第4回前橋市中小企業振興施策等懇談会

審議会名

前橋市中小企業振興施策等懇談会

会議名

第4回前橋市中小企業振興施策等懇談会

日時

平成25年7月8日(月曜日)午前10時00分~11時30分

場所

市庁舎3階33会議室

出席者

(委員側)
吉田委員長、三澤副委員長、五十嵐委員、石川委員、射場委員、岩崎委員、太田委員、下田委員、高橋委員、永井委員、奈良委員、増田委員、茂木委員
(市側)
眞塩商工観光部長、岩佐産業政策課長、細井産業政策係長、石原副主幹

欠席者

植木委員、小野里委員、小林委員

議題

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 議題
    1. 中小企業振興条例案について
    2. 産業振興ビジョンについて
  4. その他
  5. 閉会

会議の内容

1 開会

(会議の進行は吉田委員長)

2 議題

(1)前橋市中小企業進行条例(案)について

(産業政策係長)

前回懇談会で発言された意見やパブリックコメントで提出された意見をもとに修正した条例案について、配布資料をもとに説明

(太田委員)

前文の「この発展を支える要因として」「このような」「こうした変化」など、指示代名詞を使用すると非常にわかりやすく前の事の想像ができるのですが、言葉に力を込めるために、もう少し具体的な表現にしてはいかがでしょうか。

(産業政策係長)

対応いたします。

(吉田委員長)

射場委員にお聞きしますが、学生は地元の中小企業に就職したいというような状況なのでしょうか。

(射場委員)

優秀な学生は、東京の中小企業やベンチャー企業に就職している傾向にあり、中堅の学生は、大企業への就職を目指している傾向にあります。学生は、地域に対して戻って来たいという気持ちがあるにもかかわらず、戻れない現状もあります。知り合いの女子学生は、結婚を考えたら群馬に戻りたいと考え、就職を探しましたが、福利厚生等を考えると地元の大手銀行の事務に就職しました。まだまだ、女性の福利厚生の部分など甘い部分もあるかと思います。ただ、学生からすると、「群馬に戻ってきたい」という気持ちはありますので、もっと私たちが本当は盛り上げないといけないのではないかと思います。

(吉田委員長)

わかりました。他に条例案について何かご意見がある方はいらっしゃいますか。ご意見が無ければ、これで中小企業振興基本条例案についての議論は終了し、次の議題に移ります。

(各委員)

意見なし

(産業政策係長)

産業振興ビジョンのスケジュール等について資料に基づき説明

(吉田委員長)

産業振興ビジョンは、商業と工業に限って作成するもので良いのですか。農業などは含むのですか。

(産業政策課長)

農業そのものは含みませんが、例えば農業が6次産業化する場合などの農商工連携や、医工連携などは対象に含みます。

(吉田委員長)

前橋機械金属工業組合の話しになりますが、20年位前は120社が加盟していました。今では50社を割ってしまいました。どんどん少なくなっている傾向にあります。後継者がいない事や、儲からない事、海外への転出などがありますが、ビジョン作成時には、そういった現状のデータを出してもらいたい。現在の姿と、今までの姿などが比較できるようにしていただきたい。商業全般の話しになりますが、前橋の場合には、ヤマダ電機が高崎市へ本社を移転してしまい、以前と比較するとかなり数字が違うと思います。仮に大きな差が出たとしても、それが現実なのだからデータを出した方が良いと思います。正直にデータを出してもらえないとビジョンが描けないと思います。皆様からのご意見もよろしくお願いします。

(奈良委員)

先ほどの事務局の話しですが、農とか医とかも産業振興ビジョンの範囲に入っている。少し大きすぎる内容であり、荷が重過ぎると思います。また、体制作りをもう少し考えていく必要があるかと思います。一度に10数人の会議はまとまらないと思います。ワークショップ方式にするのか、それとも現状のような全体討議にするのか、リーダ-トップダウン方式で行くのかを決める必要があるのかと。それと、ビジョンの順位をつけていく必要があると思います。明日の現実の話をつくるビジョンになってしまうと、明後日になったら変わってしまうので。我々が策定するビジョンはどのレベルかという事を決めておかないと。次にプランと施策がある訳ですよね。ですから、具体的なプランに落として具体的な実施施策に移していく。例えば庁舎内でやるのか、常にこういう会議でやるのか等の方向性を決めていかないと我々の立ち位置がわからない。我々は経営者ではあるが、経済のプロではない。経済のプロとして数字を見ている訳ではないので、やり方を決めて、どこへ向かっていくのかを分けて、それとどこまでやればよいのか、次の段階は庁舎内でもっと具体的にやっていく事が必要ではないか。あまりにも総花すぎるものが落とされてしまったという感じは受けます。

(吉田委員長)

その辺のところは整理していただいて。あまり広げすぎても。

(産業政策課長)

何点かご意見をいただきましたが、1つには分科会を設ける方法もあります。先ほどの委員長さんの挨拶にもありましたが、懇談会の委員様から活発なご意見を頂いておりますので、基本的には全体会という事で実施させて頂きたいと思っております。産業振興ビジョンのベクトルにつきましては、もちろん市の総合計画が上位計画としてあります。そこへ向かっていく形にはなるのかと思いますが、そこに掲げていない部分につきまして、皆様でご審議いただく形になるのかと思います。現状分析につきましては、これから委員長、副委員長にご相談させていただきながら、委員さんの拡充を考えております。これだけの統計資料を事務局側が紐解いて皆様へ噛み砕いて説明をするのは非常に困難です。専門家の方に皆様がわかりやすい形に出して頂いて、それを論議していく形が良いのではないかと思っております。委員の拡充につきましては委員長、副委員長にご相談しながら増やしていく方向になると思います。また、プランの実施についてですが、産業向けのビジョンですので、庁舎内では意見が活発にならないのではないかと思います。産業界の皆様に役立つためのものではないとビジョンを創っても意味がありませんので。今後少しずつでも、皆様がこのビジョンの軌道修正ができるように継続した会をつくらせていただきまして、その中でビジョンについて時代にそぐわない部分などを直していく形ができれば良いと思っております。

(下田委員)

確認ですがよろしいでしょうか。この条例ですが前橋市が一丸となって、オール前橋でやりますという根拠になる訳ですよね。母体はこの懇談会で、必要になれば大企業、大学、金融機関等を活用する姿勢でよいのかなと思います。そう言いますのも、条例の中身が最初と比べると、ものすごく良くなっています。たぶん日本一すばらしい条例ではないかと思っております。委員皆さんが非常に良い意見を出してくださったからだと思います。パブリックコメントの中で公表についてのご意見がありました。これは条例に基づく施策の実施を広く知らせること。そして、条例に基づいて具体化するときは知らせて欲しいと言う意見かと思います。この条例自体を何らかの方法で公表していただきたい。非常に良い内容ですので、噛み砕いた表現にして、そして報道機関に報道してもらう。他の人たちもこの会に対しての認識が変わってくると思う。非常に良い条例だと思います。

(吉田委員長)

この懇談会の情報もインターネットに掲載しているが、どこにあるのかわかり辛い。公表の仕方をもう少し考えるべきではないかと思います。

(下田委員)

中身は非常に良くできている。これを噛み砕いて一般の人あるいは関係者にいかに理解してもらうか。これが公表だと思うのですが。

(商工観光部長)

条例は議会で定められた形式なのですが、通常公表する場合には解説を付け、読みやすくして公表します。

(吉田委員長)

市の広報か何かに掲載してもらうと良くわかるのではないか。

(産業政策係長)

わかりました。

(下田委員)

オール前橋で中小企業を振興する体制づくりができたと。一言で言うとそういうことですよね。

(吉田委員長)

奈良委員さん。今の意見でだいたい良いのではないかと思うのですが。このメンバーでやるという方向で。専門家の意見は会に来てもらうという方法で。

(奈良委員)

下田委員がいうとおり、専門家の意見は来てもらう方法でよいと思います。

(増田委員)

ビジョンの事についてですが、前橋市だけが孤立しては、お金が流れていかないと思います。なるべく外からたくさんお金が入ってきて、前橋が豊かになるという事を前提に考えるべきだと思います。このビジョンは「前橋に進出したい」とか「前橋に工場を持っていきたい」等の前橋市で事業を起こしたいという方が、前橋市をリサーチする時に、前橋市を知っていただくためのきっかけとなるような窓口的な資料になると思います。その時に、前橋市はどういう方向で産業を育成するのかという事を具体化しておいた方が良い。それに関連した会社が、前橋市の企業の特性を理解してもらえるような情報を知るための資料になると良いと思います。あるいは、群馬県外の企業は、どういうことを望んでいるのか、群馬県ではこういう事ができるかなど。あるいはそれに対して「人材がいる」、「設備がある」、「経験がある」などの、わかっている事をある程度汲み上げて、外から群馬県に入ってきてもらえるような、そういう構成にしてもらえると、もっと前橋を知らない人たちが入ってきやすいのではないかと思います。

(産業政策課長)

前橋の中での循環ももちろん大切ですが、外から仕事を呼んでくることや、外の企業に入ってきてもらうこと、これも1つ重要な事だと思います。そういう観点に立ち、ビジョンが体外的に評価を受けられるようなものになるように、委員の皆様と一緒に作成できたら良いと思います。県外の会社を呼ぶにあたりまして、群馬県では北関東自動車道開通時にアンケート実施したようです。その中で、県外企業が進出にあたり何を一番に考えているかというと、一番重要な事が、協力工場があるかどうかだそうです。それなりの精度を持った加工技術のある企業がいるかという事が、ある程度のウエートを占めている。前橋の企業は研究もできますし、試作もできますし、非常に高い技術力がある。そういうものを前面に出し、県外からも企業を呼べるような形にしたいと考えております。

(三澤副委員長)

水に関して何か特筆すべき点はありますか。

(産業政策課長)

関西出身で現在市内の大手食品会社の社長さんから、前橋の水は非常においしいと伺いました。水道の蛇口からおいしい水が出る事は驚きだと話しておりました。また、他の工業団地へ進出した方からも前橋市は井戸が掘れる事が良いと伺っております。他県の工業団地等ですと、地盤沈下等の危険性があるため井戸が掘れないという所があると聞いております。食品、半導体などの工場は大量の水を使用しますので、井戸が掘れるという事は大変なポテンシャルであると思っております。

(吉田委員長)

そういうものをデータとして出すということですか。

(産業政策課長)

そうです。意外と知られておりませんので。今回、委員の皆様へお渡ししましたアンケートに必要な情報をご記入いただきたいと思います。次回懇談会までにある程度統計情報について整理させていただいて早めにお渡しできるものについては事前に資料を送付させていただきたいと思います。

(吉田委員長)

他に何か意見がある方はいらっしゃいますか。

(三澤副委員長)

1点よろしいでしょうか。このビジョンは早ければ新年度予算に反映する方向で取り組むという事でよろしいでしょうか。

(産業政策係長)

そうです。

(吉田委員長)

他にご意見がなければ以上で懇談会を終了したいと思いますが、事務局から何か説明ありますか。

(産業政策係長)

事務連絡があります。先ほど情報等のデータを整理するにあたり、専門家へ分析をお願いしたいというお話しをさせていただきました。委員様からの意見で、その場合は専門家を適宜招集すれば良いというご意見がありましたが、それも併用しながら、今回できれば分析をする方にも委員として加入していただきたいと考えております。この件につきましては委員長、副委員長さんとご相談させていただき、人選や人数等を検討しますが、できれば拡充させていただき、次回の第5回懇談会には新たに就任していただいた委員さんに分析結果等を説明していただくような方向にしていきたいと考えておりますが、委員の皆様いかがでしょうか。

(吉田委員長)

そういった方向で皆様よろしいでしょうか。

(各委員)

意義なし。

(産業政策課長)

ありがとうございます。

(石原副主幹)

次回の懇談会の日程でございますが、次回は9月の下旬か10月の上旬を予定しております。次回の懇談会までに少し時間がございますので、別途日程調整をさせていただきます。それから今回お渡ししましたアンケートでございますが、先ほど当課の岩佐が申し上げましたような、例えば水を使う企業にとっては井戸が掘れる事が良いような内容は、統計データに出ません。前橋にポテンシャルがあって、統計データに出てこない内容や、他にも何でもかまいませんので、アンケートにご記入頂ければ幸いです。

4 閉会

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更新日:2019年02月01日