない。(宮内委員)
  • やはり地区での訓練が大事。自分の町での動きが大事である。(椛澤副委員長)
  • 地区全体でも一度やったほうが良い。地域の人がいざというときの公民館の使い方や位置づけが分かる。(中山委員)
  • 公民館の職員は地区のために資料づくり等、良くやってくれているが、資料だけで終わらせるのではなく、実行が伴わなければならない。誰でも気軽に立ち寄れる雰囲気づくりが必要では。事務室も暗く、廊下のパーテーションも整理したほうが良い。(椛澤副委員長)
  • 団体事業数について芳賀地区は多いか。(中山委員)
    →本庁管内よりは多い。自治会は大変だが、色々な経験ができている。
  • 行事の見直しも大事。(中山委員)
  • 継続していくことも大事である。(宮内委員)
  • 行政は最終的には数字になってしまうが、大事なのは内容である。(椛澤副委員長)
  • 家庭教育学級について、お父さんを呼ぶためには曜日や時間の工夫が必要。共働きが多いので考えてほしい。(中山委員)
    →ターゲットに合わせ広く考えたい。
  • この会議は一年間の報告をしただけであり、本当に運営を検討するなら事前に意見をもらうべき。どうしたらもっと良くなるかという議論は必要。地域社会に喜んでもらえる工夫が必要なので言ってもらえれば手伝いたい。(椛澤副委員長)
  • 事業、行事の見直しはとても大事。各町それぞれの活動が一番大事で、公民館はサポート側になるのが理想。高齢者も自分の地区の公民館には行くが芳賀公民館にはなかなか行かない。家庭教育、子育て支援、少年教室は町で出来ない。公民館でお願いしたい。高齢者教室は町の活動の中に出向いて来ていただきたい。(吉田委員)
  • 自主学習グループ支援事業について、学習グループのメンバーが減少している。希望するグループを募り、体験教室などを開催したい。(宮内委員)
  • この会議は意見を言う場なので、意見をまとめるためにも資料は事前にいただきたい。(中山委員)
  • 芳賀ふるさとまつり等で関わらせていただいた。細かいことは直接担当とのやり取りで対応してもらえるが、このような会議は大きな構成を決める場である。公民館は放課後に子どもたちがよく集まる場であるので、人がたくさん来る、参画するのはとても大事である。生徒の美術作品等の展示なども人を呼ぶには良いのでは。(青木委員)
  • 芳賀中ボランティアにはいつも助けてもらっている。(宮内委員)
  • 芳賀中ボランティアは使いやすいからお願いするのではなく、子どもたちが生き生きとできるような環境づくりを大人が考えなくてはならない。子どもを主役にしたい。(中山委員)
  • これからは子どもが少なくなる。公民館はみんなの力を借りて地域を育てなくてはならない。地域に根付いた子を育てるには多くの人に参加してもらい、知恵を出してもらう場が必要。論議がないのが残念。多くの意見の中には必ず良い意見があるはず。(椛澤副委員長)
  • 事業を進めるには負担も多く、役員をやりたくないと考える人は多い。(宮内委員)
  • 役員になると事業が負担になる。次の役員のためにも事業の見直しは必要。(中山委員)
  • 知識を知恵に変えるにはどうしたらよいかを考えていきたい。(椛澤副委員長)

以上

配布資料

  1. 公民館主催事業の実施状況
  2. 公民館利用状況・講座状況の推移等
  3. サービスセンター関係業務
  4. 芳賀地区の行事実施状況
  5. 講座区分の見直し後のイメージ
  6. 芳賀地区コミュニティデザイン

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更新日:2019年02月01日