『平成29年度 第38回 前橋市教職員自作教材・教具展 入賞作品2』
奨励賞 人権教育 2017城南人権ソング【世界をしあわせに】CD&人権ポスター
城南小学校
新井真典・三輪和寛・松田瑠美・唐沢昂平・牧 沙季・中村彰良・池田志織・和泉順也・春山 萌・須田勇介
解説
毎年実施している、2学期の人権週間。例年は、既成の人権ソング【世界をしあわせに】のCDを活用して全校で歌っていた。
今年度は、各学年から有志を募り、レコーディング。CDに収録。それを連日給食中に放送した。児童は、いったい誰が歌っているのだろうと興味津々。人権集会の日に、体育館にて、歌ったメンバーを初披露した。
全校で、世界をしあわせにを歌った。既成でなく、身近な大好きな先生たちが歌う歌だから、子どもたちの食いつきも大変なもの。最高の盛り上がり、これまでと一味違う、人権週間となった。
人権教育の極意とは、職員が仲良くしている姿を子どもたちに、自然な姿で示すこと。【世界をしあわせに】入りの、人権ポスターも同時作成。
ぜひ、それぞれの学校でオリジナルCD作成を薦めます。
教材の作成方法
放送室で、1番(男性)、2番(女性)、3番(両性)を別々に収録。
編集して合成したCD。
まるで7人が、一緒に収録したようにしか聞こえない。
奨励賞 岩神流 歌うしせい「1,2,3キュッ!」教室掲示用&巨大パネル
岩神小学校
木戸理代・鈴木瞭介・高橋昌巳
解説
- 音楽の授業や音楽集会などで、すぐに歌う姿勢になれる方法を考えて掲示物を作成した。
- 授業研究部の中で、歌うときのいい姿勢を
- 足を肩幅にひらく
- 一度肩甲骨を寄せてから腕をおろす
- お尻をしめる
と考えて、それを「1,2,3 キュッ!」の合い言葉に当てはめた。
- 教科書の写真を活用し、一枚にまとめたものを各クラスに掲示し、朝の歌をうたうときなどの最初に意識付けしている。
歌う姿勢の写真は、巨大パネルにして音楽集会の時に掲示し、毎回集会委員の児童の進行で、「1,2,3 キュッ!」をしてから歌うようにしていて、児童にも定着しつつある。
奨励賞「換気・明るさ」おわかりグッズ
桂萱小学校
星野友佳子 廣瀬香里
解説
保健の授業におけるねらいを達成するための一連の自作教材・教具
- 「明るさの調節や換気について学習した内容をもとに、生活環境を整えるために実践する内容を考えることができる」をねらいとした1時間の授業
- 空気実験装置…普段は目に見えない空気の流れが、換気によりどのように変化するかを可視化する
- 明るさの調節の仕組みカード…明るさを調節する瞳孔が明るいときと暗いときでどのように変化するのかを分かりやすく理解させる
- 課題のある生活環境の図(5種)…生活環境の課題がよく分かるような部屋やスペースの図から、既習の事項と結びつけて考え、改善点を見つけさせる
1.、2.3.の教材教具を手だてとして有効に使いながら、ねらいにせまっていった。めあてを持ってコミュニケーションをする様子も見られるようになっています。
奨励賞 ウイルスから体を守ろう
桂萱小学校
廣瀬香里
解説
本教材は、保健室前の掲示コーナーに11月のテーマとして掲示したものです。風邪やインフルエンザが流行するシーズン前に、感染予防の意識を実際に手に取ったり見たりして学べるような掲示物にしました。ウイルスを保菌した人が「話す」「咳」「くしゃみをする」場合に分け、体内のウイルスがどのくらいの距離を飛ぶか、ウイルスの模型にリボンをつけ、子どもたちがそれぞれの長さのリボンを操作しながら実際に目で見て、飛距離を体感できるよう工夫しました。子どもたちからは「こんなに飛ぶんだ」と驚きの声が多く聞こえ、ウイルスのすごさと、マスクをつける意識付けにつながったと感じました。
また、「マスクをあごにかけている児童「マスクが大きすぎて隙間が空いてしまっている」児童もいることから、正しいマスクの付け方を掲示しました。なんとなくつけるのではなく、しっかりと鼻とあごを覆うようにつけることに気づいた児童も多く、掲示物の前で付け方を確認する姿も見えました。
以上のことから児童自らがウイルスから自分の体を守るための意識を持てた掲示物になったと思います。
奨励賞 フレックス デスク ユニット
元総社北小学校
栗原寿記 星野浩之
解説
学習時に、良い姿勢を保つことが困難な児童に対しての補助教具。教科書やプリントなどを読む場面で、視線を高い位置でまっすぐに向けることや、目との距離を一定に保つことが容易になり、学習へのストレスを軽減できるとともに、良い姿勢での学習は、学習効率のアップにもつながっている。また、文字を書く際にも、高い位置で肘を固定し無理なく書くことができ、字形を整えることに一役買っている。
盤面の角度を自由に変えられる工夫により、様々な学習場面で最適な学習環境を提供できる。また、最下部に凸部をつけることで、ワークシートや様々な道具を容易に置くこともでき、多くの学習シーンで役立っている。さらに、表面をザラザラに仕上げることで、児童に感覚刺激を与えることができるなど、利用児童のことを考え、細部にまでこだわった学習道具。
特別支援学級担任のニーズに技士長補佐が精一杯応えた、チーム元北が誇る自作教具である。
奨励賞 群馬県立体模型
東小学校
飯田 祐二
解説
- 4年生の社会科大単元「わたしたちの群馬県」の中の「県の広がり」で活用するため児童に作成させた。現在使用している副読本では、紙粘土での立体模型作成が例示されているが、より簡単に土地の高低を理解させるために作成した。
- この「弁当パック模型」は、身近で安価な弁当パックのふた(1枚約12円・作成するのに約50円)を使い、短い時間で分かりやすい立体模型が作れる。
- 主な作業は、
- 等高線の書かれた元図の上に弁当パック四枚をそれぞれ別に載せ1.県の輪郭と標高100メートル、2.500メートル、3.1000メートル、4.1500メートルの等高線と山頂のマーク(▲:三角)などを油性マジックで書き込み、重ねて完成させるものである。
- 約1時間半ほどで作成でき、土地の高低が視覚的、立体的に理解でき、指導者の意図で、都市の名称や河川を書き込んだりすることもでき、他の用途での使用も可能である。
- 紙粘土や市販の立体的な地図模型は、実際に触れたり、触ったりして地形の特色を体感できるが、この立体模型は視覚的な理解にとどまる。
- 弁当パックには、様々な大きさ種類があるので、様々な地域での作成も可能である。
作成法など詳しくは、群馬大学 早川由紀夫研究室のホームページを参照されたい
奨励賞 げんきにすごすための44のひみつ~けんこうかるた~
新田小学校
高橋博子
解説
小学生の時に基本的生活習慣の定着や健康についての関心や理解を深めることは、子どもたちが生涯にわたって健康的な生活を送るために大切なことである。児童が楽しく遊びながら基本的生活習慣や健康的な生活について理解が深められるような教材が欲しいと考え、「けんこうかるた」を作成した。
児童にとって愛着のあるかるたとなるように、読み札は、保健委員会の児童が中心になって案を出し合い、健康に関する内容をできるだけ多く盛り込めるように工夫した。絵札は、温かみのある仕上がりとなるように色鉛筆を使い、保健委員会の児童も色塗りをし、児童の意見を積極的に取り入れながら作成した。
絵札の大きさは、大人数でもかるたが楽しめるようにA4サイズのものと、少人数でもできるようにカードサイズのものと2種類作成した。カードサイズのかるたは、学級でグループごとにできるように6セット作成した。A4サイズの絵札は、板目表紙を使い、読み札を覚えてもらえるように裏面には、読み札を貼った。また、A4サイズ、カードサイズともに、児童が安全に遊べるように角を丸くし、頻繁に使っても汚れないように、表面に製本フィルムを貼った。カードサイズのかるたの箱は,使わなくなったフラットファイルを再利用して作成した。
保健委員会のイベントとして、けんこうかるた大会を行った。学年毎に日にちを指定し、昼休みに体育館で大型かるたを使って行った。高学年が低学年の見本となるようにチームを作ってお世話をし、トラブルが起きないように配慮した。また、カードサイズのかるたも含めて、学級や学年への貸し出しも積極的に行っている。
奨励賞 タブレット・スマート・ラック
木瀬中学校
高橋徳雄・金子和夫
解説
すっかり当たり前の光景になったタブレットを使った授業。
ところで、タブレット端末の管理に頭を痛めていませんか?
みんなが使用すればするほど、管理するのが難しくなる、重ねておくと傷みやすい、まとめておくと電源コードが絡まりやすい…などなど。
そんな困りごとを解決するのが〈コンパクト〉〈安全・安心〉〈ストレスフリー〉の『タブレット・スマート・ラック』です。
1.出し入れ簡単!シンプルな構造の工夫
角材の効率利用と、身長にかかわらず、誰にでも出し入れしやすいストレスのない高さとシンプルな構造としています。さらに、コンパクト設計で15台収納を実現。(47.4×35×105)
2.仕切り板の工夫
タブレットの間の仕切り板の長さを互い違いにすることと丸みを付けることで、置きやすく、出しやすい設計としています。もちろん、タブレットが互いに接触しない幅で設計。
3.収納型で絡まない電源コードの工夫
電源コードをラック内に収納させているため、ラックの移動が簡単。さらに、仕切り板の間にコードが出る仕組みにしているので、絡まず、タブレットをラックに戻す時の差しやすさも実現。
4.タブレットを傷めない工夫
タブレットを置くスペースには緩衝材を敷き、タブレットが傷まないよう配慮。さらに落下防止ストッパーで、タブレットに優しい設計にしています。
5.「管理を便利に」の工夫
ラックに番号が振ってあるので、タブレットに振られている番号の場所に戻せ、管理が簡単。
タブレット・スマート・ラックでデジタル授業も一層充実。職員室から教室に向かう出口に設置され、動線もばっちりです。授業に向かう先生が教室に向かいがてら、タブレットを持っていけます。授業から戻って職員室に入るときに、正面に設置されているラックに戻せます。教職員一同、とても便利に使っています。
奨励賞 はらぺこあおむし エプロンシアター
まえばし幼稚園
角田結実
解説
降園時の活動で絵本の読み聞かせをするとき、とっても嬉しそうな子どもたちがいる一方で、絵本や紙芝居が始まっても違う方向を見ていて興味が薄い時がある幼児もいる。そういった幼児を含め、多くの幼児が物語をもっと楽しく味わえるように、また、普段絵本で見る物語を違う視点から楽しめるように、多くの幼児が知っている物語「はらぺこあおむし」のエプロンシアターを作った。年中児にあった繰り返しの物語である絵本を選び、だんだん大きくなっていくあおむしや蝶は大きく作りインパクトのあるようにし、視覚的に楽しめるようにした。
奨励賞 細かいところも支援できる!マット運動動画集
小学校体育研究会
沼野文人・和泉順也・八木橋智幸・内山 翔・齋藤 誠
解説
26、27年度より各学校にタブレットPCが導入され、各校で利用されている。そこで体育研究会として、「市内すべての先生の指導に役立つものを」の考えのもと、マット運動の教具を作成した。
- 各動画ファイルを学校内のサーバーに保存しておく。
- 児童の動画を撮影する。
- 動画比較ソフトを起動し、児童の演技と比較し、適宜アドバイスをする。
(注意)ソフトの使用方法等はパネル、別紙にて動画ファイルはDVDにて配布予定。
新人賞 セキツイ動物の進化すごろく
芳賀中学校
関口知宏
解説
中学2年生の理科で学習する「進化」の分野を、すごろくで遊びながら学べる教材です。セキツイ動物のなかまが、水中から陸上へ進出して適応する様子がすごろくになっています。
特徴1 個体数を記録することでその種の繁栄と衰退を表現
サイコロを振るごとに、その時点での個体数をシートに記録します。この個体数がプレイヤーの「繁栄の程度」を表し、環境に適応すれば増え、適応できなければ減っていきます。個体数が0になった場合、絶滅(ゲームオーバー)です。種は、繁栄(個体数の増加)や衰退(個体数の減少)を繰り返して今に至っていることを表現しています。ゴールしたときの個体数が最も多いプレイヤーが、最も繁栄したということで「勝ち」になります。
特徴2 繁栄するほど変異が獲得しやすいことを表現
進化のマスにとまると、陸上生活に適した変化が起こるチャンスです。この変化は突然変異です。その時点での個体数分だけサイコロを振るチャンスがあります。つまり、その種が繁栄しているほど変異を得られる確率が高くなることを表現しています。
特徴3 環境の変化から受ける影響の程度が、種で異なることを表現
例えば、寒冷化が進んだ場合、変温動物は恒温動物よりも大きな影響を受けます。その影響の大きさを、個体数の減少幅で表現しています。
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更新日:2019年03月23日