令和6年度第4回公立大学法人評価委員会
審議会名
公立大学法人評価委員会
会議名
令和6年度第4回公立大学法人評価委員会
日時
令和7年1月21日(火曜日) 9時55分~10時45分
場所
前橋市議会庁舎第2委員会室
出席者
委員:花泉委員長、後藤委員、伊藤委員、小島委員、高山委員
前橋市:田村総務部長、持田行政管理課長ほか
公立大学法人前橋工科大学:今村学長、原田事務局長、田中総務課長、松澤学務課長ほか
議題
(1) 第三期中期計画案の評価委員意見聞き取り
ア 制度内容
イ 計画案
配布資料
1 中期計画の認可について (PDFファイル: 117.9KB)
2 第三期中期計画(案) (PDFファイル: 859.3KB)
3 中期目標・中期計画対応表 (PDFファイル: 327.3KB)
4 第三期中期計画【概要版】 (PDFファイル: 395.7KB)
会議の内容
(1) 第三期中期計画について
ア 制度内容
特になし
イ 計画案
【目標値の考え方】
目標値の考え方について確認したい。過年度の実績と同等のものが何項目かある。現状維持としているものは、比較的高い数値になっているからかと思うが、6年間維持するという考えか。 (委員)
→過去6年間を振り返ると、高い年度低い年度がある。数値を高めることで中期目標を達成し、大学に対する期待に応えられるという部分はあると思うが、教員の主たる業務は学生の指導と研究を深めることである。そのため、あまり高い数値を設定せず、現状プラスαの数値を定めている。
法人化以後教員の事務処理量が増えており、研究時間が減ってきているという現状もある。教員からは、高い目標数値に対応できないといった意見があり、現在の目標設定となっている。そのため、執行管理ではなく目標管理の計画としていかなければならないと考えている。 (法人)
→人を配置できればと考えるところだが、人件費の少ない中でのやりくりは大変だと思う。効率的な運営が重要であると考える。 (委員長)
【学修成果アンケートの指標(No.1)】
学修成果アンケートの能力要素について、評価の低いものについて改善を図るとしているが、抽象的である。具体的なことは書きづらいため総体的にということか。 (委員)
→お見込みのとおり総体的ということであり、低いところについて上げていくことを目標にしている。(法人)
→指標であるため、何を基準に低いというのか記載した方が良い。 (委員)
【数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度リテラシーレベルの認定(No.1)】
認定を目指すとしているが、全国の大学で認定を目指しているところである。専門の教員が必要になると思うが、これに向けて具体的に進めているのか。 (委員長)
→担当教員を考えているため、対応可能だと考えている。 (法人)
【TOEICスコアの平均点上昇(No.2)】
学部教育について、TOEICで1年次から3年次で平均点を50点上昇するとしているが、実現可能な数値として見込んでいるか。 (委員長)
→見込みありの数値である。 (法人)
【メンタルヘルス対応可能時間数(No.6)】
メンタルヘルスの対応可能時間の令和5年度実績452時間から目標値は期間最終値1060時間以上と倍以上にしているが、カウンセリングを受けたくても受けられない学生が多くいるということか。 (委員)
→お見込みのとおりである。現在でも臨床心理士、嘱託の看護師、キャンパスソーシャルワーカー等を委託しているが、十分とは言えない状況であり、相談の予約を取りづらい状況にある。1060時間確保すれば悩みを抱える学生に対応できると考えている。 (法人)
【産学連携コーディネーター企業訪問数(No.11)】
産学連携コーディネーター企業訪問数の令和5年度の実績は148回だった。目標値を120回以上に下げた理由について教えて欲しい。 (委員)
→毎年度回数に上下があり、令和5年度の実績は突出していた。6年間を平均すると120回程度である。背伸びをせずに平均的な数値で目標を設定している。 (法人)
【FD関係研修会への参加(No.15)】
FD関係研修会の参加率について、指標では85%以上としているが、私立大学だと年間1回以上は100%が求められる。参加しない先生が参加せずにすむ指標になっていることが気になる。そこの検討はしているか。 (委員)
→現状、授業の関係で欠席の教員はいる。次の研修への出席の促しもしていない状況である。今後は積極的な出席を呼びかけるが、年間1回以上は100%にするということは考えていない。(法人)
→1回で100%にする必要はないが、年間で1度も受けていない先生がいる場合は、FD研修を受けていないということになるため、組織として検討していただきたい。(委員)
→何か問題が発覚すると、本人だけでなく大学としてダメージを受けるため、群馬大学では危機感をもって行っているところであり、重要なものではオンラインの研修後に出される問題を全問正解しないと終われないようにしている。研究倫理に関するものでは、受講していない教員は科研費の申請ができないといったものもある。また、情報管理に関するFDについては、例えば学生の成績情報が入っているUSBメモリーを紛失したら大学全体の問題となることもあるため、研修を終了しないとインターネットに繋ぐための大学のアカウントも貰えないようにしている。参考にしてほしい。(委員長)
【情報発信数(No.27)】
大学ホームページの情報発信数はどのようにカウントするのか。 (委員長)
→新規に情報を発信する件数と考えており、大学のホームページのトップページの新着のところに載った数としてカウントする。 (法人)
【魅力度向上のための市と大学の協力】
商工会議所の代表として評価委員会に参加する中で注目している観点は、「地元企業への就職」と「地元企業との協働」である。地域貢献としてアプローチを記載してもらっているところで承知した。
それとは別に、商工会議所の大きな目標として、街の魅力度の向上がある。高校生が進学する大学を選ぶ際の判断基準として、この街に住んでみたい、この大学に行きたいというものがある。金沢大学にいきたいから金沢市に住む、京都市に住みたいから京都の大学に進学すると言ったように大学と市の魅力度には相関関係があり、この相互作用が魅力向上に繋がる。そのため、市と大学でお互いに魅力度を向上するための共同の政策を掲げた方が良いと考える。
馬場川の整備により前橋市も街中に人が集まるようになった。他の公共団体も視察に来ている。その動きが大学と関係なしであることを残念に思っている。まちづくりに参画するなど市と大学で協力する政策があっても良い。
中期目標や中期計画とは異なる観点かもしれないが、頭のどこかにおいていただきたい。 (委員)
→地域貢献に関しては、研究センターを中心に地元企業との連携強化を柱として考えている。大学院の改組も予定しており、大学院の科目にグローカル科目を入れ、学生が地域に出て様々なプロジェクトに関与することを単位として認定する仕掛けとして考えている。そういった教学上の工夫から地域のプロジェクトに学生が参加していく動機を作ろうと計画している。もともと都市計画やまちづくりの教育をする部局も工科大にあるため、履修した学生のプロジェクトなどへの参加が期待できる。
また、地元企業の就職の話として、学生が地域のプロジェクトに参加して知り合いをどれくらい作るかが重要である。中国地方のデータであるが、学生は20人程度地域の企業やプロジェクトに知り合いがいると卒業後にその地域にとどまるといったデータがある。学生が地域の人と関わることが進路を考える上で重要であると認識している。
大学としても学生がまちなかに出ていく仕掛けを作ることが重要であると考えている。以前、まちなかに学生が出ていくために、物件を確保して改装して活用しようとしたが、予算的に厳しく実現しなかった。教学上の工夫で実現できればと考えている。 (法人)
【年度計画の廃止】
法令改正により年度計画が廃止となるが、毎年の計画と評価がなくなることで問題を見過ごすことが懸念される。課題は残っているため、制度的には必要ないが年度ごとの問題解決の努力を要望したい。 (委員)
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更新日:2025年04月28日