第31回水道事業及び公共下水道事業運営審議会

審議会名

水道事業及び公共下水道事業運営審議会

会議名

第31回水道事業及び公共下水道事業運営審議会

日時

令和元年12月12日(木曜日)午後1時10分~午後2時50分

場所

水道局 3階会議室

出席者

委員

平川会長、中島副会長、田中委員、大和委員、吉田(重)委員、寺澤委員、吉田(和)委員、樋口委員

事務局

簑輪公営企業管理者、井上水道局長、鵜野経営企画課長、佐藤水道整備課参事、茂木浄水課長、金田下水道整備課長、贄田下水道施設課長、橋本経営企画課課長補佐、樋山経営企画課係長、木嶋経営企画課副主幹、石塚経営企画課主任、高橋経営企画課主任、稲村経営企画課主事

議題

  1. 前橋市水道事業の現状と課題について
  2. 審議会スケジュールについて
  3. その他

会議の内容

1 開会

司会:鵜野経営企画課長

2 委嘱状交付

簑輪公営企業管理者から出席の委員に対して委嘱状を交付した。

3 あいさつ

簑輪公営企業管理者

4 自己紹介

運営審議会委員及び水道局職員

5 審議会趣旨説明

経営企画課より審議会設置の経緯や審議内容について説明した。

6 会長、副会長選出

会長に平川委員、副会長に中島委員が選任された。

7 報告

委員8名が出席しており、委員数の過半数に達していることから会議が成立している旨を事務局より報告、また、水道事業及び公共下水道事業運営審議会条例に基づき、平川会長を議長として議事を進行した。会議録については公開すること、議事録署名人は平川会長と中島委員とすることが確認された。

8 議事

(経営企画課より説明を行い、質疑応答となった。)

1 前橋市水道事業の現状と課題について

(吉田(和)委員)

法定耐用年数を経過する管路の割合の推移についてお尋ねしたい。管径は300mm、50mmなど大きさはいろいろあるが、資料にあるのは管の長さを足した数字ということか。管の種類や大きさによっても費用は違ってくると思うが、財政の見通しには、そういった部分も見込んでいるのか。

(高橋経営企画課主任)

そうである。毎年3億円程度、修繕費を見込んでおり、主に漏水による修繕である。

(吉田(和)委員)

今までの工事については、どういう状況で工事をしたのか。漏水なのか、法定耐用年数を経過したことによる工事なのか。

(佐藤水道整備課長)

漏水多発箇所を更新している工事、耐用年数がきている管路でなおかつ漏水率が高いところなど、点数が高いところから順次工事をしている。

(吉田(和)委員)

漏水する前に取り換えているところもあれば、漏水してから取り換えているところもあるということか。

(佐藤水道整備課長)

そうである。

(吉田(和)委員)

水道は生活必需品であるので、管路の修理にどれだけの費用がかかるかを明確にすることで、市民の理解が得られやすいのではないか。浄水施設や配水施設などの設備的なメンテナンスは目に見てわかるが、管路については目に見えないので、工事をすることでどれだけの効果があるのかということが分かると、参考になるのではないか。

(佐藤水道整備課長)

現在、敷島浄水場の工事に合わせて、昭和4年から90年経過した400mmの管路の布設替えをしており、今年度を目途に布設替えが終わるところである。

(吉田(和)委員)

取り出した管の中は確認したのか。

(佐藤水道整備課長)

確認済である。中は錆びていたが、90年間止めることなく流れていた管なので、今まで濁ることはなかった。

(中島委員)

20年間、水道料金を引き上げなしでここまできたわけだが、今まで、施設の効率的な運転をはじめ、職員数・人件費の削減、企業債の返済の充実などを図ってきたことが資料からも見てとれる。職員数は約半分になっている。企業債も昭和から平成にわたるころは500億円くらいだったものが、100億円程度で推移している。問題なのは、有収率の低下である。有収率が低下しているということは、管路や施設の老朽化への対応ができていないことが原因だと考えられる。これ以上水道料金を上げずに維持するのは不可能に近いと思う。最低限の値上げはやむを得ないという感じはしている。東毛地区では水道企業団が広域化しているが、そういった選択肢も視野に入れながら、次の計画の中で、いろいろな模索をしていくのかと思う。また、他の事業体の状況も調査・研究していくことが必要だと思う。

(平川会長)

他の事業体でも、水道料金を短期間で上げているところがあれば、長期間上げていないところもあると思う。長期間上げていないところは、何年くらい上げていないのか。

(橋本経営企画課課長補佐)

上げていない自治体もあれば、こまめに少しずつ見直しているところや、下げているところもある。他市の状況や特徴も今後の審議会の中で示しながら、審議していきたいと考えている。

(吉田(和)委員)

有収率の低下の原因には、水道料金の未納が関係しているのか。

(橋本経営企画課課長補佐)

収納率は約99.8%であり、主な原因は管の老朽化や漏水である。

(平川会長)

水道料金が若干伸びている時期があるが、この原因は何か。また、節水機器の普及についても、どんどん進んでいるのか。

(橋本経営企画課課長補佐)

消費税の増税や、うるう年が関係していると思われる。また、平成29年度は冬が寒かったという特殊事情もある。節水機器が普及していることも、非常に大きな原因だと考えられる。

(平川会長)

他の自治体でも同じような状況か。

(橋本経営企画課課長補佐)

消費税が上がったときは同じ状況だったかと思う。データを調べて今後お示しできればと思う。

(大和委員)

水道局だよりについては、回覧板で回すのはどうか。この資料からも、このまま水道料金を上げずにやっていくのは難しいという現状がよく分かる。しかし、この現状を知らない人も多いと思う。こういった現状をコンパクトにまとめ、一般市民に分かりやすくお知らせすることで、理解を得られるのではないか。

(井上局長)

市民の皆さんに分かりやすく伝えられるような方法を今後研究したいと思う。

(平川会長)

水道局だよりは水道局独自で発行しているのか。広報と一緒にはできないのか。

(茂木浄水課長)

水道局だよりは年4回発行しており、別冊子として、広報に綴じ込み、自治会の皆さんに配っていただいている。

(平川会長)

今後、料金改定に向けて、事業の現状と課題を広報活動していくことも必要かと思う。

(吉田(和)委員)

法定耐用年数を超過する浄水施設については、どういう工事をするのかによっても、費用が変わってくると思う。また、前橋市の水道料金は全国平均では安いと思うが、同じ規模の市町村に比べてどうかという数字があれば分かりやすいと思う。水道局が今まで頑張ってきたということが分かってもらえるような資料があると良いと思う。このままでは先行きストップしてしまうということを市民に分かりやすく伝えるとともに、料金を段階的に上げるのか、まとめて上げるのかといったことも検討する必要がある。

(平川会長)

他の都市の状況と料金の上げ方は、次回以降の審議会で案を出していただき、審議していく予定となっている。

(吉田(和)委員)

費用を算出する際には、管の長さだけでなく、管の太さなども考慮するべきと考える。

(茂木浄水課長)

管の太さによって費用が変わることは承知しており、今後の財政見通しにはそういった部分も見込んでいる。少しでも費用対効果が高くなるように、計画を作っていくべきと考えている。

(寺澤委員)

水道料金や企業債以外に資金の調達は考えられないのか。例えば、ふるさと納税などで資金を募るのはどうか。

(橋本経営企画課課長補佐)

今後、検討していきたいと考えている。

(寺澤委員)

こういった状況を公にし、ふるさとが危機に瀕しているということを分かってもらい、寄付を募るという方法も考えられる。

(橋本経営企画課課長補佐)

施設の統廃合や広域化なども考える中で、検討していきたい。

(吉田(和)委員)

職員数の推移については、どのようにお考えか。

(鵜野経営企画課長)

職員は、水道局独自で採用するわけではなく、前橋市全体の職員数の中で調整している。そのため、市長部局と協議して、こちらの要望も伝えていきたいと考えている。

(樋口委員)

職員の減少というのは、外部委託の関係もあるのか。

(鵜野経営企画課長)

そうである。可能なところは委託するという工夫もしている。

2 審議会スケジュールについて

(吉田(和)委員)

水道料金と下水道料金は関係するのか。

(橋本経営企画課課長補佐)

別々の会計になっているため、それぞれで計画を立てている。

 

3 その他

下水道排水設備指定工事店の違反行為への対応について

(平川会長)

市役所の他の課の工事関係は、点数制が入っているのか。

(鵜野経営企画課長)

下水道排水設備の工事については、施主や各家庭から工事業者に申請いただくものであり、その中で違反行為が発生している。市が発注するものとは性質が異なる。

(簑輪公営企業管理者)

市の契約の場合、違反した場合の点数制は採用しておらず、指名停止などの措置をとっている。

(平川会長)

他市の状況はどうか。

(金田下水道整備課長)

県内の他市の状況は、点数制ではない審査基準を設けた上で処分を行っているところと、審査基準がなく処分を行っていないところがあると聞いている。

(平川会長)

県内で初めて導入ということか。

(金田下水道整備課長)

おそらくそうである。県外では、点数制を定めているところもある。今後、いろいろな都市の事例を見ながら進めていきたい。

(中島委員)

なぜ違反が起きたのかという原因は分かっているのか。

(金田下水道整備課長)

排水設備の業者は、小さい業者が多く、ハウスメーカーの下請けという形をとっているところもあり、オーバーワークが一番の原因と思われる。

(中島委員)

制度を知らないということはないのか。

(金田下水道整備課長)

制度の説明を受けた上で排水設備の資格をとっているため、制度を知らないということはない。

9 閉会

 

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更新日:2020年01月10日