乳がん検診
10月は乳がん月間です
10月は乳がん検診の正しい知識を広め、乳がん検診を推進する世界規模の啓発月間です。40歳になったら2年に1度は必ず乳がん検診を受けましょう。
乳がんとは
乳がんの多くは乳管から発生し、「乳管がん」と呼ばれます。
乳がんは、しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。乳がんの種類や性質によって、広がりやすさ、転移しやすさは、大きく異なります。
乳がんは早期発見により適切な治療が行われれば、良好な経過が期待できます。しこりなど自覚症状がある場合は速やかに受診することを勧めますが、無症状の場合でも、乳がん検診により乳がんが見つかることがあります。
原因
乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっていることが知られています。体内のエストロゲンが多いこと、また、体内にエストロゲンを加える経口避妊薬の使用、閉経後のホルモン補充療法は乳がんの発生する危険性を高めます。
また、初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験のないことが乳がんの発生する危険性を高めます。
生活習慣に関しては、飲酒、閉経後の肥満、身体活動度が低いことが乳がんの発生する危険性を高めます。
その他には、第一親等(自分の親または子)で乳がんになった血縁者がいる、良性乳腺疾患にかかったことがある、マンモグラフィで高濃度乳房であることがわかる、身長が高い、放射線による正常細胞へ障害があることが、乳がんの発生する危険性を高めます。
症状
乳がんが見つかるきっかけとしては、マンモグラフィなどによる乳がん検診を受けて疑いを指摘される場合や、あるいは自分で症状に気付く場合などが多いようです。
自分で気付く症状としては、以下のようなものがあります。
- 乳房のしこり
- 乳房のえくぼやひきつれ
- 乳頭や乳輪部分の湿疹やただれ
- 乳頭の先から血の混じった分泌液が出る
- 乳房が赤く熱をもつ、腫れる
- 乳房周辺のリンパ節の腫れ
しかし、これらの症状があるからと言って必ず乳がんであるというわけではありません。
気になる症状があれば専門医に診てもらいましょう。
前橋市で実施している『乳がん検診』
対象者 |
40歳以上の女性(市民) ※令和4年度に受診シール(乳がん検診)を使用していない人 |
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本人負担額 | 500円 |
受診方法 | 以下のどちらかを選択し、受診しましょう。
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検診内容 | 問診、視触診、マンモグラフィ検査(乳房X線撮影)、甲状腺検診 視触診のみ、マンモグラフィのみの受診はできませんので、ご注意ください。 検査内容は個別検診、集団検診ともに同様です。 |
受診回数 | お一人様、2年に1回 |
受診期限 |
シール到着から令和6年2月末日まで |
持ち物 |
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下記に当てはまる方は乳腺専門医等の医療機関へご相談ください。
6か月以内に乳房にしこりや異常な乳頭分泌物などの自覚症状がある、妊娠の可能性がある、妊娠・授乳中または乳汁分泌がある、出産後2年以内、乳腺疾患(乳腺症等)があり医療機関で治療・経過観察中、ペースメーカーの挿入、脳室-腹腔シャント造設、前胸部静脈ポート留置をしている、シリコンを挿入したことがある、胸部外傷(肋骨骨折等)による痛みなどの症状がある人
注意事項
検診を受ける方は、会場内ではマスクの着用を推奨しております。発熱や風邪の症状がある方は、受診をお控えください。
健診(検診)を受ける前に必ずお読みください. (JPEG: 495.7KB)
お子さんの見守り
お子さんの同伴を希望される方は、予約時にご相談ください。可能な限り、健診(検診)を受ける方のみでご来場いただけるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
乳房のセルフチェック法
普段から自分の乳房の状態を知っておくことは大切です。セルフチェックで乳がんを発見した人もいます。
セルフチェックと乳がん検診で、自分の健康を守っていきましょう。
ステップ1:鏡で見る

両腕を上げて、正面、側面、斜めから乳房をみる
ポイント
- 左右の乳房の形
- 皮膚の凹み、ひきつれの有無
- 乳首の陥没、ただれの有無
ステップ2:触ってチェック

片方の腕を上げ、もう片方の手の指をそろえて触る
(入浴時などボディソープがついている時に行うとやりやすい)
ポイント〉
- まんべんなく、ゆっくりと触る
- 指をそろえて、10円玉大の「の」の字を書くように触る
- 乳首を軽くつまみ、異常な分泌物がないか調べる
ステップ3:寝てチェック

調べる側の肩の下に枕などを入れ、やや高くして行う
ポイント
- 腕を上げた状態、下げた状態で行う
- 肋骨に沿うように外~内側に触っていく
- わきの下のしこりの有無
セルフチェックをするのに、おすすめの時期
- 閉経前の方:乳房がやわらかくなる月経終了後4~5日目ごろ
- 閉経後の方:一定の日にちを決めて、毎月1回行う
乳がんのできやすいのは「外側の上部」です。特に注意しましょう。
この記事に関する
お問い合わせ先
健康部 健康増進課 健康づくり係
電話:027-220-5784 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2023年04月01日