令和元年度第2回前橋市食育推進会議

審議会名

前橋市食育推進会議

会議名

令和元年度第2回前橋市食育推進会議

日時

令和2年2月18日(火曜日) 午後1時30分 ~ 午後3時

場所

前橋市保健センター4階集団指導室

出席者

委員

大澤会長、廣瀬副会長、大山(信)委員、栗木委員、齋藤(進)委員、角張委員、曽我委員、早乙女委員、塩野委員、持田委員、堀口委員、石坂委員、大河原委員、大山(賢)委員、齋藤(ゆ)委員、柴田委員
16人

事務局

(関係課)子育て支援課 齋藤副主幹、長寿包括ケア課 三木主任管理栄養士、農政課 下田主事、教育委員会総務課 高橋準常勤職員
4人
(事務局)矢沢保健所長、藤田健康増進課長、吉田補佐、鈴木管理栄養士総括担当係長、高橋副主幹、新井主任管理栄養士、田口主任管理栄養士、大澤主任
8人

傍聴者

0人

欠席者

山口委員、家崎委員、宮崎委員
3人

議題

(1)第3次前橋市食育推進計画の令和元年度の実績報告等について
(2)令和元年度の主な事業の進捗状況

会議の内容

1 開会(司会:藤田健康増進課長)

2 会長あいさつ

3 議事(議長:大澤会長)

(1)第3次前橋市食育推進計画の令和元年度の実績報告等について

(鈴木係長が、資料1食育事業シートにより説明。また、子育て支援課及び長寿包括ケア課、農政課、教育委員会総務課が、同資料により各担当事業の実績を説明。)

(大澤会長)
実績についてのご意見や、質問があればお願いします。

(委員)
農政課の伝統野菜つくり事業について、伝統野菜を作る場所というのは、どのように見つけられているのかということと、地産地消センターはどこにあってどういうものなのかについてお聞きしたい。

(農政課)
伝統野菜をつくる場所に関しては、さつまいもは荻窪町のほ場で行っています。それを担当しているのが農事組合法人「味菜」です。時沢大根は富士見で、富士見商工会が行っています。各団体が伝統野菜つくり事業の主催で、市は補助をする関係のため、ほ場をどうやって見つけたかというところまでは分からない状況です。
また、地産地消センターに関しては、JA前橋市本所の横、敷地内にあります。味噌を作ったりすることもできますし、調理実習のための部屋の貸出しもしています。郷土料理講習会は、このセンターに勤務している方が講師をしています。

(委員)
伝統料理講習会をやりたいとき、講師はそこにお願いすることはできますか。

(農政課)
講師が、JA前橋市の職員なので、そこを通してのかたちになると思うので、今ここで確実な回答はできないところです。

(大澤会長)
他にありますでしょうか。

(委員)
事後アンケート結果等による各事業の効果等の分類で、口腔機能が低い。口腔機能で大切なことは、小児期の口腔機能とオーラルフレイルで、事業的にみると効果的な事業をされていると思うのですが、この分類で、効果が出ていないようなかたちになっているのは、何か考えられたりとか、こうした方がいいとかありますか。

(事務局)
事業の効果がないというわけではなく、食育事業シートの各シートにある、期待される効果等というところで、口腔機能が含まれているものを拾わせてもらっているだけということで、ご理解いただきたい。

(大澤会長)
今の質問は、口腔機能が含まれるものが少ないということで、数の問題で、ここが一番低いというところだったと思うのですが、子どももそうですし、高齢者も身体機能が年齢とともに衰えてくるのがあって重要なのかと思います。それを意図的に視野に入れた事業構築とかそんなようなものが必要だとかという話は、事務局では何かありますか。

(事務局)
食育推進計画とは別に、本市の健康増進計画「健康まえばし21」がありまして、その中で、歯科保健の分野があります。今現在、そちらの方で、歯と口の健康というところを、今後重点的にしていかなければと、進めているところです。

(大澤会長)
他に皆さんからありますでしょうか。

(委員)
学生などが一人暮らしを始めるにあたって、例えば、ごはんが余ったときは冷凍しておきなよとか副菜とかはこういう風に食べなさいとか言ってくれると思うのですが、そういうものを上手に常備しておく、また、どのくらいの期間だったらおいしく食べられるのか、そういうことも併せて考えていただければ。今、日本人の平均の一人あたりの米の消費量が50キログラムない。そこで、おいしい野菜を食べてくださいという話も出ているのですけれど、2018年11月あたりから入荷が少ないし単価が伸びない。こういう天気もあるということは言えるのですが。大型の野菜、例えば、キャベツ1個、大根1本を、1日で消費はできないと思います。カット野菜とかそういうものの消費が伸びていく。総菜コーナーとか冷凍食品は需要的に伸びています。新型コロナが流行って、何が騒がれるかというと、中国の野菜。中国の野菜入ってこないから加工業者が原価の安いものが入ってこなくて困る。できれば、そういうもののおいしい食べ方も指導していただけたらありがたい。
もう1点、学校給食の関係なのですが、違う県では、外国あたりでは食事のマナーとかそういうもので、学校給食に評価的に高いイメージを受ける。子どものうちから、食事のマナーとか物の大切さを学んでいる。そういった中で、もぐもぐタイム、給食が始まってから10分間、物を申さないで食べるというような指導を行っているとか。前橋市において、こういう決まりがあれば教えていただきたい。

(事務局)
一人暮らしのお子さん等におすすめできるような食べ方、使い方について、2月末に、一人暮らしを始める高校生の講座が予定されています。キャベツ1個をどのように使ったら良いかとか、簡単に処理して、電子レンジでどう使うかといったところの話をしようと考えていました。また、大学生等の一人暮らしの人に、そういった話を今後していけたらと考えています。きちんとした調理だけでなくて、簡単に応用できるようなものも含めて進めていけたらと考えています。

(教育委員会事務局総務課)
学校給食に関しては、栄養士が学校に出向いて、給食を食べるときに5分間、食育の指導を行っています。その中で、食事のマナーだったり、朝食を食べる大切さ、食に関することだったり。給食時の放送について、放送委員に原稿を渡して、放送してもらっています。その中では、例えば、行事食が出る日には、なぜ今日この行事食が出るのかなどについてお話をさせていただいたりはしています。

(委員)
本校では、月1回の行事食の時には、校内放送で由来などの説明があります。毎日、調理場の栄養士が今日の給食の献立についての原稿を作っています。それを放送委員の子どもたちが毎日読んで、食の由来や食材、栄養について話を聞いています。また、楽しく食べるということは大事なことですので、グループになったりしながら、おいしく楽しい時間として給食の時間があるように工夫しています。栄養士が来てくれる話については、本校の場合には、前期と後期、各クラス1回ずつ来てくれて、給食の時に話をしています。

(大澤会長)
小学校でさまざまな取り組みをされているということですが、乳幼児期にも保健事業などでいろいろな取り組みをされていると思います。中高生くらいまでは、栄養の関係の先生がいたりするので、いろいろな方法で働きかけをされていると思います。私が所属している大学は看護の大学なので、一般の学生よりは関心が高い学生が集まっているはずですが、具体的に話を聞いてみると世間で言われているように、欠食や栄養の偏りがみられてしまう。小中高で正しく学んできているのに、それが終わると、なかなかできないということが課題なのかなと思っています。
他にありますでしょうか。

(委員)
今年の冬が暖かくて、野菜が育ちすぎてごみにして捨てているというニュースを見ました。フードバンクなどで、野菜がどんなふうに出ているのか、もしくはごみにしてしまっているものがあるのか。あとは、そういうものをうまく流通しているものがあるのか。ごみにしてしまうような野菜を活用するような何かをされているのか、その辺の状況をお聞きしたい。

(事務局)
フードバンクの事業では、生鮮食品と生もの的なものはお断りをされているので、野菜等は持ち込めないと思います。缶詰や乾物類など、日持ちのするものと伺っています。そのほかに、野菜で余っているものをどうしているかについては、情報を得ていないです。

(委員)
農家の方は、例えば白菜とかブロッコリーとか、余ったものが多いと思います。自治会などが、町内で余っていたら集めるようなシステムを作っていただければ、無駄にすることはないと思います。白菜とかブロッコリーとかは余ると腐るので、もったいないと思います。自治会が盛り上げていただければ、皆に消費していただけると思います。

(委員)
もったいなさは分かりますが、それによって、農家の方々の収入がゼロになります。買ってもらえなくなります。そっちも考えていただかないことには。残せるものと残せない商材というのがあります。果菜類といわれている、なすとかきゅうり、トマトは生育が止まりませんので、肥大していきます。ただし、キャベツや大根は、陽気によっては畑で待てるというのがあります。物をあげる習性は、農家の方々は自分の首を自分で締めているんですよ、という言い方を私共はさせていただいているのが現状です。それがあることによって、もらった人が食べきれないからどうぞと枝分かれしていき、買ってもらえないというのが出てきます。先ほどのご意見も良いのですけれども、できるだけ行き先が分かる、不透明じゃないというのなら良いと思います。やみくもにそういうところに集めていただいて、そこで回って捨てるということよりは、例えばいくつくらいあるとか、計画性を持った中で納得してやっていただくというのなら良いと思います。納得のない中で、自分の収入を減らすようなことは考えられないと思います。

(大澤会長)
それぞれの立場で、いろいろなご意見があると思います。なかなか難しいのかなと思いました。

(2)令和元年度の主な事業の進捗状況

1.噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」
(新井主任管理栄養士が資料2 前橋・高崎連携事業令和元年度噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」結果報告に基づき説明)
2.健康づくり協力店
(田口主任管理栄養士が資料3 まえばし健康づくり協力店登録店舗一覧に基づき説明)
3.若い世代への食育啓発
(新井主任管理栄養士が資料4 令和元年度若い世代への食育啓発の取り組みに基づき説明)
4.働き盛り世代への食育啓発
(新井主任管理栄養士が資料5 令和元年度働き盛り世代への食育啓発の取り組みに基づき説明)
5.農政課との連携
(新井主任管理栄養士が資料6 令和元年度農政課との連携の取り組みに基づき説明)

(大澤会長)
ご意見や、質問があればお願いします。

(委員)
親子を対象にした事業が、夏休みに行っていたものの参加者がものすごく少ないのが気になりました。長寿包括ケア課が周知に力を入れたら参加者が増えたということだったと思います。夏休み前というのは、お子さんがいる家庭は、わりと夏休み中の行事についてアンテナが高い状態になると思います。夏休みにあった、「親子食品衛生教室」と「親子で作ろう!まえばし郷土料理」は、全く知りませんでした。来年度以降も継続して事業を行うのであれば、もう少し工夫をして周知とかをしたほうが良いのではないかと思います。「噛むカムレシピコンテスト」はカラフルなチラシが毎年配られるので印象に残っています。参加が少なかった事業は、どういう周知方法で来年どうしていこうと考えているのかを教えていただければと思います。

(事務局)
健康増進課は、おやこの食育教室を食生活改善推進員と一緒に行っています。食生活改善推進員が自ら地域の人に声掛けをしていただいたり、地区の公民館からの情報発信ということで館報に載せていただいたりしています。地区対応にはなっていますが、そういった風に声掛けをして募集を募っているところです。

(委員)
おやこの食育教室については知っていたのですけれども、衛生検査課と農政課で行った事業に関して、興味を示しそうな内容であったのに、親子食品衛生教室は参加者が5人だったので、どのような周知だったのか。

(委員)
夏にやっていると思うのですけれども、なぜ、夏休みのすごい前の平日なのかなというのがあります。親は平日だとなかなか行けないし、夏休みになってない時期なので、農政課は8月8日・9日、衛生検査課は8月7日なので、もったいない。なかなか行きづらい日程なのではないかなと思います。

(委員)
夏休み中ではありますね。

(委員)
保護者も休みの土日とかにできないかなと思いました。

(事務局)
親子食品衛生教室については、衛生検査課に詳しい周知方法等を確認します。

(大澤会長)
あとでお答えいただければと思います。ほかに意見はありますでしょうか。

(委員)
子育て支援に係る取り組みをたくさんされていると思いますが、食育事業シートを見ると、相談件数がどの項目も多くて、それは各園にとって良いデータになると思うので、月1回行っている園長会等で、こういった相談が多かったというのを教えていただくと、各園でいろいろな支援をしていけると思いますので、グラフみたいなものがいただけると、各園が助かるかと思います。

(子育て支援課)
全ケース、どの相談があるか総計を取っています。年度末でまとめたものもありますので、会の方でお使いできるように準備を進めたいと思います。

(大澤会長)
他にありますでしょうか。

(委員)
一人暮らしの食事のことで、子どもが大学生の頃に、食事が不安で、下ごしらえしたものを冷凍して送っていました。その時に、ラップを使うのですが、ラップの中には、添加物があるものがあります。添加物が含まれたラップで直に包んだものをレンジでチンして大丈夫なのか、ラップの安全性について伺いたい。
それと、長寿包括ケア課の介護食講習会について、食べにくさの体験をしていただいたということなのですが、私の母が94歳になるところで、食事を作るとき、なるべく柔らかいものやとおりの良いものを作っていますが、毎食というのは大変なので、手軽にできるものをアドバイスいただきたい。また、お味噌汁に野菜をたくさん入れて、お味噌汁で水分もとるように心掛けている。味噌は塩分があるので、毎食食べるのは塩分の取り過ぎにならないかお伺いしたい。

(事務局)
ラップについては、後日確認します。

(長寿包括ケア課)
介護食講習会に関するご質問について、一口に介護食と言っても、その方の咀嚼(そしゃく)、飲み込みの状況はそれぞれになりますので、どういった人を対象にするかを悩みながら、初めて行った教室になります。飲み込みづらさの体験については、咀嚼を助けるために細かく刻む人もいると思うのですが、お口の中でまとまりができずに飲み込みづらいことがありますので、そんなところを体験していただいて、それを改善する方法のご紹介をしました。手軽にできるアドバイスというところでは、口の中でまとめて飲み込みやすくするための工夫ということで、こういった食材を使うと良いですよというアドバイスをさせていただきました。細かいことについては、必要でしたら後ほど対応させていただけたらと思います。あとは、介護用の食品が市販されているので、その人の咀嚼に合った程度を学んでいただき、どうしても作れないときなどの保存食としてご自宅に保管しておくのも便利ですというご案内もしています。
お味噌汁については、介護食の関係で言いますと、その人の咀嚼や飲み込みの状況によっては、汁物と具が一緒になっているのが、実は飲み込みづらいという人がいますので、ケースバイケースでしていただけたらと思います。塩分の取り過ぎが心配ということについては、お味噌汁の回数が多くなれば、その分、塩分を取る回数も多くなりますので、他の食事との兼ね合いをみながら調整をされるのがよろしいと思います。

(大澤会長)
それでは、議事はこれで終わりにしたいと思います。委員の皆様から第3次食育推進計画の推進について、感じていることなどがあればご意見をいただきたいと思います。いかがでしょうか。

(委員)
食育推進の事例はたくさんありますが、細部にわたってというのは難しいと思います。 議事の説明の中で、地区公民館にはなかなか出てこられないけれども、近くにある自治会の公民館なら高齢者が出てきやすいという話がありました。地域づくりの観点から、お年寄りから子どもまでの町内の集まりの中で、地域の自治会で世代間交流の一環として伝統料理作りをされると、もっときめ細かに浸透していくと思います。今後、そういう取り組みとして、自治会に組み入れてほしいみたいな進め方をしていただけると良いなと思いました。

(大澤会長)
地域に関しては食生活改善推進員がいて、活発に事業をされていると思いますが、そういったものをもっと、ということでしょうか。それとはまた別にということでしょうか。

(委員)
食生活改善推進員は、地区全体の事業としては取り組まれているのですが、町内単位ではされていないです。今まで、グラウンドゴルフとかそういう取り組みは自治会単位でやられているのですが、それを食の部分に変えて、町内で世代間交流的にお料理を作ったりしながら食育のことを一緒に考えたりしたら、よりきめ細やかな食育推進になるのではないかと思いました。

(大澤会長)
事務局から何かありますか。

(事務局)
地区によっては、町内単位で食生活改善推進員が活動しているところがあると聞いています。全体としては行政区単位での動きが多いのかなと思います。食生活改善推進員の活動の中にも取り入れられるところは取り入れさせていただけるよう、今後の検討とさせていただきたいと思います。

(大澤会長)
地域の住民の協力も必要かなと思います。ほかに、ありますでしょうか。

(委員)
資料5の働き世代への食育啓発に取り組むにあたって、難しさとか改善しなければいけないこととか、課題として抱えているものはありますか。

(事務局)
働き盛り世代になりますと、時間が限られていることや、こちらから出向かないといけないこと、保健センターに出向いていただくことは難しいということで、健康増進課で行っているいきいき健康教室という出前講座に申し込んでいただいた企業に積極的に行っています。健康管理の研修会として呼んでいただけるように、フェイスブックやホームページ等で今後もPRをしていきたいのと、ウエルネス企業にアタックをしていこうと思っているところです。

(大澤会長)
少しずつ、企業の数を増やしていくところだと思います。ありがとうございました。
事務局から何かありますか。

(事務局)
事務局から、次回の会議予定について、お知らせいたします。次回の会議は、令和2年度の会議ということで9月頃を予定しています。日程が決まりましたら、ご案内等をお送りいたしますので、よろしくお願いします。

(大澤会長)
ありがとうございました。これをもちまして議長の任を降ります。ご協力ありがとうございました。

4 閉会(司会:藤田健康増進課長)

保健所長あいさつ

以上

配布資料

資料 第3次前橋市食育推進計画冊子
資料 第3次前橋市食育推進計画ダイジェスト版
資料1 食育事業シート
資料2 前橋・高崎連携事業 令和元年度 噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」結果報告、レシピ集
資料3 まえばし健康づくり協力店 登録店舗一覧
資料4 令和元年度 若い世代への食育啓発の取り組み
資料5 令和元年度 働き盛り世代への食育啓発の取り組み
資料6 令和元年度 農政課との連携の取り組み

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更新日:2020年03月17日