E型肝炎に対する注意喚起
E型肝炎ウイルスは、東南アジアやアフリカ、中南米諸国に広く分布し、流行を繰り返しています。
E型肝炎は、以前は日本での発生は輸入食品等によるものと考えられていましたが、近年では日本を始めとする先進諸国にも発生が見られるようになり、野生動物間でE型肝炎ウイルスが常在しているとの懸念のある人獣共通感染症です。
群馬県内でも発生が見られますので、注意してください!
原因食品
ウイルスに汚染された豚肉、国内の野生シカ肉及び野生イノシシ肉、感染動物の糞便等に汚染された水(沢水等のなま水)など
調理法
非加熱又は加熱不十分
料理名
シカ刺し、イノシシのレバ刺しなど
病原体
E型肝炎ウイルス(HEV)
感染経路
主に経口感染(糞便で汚染された食物、なま水等)
潜伏期間
約1か月から2か月(平均6週間)
主な症状
黄疸、発熱、食欲不振、倦怠感、嘔気等急性肝炎の症状
特徴
通常は1か月程度で治癒し、慢性化しない
- 小児では症状が表れない場合が多い
- 感染後は免疫が成立する
- A型肝炎と比較して劇症肝炎を起こす率が10倍ほど高い
- 妊婦で重症化しやすく、死亡率が10%から20%に達する
治療法
対症療法のみ。ワクチンは現在開発中である。
予防
流行地域では原因食品の生食やなま水の摂取を避ける。
日本国内ではE型肝炎ウイルスは通常の調理における加熱で死滅する
ため原因食品の生食はせず、中心部まで充分に加熱してから喫食する。
(注意)肉の中心温度が70度で1分、75度で5秒以上となる調理方法を採用してください!
この記事に関する
お問い合わせ先
健康部 衛生検査課 食品衛生係
電話:027-220-5778 ファクス:027-223-8835
群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2019年02月04日