令和5年度 第1回国際教育推進委員会 報告

会議名

令和5年度 第1回国際教育推進委員会

日時

令和5年9月1日(金曜日)10時~11時10分

場所

前橋市議会棟 3階 301・302会議室

出席者

国際教育推進委員(3名)、教育長、指導担当次長、市立前橋高校(事務長、教諭、担当)、学務管理課(課長、課長補佐、担当)

会議の内容

1 開会

2 あいさつ

吉川教育長

・永井様におかれましては、委員をお引き受けいただき、ありがとうございます。また、他の委員さんは昨年度から継続いただき、本年度も改めてよろしくお願いします。
・本委員会では、これまで、中学生の海外研修、市立前橋高校の海外研修を中心に青少年の国際交流や国際教育についてご審議いただいてきたが、新型コロナウイルス感染症のまん延に伴い、令和2年度から海外研修が実施できず、令和5年度(本年度)についても中止となっている。この間、新たな国際交流の在り方についてご協議いただき、実施してきた。
・令和3年度に引き続き令和4年度も大胡中学校2年生と台湾の中正国民中学2年生がオンラインを活用した交流を行ったほか、JICAの出前講座を活用し、みずき中学校の全校生徒を対象とした講座を実施した。
・令和5年度は、箱田中学校と中正国民中学がオンライン交流を行うとともに、JICA出前講座を3校に拡大して実施する予定となっている。このほか、大胡中学校と中正國民中學との新たな交流についても予定している。
・委員の皆様には、それぞれの立場から、本市の国際教育事業のより良い実施に向けてご意見をいただきたい。

矢嶋委員長

・国際交流協会では、事業の一つとして外国人に日本語を教える日本語教室をやっている。コロナ中でもあったが、日本に来て間もない方をはじめ多くの応募が来ている。研修生にとって日本語が必須であり、情熱が感じられる。
・環境が変わってきて、チャットGPTやAIの導入などが進んでいるが、やはりコミュニケーションのための英語をどう考えていったら良いかが重要だと思う。海外派遣研修ができない中で、いろいろ検討して、こういう形をとっているが、これからやることやるべきことはたくさんある。こうした状況において、少しでもヒントが見つかれば良い。
〇会議の公開について説明
〇名簿順に自己紹介

3  協議

(1) 令和5年度の国際理解教育事業について

【学務管理課事務局から資料に基づき説明】
【市立前橋高校教諭から説明】
〇令和5年度は、探究学習の中で、南スーダンの方を招いて赤城を散策しながら赤城の魅力を見つけるという交流を行った。当日は、南スーダンの方と英語で積極的にコミュニケーションをとっていた。再度南スーダンの方と、英語及び体育の授業で交流できるかどうか調整中である。
〇1年生を対象にグローバルデイを12月20日に予定している。元JICA隊員の佐藤市議に講演いただくほか、文化国際課の協力のもと、日本語学校在学の留学生との交流など企画している。
〇今年度はあまりイベントを入れられていないが、昨年度ガーナとJICAを介して交流を持ち、生徒にも好評だったので、そういう機会を今後も作っていきたい。なるべく生徒に考えさせて、生徒のやりたいように主体性で動かすことができれば良いと考えている。

【主な意見】

〇令和5年度大胡中は、中正國民中學とオンライン交流を行わないのか。
→大胡中学校は過去2年間オンライン交流してきたが、初めての試みであり、学校の負担が大きかった。今年度オンライン交流は行わず、違う形の交流として、絵画での交流を予定している。
〇事前準備の中で、自己紹介の手紙の準備とあるが、手紙というのは日本語を英語に変えるということか。英語の手紙は最初に結論ありきで、日本語の手紙とは書き方が全く異なる。日本語的な英語表記では趣旨が伝わらないので、そのあたりの構成もしっかり指導していかないといけない。一見つまらないことでも、オーソドックスにやっていくことが重要である。
→自己紹介の文章や手紙で英語の構成が違うことは、教科書などでも記載されているので、英語の先生も認識し、指導していると思う。
〇毎回同じことを言っているが、何のために自己紹介をするのかという目的がはっきりしていないといけない。目的は英語を使うことではない。何かプロジェクトがあって、それをともに行うなかで使う言語が英語である。それがない中で、まちの紹介をしますといっても、紹介した先に何があるのか。本当に中正國民中學の子どもたちが来るのか。あるいは、向こうに行くのか。架空の話だけしていても、子どもたちはのめり込めない。
子どもが交流したいと思う、すべきだと思うことを題材にしたほうが良い。世界がこれだけSDGsと言っているので、中正國民中學の生徒も箱田中の生徒も考えていると思う。そういう題材をもとに議論を行うことができれば、グローバルな話し合いができるのではないか。
〇国も違えば言葉も異なるということは分かっている。一方で、我々は同じ人間で地球人であることは共通しているため、一緒に考えていこうというのが、国際理解の本質である。地球人として向き合う課題について、共通意識を持つことが重要であり、そういう考え方を持たせるきっかけにできると良い。
〇自分の町の情報を伝えることが前提になってしまっている気がする。その前に、eメールでやりとりをするのであれば、中正國民中學の生徒が日本の何を知りたいか、箱田中の生徒が相手の何を知りたいか、お互い意見交換する中で、必要感に応じて交流内容を検討していけると良い。
→子どもたちにとって英語を使いながらも自分の人生を豊かにする、自己実現を図るという、必要感が大事である。最初はお互いが異なることを意識するが、段々と共通点が見えてくるという気づきが双方の生徒で生まれるような交流ができると良い。いただいた意見に近づけるようにしていきたい。
〇海外研修は、色々と課題があるが、実際行って現地のその空気を触れるだけでも貴重な体験となる。それがない分、ツールとしてのコミュニケーションとなると、本気で取り組むための工夫をしないといけない。主体的に関われるような工夫が一番必要である。

(2) 令和6年度の国際理解教育事業の予定について

【学務管理課事務局から資料に基づき説明】

【主な意見】

〇絵画の交流は希望する学校があれば、1校に限らず参加できるようにした方が良い。また、絵画であれば時差は関係ないので、台湾に限らず各国にネットワークを広げられると良い。
〇オンライン交流については、所要経費をある程度見込んでいた方が良い。準備はこのくらいの時間やお金がかかる、当日はこのくらいという目安がないと、各学校が計画しづらいと思う。
→手探りの段階でやっていたので、労力と経費が掛かっていたと思う。箱田中の状況などを聞き取る中で、必要経費を少し見込んでおきたい。
【市立前橋高校教諭から資料に基づき説明】

【主な意見】

〇市立前橋高校がシンガポールに行くのは良い。かつて中央中等教育学校ではシンガポールに行っていたので、実施内容や場所など確認すると参考になると思う。
〇シンガポールとマレーシアは橋一本でつながっていたので、中央中等教育学校では日帰りツアーでマレーシアにも行っていた。
→できればホームステイで現地の人の生活を学ばせたいと考えている。
〇シンガポールで全日程ホームスティは難しいと思うが、できれば研修施設のようなところで座学的な勉強を行い、週末だけホームスティするとなれば可能性はあると思う。
〇水をマレーシアから買っているようなイメージのところなので、前橋の豊かさを感じることができると思う。また、隣国に接している国の大変さと素晴らしさを体験できると思う。
〇保護者負担はあっても、なるべく多くの生徒が参加できるようにしてもらえると良いと思う。
→海外にいけることを実践できるよう、本日いただいた意見を参考に検討していきたい。

4 連絡事項

〇今後の推進委員会の予定について
〇謝礼金の振込等について

5 閉会

関連書類

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更新日:2023年09月20日