まえばしウエルネス企業「健康経営に関する意見交換会」会議録

会議名

まえばしウエルネス企業

「健康経営に関する意見交換会」

日時

平成31年2月13日(水曜日) 午後1時30分から午後3時30分

場所

前橋市保健センター 4階 集団指導室

出席者

東京海上日動火災保険株式会社:石田支社長代理、笠井副主任

前橋商工会議所:今井総務課長

全国健康保険協会群馬支部:十文字企画総務グループ長

前橋市:樋口課長補佐、神保主任保健師、藤澤主事

議題

  1. 健康経営の取組について
  2. 意見交換
  3. その他

会議の内容

(1)健康経営の取組について

前橋市

  • 前橋市の健康状況として、HbA1cや高血圧の有所見者の割合が、国や県と比較すると高い。
  • 様々な健康課題を抱えており、働き盛り世代にアプローチすることは、その人自身の健康や、家族の健康増進が期待でき、市全体の健康レベルの向上につながると考える。
  • まえばしウエルネス企業登録制度は平成25年度から開始しており、企業による健康づくりを促すとともに、健康情報の提供や保健師・管理栄養士・歯科衛生士の専門人材による健康教室の開催等の支援を行い、企業との協働で働き盛り世代の健康づくりを推進することを目的としている(現在77社登録)。
  • 登録特典として、企業のイメージアップのため、ホームページやハローワーク求人等でウエルネス企業であることを表示できる。
  • 今後の取り組みとして、登録企業を訪問・取材し、市広報やホームページ等で紹介する予定。

 

東京海上日動火災保険株式会社

  • 各企業で問題視されているのが、人口減少に伴う就労人口の急激な減少である。
  • 企業にとって、いかに人材を確保するか、今いる従業員に長く働いてもらうかが大事。
  • 家族の健康のため、親介護問題への対策、Uターン就職が安定した経営につながる。
  • 今の就活生の7割が親の意見をもとに就職先を考えているが、就活生も親も給与水準の高さより、健康や働き方への配慮や福利厚生を重視している。
  • 「日本健康会議」の宣言の中に、2020年を目標として健康経営に取り組む企業の増加を掲げている。
  • 東京海上HDは保険業として2016年度から3年連続で健康経営銘柄に選定されている。
  • 東京海上日動では「健康経営」を、社員と家族の心身の健康を大切にするマネジメントと位置付けている。
  • 前橋支社では乳がんセミナーを社内で実施しているが、前橋市のウエルネス通信等で企業に出前講座をできることをお伝えしたい。

 

前橋商工会議所

  • 商工会議所の職員は30人くらいだが、職員向けの健康経営については健診受診率100%や、室内全面禁煙による受動喫煙防止、体力増進運動として様々な事業を実施した。
  • 商工会議所の会員の中には小規模事業者もあり、独自に福利厚生をもつことは非常に難しい事業者も多い。
  • 中小企業にとっては人手不足が深刻であり、長く働いてもらうために、企業としてできることは従業員がやめなくてすむ方法や、健康で働き続けられる環境を整えることだと思う。
  • 日本商工会議所が全国の商工会議所を対象にしたアンケートで、各企業が実施している多様な働き方に関する取り組みとして「長時間労働の削減」が一番多かった。会社の健康を考えたときに、従業員が一番の財産であるためである。企業がまず取り組めることというと、「年休の取得促進」も含め、労働時間の関係が上位を占めている。
  • 多様な働き方に関する取り組みで得られた効果については、ダラダラ働くより限られた時間で効率的に働くことで、従業員のモチベーションが上がり、退職者が減ったという意見が多い。
  • 商工会議所では会員サービスとして、定期健診を行っている。会員であれば、法に合致した健診が受診できる。市内の中核病院と連携して健診をしており、再検査があったとしても、スムーズに検査に行けることで病院と企業を結び付けられる。
  • 全国的にも珍しい取り組みとして、平成18年から企業の従業員と家族の健康や、中心市街地の活性化等を目的に「まちなかキャンパス」という事業を立ち上げ、年間500コマ開催している。

 

全国健康保険協会群馬支部(協会けんぽ)

  • 高血圧の重症化が県内の課題としてあるので、第2期データヘルス計画の中で血圧リスク保有者を減少させるという目標を掲げている。
  • 会社の生産性の向上を目指し健康経営に取り組んでいる企業を群馬支部では「生き活き健康事業所宣言」としてエントリーしてもらっている。
  • 事業所の取り組みとしては、健康診断の実施や生活習慣改善(特定保健指導実施)、重症化を防ぐための二次検査の推奨等がある。
  • エントリーシートは、現在できている・できていないに関わらず、健診の実施等について宣言してもらう。29項目のプランの中でできるところから始めてもらい、増えていくといいようになっている。
  • 健康事業所宣言のメリットとしては、提携金融機関での金利優遇・健康セミナーの講師無料派遣・活動量計の貸し出しを行っている。
  • 健康経営優良法人を取るために、協会けんぽの生き活き健康事業所宣言にエントリーしてもらったり、お手伝いさせていただいている。2018年は全部で10社だったが、2019年は40社くらいになる見込みである。
  • 会社としてもPRになることや、今後の経営を考えたときに優良法人にしていくための意識をもった経営者の方が増えてきている。
  • 協会けんぽ全体でインセンティブ制度を導入しているが、1.健診受診率の向上、2.保健指導率の向上、3.保健指導対象者の減少、4.二次健診受診率の向上、5.後発医薬品の使用割合の向上の5項目をポイント化して、全国47支部のうち上位半分に入ると、毎月の保険料を下げるというものである。
  • 企業の方からすれば、県・市・協会けんぽ等で同じようなことをしているので、どこから取り組んでいったらいいかわからないということがあると思う。

 

(2)今後の検討事項

  • 市では2年に1度ウエルネス登録企業を訪問しているが、担当者が変わってしまったり、引継ぎがされていないことがあり、継続して担当者を作ってもらうことも大事であるのでお願いしていきたい。
  • 健康経営について認知度が低いのでセミナーやチラシ等で案内をしていきたい。
  • 協会けんぽと市でそれぞれ健康経営に関する事業を行っており、一体化したほうが企業にとってはわかりやすいので、今後検討していく。
  • 登録を一体とした場合、協会けんぽに入っていない企業に対しては、どう対応するか考えなければならない。
  • 経営者の方針で健康経営に取り組むことが多いので、経営者の方にお話しする機会があるといい。
  • まえばしウエルネス企業への取組状況報告書で、協会けんぽの「生き活き健康事業所宣言」にエントリーしているか、商工会議所の会員であるか確認し、周知する。
  • 「まえばしウエルネス企業」や「生き活き健康事業所宣言」等、企業向けの健康経営に関するホームページがバラバラになっているので、1つにまとめられるといい。
  • 全国でも他に事例がないか確認したい。
  • 「健康経営」という言葉をキーワードに、いろんな分野の方たちからお話しを聞きながら進めていけるのはありがたい。すぐに取り組むことは難しいが、何度か話し合いをしていく中で見出していきたい。

 

(3)その他

来月次回会議を開催予定。日程調整して連絡させてもらう。

この記事に関する
お問い合わせ先

健康部 健康増進課 地域保健係

電話:027-220-5708 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2019年03月08日