平成30年度第1回前橋市食育推進会議

審議会名

前橋市食育推進会議

会議名

平成30年度第1回前橋市食育推進会議

日時

平成30年8月20日(月曜日) 午後1時30分 ~ 午後3時10分

場所

前橋市保健センター4階 集団指導室

出席者

委員

大澤委員、笠原委員、曽我委員、小坂委員、小暮委員、齋藤委員、持田委員、栗木委員、山口久江委員、上原委員、堀口委員、大山委員、峰岸委員、瀬下委員、今村委員

事務局

齋藤健康部長、堀越健康増進課長、鷹取副参事、樋口課長補佐、鈴木管理栄養士総括担当係長、奥山副主幹、新井主任管理栄養士、田口管理栄養士、吉永管理栄養士、茂木主任保健師、社会福祉課 筑井副主幹

傍聴者

0名 

欠席者

山口與雄委員、直田委員、西原委員、山田委員

議題

  1. 第3次前橋市食育推進計画の策定
  2. 主な事業
    1. フードバンクまえばし
    2. 健康づくり協力店
    3. 噛むカムレシピコンテスト 野菜を食べよう!ベジリンピック350
    4. 共愛学園との連携事業(進捗状況報告)
  3. 前橋市災害時栄養・食生活支援マニュアル
  4. 食育事業実績シートの新様式
  5. その他

会議の内容

1 開会

(傍聴者の確認と、会議成立の報告)

2 会長あいさつ

(笠原会長の挨拶)

3 議事

(1)第3次前橋市食育推進計画の策定

(鈴木係長からダイジェスト版により説明)

小坂委員

市としては、全世代等を網羅した計画にする必要があることは理解していますが、例えば最初の3年間は「これを重視する」、「ヒト・モノ・カネを集中的に投入する」ということがあっても良いかと思いますが、いかがでしょうか。

事務局

若い世代を中心とした食育啓発を重点的に行っていければと考えています。

(2)主な事業

1.フードバンク前橋

(社会福祉課 筑井副主幹 資料1により説明)

曽我委員

近所の農家等で、つくった野菜(ナス・きゅうり・じゃがいも等)を余らせてしまうことがあります。
地区の公民館等で引き取ってもらえないでしょうか。

社会福祉課

じゃがいものように保存がきく食材についてはフードバンク前橋にお電話いただければ、職員がご自宅まで引き取りにうかがいます。

曽我委員

連絡先を知らない人も多いと思うので、市の広報等に載せてもらえませんか。

社会福祉課

昨年度の事業開始直後は、市広報に載せたり、マスコミにも取り上げてもらいましたが、充分に浸透していないとしたら申し訳ないです。市のホームページにも掲載していますが、連絡先不明の場合は、市役所に電話して「社会福祉課フードバンク担当」へ繋げるよう話していただければ、お話を承れます。

笠原会長

きゅうり、なす等の生野菜は無理ということでしょうか。アメリカのフードバンクでは大きな業務用冷蔵庫も完備されていて生野菜も受け入れていたのですが、いかがでしょうか。

社会福祉課

フードバンク前橋にも小さい業務用冷蔵庫はありますが、元は小さめの食堂だったところを改装した事務所ということもありまして、受け入れの容量に限界があります。利用者の健康を考えると、生鮮食品、保存のきかない食材も受け入れるのが望ましいと思いますが、寄付量の変動が大きいため、運用が厳しいのが現状です。

笠原会長

健康の面でも生野菜は望ましいので、将来的にご検討いただければと思います。

持田委員

資料1(フードバンク前橋)の中に「キッズカフェ」というのが載っていますが、こどもの居場所づくりとして、とても良い制度だと思います。各地区に1つずつ設置されると良いと思いますが、今後の展開を教えてもらえますか。

社会福祉課

「キッズカフェ」は、フードバンクまえばしも食品、調味料、お菓子、飲料等を提供しています。本事業は昨年度6ヶ所だったのが、今年度は12ヶ所となりました。本事業が来年度も広がっていくよう努めていきたいと思います。

笠原会長

(キッズカフェは)お昼ごはんは出ますか。

社会福祉課

場所によりますが、こども食堂を運営している団体が開催しているキッズカフェは出る場合があります。

笠原会長

素晴らしい取り組みの数々、ますます、発展するようお願いします。

2.健康づくり協力店

(吉永管理栄養士から資料2により説明)

大澤委員

すごく良い取り組みだと思います。こういう事業が広がって行けば良いと思います。

  1. これまでもカロリー表示をしていた飲食店はあると思いますが、その実態はいかがだったでしょうか。
  2. 登録店の見込み数はどのくらいでしょうか
  3. 登録によりカロリー計算をすると、メニュー変更等が必要になる場合もあるかと思いますが、飲食店側のメリットはあるでしょうか
事務局
  1. これまでもカロリー計算等を行っている店は全国チェーン店等を中心にありましたが、全体としては一部でしたので、この事業をきっかけに小規模店等にも広がっていけばと考えます。
  2. 参考としまして群馬県で実施している協力店は541店舗の登録があります。前橋市だと何店舗が見込めるか読みにくいところですが、登録証等は1000店舗分を作成しています。(2種類の登録証 計1000枚)
  3. 健康を意識したお客さんの来店につながると思われます。
大澤委員

普通のお店でカロリー計算等は大変かと思いますが、その支援はあるのでしょうか。

事務局

個人店については、健康増進課に管理栄養士が6名おりますので、必要に応じて支援をします。

持田委員

非常に良い事業だと思います。年齢とともに量を多く食べるのが難しくなってきていますが、飲食店ではお子様ランチは年齢制限がある場合が多いです。高齢者に適した量・栄養の「シニアランチ」を協力店等で検討してもらえたらと思っています。食べ残しも減ると思います。

事務局

貴重なご意見ありがとうございます。今後の運用の中で参考にさせていただきます。

上原委員

メニューのカロリー計算等、専門的な知識も必要になってくると思いますが、(協力店を)対象とした研修会等は検討されているのでしょうか。

事務局

研修会というかたちでは予定はしていませんが、専門的知識が必要となる健康メニュー検討のときには管理栄養士が随時、個別に対応させていただく予定です。

笠原会長

調理師さんの年1・2回の研修会のときに、この事業を説明し、参加を促すということができれば、協力店が増えていくのではないでしょうか。

事務局

事業者向けの周知として食品衛生責任者講習の際に説明する検討はしていましたが、調理師さんの方も視野に入れていこうと思います。

曽我委員

減塩と言われていますが、体温計のようなかたちで塩分を測れるものはあるのでしょうか

事務局

おっしゃったような体温計のようなかたちの塩分濃度測定器というものがありまして、市販されています。市の栄養教室、食生活改善推進員さんの教室の中での汁物の塩分濃度測定等で実演もしています。

笠原会長

お願いが1つあります。県栄養士会で類似の取り組みを行ったときに、健康メニューをつくった飲食店の多くが1年後、閉店してしまっていたということがありました。協力店として登録した後も、継続したフォローをぜひお願いします。

3.噛むカムレシピコンテスト 野菜を食べよう!ベジリンピック350

(田口管理栄養士から資料3により説明)
(注意)今回から前橋青果株式会社に協賛いただき、副賞を提供していただくこととなりました。 

堀口委員

噛むカムレシピコンテストも4回目となり、今回、「野菜を食べよう」という新たな設定も加わったことは良かったと思います。歯科医師会としても引き続き協力させていただきます。

峰岸委員

周知方法ですが、広報等だけでなく、個別に頼みに行くということはしないのですか。

事務局

各小中学校に生徒さん全員分の応募用紙をお渡しし、学校を通して応募のお願いをしています。

笠原会長

噛むカムのタイトルからすると、野菜も硬いもの、シャキシャキよく噛むものが良いのでしょうか

事務局

噛むこと、野菜の色合い等を考慮しています。

笠原会長

コンテストのときには審査ポイントを明確に募集することが多いのですが、応募用紙には条件が記載されているだけです。毎年のテーマに沿った明確な審査基準を掲載していくと、それぞれの年のテーマに沿った応募作品が出やすく、また、毎年同じような作品ばかりにならなくなると思いますので、次回はご検討ください。

事務局

ありがとうございます。来年度以降も続くと思いますので、審査要件等の参考にしたいと思います。

持田委員

うちの孫は野菜嫌いなのですが、次回のときは「野菜嫌い克服」のために工夫したメニューのコンテストの趣旨も入ると良いなと思います。

事務局

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

4.共愛学園との連携事業(進捗状況報告)

(新井主任管理栄養士から資料4により説明) 

小暮委員

高校を卒業したお子さんが一人暮らしを開始するとき、自分で料理ができるようになるのが大変であることが非常に多いです。男の子だと包丁を持ったこともない、ごはんも炊いたことがない子もいます。市立前橋高校と連携し、高校生が一人で朝食をつくれるようになれるよう教えてもらえたらありがたいと思います。

事務局

貴重なご意見ありがとうございます。高校生についての食育も重要と考えていますので、今後の参考とさせていただきます。

瀬下委員

大学生の朝食欠食率はどれくらいなのでしょうか

事務局

前橋市の20歳代へのアンケートからの推定にはなりますが、3~4割程度と思われます。

瀬下委員

朝食をとる必要性をより認識してもらえる広報があったら良いと思います。

(3)前橋市災害時栄養・食生活支援マニュアル

(鈴木係長から資料5-1、5-2により説明)

峰岸委員
  1. 例えば腎臓を患っている人が平常時にどれくらいいて、災害時はどのような対応をするか決まっていますか。
  2. 地区ごとの食生活改善推進員の人数を把握していますか。
  3. 管理栄養士等の災害時での役割はどのようなものでしょうか。
事務局
  1. 保健所等の各担当課、関係団体と情報共有・連携をしていきます。
  2. 把握しています。(23地区)
  3. 災害時に避難所を巡回し、情報共有している記録表等に基づき避難者への個別の対応もできるよう努めます。
大澤委員

(マニュアル作成の)タイムリミットは決めているのでしょうか。

事務局

委員の皆さまのご意見も踏まえまして、概ね9月中をめどに作成ができればと考えています。

笠原会長

峰岸委員から質問がありました高血圧・糖尿病・腎臓病の人数・容態の把握については非常に重要でして、保健所等関係各所との情報共有・連携を検討しておいていただければと思います。峰岸委員から出ました食生活改善推進員として、山口委員、いかがでしょうか。

山口委員

今まで防災についての研修等はなかったので、これから勉強したいと思います。

笠原会長

食生活改善推進員への研修等も今後検討いただければと思います。

持田委員

各地区では防災組織を立ち上げて、訓練等も行っていますが、炊き出し等の食生活に関わる内容について、地区の防災組織とも連携をしていくと良いと思います。

今村委員

持田委員と同じ意見でして、各地区では婦人部も活躍しているので、そういった方々も巻き込んでいければ望ましいと思いました。

堀口委員

災害時、高齢者や幼児等の社会的弱者への対応も重要になってきますが、市の管理栄養士だけでは対応しきれない部分があると思われます。県の歯科医師会では災害マニュアルを作成していますが、歯科医師会との協力体制は今後検討しますか。何かありましたら声をかけて頂ければ協力したいと思います。

事務局

ありがとうございます。今後の検討課題とさせていただきます。

齋藤委員

家庭での食料備蓄場所は、分散した方が、家屋が一部倒壊したときも使用不能にならず残る可能性があるので、そういった情報の発信もできれば良いと思います。市ホームページ掲載の緊急避難所の1つ、芳賀公園について、違う場所の地図もリンクされているので、(担当課へ)修正依頼をお願いします。
またホームページ中の避難所への連絡先について、74箇所中、22箇所に同じ電話番号が表示されていますが、電話の混線がないか、(食育とは)関係はないですが、確認をお願いします。

栗木委員

災害時の備蓄について、幼稚園・保育園だと、例えば水をいれるだけで温かいミルクになる災害食品も増えてきています。専門の業者から最新の災害食品のカタログも届きます。ただ、一般家庭にはまだ浸透していないので、市からも最新の災害食品について周知していただければありがたいと思います。

大山委員

基本的に今回提示されたマニュアルで良いと思いますが、どうしても実際に災害が起こった際に現実とのギャップが生じると思います。ギャップがあっても、どこまでを最低限行うか、デッドラインも想定しておけると良いと思います。

笠原会長

ありがとうございます。それぞれのご意見についてご検討いただければと思います。 

(4)食育事業実績シートの新様式

(奥山副主幹から資料6により説明) 

笠原会長

以前の実績シートに比べ、住民が見たときに、写真等も入り事業内容が非常にわかりやすくなったと思います。また、連絡先を表示することで、興味をもった人が問い合わせをすることができるので、こういったかたちでホームページで周知することも、とても良いことだと思います。 

(5)その他

笠原会長

今回、非常に積極的なご意見をいただきありがとうございました。
また、御礼が遅くなりましたが、前橋青果株式会社の齋藤委員につきましては、以前の食育推進会議で要望を出させていただいた内容を実現していただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
第3次前橋市食育推進計画について新たにご意見等がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。

以上をもちまして議長の任を解かせていただきます。ご協力ありがとうございました。

 5 閉会(司会:堀越健康増進課長)

事務局

笠原会長におかれましては、円滑な進行していただき誠にありがとうございました。
最後に健康部長から御礼の挨拶をさせていただきます。

御礼のあいさつ(齋藤健康部長)

委員の皆様、本日はお忙しい中、お集まりくださり、たくさんの貴重なご意見をいただきありがとうございました。
第3次前橋市食育推進計画は「食と水は命の基本 体をつくり 心をつなぐ みんな笑顔で健康づくり」を基本理念とし、市民や関係団体等「みんなで」健康づくりをしていきましょうという内容になっています。
今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。
また、委員さんからのご意見等の中で、危機管理の関係については、健康部に係わる課題は限られておりまして、関係部署との連携を密にしていきたいと思います。

事務局

以上をもちまして、平成30年度第1回前橋市食育推進会議を閉会とさせていただきます。大変ありがとうございました。

配布資料

  • 資料1 フードバンクまえばし
  • 資料2 健康づくり協力店
  • 資料3 噛むカムレシピコンテスト 野菜を食べよう!ベジリンピック350
  • 資料4 共愛学園との連携事業
  • 資料5-1 前橋市災害時栄養・食生活支援マニュアル(案)
  • 資料5-2 避難所開設キット~栄養編~(案)
  • 資料6 食育事業実績シートの新様式(案)

この記事に関する
お問い合わせ先

健康部 健康増進課

電話:027-220-5783 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2019年08月20日