令和4年度 第1回国際教育推進委員会 報告
会議名
令和4年度 第1回国際教育推進委員会
日時
令和4年6月3日(金曜日)15時~16時
場所
前橋市役所 11階 南会議室
出席者
国際教育推進委員(4名)、教育長、市立前橋高校(担当)、
青少年課(課長、副参事、担当)
会議の内容
1 開会
2 委嘱状交付
3 あいさつ
吉川教育長
・6名の皆様には国際教育推進委員をお引き受けいただきありがとうございます。
・本委員会では例年、中学生の海外研修、市立前橋高校の海外研修を中心に青少年の
国際交流や国際教育についてご審議いただいているが、新型コロナウイルスの蔓延に
伴い、令和2年から海外研修が実施できず、本年度についても中止となっている。
・昨年度は試行的に大胡中学2年生と台湾の中正國民中學2年生がオンラインを活用して
交流を行った。今年度は、オンラインを活用した国際交流のより適切な実施方法を探る
ために、試行的に市内の中学校複数校で交流の実施を予定している。
・ここ数か月の国際情勢を考えると、子供たちも自分にはどんなことができるのかと考えて
いると思う。
・推進委員の皆様には、それぞれの立場からより良い事業実施に向けて、ご意見をいただ
きたい。業の成果に追加してほしい。
4 委員長・副委員長の決定
・委員長 矢嶋 照雄 様
・副委員長 小林 剛士 様 に決定した。
5 協議(進行:矢嶋委員長)
(1) 令和4年度の国際教育について
〇オンラインを活用した中学生の国際交流について、令和3年度の取り組みと令和4年度
の予定について事務局より説明
【主な意見・質問】
・昨年11月に交流の様子を見させていただいて、有意義な交流ができそうだと感じた。子
供たちも生き生きと交流していた。
・交流の将来的なビジョンとして、前橋市の全中学校で実施するとか、相手校も台湾だけ
でなく増やして行くなど、今後の方向性について教えてほしい。
→令和4年度は試行的に市内の複数の中学校で実施していく予定。現在、大胡中学校か
らは交流の実施を希望していただいている。ほかの学校については、こちらから声をか
けさせていただき、現在返事を待っているところ。交流相手も、ALTの母校など、ALTを
活用してフィリピンなどの学校で探していけたらと考えている。
・コロナ禍において国際交流の実施について、苦労することも多いと思うが、大きな目標を
もって将来的には、市内の全中学生が交流を体験できるようにしていってもらいたい。
・前橋市の国際教育は何を目指していくのか、柱となるものを明確にしてほしい。
・大胡中学校の昨年の交流の様子を見ると、子供たちはよくやっていると感じたが、交流
の内容として、一度限りの交流となってしまい、長続きしないと感じる。継続的な交流の
一つの鍵として共通の話題が必要になる。共通の話題として、SDG’sをテーマにすると、
継続して交流していけるのではないか。お互いに理解し合ってより良くしていこうという視
点が必要。
・前橋市として中学生の国際教育をどのように進めていこうと考えているのか、方向性を
定めてから進めていくことが必要。海外研修は希望者が対象の事業で、ある意味、エキ
スパートを育てていこうとするものだったが、オンラインを活用した国際交流は実施校の
全生徒が対象である。将来的に前橋市内の全中学校で実施するというのは現実的でな
いように感じる。
・海外研修を実施していた時の成果と課題をまとめて、それを今回のオンラインの交流に
反映させてほしい。
→これからの国際教育とは何を目指すべきなのか、しっかりと考えていかないといけない
と改めて感じた。また、長い間評価を得てきた海外研修をどのように総括していくのか、
私たちがやらなくてはいけないことだったと思う。とにかく子供たちに国際感覚を持ち続
けてほしいと、まずはオンラインで海外とつなげてみようとしたのが令和3年度だった。ま
た、昨年は英語の先生に協力いただいて、英語の中で実施してきたという実態があるの
で、これからはいろいろな交流を英語に限らず、例えば総合の時間であるとか、どういう
プログラムの中で学校に落とし込んでいけばいいのかを考えなければいけないと思っ
た。また、SDG'sについても、世界共通の国連の大きな目標であるので、子供たちが議論
をするのにやりやすいと思う。
・交流相手として、台湾以外にフィリピンなどのアジア圏を想定するのは、ALTを活用して
探せると思うのでよいと思う。
・お互いの事を紹介し、理解し合ったその先に何があるのか。用意した交流の先に、さら
に、継続して交流をしていきたいと思えるような、魅力的な何かがあるかどうかも気にな
る。台湾やフィリピンとの交流を進めたその先に何があるのかを見据えた活動ができる
とよい。
→昨年の大胡中の生徒たちも、用意した交流が終わった後がとても盛り上がっていた。お
互いに好きな映画やキャラクターなど共通点を見つけて、交流をしていた。タブレットを使う
ことで英語が苦手な生徒であっても外国の友達と繋がれる経験をしたことは、一つの成果
だととらえている。先を見据えた活動が大切ではないかというご提案に対して私たちもしっ
かりと受け止めていきたい。
・前橋在住の外国人は中国やベトナムの方が多く、非英語圏の人がほとんどである。その
ような外国の人たちとコミュニケーションをとる時の言語は英語となる。コミュニケーション
の手段としての英語を使えるようにすることが大切。自分の思っていることを伝える、相
手のことを理解する、その手段としての英語だと子供たちに実感してほしい。
→自分の思いを伝えられなかった生徒たちは、もっと英語を話せたらと思っていたと思う。
目的をもって英語を学ぶ、何のために英語を学んでいるのかということを感じて、学びに
つなげていくことでより多くの子供たちの語学力が向上していくとよい。
・この計画では、実施校に負荷がかかりすぎると思う。学校は、どうにか業務を減らそうと
必死になっているところへ、新しいものに取り組んでもらうのは無理がある。海外研修と
同じように、夏休みなどに市が中心となって、事業を進めるのであれば学校も受け入れ
やすいと思う。広げていこうと考えるのであれば、学校の中に割り込んでいこうとするの
ではない方がいいと思う。
→昨年の大胡中の負荷は想像以上だったと思う。学校の負荷についても十分に考えなが
ら進めていきたいと思う。
〇市立前橋高校事務局より説明
・昨年は夏休みに日帰りで2日間、イングリッシュキャンプを実施し、その後、市内のALTを
招いて発表会を行い、講評をいただいた。
・令和4年度も「前橋SDG’sイングリッシュキャンプグローバルな高校生へ海外の方との交
流」と題して、8月に1泊で実施予定。その後、発表会を実施予定。20名程度の定員で実
施する予定。
・指導者は何人くらいなのか。指導者が必要であれば、国際交流協会としても、留学生に
呼び掛けるなど、協力できると考えている。
・前橋市のALTに協力してもらって、英会話教室を実施していると思うが、同じようにALT
に協力してもらうとやりやすいと思う。
【事務局より】
・国際教育とはどういうことで、どんな子供たちに育てていきたいのか、その柱を青少年課
としても考えていかなくてはいけない。今年度は学校としての参加を目指しているが、今
後、セレクト式のオンライン交流等も視野に入れながら、前橋市としての国際教育を検討
していきたい。本日は貴重なご意見をいただき感謝いたします。
6 連絡事項
・今後の推進委員会の予定について
・謝礼金の振込等について
7 閉会
関連書類
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更新日:2022年06月13日