令和6年度第3回前橋市公民館運営審議会
審議会名
公民館運営審議会
会議名
令和6年度第3回前橋市公民館運営審議会
日時
令和7年1月31日(金曜日) 午後3時10分~3時50分
場所
大胡東小学校
出席者
(審議会委員:13人)
森谷委員長、持田副委員長、宮崎委員、三上委員、須藤委員、水野委員、小高委員、井上委員、生方委員、天宮委員、平形委員、池田委員、羽鳥委員
(大胡地区学校支援連絡会:3人)
阿部会長、後藤副会長、小林大胡公民館長
(事務局 :7人)
佐藤生涯学習課長、関沼副参事、新保補佐、大渕係長、船津中央公民館長、中島副主幹、新井副主幹
議題
「地域学校協働活動と公民館」
(1)大胡地区学校支援連絡会から報告
(2)大胡東小学校から報告
(3)意見交換
会議の内容
概要
1 視察
大胡東小学校において、大胡地区学校支援連絡会主催、令和6年度第3回「仕事に対する夢を育む授業」を視察した。
2 議事
第1回目の審議会で承認された「地域学校協働活動と公民館」の諮問をテーマに、大胡地区学校支援連絡会が主催する活動に対し、大胡地区学校支援連絡会及び大胡東小学校から事前にアンケートを実施し、その回答に基づき報告をいただいた。その後、森谷委員長の進行により意見交換を行った。
令和6年度の審議会については今回で終了。令和7年度の審議会は3回を予定。答申書の作成を令和7年度に行い、来年度末に市へ提出される予定。
(森谷委員長)
今回の視察では地域学校協働活動の理解が深まったのではないかと思うので、委員の皆様といろいろ考えていきたい。
(新井副主幹)
「地域と学校を結ぶ公民館」について
(1)大胡地区学校支援連絡会から報告
1 大胡地区学校支援連絡会主催
令和6年度第3回キャリア教育「仕事に対する夢を育む授業」について
(1)本授業の開催趣旨をご教示ください。
(後藤副会長)
まず大胡地区学校支援連絡会が地域に根付いて活動しているか説明したい。大胡地区の合併により試行錯誤しながら、活動を続けており、3年前からこの授業を開始した。このキャリア教育は学校で行うことが難しいので、地域でできれば良いのではないかということで始めた活動である。大胡地区の身近な人から、職業について話を聞き、人との関わりを広げながら、子供が仕事に対するきっかけを持てれば良いと思い開始した。
(新井副主幹)
(2)本授業を学校や公民館と連携して開催するねらいをご教示ください。
(後藤副会長)
大胡地区は40年以上学校と地域の連携が図れており、基盤のある地域である。公民館を核として、学校と地域が子供に人との関わりの大切さを伝える事をねらいとして本授業を開催している。
(新井副主幹)
2 令和6・7年度前橋市公民館運営審議会の諮問「地域学校協働活動と公民館」に伴い、学校や地域、公民館との連携について
(1)地域と学校を結ぶ公民館として、公民館に期待することは何か。
(後藤副会長)
公民館が核となるために必要な人材である社会教育主事が置けない現状がある。学校や地域を結ぶコーディネーターの役割を担うのであれば、様々な知識を持った社会教育主事を配置できるようになることに期待する。その他に、しっかりとした人材バンクが公民館にあると良い。
(新井副主幹)
(2)公民館と連携して事業を行う際、苦労する点はあるか。
(後藤副会長)
人事異動等により、地元を良く知る職員がいると公民館と連携しやすいように感じる。また、人事異動により2~3年で職員が異動してしまうため、職員が地域に根付いていないことも苦労する点である。
(新井副主幹)
(3)学校と地域がこれまで以上に連携するために必要だと思うことはあるか。
(後藤副会長)
学校は、組織を作るだけではなく「地域とともにある学校づくり」という考え方を基に連携していかなければならない。また、地域内の学校によって方針が違うため、事業を行う際は、柔軟に対応しなければならい。来年度から実施されるコミュニティ・スクールと地域学校協働本部が、各々しっかりと共通理解を持って連携を図ることが必要だと考える。
(新井副主幹)
(4)学校と地域がこれまで以上に連携するために公民館がすべきことは何か。
(後藤副会長)
学校と地域を繋げるためにも、各公民館に社会教育主事など専門職を配置する必要がある。また、公民館が核となり色々仕掛けていけるようになると良い。
(新井副主幹)
(5)今まで公民館や学校と連携して事業を行う中で上手くいった、または失敗した事例があればご教示ください。
(阿部会長)
大胡地区は40年以上学社連携が取れている基盤がある。そして、熱意のある人々が活動を継続してきたことにより今回の「仕事に対する夢を育む授業」や「子どもわくわく活動」が上手くいっている事例である。大胡地区で活動している「子どもわくわく活動」の中にある「一休さん」は、大胡地区で親子の居場所づくりとして10年活動していたが、公民館の職員不足等により継続が不可能になった事例があった。しかし、それ以外は上手くいっており、子供に対し熱意を持って活動していけば、地域の人々は繋がっていくと思う。
(新井副主幹)
(6)上記の事例で、成功・失敗のポイントは何か。
(阿部会長)
今回の「仕事に対する夢を育む授業」の中で子供が笑顔で熱心に話を聞きいている事にやりがいを感じる講師が多く、講師も今後の活動を継続していきたいとの思いがこの授業を継続していけるポイントではないかと思う。
(新井副主幹)
(2)大胡東小学校から報告
1 大胡地区学校支援連絡会主催
令和6年度第3回キャリア教育「仕事に対する夢を育む授業」について
(1)本授業の開催趣旨をご教示ください。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
大胡地区の身近な人から、職業について話を聞き、人との関わりを広げながら、皆のために働くことの意義を理解し、自分の役割を主体的に果たそうとする態度を育てることが開催の趣旨となる。
(新井副主幹)
(2)本授業を学校や公民館と連携して開催するねらいをご教示ください。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
学校の学びをより充実したものにするには、教科書や学校だけではできない体験、触れられない専門性等を子供たちに提供することが有効であるが、実施に向けては負担も大きい。本授業は、それを地域が主体となって子供たちに提供していることに大きな意義があると考えている。
(新井副主幹)
2 令和6・7年度前橋市公民館運営審議会の諮問「地域学校協働活動と公民館」に伴い、学校や地域、公民館との連携について
(1)地域と学校を結ぶ公民館として、公民館に期待することは何か。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
他県や他市町村の公民館は貸館業務のみのため、本市は多岐にわたり業務を行っていると思うが、やはりサービスセンター機能の充実だけでなく、公民館は社会教育のリーダーであるため、主体的な学校の支援者の発掘・育成などの社会教育機関としての充実も図れるよう、人的配置など市が重要施策として取り組んでほしい。また、行政が市民を育てる機能が必要である。
(新井副主幹)
(2)公民館と連携して事業を行う際、苦労する点はあるか。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
子供が参加する公民館の主催事業に関しては、特に苦労は感じない。以前は、実施に当たって募集や取りまとめなど準備に負担がかかるような話も聞いたが、最近は少なくなったため改善されたのではないか。
(新井副主幹)
(3)学校と地域がこれまで以上に連携するために必要だと思うことはあるか。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
大胡地区学校支援連絡会のように、学校のニーズに主体的に対応できるような団体や人材が必要だと考える。
(新井副主幹)
(4)学校と地域がこれまで以上に連携するために公民館がすべきことは何か。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
公民館職員には地域の教育資源の発掘・育成、学校のニーズとのコーディネイトの役割を担っていただきたい。しかし、昔に比べ、サービスセンター業務の負担に加え、社会教育主事の配置も少なくなっているなどの現状もある。公民館の社会教育機関としての重要性を行政全体が認識し、市や県、国レベルで具体的な施策を考え実行してほしいと思う。
(新井副主幹)
(5)(6)今まで公民館や学校と連携して事業を行う中で上手くいった、または失敗した事例やポイントがあればご教示ください。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
大胡地区学校支援連絡会による「仕事に対する夢を育む授業」が上手くいった良い例
だと思う。他にも大胡地区学校支援連絡会が主催する「子どもわくわく活動」においてむかしあそびに親しむ機会を設けていただいている。また、本校の卒業生の保護者やPTAの関係者に読み聞かせボランティアをしていただき、その間学校は職員会議等を行えているのも良い事例だと思う。他にもJAが主体となり稲刈り体験など行うことにより、学校の負担も少ないため上手くいった事例となる。
(森谷委員長)
それでは、今までの報告をうけて委員の皆さんのご意見を伺いたい。
(水野委員)
大胡地区学校支援連絡会の活動について、「仕事に対する夢を育む授業」は大胡地区の3小学校で行っているのか。
(後藤副会長)
初年度は大胡東小学校のみだったが、去年から3校で開催している。
(阿部会長)
「子どもわくわく活動」は文部科学省からの委託事業で20数年前から活動しているが、当初は大胡東小学校から開始した。その後は、大胡地区全体からの要望があり、幼稚園も含め全学校で開催している。
(水野委員)
大胡地区学校支援連絡会の活動の中で、中学校で活動している事業はあるか。
(後藤副会長)
時期的な事もあり、なかなか中学校で活動することが難しい状況である。しかし、今後は何か関わりを持てるように考えている。
(阿部会長)
小学校との関わりが多く活動しているので、中学校との時間が持てない状況である。
(持田副委員長)
大胡地区学校支援連絡会の活動の中で、「仕事に対する夢を育む授業」以外に活動している事業はあるか。
(後藤副会長)
大胡地区学校支援連絡会で主にやっている事業はこの「仕事に対する夢を育む授業」と「子どもわくわく活動」である。
(持田副委員長)
地域と公民館が子供と一緒に活動したい場合、学校とどのように関われば学校に負担をかけないか。また、地域と学校、公民館がどのように連携すれば事業が上手くいくのか学校の立場から伺いたい。
(森谷委員長)
今回の「仕事に対する夢を育む授業」は授業であるが、学校側の負担はどうか。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
この授業は良い事例であり、学校側の負担はなく先生や子供たちも楽しみにしている。
(森谷委員長)
地域が仕立て上げた事業を学校側に提案することにより、学校側の負担がなくなるのがこの「仕事に対する夢を育む授業」ではないか。
(後藤副会長)
学校では現実的にできない授業を、地域が人材を集め学校に負担をかけずに始めたことがこの授業のきっかけである。
(森谷委員長)
他に意見や質問はあるか。
(平形委員)
地域の方々から様々な職業の話を聞いて、中学校で職場体験や大学でインターンシップなどに繋がるので、今回の授業は子供たちにとって非常に良い流れになると感じた。
(持田副委員長)
地域で子供を対象とした活動を土日で開催する場合、先生の引率など学校側の対応は可能か。
(宮崎委員・大胡東小学校長)
本校の例で言えば、合唱に熱心な先生がいるため、土日開催の事業に参加することは可能であるが、やはり土日に活動するということは、先生に特別授業をして欲しいということと同じになる。良い事例として、スポーツ少年団のように地域の方々(地域の指導者)が子供たちの面倒を見て、学校は施設の提供や利用の調整をするなど折り合いを付ける流れが良いのではないか。
(森谷委員長)
大胡地区は以前から学社連携が取れている地域だと感じるが、今回の「仕事に対する夢を育む授業」は公民館がどのような位置づけになるのか。また、来年度からコミュニティ・スクールが開始されるが、この大胡地区学校支援連絡会や公民館はどのようになるか。
(佐藤生涯学習課長)
大胡地区学校支援連絡会の会則にもあるように大胡公民館に事務局が置かれているので、今回の授業の企画調整や講師の連絡等も大胡公民館が実務を担っている。来年度からは大胡公民館職員が、各校の学校運営協議会に参加し、地域でどのような連携が取れるかなどを協議していく。また、大胡公民館職員がコーディネーター役として大胡地区学校支援連絡会と協議していく立場となると考える。
(森谷委員長)
新しい取り組みの中で、大胡地区学校支援連絡会が更にどのよう活躍をするのか拝見したい。また、コーディネーター役としての公民館は人員不足等が今後の課題である。
以上
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更新日:2025年03月13日