令和2年度第2回前橋市公民館運営審議会

審議会名 公民館運営審議会

公民館運営審議会

会議名

令和2年度第2回前橋市公民館運営審議会

日時

令和2年11月19日(木曜日)14時~15時30分

場所

前橋市中央公民館 501学習室、502学習室

出席者

委員:森谷健委員長、萩原香副委員長、松村澄人委員、村島剣次委員、持田みね子委員、矢島俊夫委員、小高広大委員、鳥居塚マサ子委員、國元郁子委員、屋内和子委員、馬場由香里委員、佐藤高司委員、田村浩一委員、前原陽一委員、佐藤隆也委員

前橋市教育委員会:若島生涯学習課長、岩瀬課長補佐、宇多課長補佐、地区公民館長14名、西澤中央公民館長、中島副主幹

欠席者

議題

「公民館における社会教育事業充実のためのコミュニティデザインの見直し」について

1. 各館から報告(下川淵公民館、桂萱公民館、宮城公民館)

2. 意見交換

会議の内容

概要

西澤中央公民館長、森谷委員長挨拶の後、議事に入った。

議事では、1回目の審議会で承認された「公民館における社会教育事業充実のためのコミュニティデザインの見直し」の諮問をテーマに、森谷委員長の進行により意見交換を行った。

意見交換をするため、事前に各公民館長へコミュニティデザインの活用の現状と活用に係る問題点を意見集約し、一覧表にしたものを配布。そのうち下川淵公民館、桂萱公民館、宮城公民館の3館長が地区の紹介などを含め、コミュニティデザインの活用の現状と課題を報告した。

次回(3回目)の審議会は、来年1月~2月を予定。内容は公民館事業等の現地視察をする方向となった。

主な意見

(森谷委員長)

今回のねらいは、コミュニティデザインの活用についてどんな問題があるのか、どんな課題があるのかの具体的な報告を聴くことと考えている。

1.各館から報告

下川淵公民館(戸嶋館長)、桂萱公民館(茂木館長)、宮城公民館(藤原館長)

(若島課長)

コミュニティデザインの補足になるが、「出会い・発見」編、「願い・思い」編、「仕掛ける・つなぐ」編の3部構成になっている。流れとしてはホップ、ステップ、ジャンプとなるのが一般的であるが、当時の作成の方法では、まず現状把握の「出会い・発見」編を1番目にして、2番目にゴールの「願い・思い」編を持ってきて、ゴールを実現するための「仕掛ける。つなぐ」編を最後に持ってくるという3部構成になっている。この順番で良いかどうか構成の順番についてもご意見いただけるとありがたい。

2.意見交換

(松村委員)

3館の報告を聴いて共通しているのが発信する機会が厳しいという課題が出ているが、学校と公民館が連携したイベントなどを機会として捉えて発信していく必要があると感じた。宮城地区のキャラクターも一つのきっかけとして興味を向けさせるという点で効果があると思った。このように地域の資源とリンクさせて発信していくことが関心を高めることにつながる。

(村島委員)

勤務先や生まれも中央公民館のある管内になるが、昔から公民館に接していない。中央公民館は、他の公民館と並列と考えてよろしいのか。

(西澤館長)

市の条例で中央公民館は所管とすると市内全部になる。他の地区公民館と同じかというとちょっと違う。地区公民館と同じような事業を一部行っているが、基本は市内全部をまたぐような事業を行っている。

(村島委員)

市内のいろいろな学校に勤務経験があるが、他の公民館では公民館と学校のつながりがあり、生徒もいろいろな目的で公民館を日常的に利用しているのを目にしている。ただこの街中に来て私や住民の方も公民館が身近なものとして捉えられないというのが現状だと思う。

(若島課長)

館長の説明の補足になるが中央公民館の機能を補完するために、中心部には公民館よりも規模が小さいコミュニティセンターが5カ所ある。そこでも近年自主事業として市民向けの事業を行っている状況を伝えさせていただきたい。

(森谷委員長)

いわゆるコミュニティセンターの公民館化、コミュニティセンターを地域に根差した施設にしようという取り組みが始まっている状況である。

(持田委員)

コミュニティデザインを住民が把握する必要があまりないと感じる。地域活動を展開する職員や住民の内部資料としての活用で良いと感じる。住民はデザインを言葉として知るのではなく、あらゆる事業の中で知っていけばいいと思う。

また、コロナ禍の中でもやっていける事業を積極的に考えてほしい。それには1回に 参加者を多く集めるというのではなく、事業の回数を多くやって公民館に人が集まるような工夫をしていってほしい。

(矢島委員)

3館の報告を聴く限り、事業先行ではなくコミュニティデザインがあって事業を組み立てていくという流れはいいと感じている。

(小高委員)

資料1(各地区におけるコミュニティデザインの活用の現状と問題点一覧)を見て感じたことであるが、コミュニティデザインが誰に向けてのものなのかというのが統一されていないと思う。誰に向けてというものが統一されていなからこそ、誰が使うものなのかがあいまいになっていると感じる。それを1つに絞るというのも1つの手だと思う。地域の様々な団体が一丸となって目指していく方向性を示す資料を作っていくのでいいのかなと思う。

(森谷委員長)

今後の審議会で議論していきましょう。コミュニティデザインが社会教育における総合計画みたいな位置づけにもなるが、同時に公民館職員が現場の最前線にいるのでそこの考え方は難しいと思う。

(鳥居塚委員)

桂萱地区に住んでいるが、地域の人たちがいか公民館でふれあいの場が持てるかどうかが大事だと考えるが、公民館報がカラー版となり、より身近な冊子となった。それにより仲間とも話題になっており、いいふれあいができている。

(國元委員)

地域の課題について公民館を利用している人の意見は公民館職員も聴くことができるが、公民館に出向かない人の意見もどうやったら聴けるのかなというのを考えてほしい。

公民館が様々な問題を抱えている幅広い年齢層の方の相談窓口になるのは難しいとは思うが、もっと地域の身近な存在なっていくとコミュニティが広がると思う。

(屋内委員)

先に配布された公民館事業概要を拝見したが、地区で本当にいろいろな事業を作っていると感心した。公民館はどこでも同じ事業をやっていると思っていたが、とても個性豊かな事業を実施していると感じた。

(馬場委員)

屋内委員と同様に資料を確認したが、公民館事業の多さに驚いた。コミュニティデザインの理念は、人と人のつながりや地域のつながりを維持していく事だと思う。

以前永明公民館で託児ボランティアした時があり、その時に講座に参加したお母さん方がウクレレ教室に参加しており、どうしてウクレレ教室だろうと思っていたが、永明地区のコミュニティデザイン資料を見たところ、国内生産シェアNo1の会社が永明地区にあることを知り、そういう理由があったのかと感心した。

(佐藤(高)委員)

3つの地区の報告を聴き、共通するなと感じたことは、「出会い・発見」編、「願い・思い」編、「仕掛ける。つなぐ」編、それぞれ良くできている。しかしながら3つの編が串刺しになるようなものが弱いのかなと感じた。「出会い・発見」編で地域課題を掲載しているが、どういう手段で(「仕掛ける。つなぐ」編で)課題解決をしていくのかというのが見えてこない。課題解決する手段が示されて初めて3編が一体化するのではないかと感じた。

 

田村委員)

コミュニティデザインの資料は、何か自分が地域活動や地域の課題解決をしようとした時には、非常に役に立つ資料だと思う。ただ読むきっかけがないと目に入らない。何らかの形で学生の教材のひとつにできればいい。ただ学生の年齢によっては難しい感じもするのでビジュアル的にやさしく見やすくする必要があるのかもしれない。

また作成するにあたり、学生をデザインに参加させてみたり広報活動に参加させることも良いのかもしれない。

(森谷委員長)

コミュニティデザインが内部討議資料という話も出ていたが、外部へ聞いてみたら違った展開になったり、聞いたことによって作る過程に外部の人が入ってくるといったこともあるのかと話を聴いて思った。

(前原委員)

活用の方法として誰のために発信するのかと思っていたが、異動してきた職員はこれで地区の勉強をしているという事は、そこに赴任した学校の先生にも活用できるし、その地区に引っ越ししてきてそこが終の棲家になる人にも発信できると感じた。

 

(佐藤(隆)委員)

下川淵公民館の発表を聴き、コミュニティデザインの特色を出すことについてどうやってアピールしていくのかという事を考えるのが大事だと感じた。

桂萱公民館の資料の中で地域経営像という言葉が出てくるが、コミュニティデザイン単独では利用価値が低いということは、公民館同士で連携して作っていく事が将来につながっていくと思う。

コミュニティデザインのキーワードが何かと考えた時に世代間交流と啓発促進だと思う。これをキーワードにして中長期視点からコミュニティデザインを作っていくことが大事だと思った。

 

(萩原副委員長)3つの館長の報告を聴き、地区ごとの特徴がこんなにも豊かなんだと感じた。コミュニティデザインは地域の人がぶれないための一つの指針になるものなのかと自分自身は解釈した。また、いかにして人を巻き込んで作っていくのかというのは難しい問題であると感じた。

 

(森谷委員長)

コミュニティデザインが抱えている問題は結構根深くて広いと感じた。少しでも公民館職員が動きやすいものができればいいと思う。

今後、コミュニティデザインを見直しするにあたってこうしたほうがいいという意見を出すためにも、実際に公民館事業の現場を視察したほうがいいと改めて感じた。

配布資料

各地区のコミュニティデザインは、各公民館のページでご確認ください。

更新日:2021年06月04日